内部取引パートナの設定

内部取引は、内部取引パートナ(ICP)ディメンション全体で管理されます。ICPディメンションには、1つの勘定科目に対して存在するすべての内部取引残高が格納されます。ICPは、内部取引の詳細を追跡および消去するために、勘定科目ディメンションおよびカスタム・ディメンションを組み合せて使用する予約済のディメンションです。

内部取引用にアプリケーションを設定するには、次のアクションを行う必要があります。

  • 内部取引が実行される勘定科目と、各内部取引勘定科目(勘定科目メタデータのIs ICPプロパティおよびPlug Accountプロパティ)の調整勘定科目を示します。

  • 内部取引を実行するエンティティを示します(エンティティ・メタデータのIs ICPプロパティ)。

内部取引を作成する場合、各グループに少なくとも1つの内部取引勘定科目および調整勘定科目が必要です。勘定科目にIs ICPプロパティを選択することで、その勘定科目を内部取引勘定科目に指定します。勘定科目が内部取引と指定され、内部取引が入力されると、連結プロセスにより[Elimination]値ディメンション・メンバーに消去または反転するエントリが生成されます。

調整勘定科目は、消去の完了時に2つの内部取引勘定科目の間の差分を保管します。調整勘定科目は、ICP勘定科目として設定できます。調整勘定科目をICPによって詳細化するには、Is ICPプロパティをYまたはRに設定し、システムが消去した内容を対応するICPメンバーに書き込むようにします。調整勘定科目をICPによって詳細化しない場合は、Is ICPプロパティをNに設定して、システムが消去内容を[ICP該当なし]に書き込むようにします。連結の間に、有効な内部取引エンティティの間のトランザクションは消去されます。

表37. システム生成のICP要素

システム生成のICP要素

値の説明

[ICP Top]

最上位内部取引メンバーを指定します。

[ICP None]

内部取引メンバーが使用されないことを指定します。

[ICP Entities]

内部取引が発生するエンティティを示します。

表38.  ICPプロパティ 

プロパティ・ラベル

値の説明

プロパティ名
別名

メンバーの説明(最大80文字)

Aliasプロパティを使用するには、別名ディメンションを作成し、プロパティを定義して、その別名ディメンションを別のディメンションに関連付けます。たとえば、別名ディメンションを英語、フランス語およびイタリア語の値で作成し、その別名ディメンションをICPディメンションに関連付けられます。

Alias

Default Parent

ICPのデフォルトの親。デフォルトの親の値は派生値であり、値の入力はできません。

DefaultParent

Name

ICPの名前(必須)

名前が定義され、変更できません。

名前

Security Class

ICPデータにアクセスできるユーザーを定義するセキュリティ・クラスの名前(最大80文字)

このプロパティに値を入力するには、ICPおよびセキュリティ・クラス・ディメンションを関連付ける必要があります。

SecurityClass
Submission Group

送信グループ(0から99)。

デフォルトの空白は、1に設定されます。送信グループがゼロ(0)に設定される場合、ICPは確認プロセスに含まれません。

SubmissionGroup