ディメンションのフィルタ処理

ディメンション間でリレーションシップを作成するときは、ソース・アプリケーションで使用できるメンバー・セットを制限することもできます。同期の実行時に、ソースとディメンションのメンバーにフィルタを適用します。フィルタ処理が必要になるインスタンスがあります。たとえば、1月から2月への期間のマッピングで、ソースのEntity_1から宛先のEntity_2にデータを移動する場合、ソースのフィルタは、1月のデータのみを抽出する必要があります。そうしなければ、結果は予測できなくなります。

フィルタ処理の制約:

  • フラット・ファイルでは、フィルタはサポートされません。

  • インタフェース表に対する関数フィルタはサポートされません。ただし、EQUALおよびLIKEはサポートされます。

フィルタを作成して保存した後、「データの同期」タブから使用可能になります。様々なデータ同期オブジェクトでフィルタを共有できます。

ヒント:

パフォーマンスを最適化するには、アプリケーション間でデータを同期している場合、すべてのディメンションでフィルタを使用することが重要です。アプリケーションのディメンションのフィルタ処理の詳細は、アプリケーションへのメンバーの追加を参照してください。

  ディメンションをフィルタするには:

  1. ディメンションを右クリックし、「フィルタの作成」を選択します。

    「フィルタ条件」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. フィルタを選択します。(EQUAL、LIKEまたはFUNCTION。)

    注意:

    Actual; Budgetのように、各エントリをセミコロンで区切ると、複数のフィルタを作成できます。

    • EQUAL - シナリオ・ディメンションの実績などの任意の有効なメンバー。

    • LIKE - フィルタに次のようなワイルドカードを使用します:

      • 複数の文字には「*」(文字列の末尾には*ワイルドカード文字のみを使用します)

      • 単一文字には「?」

        例:

        Actua?またはAct*はActualを戻します

        J??またはJ*は、Jan、JunおよびJulを戻します

    • FUNCTION - ディメンションの基本レベル・メンバーを取得するBottomOfHierarchy()などの有効なメンバー選択関数を使用します。Performance Management Architectがサポートする関数のリストについては、データ・シンクロナイザで使用されるメンバー問合せ関数を参照してください。

  3. フィルタ条件にするメンバーを入力します。

    「フィルタ条件」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. フィルタ条件にする複数のメンバーを選択し、「選択」ボタンをクリックします。次に、「OK」をクリックします。

    注意:

    セミコロン(;)で区切った複数のメンバーを挿入できます。たとえば、“Descendents(NetProfit);Children(Sales);NoMember”などです。

    ヒント:

    メンバーが見つからない場合、メンバー・セレクタでメンバーを検索できます。

  5. 「OK」をクリックします。

    フィルタをディメンション・マッピングに適用すると、ディメンションの横にファンネルが表示されます。