セキュリティ

Performance Management Architectは、次の役割をサポートします:

Performance Management Architectの役割役割のタスク

EPMA管理者

アプリケーション作成者

Essbaseアプリケーション作成者

Financial Managementアプリケーション作成者

Planningアプリケーション作成者

Profitabilityアプリケーション作成者

EPMA管理者役割は、アプリケーション作成者の親です。この役割により次のことができるようになります:

  • そのユーザーがアプリケーションをデプロイした本人ではないアプリケーションを含む、すべてのアプリケーションへのアクセス。

  • 停滞したジョブを手動でタイムアウトとしてマークする機能。

  • 非表示のジョブを表示する機能。

  • すべてのアプリケーションに対して、アプリケーション診断とすべてのテストおよびソリューションを実施する機能。

  • トランザクション履歴削除ユーティリティを実行する機能。

管理者は、アプリケーション作成者の役割を使用することで、アプリケーションを作成し、ディメンションをアクセス権を持っているものに変更できます。アプリケーション作成者がPerformance Management Architectからアプリケーションをデプロイすると、自動的にアプリケーション管理者になります。

注意:

すべてのアプリケーション作成者は汎用アプリケーションを作成できます。

EPMA管理者

ディメンション編集者

ディメンションおよびディメンション・メンバーをインポート、削除および変更できます。また、ディメンションにアクセス権(ディメンション所有者およびリーダー/ライター)を割り当てることもできます。アプリケーションの作成はできません。
統合の作成データの同期を作成および実行します。

インタフェース・データ・ソースを作成します

統合の実行データの同期を実行します。
Calculation Manager管理者

Financial Management Calculation Manager管理者

Planning Calculation Manager管理者

Calculation Managerの関数を管理します。
Financial Management Calculation Manager管理者Financial ManagementのCalculation Managerの関数を管理します。
Planning Calculation Manager管理者PlanningのCalculation Managerの関数を管理します。

次の表に、Performance Management Architectの役割とアクセスのレベルへのマッピング方法を示します。

表1.  アクセスのレベル

役割アクセスのレベル

ディメンション編集者[1]

  • 共有ライブラリのすべての共有ディメンションに対するディメンション所有者

  • ディメンション所有者、ディメンション・ライター、またはディメンション・リーダーというアクセス権を共有ライブラリの任意のローカル・ディメンションに、明示的に割り当てられます。

アプリケーション作成者[2]
  • デプロイされていないアプリケーションのすべてのディメンションに対するディメンション所有者です。

  • ディメンション所有者、ディメンション・ライター、またはディメンション・リーダーというアクセス権を共有ライブラリの任意のディメンションに、明示的に割り当てられます。

アプリケーション管理者[3]
  • デプロイ済アプリケーションのすべてのディメンションに対するディメンション所有者です。

  • ディメンション所有者、ディメンション・ライター、またはディメンション・リーダーというアクセス権を共有ライブラリの任意のディメンションに、明示的に割り当てられます。

Calculation Manager管理者

Calculation Manager管理者の役割は、次の役割で構成されています:

  • Financial Management Calculation Manager管理者

  • Planning Calculation Manager管理者

Calculation Manager機能を管理します

Financial Management Calculation Manager管理者はFinancial ManagementでのCalculation Manager機能を管理します

Planning Calculation Manager管理者はPlanningでのCalculation Manager機能を管理します

1 ディメンション編集者のみが共有ライブラリでディメンションを作成できます。

2 アプリケーション作成者またはアプリケーション管理者は、ディメンションを作成したりアプリケーションにディメンションを追加できます。

3 アプリケーション作成者またはアプリケーション管理者は、ディメンションを作成したりアプリケーションにディメンションを追加できます。

次の表に、Performance Management Architectで実行される一般的なタスクおよび必要なアクセスのレベルを示します。次の考慮事項に注意してください:

  • アプリケーション内のローカル・ディメンション、または共有ライブラリの共有ディメンションの構造のみ編集できます。

  • 役割によってコピー先にディメンションを作成できる場合のみ、ディメンションをコピーできます。

  • 少なくともソース・ディメンションに対するリーダー・アクセス権およびターゲット・ディメンションに対するライター・アクセス権を持っている場合のみ、ディメンションを同期できます。

  • アプリケーション作成者またはアプリケーション管理者の役割の場合のみ、アプリケーションにディメンションを追加できます。

表2.  一般的なタスク

アクセスのレベルディメンション・レベルのタスク
ディメンション所有者
  • ディメンションの構造またはプロパティの編集

  • ディメンションのコピー

  • ディメンションとディメンションの同期

  • アプリケーションへのディメンションの追加

  • ディメンションの除去

  • ディメンションの削除

ディメンション・ライター
  • ディメンションの構造またはプロパティの編集

  • ディメンションのコピー

  • ディメンション間の同期

  • アプリケーションへのディメンションの追加

ディメンション・リーダー
  • ディメンションのコピー

  • ディメンションからの同期

  • アプリケーションへのディメンションの追加

役割の詳細は、『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemユーザーおよび役割セキュリティ・ガイド』を参照してください。

シナリオ:

Bob Smithがアプリケーション・ライブラリのアプリケーションを選択し、そのアプリケーション・タイプに対するアプリケーション作成者の役割を持っていない場合、またはそのアプリケーションの管理者にプロビジョニングされている場合、Bob Smithがこのアプリケーションに対するアクセス権を持たないというダイアログ・ボックスが表示されます。さらに、メニュー・アイテムが使用不可となり要約情報が制限されます。次に例を示します:

Bob Smithは、管理者にプロビジョニングされていないApp2を選択しましたが、作成者の役割を持っていません。そのアプリケーションを選択すると、このアプリケーションに対して権限がないことを知らせるメッセージが表示されます。Bob Smithが右クリックすると、すべてのオプションが使用不可となります。

アプリケーションがデプロイされていない場合、そのアプリケーション・タイプ(連結、Planning、Essbase (ASO)およびEssbase (BSO))に対する作成者ユーザーは適用可能なすべてのオプションおよび要約情報を利用できます。次に例を示します:

アプリケーション・ライブラリには5つのPlanningアプリケーション・ビュー(App_6、App7、App8、App9(デプロイ済)およびApp10(未デプロイ)と5つの連結アプリケーション(App1、App2、App3、およびApp4(デプロイ済)およびApp5(未デプロイ)があります。Bob Smithは連結アプリケーション作成者、Karen JonesはPlanningアプリケーション作成者、およびJim HarringtonはApp1の管理者です。Bob SmithはApp5に対する適用可能なすべての操作(デプロイ、編集、比較など)を実行できます。Karen SmithもApp10に対する適用可能なすべての操作(デプロイ、編集、比較など)を実行できます。

デプロイ済アプリケーションに対する管理者としてプロビジョニングされたユーザーは、すべての操作(削除、再デプロイなど)を実行できます。次に例を示します:

Jim HarringtonはApp1の管理者で、App1に対するフル・アクセス権を持ちます。管理者にプロビジョニングされていないがアプリケーションの作成者であるユーザーは、製品固有の役割を必要としないすべての操作(編集、複製、比較、検証など)にアクセスできます。アプリケーション固有の役割を必要とする操作(削除、再デプロイおよび移行)はできません。たとえば、Bob SmithはApp1からApp4を編集および比較できますが、削除、再デプロイまたは移行はできません。