エンティティは、部門、子会社、工場、地域、国、法的部門、事業部門、部署、その他の組織単位など、企業の組織構造を表表します。エンティティにより、データの連結パスが定義されます。エンティティ・ディメンションに対して連結を実行すると、ディメンション階層の定義に従って、子から親へデータがロール・アップされます。複数の親の下位にエンティティ子メンバーを配置することで、複数の連結パスを作成できます。エンティティ・メンバーの属性表に記載されている属性を使用して、エンティティ・メンバーを定義します。
表4-5 エンティティ・メンバーの属性
属性 | 説明 |
---|---|
AllowAdjFromChildren |
親エンティティで子からの仕訳の転記が許可されているかを指定します。複数の親にロール・アップするエンティティの場合は、親エンティティでこの属性を有効にできます。子からの仕訳の転記が許可されている場合はYを指定し、子からの仕訳の転記が許可されていない場合はNを指定します。 |
AllowAdjs |
このエンティティで仕訳の転記が許可されているかどうかを指定します。このエンティティで仕訳の転記が許可されている場合はYを指定し、仕訳の転記が許可されていない場合はNを指定します。 |
DefaultParent |
エンティティのデフォルトの親を指定します。 |
DefCurrency |
エンティティのデフォルト通貨を指定します。この属性は必須です。 |
説明 |
エンティティの説明を指定します。説明には、空白を含み、80文字まで入力できます。 |
HoldingCompany |
エンティティ・メンバーの所有者を識別する、エンティティの持株会社を指定します。エンティティの名前を指定するか、または空白のままにできます。 |
IsICP |
内部取引でエンティティをパートナとするかどうかを指定します。エンティティが内部取引エンティティの場合はYを指定し、内部取引エンティティでない場合はNを指定します。ICPを選択するメンバーは、ICPディメンションのメンバーとして自動的に表示されます。 |
Member |
エンティティの名前を指定します。この属性は必須です。エンティティ名は一意にする必要があります。空白を含み、80文字まで入力できますが、1文字目は空白にできません。 エンティティ名には、次の文字は使用しないでください。
注意: エンティティ名を「ALL」にすることはできません。 |
SecurityAsPartner |
この属性を使用すると、内部取引パートナとして機能しているエンティティのセキュリティ・クラスを指定できます。ICPエンティティのセキュリティ・クラスの名前を指定します。 |
SecurityClass |
エンティティのデータにアクセスできるユーザーの有効なセキュリティ・クラスの名前を指定します。セキュリティ・クラス名には、80文字まで入力できます。 |
UserDefined1、UserDefined2、UserDefined3 |
エンティティのカスタム情報を保管します。最大256文字まで入力できます。関数UserDefined1、UserDefined2、UserDefined3は、この属性に保管されているテキストを取得します。 |