Financial Reportingレポートで使用される注釈は、特定のドキュメントおよびデータに関して共有できる一括情報を取得するコラボレーション・ツールです。簡単なメモから完全なスレッド化されたディスカッションに至るまで広範な柔軟性を備え、コラボレーション、コンプライアンス・レポートの作成およびビジネス・プロセスの分析のための基盤を築きます。許可されたユーザーは、注釈の作成、編集、除去および注釈への応答が可能です。注釈はレポート・オブジェクト(グリッド・オブジェクト、テキスト・オブジェクト、チャート・オブジェクトおよびイメージ・オブジェクト)に添付したり、全部または一部のPOVを参照したりできます。ブックとスナップショット・ブックでは、レポートに含まれる注釈を選択して表示できます。
注意: | 注釈は、レポートのヘッダーまたはフッターのオブジェクトには適用できません。 |
注意: | スナップショット・レポート内の注釈(目のアイコンで示される)およびスナップショット・ブックやバッチ内の注釈は、読取り専用権限に制限されています。 |
1つの注釈に複数の添付ファイルを使用したり、URLの参照を使用したりできます。アイコンにマウスを置くと、添付ファイルが表示されます。
注釈の要素:
注釈ヘッダー - 件名、作成日、作成者、カテゴリなどの注釈の概要。注釈ごとに1つの要約見出しがあります。
本文 - テキストは、太字、斜体、下線、色、左揃え、右揃え、中央揃え、両端揃え、インデント、ぶら下げインデントが設定された箇条書きリストを含めるためにフォーマットできます。
考慮事項:
注釈の作成者は、アクセス・コントロールと権限のオプションをグループやユーザーに適用できます。
注釈は、単一値、行や列または行や列の範囲に追加できます。
注釈を含むレポートを削除するときに、警告アイコンが表示されます。
設計者は、テキスト・セルやテキスト・オブジェクトをレポートに追加したり、グリッド内の特定の注釈または注釈要素を参照する注釈機能を適用したりできます。この操作は、Oracle Hyperion Financial Reporting Studioで行います。
注釈マネージャでは、管理者は環境全体の注釈の検索と注釈へのアクセス、注釈に関連付けられたコンテキストの変更、メタデータなどのプロパティの変更、システムからの注釈の除去を行えます。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Management Workspace管理者ガイド』を参照してください。