プライマリ・コンテンツへ移動
Oracle® Hyperion Financial Management管理者ガイド

E79705-03
目次へ移動
目次

前
次

Financial Managementのチューニング例

この例は、CPUが8個、RAMが64GBで、3つのHFMアプリケーションをホストし、その3つのうちの1つのみ(このアプリケーションをCORPと呼びます)が頻繁に使用されるHFMアプリケーション・サーバーのチューニングを示しています。Oracle Hyperion Financial Managementアプリケーション・サーバーは連結とレポート作成の両方のアクティビティに使用されます。

Financial Managementのインストール時に、標準の構成設定がデフォルトで指定されます。「設定」モジュールでは、これらのデフォルト設定を表示し変更することができます。

この例では、MaxNumDataRecordsinRAMの合計値を60,000,000、MaxDataCacheSizeinMBの合計値を9,000に維持する必要があります。3つのアプリケーションのうち2つは頻繁に使用されないため、その2つのアプリケーションではデフォルト値を使用できるようにし、サーバー・リソースを最大限に利用するようにCORPアプリケーションをチューニングします。

2つのアプリケーションでデフォルト値を使用するため、MaxNumDataRecordsinRAMのデフォルト値は30,000,000です。つまり、CORPではMaxNumDataRecordsinRAMを40,000,000に設定できます。

2つのアプリケーションでデフォルト値を使用するため、MaxDataCacheSizeinMBのデフォルト値は4,500です。つまり、CORPではMaxDataCacheSizeinMBを6,000に設定できます。

この例でCORP用のチューニングを特別に検討するもう一方の値は次のようになります:

MinDataCacheSizeInMB – MaxDataCacheSizeinMBの値の半分(3,000)に設定します。

CORPについてアプリケーション・レベルでチューニングし、他の2つのアプリケーションでデフォルト値を使用できるようにしているため、CORPでデフォルト値とは異なる値を使用するために上書きを作成します。設定に対する更新は次のようになります:

MaxNumDataRecordsinRAM (40,000,000)
MaxDataCacheSizeinMB (6,000)
MinDataCacheSizeinMB (4,000)

これらの構成設定を更新するには、「ナビゲート」「管理者」「連結管理」「システム」の順に選択し、「設定」を選択します

すべての構成設定の詳細は、使用可能な構成設定を参照してください。

大規模アプリケーション用の設定の詳細は、大規模アプリケーション用のFinancial Managementのメモリー設定を参照してください。