プライマリ・コンテンツへ移動
Oracle® Hyperion Financial Management管理者ガイド

E79705-03
目次へ移動
目次

前
次

モニタリング・ツールの使用

診断プロセスの一環としてパフォーマンス・データを収集するには、モニタリング・ツールを使用することをお薦めします。Oracle Hyperion Financial Managementアプリケーション・サーバー、Webサーバー、データベース・サーバーおよびネットワーク・レイヤーのモニタリングは、有用なパフォーマンス・データを提供します。

Linux環境では、OS Watcher Black Boxなどのツールを使用してオペレーティング・システムおよびFinancial Managementプロセスをモニターできます。

Windows環境では、Microsoft Performance Monitoringなどのツールを使用してFinancial Managementアプリケーション・プロセスのパフォーマンスをモニタリングできます。Financial Managementアプリケーション固有のカウンタを収集するようにパフォーマンス・モニターを構成する手順は、次のURLを参照してください:

パフォーマンス・モニターの構成

モニターするパフォーマンス・カウンタは次のとおりです:

サブシステム カウンタ ガイダンス
メモリー Memory: Free System Page Table Entries "警告": 空きシステム・ページ表エントリ数が8,000未満の場合。

"クリティカル": 空きシステム・ページ表エントリ数が5,000未満の場合。

メモリー Memory: Available Mbytes インストールされている物理メモリーの20%から25%を下回る必要があります。このような場合、ページング・アクティビティを注意深くモニターします。
メモリー Memory: Page Reads/sec このカウンタは常に1,000未満である必要があります。
プロセッサ Processor: % Processor Time: _Total 合計プロセッサ稼働率は約70%から80%を下回る必要があります。
プロセッサ Processor: % Processor Time: (N) 各プロセッサ・インスタンスは約70%から80%の稼働率を下回る必要があります。
ディスク PhysicalDisk: Avg. Disk sec/Transfer 約25ミリ秒を下回る必要があります。

一般ルール: Avg. Disk Seconds/Transfer(ディスク待機時間カウンタ)が25ミリ秒を大幅に上回る場合、ディスク・サブシステムは異常かつボトルネックです。このカウンタは問題の解決方法を示しません。問題があることのみを示します。

ディスク PhysicalDisk: Average Disk Queue Length 平均値はディスクのスピンドル数を下回る必要があります。SANを使用している場合、このカウンタを無視して待機時間カウンタのPhysicalDisk\Average Disk sec/ReadおよびPhysicalDisk\Average Disk sec/Writeに的を絞ります。
ディスク PhysicalDisk: Average Disk sec/Read 平均値は20ミリ秒を下回る必要があります。

スパイク(最大値)は50ミリ秒以下にしてください。

ディスク PhysicalDisk: Average Disk sec/Write 平均値は20ミリ秒を下回る必要があります。スパイク(最大値)は50ミリ秒以下にしてください。
ネットワーク Network Interface: Bytes Total/sec 100Mbps/秒のネットワーク・インタフェース・カード(NIC)の場合、6-7MB/秒を下回る必要があります。

1000Mbps/秒のNICの場合、60–70MB/秒を下回る必要があります。

ネットワーク Network Interface: Packets Outbound Errors 常にゼロ(0)である必要があります。
プロセス カウンタ/ガイダンス
Oracle Hyperion Financial Management:

インスタンス:

1 JHsxServer

2. XFMDataSource

Process: % Processor Time – プロセスのプロセッサ稼働率は90%を下回る必要があります。

Process: Private Bytes - 特定のプロセス専用に割り当てられたバイト数をレポートします。値はリークしているプロセスに対して上昇する傾向があります。

Process: Working Set - プロセスに割り当てられた共有バイト数およびプライベート・バイト数をレポートします。値はリークしているプロセスに対して上昇する傾向があります。

Process: Page Faults/sec - プロセスに起因するフォルト(ハードおよびソフトのフォルト)の合計数をレポートします。値はリークしているプロセスに対して上昇する傾向があります。

Process: Page File Bytes - ページング・ファイルのサイズをレポートします。値はメモリー・リーク時に上昇する傾向があります。

Process: Handle Count - オブジェクト用にオープンされたアプリケーションで作成されるハンドルの数をレポートします。ハンドルは、アクセスする必要があるリソースの識別にプログラムで使用されます。このカウンタの値はメモリー・リーク時に上昇する傾向があります。

Process: Virtual Bytes - プロセスで使用されている仮想アドレス空間の現在のサイズ(バイト単位)。perfmonプロセスの仮想バイト数が急速に増えてメモリーを決して解放しないと、アプリケーションのメモリー・リークを示します。

Process: Virtual Bytes Peak - プロセスが常時使用している仮想アドレス空間の最大サイズ(バイト単位)。perfmonプロセスの仮想バイト数が急速に増えてメモリーを決して解放しないと、アプリケーションのメモリー・リークを示します。

Process: Pool Nonpaged Bytes - 非ページ・プールのサイズ(バイト単位)。システム・メモリー(物理メモリー)の領域。