FMチューニングの例

CPUが8個、RAMが64GBで、3つのHFMアプリケーションをホストし、その3つのうちの1つのみ(このアプリケーションをCORPと呼びます)が頻繁に使用されるHFMアプリケーション・サーバーの単純なチューニング事例を考えてみます。Financial Managementアプリケーション・サーバーは連結とレポート作成の両方のアクティビティに使用され、データベースはOracleです。

「大規模アプリケーション用のFinancial Managementアプリケーションのメモリー設定」で示した表を参照して、MaxNumDataRecordsinRAMとMaxDataCacheSizeinMBの合計をそれぞれ60,000,000と9,000にとどめる必要があります。3つのアプリケーションのうち2つは頻繁に使用されないため、その2つのアプリケーションではデフォルト値を使用できるようにし、サーバー・リソースを最大限に利用するようにCORPアプリケーションをチューニングします。

2つのアプリケーションでデフォルト値を使用するため、MaxNumDataRecordsinRAMは30,000,000です。つまり、CORPではMaxNumDataRecordsinRAMを40,000,000に設定できます。

2つのアプリケーションでデフォルト値を使用するため、MaxDataCacheSizeinMBのデフォルト値は4,500です。つまり、CORPではMaxDataCacheSizeinMBを6,000に設定できます。

この例でCORP用のチューニングを特別に検討するその他の値は次のようになります:

MinDataCacheSizeInMB – MaxDataCacheSizeinMBの値の半分(3,000)に設定します。

CORPについてアプリケーション・レベルでチューニングし、他の2つのアプリケーションでデフォルト値を使用できるようにしているため、CORPでデフォルト値とは異なる値を使用するために上書きを作成します。設定に対する更新は次のようになります:

MaxNumDataRecordsinRAM (40,000,000)
MaxDataCacheSizeinMB (6,000)
MinDataCacheSizeinMB (4,000)