アプリケーションでは、会計開始年および開始月を指定できます。会計開始年を指定する際、組織がアプリケーションで必要とする過去のデータの量を考慮します。カレンダには年を追加できますが、会計開始年は変更できません。
会計年度に対し、会計年度の最初の月を設定して、会計年度が同じカレンダ年または前のカレンダ年のどちらで開始するかを指定できます。数式を使用するなどにより、カレンダ年に基づく計算を後で設定できます。Planningアプリケーションに式を設定する場合、[TPDate]および[FirstDate]のような数式は、アプリケーションが同じカレンダ年に開始するかまたは前のカレンダ年に開始するかにより異なる結果が生成されます。
次の表は、「会計開始年度」を2010と仮定して、「会計年度の最初の月」および「会計開始年度」オプションがアプリケーションのカレンダに与える影響の例を示しています。
表15. 「会計年度の最初の月」および「会計開始年度」オプションの例
会計年度の最初の月 | 会計開始年度 | 年 - 期間 | 年ディメンション |
---|---|---|---|
1月 | 同じカレンダ年 | 1月10日から12月10日まで | FY10 |
7月 | 同じカレンダ年 | 7月10日から6月11日まで | FY10 |
7月 | 前のカレンダ年 | 7月9日から6月10日まで | FY10 |
2月 | 同じカレンダ年 | 2月10日から1月11日まで | FY10 |
2月 | 前のカレンダ年 | 2月9日から1月10日まで | FY10 |
12月 | 同じカレンダ年 | 12月10日から11月11日まで | FY10 |
12月 | 前のカレンダ年 | 12月9日から11月10日まで | FY10 |
アプリケーション・ウィザードの「カレンダ」セクションで、「基本期間」オプションを選択して、カレンダのロールアップ方法を設定します:
注意: | アプリケーション・タイプがProject Financial Planningであり、業界のサンプル・アプリケーションを作成するように選択した場合、カレンダ・プロパティは自動的に設定され、変更することはできません。 |
12か月: 1年に4回の四半期 - 月は親四半期に、四半期は年にロールアップ。
四半期: 四半期は年にロールアップ。このオプションを選択した後、次の手順7に進みます。
カスタム: 週や日などのカスタム期間。このオプションを選択した後、次の手順7に進みます。
注意: | Project Financial Planningアプリケーションには、12か月のカレンダ範囲のみを使用できます。 |
アプリケーション・ウィザードを使用したPlanningアプリケーションの作成方法の詳細は、Oracle Hyperion Planning管理者ガイドを参照してください。
「新規ローカル年ディメンションの作成」オプションを選択した場合、「最初の会計年度」オプションが表示されます。このオプションを選択して、アプリケーションの会計開始年度を定義します。アプリケーションの作成後はこれを変更することはできません。最初の会計年度を指定する前に、組織が履歴データをどの程度必要とするか検討してください。
注意: | Project Financial Planningアプリケーションの場合、このオプションはデフォルトで選択され、変更できません。 |
「新規ローカル年ディメンションの作成」オプションを選択した場合、「会計年度の数」オプションが表示されます。カレンダの年数を定義するには、アプリケーションの「会計年度の数」を選択します。アプリケーションを作成した後に、カレンダへ年数をさらに追加することができます。
注意: | Project Financial Planningアプリケーションの場合、このオプションはデフォルトで選択され、変更できません。 |
基本期間に「12か月」を設定した場合、新規ローカル期間ディメンションの「会計年度の最初の月」を選択します。
これはアプリケーションの会計年度の最初の月で、「最初の会計年度」オプションの設定によって異なります。
基本期間に「12か月」を設定した場合、次の「会計年度の開始日」を選択します:
「同じカレンダ年」。現在のカレンダ年で開始するように会計年度を設定します。たとえば、開始期間が6月の2010年を選択すると、開始年がFY10として作成され、6月10日から5月11日までと定義されます。
「前のカレンダ年」。前のカレンダ年で開始するように年度を設定します。たとえば、開始期間が6月の2010年を選択すると、開始年がFY10として作成され、6月9日から5月10日までと定義されます。
基本期間を12か月に設定する場合、週次配分オプションとして、均等、445、454または544のいずれかを選択します。
週次配分により、月の会計週数に基づいて月次配分パターンが設定されます。これによって、要約期間のデータを基本期間内にどう分布させるかが決定されます。ユーザーが、四半期などの要約期間に、データを入力する際、要約期間内の基本期間に値が分散されます。
均等以外の週次配分パターンを選択した場合、Planningは、四半期の値をそれらが13週に分割されているかのように処理し、選択したパターンに従って週を分散します。たとえば、5-4-4を選択すると、四半期の最初の月は5週、最後の2か月は4週あると見なされます。