Oracle Hyperion Financial Reporting Web Studioでは、次のディメンションのメンバーに対するアクセス権が付与されます。
勘定科目
エンティティ
シナリオ
バージョン
「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスには、アクセス権に関係なく、Oracle Hyperion Planningデータベース接続のすべてのメンバーが表示されます。そのため、レポートの実行時に戻されないメンバーをグリッドに配置できます。選択したメンバーは、レポートの出力に影響します。たとえば、視点またはページ軸でユーザーがアクセスできないメンバーを選択すると、エラー・メッセージが戻されます。
次の4つのシナリオで、グリッドのディメンションやメンバーに有効なものと無効なものが含まれている場合に、どのような値が戻されるかについて説明します。次のシナリオでは、Planningデータベース接続を使用してレポートを実行し、次のディメンションとメンバーのアクセス権を持っているものとします。
勘定科目: 売上、利益
バージョン: 第1版、第3版、最終版
エンティティ: 北部、カナダ
シナリオ: 予算
シナリオ1
次のグリッドに基づいてレポートを実行します。
ページ: 予算
第1版 | 第2版 | 第3版 | |
---|---|---|---|
北部 | #.## | #.## | #.## |
中部 | #.## | #.## | #.## |
南部 | #.## | #.## | #.## |
中部や南部、第2版のアクセス権を持っていないので、次のようなレポートになります。
ページ: 予算
第1版 | 第3版 | |
---|---|---|
北部 | 23.89 | 12.90 |
シナリオ2
次のグリッドに基づいてレポートを実行します。
ページ: 実績
第1版 | 第2版 | 第3版 | |
---|---|---|---|
北部 | #.## | #.## | #.## |
中部 | #.## | #.## | #.## |
南部 | #.## | #.## | #.## |
グリッドのページ軸のシナリオ・ディメンションへのアクセス権がなく、実績メンバーはシナリオ・ディメンションにあるため、ページは表示されず、アクセス権に関するエラー・メッセージが戻されます。
シナリオ3
次のグリッドに基づいてレポートを実行します。
ページ: 予算
第1版 | 第2版 | 第3版 | |
---|---|---|---|
ロンドン | #.## | #.## | #.## |
パリ | #.## | #.## | #.## |
ニューヨーク | #.## | #.## | #.## |
行のエンティティのアクセス権を持っていないので、ページは表示されず、アクセス権に関するエラー・メッセージが戻されます。
シナリオ4
次のグリッドに基づいてレポートを実行します。
ページ: 予算
バージョンの子孫 | |
---|---|
エンティティの子孫 | #.## |
レポートによって次のデータが戻されます。
ページ: 予算
第1版 | 第3版 | 最終版 | |
---|---|---|---|
北部 | 23.89 | 12.90 | 67.12 |
カナダ | 2.67 | 8.90 | 54.78 |