Increase_Decrease

この関数は、宛先POVを比率係数で増加または減少させます。比率係数は、ソースPOV、VBScript定数、またはVBScript変数から取得されます。

戻り値

戻り値はありません。

構文

Increase_Decrease(Destination,Source,Factor,Scale,Inverse)

表12-20 Increase_Decrease関数の構文

パラメータ	有効値
Destination	勘定科目、ICP、カスタム1から4のメンバーの有効な組合せである有効な宛先POV。
Source	ディメンション・メンバーの有効な組合せである有効なソースPOV。Sourceは配賦される金額です。
Factor	有効なソースPOV、定数または変数。
Scale	1または100の整数値。FactorはScaleで除算されます。
Inverse	TRUEまたはFALSE。TRUEの場合は、Factorの符号が逆になります。これは、Factorが正数として格納される場合に減少させるときに使用できます(逆も同様)。FALSEの場合は、格納されたFactorの符号を使用して、増加させるか減少させるかが決定されます。

詳細説明

この関数は、宛先POVを比率係数で増加または減少させます。比率係数は、ソースPOV、VBScript定数、またはVBScript変数から取得されます。

一般的に、ソースPOVは宛先POVと同一ですが、別にすることも可能です。

Scaleパラメータは、必要な場合に、係数を小さくするために使用されます。これは、係数がソースPOVが取得され、調整されていないフォーム(50%が0.50ではなく50として格納される)に格納される場合に適用されます。

Inverseパラメータは、係数の符号を逆にするために使用されます。これは、係数がソースPOVから取得され、絶対値として格納される場合に適用されます。InverseパラメータがTRUEに設定されている場合、係数には-1が乗算されます。InverseパラメータがFALSEに設定されている場合、係数は-1で乗算されません。

例

この例では、Telephone勘定科目が10%増加されます。

表12-21 Increase_Decrease関数の例

勘定科目	Jan2014	Feb2014	Mar2014
A#Telephone	100	300	400
A#Factor/C1[None]	10	10	10
Increase_Decrease("A#Telephone", "A#Telephone", "A#Factor.C1#[None]",100,False)	N/A	N/A	N/A
A#Telephone	110	330	440

INCREASE_DECREASE関数から戻される結果は次のとおりです:

HS.EXP "A#Telephone = A#Telephone * (1+ (A#Factor.C1#[None]/100))”

サンプル・スクリプト

呼出しルーチンで記述されたサンプル文。
呼出しルーチンに設定され、Increase_Decrease関数に渡される変数。

Increase_Decrease関数と同一になるように設定された呼出しルーチンの変数名。

Sub Calculate()

Dim Destination
Dim Source
Dim Factor
Dim Scale
Dim Inverse

Destination = "A#Telephone"
Source = "A#Telephone"
Factor = "A#Factor.C1#[None]"
Scale = "100"
Inverse = False

Call Increase_Decrease(Destination,Source,Factor,Scale,
Inverse)

End Sub

' Beginning of the Increase_Decrease function

Sub Increase_Decrease(Destination,Source,Factor,Scale,Inverse)

If Inverse = False Then

HS.EXP Destination & " = " & Source & " *

(1 + (" & Factor & " / " & Scale & "))"

Else

HS.EXP Destination & " = " & Source & " *

(1 + ((" & Factor & " * -1) / " & Scale & ))"

End If

End Sub