MemberQualifiedNameは、Essbaseデータ・ソース用のテキスト関数です。使用される構文に基づいて、行、列、ページまたはPOVのディメンションに割り当てられた固有でないメンバーの修飾名を戻します。一意でないメンバーは、複数の親の子です。
たとえば、100という名前のメンバーが製品1のメンバーと製品2のメンバーの子である場合、100は固有でないメンバー名です。MemberQualifiedNameには、レポート内の修飾名が表示されます。この例での修飾メンバー名は、[Product1].[100]および[Product2].[100]です。
次の構文は、行見出し、列見出しまたはページの名前を戻します。構文は、任意の見出しセル、テキスト・セル、またはテキスト・ボックス・オブジェクトからデプロイでき、現在のレポートのすべてのグリッドを参照できます。
<<MemberQualifiedName("GridName", Row/Col/Page, "DimName")>>
次の構文は、行見出し、列見出しまたはページ内の修飾名を戻します。この構文は、カスタム見出しとして指定されているグリッド内の任意の行見出し、列見出し、ページ見出しからデプロイできます。カスタム見出しを指定するには、ページ、行見出しまたは列見出しをクリックし、プロパティ・シートで「カスタム見出し」を選択します。カスタム見出しの下にあるスペースに関数を追加できます。
次の構文は、グリッドまたはユーザーのPOVの名前を戻します。この構文は、任意のテキスト・セルおよびテキスト・ボックス・オブジェクトからデプロイでき、現在のレポート内のすべてのグリッドおよび該当するPOVを参照できます。
引数 | 説明 |
---|---|
GridName | グリッドの名前。 |
Row/Col/Page | 行のID(数値)、列のID(英字)、またはページのID(数値)。 |
DimName | グリッドの行、列またはページ内のディメンションの名前。 |
POV DimName | グリッドまたはユーザーPOVのディメンションの名前。 |
Grid1、列Aの製品ディメンションに割り当てられた固有ではない修飾名を戻します。
<<MemberQualifiedName("Grid1", A, "Product")>>
<<MemberQualifiedName(current, A, "Product")>>
年ディメンションの名前を戻します。構文は、グリッドのカスタム見出しに配置されます:
<<MemberQualifiedName("Year")>>
Grid1に関連するPOVのシナリオ・ディメンションの固有ではない修飾名を戻します。
<<MemberQualifiedName("Grid1", "Scenario")>>
<<MemberQualifiedName(current, "Scenario")>>
MemberQualifiedNameは、テキスト・ボックス・オブジェクト、ヘッダー、フッターなどではなくグリッド・セル内で使用された場合は、Currentキーワードのみをサポートします。テキスト関数でのCurrent/Curキーワードの使用を参照してください。 |