データ・オブジェクトを使ったフリーフォーム・グリッドのコンテンツの制御

様々なデータ・ソースが使用できるため、フリーフォーム・グリッドは、ナビゲーション方法や他のデータ・オブジェクトに使用できる分析ツールを提供しません。フリーフォーム・グリッドに直接ナビゲートするかわりに、グリッド・コンテンツを制御するためにそのデータ・ソースを共有する別のデータ・オブジェクトを使用できます。

フリーフォーム・グリッドには最初のページ・ディメンションのみが表示されるので、要素のコントロールなどの他のカスタム・ドキュメント・コンポーネントを使用してページ軸ディメンションのメンバー間を移動できます。

別のデータ・オブジェクトを使用してフリー・フォーム・グリッドのコンテンツを制御するには、次の手順に従います。

  1. フリーフォーム・グリッドのあるカスタム・ドキュメントを作成します。

  2. 分析モードに切り替え、グリッドを右クリックしてデータ・ソースを追加します。

  3. ドキュメントのデザイン・モードに戻り、カスタム・ドキュメントに新しいデータ・オブジェクトを追加します。

  4. この2番目のデータ・オブジェクトは、フリーフォーム・グリッドにより使用されるデータ・ソースを使用する必要があります。

  5. 分析モードに切り替えます。

この時点で、フリーフォーム・グリッドと別のデータ・オブジェクト(どちらも共通のデータベース接続を使用)を持ったカスタム・ドキュメントがあります。これにより、クライアント側フォーマット定義と分析ツール定義をデータ・オブジェクトに適用できます。フリーフォーム・グリッドのデータベース接続とクエリーはデータ・オブジェクトが使用するものと一致するため、データ・オブジェクトへの変更はすべて反映されます。コンテンツのフォーマットを終えたら、次の3つのオプションがあります。

  • データ・オブジェクトをコントロールとしてドキュメントに残しておきます。

  • データ・オブジェクトを削除できます。グリッドは、データベース接続とクエリーに基づいてその状態を維持しますが、グリッドを修正することはできません。

  • データ・オブジェクトは、サイズを下げたり、別のコンポーネント(背面に移動)の後に配置して隠すことができます。後で、グリッドを修正する場合は、データ・オブジェクトのコントロールを再び使用できます。

    注意:

    式セルのアドレスは絶対値です。1つのデータベース接続を共有する2番目のデータ・オブジェクトからのナビゲーションにより生じた移動に合わせるために、動的に変更しません。フリーフォーム・グリッドのコンテンツを変更すると、古い式が表示される場合があります。

  別のデータ・オブジェクトを使用してフリーフォーム・グリッドのコンテンツを制御するには:

  1. Web Analysis Studioを起動します。

  2. 次のいずれかを実行します。

    • 「ファイル」「新規」「ドキュメント」の順に選択します。

    • 「設計」アイコンをクリックします。

    • 「新規」アイコン」をクリックし、「ドキュメント」を選択します。

    • ビュー・ペインの「ブラウザ」タブで、ドキュメントを右クリックして「編集」を選択します。

    • [Ctrl]を押しながら、[N]を押します。

      ドキュメント・デザイナが表示されます。

  3. 「フリーフォーム・グリッド」アイコンを、コンポーネント・ツールバーからドキュメント・パネルにドラッグします。

    空のフリーフォーム・グリッドと「グリッド・サイズの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。グリッドは行軸と列軸のみで構成されます。

  4. 該当するテキスト・ボックスに行数と列数を入力して、「OK」をクリックします。

    指定した行数と列数に合わせてグリッドがリセットされます。フリーフォーム・グリッドが選択され、青色の選択ハンドルが表示されます。

  5. 「分析」アイコンをクリックします。

    データ・ソースは、フリーフォーム・グリッドのセルにアンカーされます。これは、セルの選択とクエリーの構成により行われます。

  6. OLAPデータ・ソースまたはOracle | Hyperionデータ・ソースを指定するには、セルを右クリックして、「データ・ソースの追加」を選択します。

    「データ・ソースの選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。データベース接続を選択するか、<データ・ソースの追加>を選択して、別のデータベース接続を選択できます。完了すると、クエリーが送信され、結果セットがフリーフォーム・グリッドに表示されます。結果セットの原点に表示されたデータ・ソースの名前を書き留めてください。

  7. 「分析」アイコンをクリックします。

  8. コンポーネント・ツールバーの「スプレッドシート」アイコンをドキュメント・パネルにドラッグします。

    「データ・オブジェクトのプロパティ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  9. フリーフォーム・グリッドでこのデータ・オブジェクトに使用したデータ・ソースを選択し、「OK」をクリックします。

    これは、フリーフォーム・グリッドの結果セットの原点に表示されたデータ・ソースです。

  10. 「分析」アイコンをクリックします。

    カスタム・ドキュメントにフリーフォーム・グリッドと別のデータ・オブジェクトが含まれ、その両方が共通のデータベース接続を使用します。これにより、クライアント側フォーマット定義と分析ツール定義をデータ・オブジェクトに適用できます。フリーフォーム・グリッドのデータベース接続とクエリーは、データ・オブジェクトが使用するものと一致するため、データ・オブジェクトへの変更をすべて反映します。