データ同期のトラブルシューティング

追加のロギングを有効にして、データ同期の問題のトラブルシューティングに役立てることができます。

注意!

デバッグ・トレースを有効にすると、追加のデバッグ・ファイルが作成され、アクセスできます。これは、データ同期のパフォーマンスに影響し、ハード・ディスク・スペースを余分に使用します。問題をトラブルシューティングする場合にのみ、これらのオプションを有効にします。本番環境ではこれらのオプションは必ず無効にしてください。

追加ロギングを有効にするには:

  1. %EPM_ORACLE_INSTANCE%\config\EPMA\DataSyncに移動します。

    たとえば、C:\Oracle\Middleware\user_projects\epmsystem1\config\EPMA\DataSync\です。

  2. テキスト・エディタを使用して、dme.propertiesを開きます。

  3. 先頭の#を削除して、次のデバッグ行を非コメント化します。

    preTranslationProcessingClass=com.hyperion.awb.datasync.custom.FileBasedRowLogger preTranslationProcessingClass.outputFile=preTransOut.txt 
    
    postTranslationProcessingClass=com.hyperion.awb.datasync.custom.FileBasedRowLogger postTranslationProcessingClass.outputFile=postTransOut.txt 
    
    createDebugFiles=true 
    debugSampleSize=1000 
    

    preTranslationProcessingClassを有効にすると、マッピングまたは変換が適用される前に、一時ファイルにソースからデータが保存されます。ファイルは、接尾辞として一意のIDが_preTransOutに追加されて名前が付けられます。これは、ソースから返されたデータを追跡する場合に便利です。

    postTranslationProcessingClassを有効にすると、すべてのマッピングまたは変換が適用される前に、一時ファイルにソースからデータが保存されます。ファイルは、接尾辞として一意のIDが_postTransOutに追加されて名前が付けられます。これは、ソースに送信されるデータ、およびメタデータのマップ方法と変換方法を追跡する場合に便利です。

    createDebugFilesを有効にすると、データ同期が実行または検証されるたびに次のログ・ファイルが生成されます:

    • SynRequest.xml — データ同期の実行の各ステップを追跡します

    • ALEQuery.xml — ソースによって実行されるALE形式の問合せ

    debugSampleSize設定によって、ファイル・サイズが、設定されたバイト数を超えないようにします。

  4. dme.propertiesを保存して閉じます。

  5. Hyperion EPM Architectデータ・シンクロナイザ – Webアプリケーション・サービスを再起動します。

  6. データ同期を実行します。

データ同期の実行または検証ジョブごとに作成されるフォルダに、結果のログ・ファイルが生成されます。dme.logが標準のWeb Logicサーバー・フォルダにある場合、一時フォルダへのパスを持ちます。通常、一時フォルダは%EPM_ORACLE_INSTANCE%\tmp\Oracle\Tempです。

一時フォルダ内の一意のIDを持つフォルダに作成されるデバッグ・ファイルの場合、ファイルは、一意IDが接尾辞として_preTransOutおよび_postTransOutに追加された一時フォルダに作成されます。

問題を解決するために追加ロギングを有効にしたら、本番環境に戻る前にオプションを無効にします。

追加ロギングを無効にするには:

  1. テキスト・エディタを使用して、dme.propertiesを開きます。

  2. 先頭に#を追加して、次のデバッグ行をコメント化します。

    preTranslationProcessingClass=com.hyperion.awb.datasync.custom.
    FileBasedRowLogger preTranslationProcessingClass.outputFile=preTransOut.txt 
    
    postTranslationProcessingClass=com.hyperion.awb.datasync.custom.
    FileBasedRowLogger postTranslationProcessingClass.outputFile=postTransOut.txt 
    
    createDebugFiles=true 
    debugSampleSize=1000 
    
  3. dme.propertiesを保存して閉じます。

  4. Hyperion EPM Architectデータ・シンクロナイザ – Webアプリケーション・サービスを再起動します。