ファイアウォール環境またはポート競合を解決するためのFinancial Reporting TCPポートの割当て

Financial Reportingのコンポーネントは、デフォルトで動的に割り当てられたTransmission Control Protocol (TCP)ポートのRMI (リモート・メソッドの呼出し)により相互に通信します。ファイアウォールを通して通信する場合は、ファイアウォールによって隔てられたFinancial Reportingの各コンポーネントのポートをJConsole.exeファイルに指定し、ファイアウォールの必要なポートを開く必要があります。

また、レポート・サーバーのRDBM、レポートを実行するデータソース、およびLDAPやNTMLMでの外部認証用のポートを開かなければならないこともあります。

注:

ポートは、ファイアウォールを通して通信する必要のあるFinancial Reportingの各コンポーネントのみに対してファイアウォールで開く必要があります。Financial Reportingのコンポーネントがファイアウォールで隔てられていない場合は、デフォルトの動的ポート設定を使用できます。

スケジューラ・サーバーのデフォルト値は8299で、この値はSchedulerServerプロパティを変更して再起動すると変更できます。印刷サーバーのデフォルト値は8297で、この値はPrintServersプロパティを変更して再起動すると変更できます。一度接続すると、すべてのRMIサービスでは通信用に匿名ポートをデフォルトで使用できます。かわりに、Financial Reporting構成内でRMIPortRangeLowerおよびRMIPortRangeUpperを設定することで通信用のポート範囲を構成することもできます。Financial Reportingプロパティは、HITレジストリに格納され、JConsoleまたはEnterprise Managerを使用して変更できるようになりました。JConsole.exeファイルでRMIPortRangeUpperおよびRMIPortRangeLowerを使用して、ポート割当てをサーバーのファイアウォール環境で使用するように変更できます。

注意:

JConsoleの詳細は、Oracle Hyperion Financial Reporting管理者ガイドプロパティ情報に関するトピックを参照してください。

注意:

ファイアウォールの外側からインストールされたFinancial Reporting StudioからNetwork Address Translatedサーバーに接続できない場合、回避策としてDuseHostname=true JVMパラメータを基礎サーバーに追加し、policies:iiop:server_address_mode_policy:publish_hostname="true"パラメータをdefault-domain.cfgに追加します。