同期の検証および実行

同期を実行すると、データがソース・アプリケーションから取得され、マッピング・ルールに従って変換され、宛先アプリケーションにプッシュされて、そこでアプリケーションにコミットされます。同期を検証する場合は、同じプロセスに従いますが、データは宛先アプリケーションにコミットされません。これによって、ソースおよび宛先で要求および結果データを処理でき、データを書き込まずに発生する可能性があるエラーを生成できます。同期に問題があるかどうかをすばやく識別できます。

宛先がEssbaseアプリケーションである場合、データ・シンクロナイザは次のデフォルト値を使用します:

  • abortOnError - この操作をエラー発生時に中止するかどうかを判別します。有効な値はTRUEまたはFALSEです。

  • DryRun - 実際のデータ更新を含まないドライ・ランかどうかを判別します。有効な値はTRUEまたはFALSEです。

  • delimiter - データ・ストリームの区切り文字を示します。

注意:

外部ファイル用に共有場所を使用する場合、同期を検証または実行するサーバーからこのデータ・ファイルにアクセスする必要があります。

同期を検証および実行するには:

  1. 次のいずれかのアクションを行います:

    同期を検証するには:

    • データ・シンクロナイザで、同期を右クリックし、「同期の検証」を選択します。

    • 「ディメンション・マッピング」で「検証」ボタンをクリックします。

    同期を実行するには:

    • データ・シンクロナイザで、同期を右クリックし、「同期の実行」を選択します。

    • 「ディメンション・マッピング」で「同期の実行」ボタンをクリックします。

  2. 「演算子」を選択し、「値」を入力します。

    ソースの値と宛先の値でスケールが異なる場合は、演算子を選択し、値を入力する必要があります。乗算、除算、加算、または減算を選択し、演算子とともに適用する数値を入力できます。たとえば、演算子*(乗算)を選択し、値10を入力すると、宛先に送信される各データ値に10が掛けられます。

  3. データ・ロード・オプション「モード」を選択します。

    PlanningとEssbase ASOおよびBSOアプリケーションのデータ・ロード・オプションは次のとおりです:

    • 加算 - ロードされたデータの値を加算します。たとえば、「勘定科目A」のソース・データの値が60で、「勘定科目A」のターゲット・データの値が100であるとします。「加算」を選択したデータの同期後、「勘定科目A」のターゲット・アプリケーション・データには値として160が表示されます。

    • 減算 - ロードされたデータの値を減算します。たとえば、「勘定科目A」のソース・データの値が60で、「勘定科目A」のターゲット・データの値が100であるとします。「減算」を選択したデータの同期後、「勘定科目A」のターゲット・アプリケーション・データには値として40が表示されます。

    • 上書き - ソース・データから最後にロードされた値で、ターゲット・アプリケーション内のデータを上書きします。たとえば、「勘定項目1010」のソース・データ内に行が2行あるとします。1行目が最も古く、値は500.00です。2行目は最後にロードされたもので、値は1100です。データの同期後、データは最後にロードされた値1100で上書きされます。

      注意:

      Essbase (ASO)同期では、「上書き」ロード・オプションは、重複レコード・ソース・データを累計し、ターゲット・アプリケーション・データを上書きする点で異なります。

    Financial Managementアプリケーションのデータ・ロード・オプションは次のとおりです:

    • マージ - ターゲット・アプリケーションのデータをソース・データの最新の値とマージし、サブキューブを変更しません。たとえば、「勘定項目1000」のソース・データ内に行が4行あるとします。1行目が最も古く、値は1000.00です。2行目と3行目の値も1000.00です。4行目は最新で、値は2000です。データの同期後、データは最新の値2000とマージされます。

    • 置換 - 最新の値でデータを置換し、サブキューブ内の値を変更します。たとえば、「勘定項目10」のソース・データ内に行が2行あるとします。1行目が最も古く、値は5000.00です。2行目の値は1000.00です。データの同期後、データは最新の値1000で置換されます。

    • ソース内の累計 - (クラシックFinancial Managementの「ファイル内の累計」と同等) ソース内の累計を、「マージ」および「置換」オプションとの組合せで選択する際、次のようなシナリオを考えます:

      • 「マージ」とソース内の累計を選択 - ソース内で重複する値を加算し、サブキューブは変更されません。

      • 「累計」を選択し、ソース内の累計を選択解除 - 最新の値がソースにロードされ、サブキューブは変更されません。

      • 「置換」とソース内の累計を選択 - ソース内の重複値を加算し、サブキューブは変更されます

      • 「置換」を選択し、ソース内の累計を選択解除 - 最新の値をロードし、サブキューブは変更されます

    • 累計 - ロードされたデータ内の値を加算します。たとえば、「勘定項目A」のソース・データ内に行が2行あるとします。値は50.5と100です。データ同期の後、ターゲット・アプリケーションで「勘定項目A」に表示される値は150.5です。

      注意:

      ソース内の累計の選択または選択解除は、「累計」を選択した場合の値のロードには影響がありません。

  4. 同期で外部ソース・ファイルを使用する場合は、ソースのURLを入力するか、「アップロード」をクリックして、ファイルをソースとして使用します。

  5. 「OK」をクリックします。