POVの管理

ユーザーのPOVの管理ユーティリティは、管理者が1人以上のユーザーのFinancial ReportingPOVを作成、表示、更新および削除するときに使用するコマンド・ライン・ユーティリティです。このユーティリティは、Reporting Studioとともに、ManageUserPov.cmdとしてEPM_ORACLE_HOME\Products\financialreporting\binディレクトリにインストールされ、ManageUserPOV.propertiesというサンプル構成ファイルが提供されています。

ユーティリティを実行するには、EPM_ORACLE_HOME\Products\financialreporting\binディレクトリでコマンド・プロンプトを開き、ManageUserPov.cmdを実行します:

ManageUserPOV <Mode> <ConfigFileName>

ここでModeはImport、ExportまたはDelete (大文字と小文字を区別)です。

ここでConfigFileNameは構成ファイルの名前(デフォルト名はEPM_ORACLE_HOME\Products\financialreporting\binディレクトリのManageUserPov.properties)です。

例: ManageUserPOV Export ManageUserPov.properties

POVユーティリティを実行する前に、構成ファイル(ManageUserPov.propertiesなど)、およびインポート用のインポートファイル(ManageUserPovImport.xmlなど)の2つのファイルをあらかじめ定義しておく必要があります。<financialreporting>\binディレクトリには、サンプルファイルが提供されています。

  • ManageUserPov.propertiesファイル。このファイルを使用すると、レポート・サーバーの定義、管理者とデータ・ソースの資格証明の割当て、インポートとエクスポート・ファイル名の指定、およびユーザーとデータ・ソース・フィルタ、ドライ・ランの実施、ユーザーのPOVの削除の確認などの各種オプションの設定を行うことができます。詳細はサンプルのManageUserPov.propertiesファイルを参照してください。

  • ManageUserPovImport.xmlファイル。ManageUserPovImport.xmlなどのImportFileName。エクスポート中に作成されたXMLファイルも編集してインポートできます。

インポート動作のガイドライン

  • リポジトリに存在しないデータベース接続は、TYPE、SERVER、APPNAMEおよびDBNAME属性が提供されている場合は作成されます。有効なデータ・ソースのタイプは、Essbase、Financial ManagementおよびPlanningです。

  • すべてのディメンションおよびメンバーは、有効なユーザーPOVのみを作成または更新するために、データ・ソースに対して検証されます。

  • メンバーに対する個々のユーザーのアクセスは検証されません。管理者は、表示するためのアクセス権を持つユーザーのみにユーザーPOVを割り当てる必要があります。

  • ユーザーPOVは、プロビジョニングされたユーザーのみに作成されます。

  • 部分ユーザーPOVも有効です。インポート・ファイルに指定されたディメンションのみが更新されます。