条件付き抑制の動作

条件付き抑制は次のように動作します。

  • 行全体または列全体が、条件付き抑制に指定した条件を満たした場合に、その行または列全体が非表示になります。行または列の一部のセルのみが条件付き抑制の条件を満たしても、行や列は非表示にはなりません。

  • 抑制されたデータは、計算に含まれません。たとえば、行23と行24を抑制した場合に、行10から行30までを合計しても、行23と行24の値はこの合計に含まれません。

    注:

    抑制を評価する場合、非表示にした行および列の値および計算を含むか、無視するかを選択できます。このオプションは、行や列の「常に非表示」チェック・ボックスが選択されている場合にのみ使用可能です。このオプションの詳細は、非表示の行や列での抑制の評価の制御を参照してください。選択した設定にかかわらず、条件付き抑制に詳細設定オプションを使用してセルを特別に参照している場合は非表示のセルに基いて抑制を評価できます。

  • 特別に参照されていない行または列の抑制の評価時には、非表示のセルは無視されます。レポートは、使用されている条件に基いて出力されます。次に、非表示の列のあるレポートの例を示します。

    非表示列のあるレポートの例

    前述のレポート・デザインは、条件付き抑制の3つのシナリオを説明するために使用されています。

    注:

    これらの例では、列Bが手動で非表示にされ、行1、2、3には条件付き抑制が設定されています。

    最初の例は、欠落データを基準に抑制するかどうかを指定したときの結果を示しています。条件が非表示の列または非表示の列内の特定のセルを参照していないため、非表示の列は無視されます。

    Suppress Row If: Data Values in Current Row = No Data

    このイメージは、欠落データを基準に抑制するかどうかを指定したときの結果を示しています。

    次の例は、非表示の列Bのデータ・セルに基づいて抑制するかどうかを指定したときの結果を示しています。条件で非表示になっている列Bを指定しており、セルB2にデータがあるため、Root Beer行は抑制されません。

    Suppress Row If: Data Values in Column B = No Data

    このイメージは、非表示の列Bのデータ・セルに基づいて抑制するかどうかを指定したときの結果を示しています。
  • 条件付き抑制を属性を基準に使用した場合、他のデータ行または列の抑制ステータスに基づいて式の行または列を抑制できます。他の行または列の抑制ステータスに基づいてテキスト行または列を抑制できます。

    注:

    式の行や列の値に基づいて、データの行や列を抑制することはできません。

    次の表に、他の抑制されたデータ、式またはテキストの行や列を参照する場合に、抑制が有効であるかどうかを示します。

    抑制する行や列のタイプ

    行や列のタイプに基づく抑制

    データ

    テキスト

     

    データ

    使用可能

    使用不可

    使用不可

    使用可能

    使用不可

    使用不可

    テキスト

    使用可能

    使用可能

    使用不可