Oracleデータベースに同時に接続できるユーザー・プロセスの数は、Oracleデータベース・インスタンスのPROCESSES初期化パラメータによって制限されます。アプリケーションの場合、このパラメータの値はそのアプリケーションの接続プール・サイズ・パラメータによって異なります。各Financial Managementアプリケーションでは、Financial Managementのデータベース接続プール設定値に加えて、最低20のデータベース接続を必要とします。たとえば、Financial Managementのデータベース接続プール設定が40の場合、Financial Managementアプリケーションごとに、少なくとも60のOracleデータベース接続が必要です。その結果、PROCESSESの値は60より大きい値に設定する必要があります。
注意: | クラスタ内のサーバーの合計数とアプリケーションの合計数は、必要なデータベース接続の数に影響します。 |
次の例では、Oracleデータベースに接続するプロセスの数を計算する方法を示します。2つのFinancial Managementアプリケーション・サーバーで構成されるクラスタで、各サーバーに2つのアプリケーションがあるとします。Financial Managementのデータベース接続プール設定は40です。Oracleデータベース接続の最小数は、接続プール設定の合計に20を加算し、アプリケーションの数を乗算し、アプリケーション・サーバーの数を乗算して算出します: (40 + 20) * 2 * 2 = 240。安全性を高めるためには、この数値に係数1.1を乗算して、補助的な接続およびデータベースの一般的な使用量を考慮します。Oracleデータベースにはバックグラウンド・プロセスもあることを考慮して、この数値に20を加算してPROCESSESの値を求めます。したがって、この場合、PROCESSESを260に設定する必要があります。
一般的には、次のようになります。
PROCESSES = (Financial Managementの接続プール設定 + 20) * (Financial Managementアプリケーションの数) * (Financial Managementアプリケーション・サーバーの数) * 1.1 + 20