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Oracle® Hyperion Financial Management管理者ガイド

E79705-03
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POWNまたはPOWNMIN連結メソッドの使用

出資比率計算プロセスでは、連結メソッド表の設定を使用して支配比率と出資比率の最終パーセンテージが計算され、連結比率と連結メソッドが自動的に割り当てられます。

EQUITYプロセスに対応する連結メソッドには、連結メソッド表のPOWNMINキーワードを使用します。POWNMINを使用すると、EQUITY企業に割り当てられる連結比率は、ステージングで実行される連結プロセスに使用される比率に対応します。

POWNMIN計算

POWNMIN = POWN + Sum of (Percent Minority of Entity Owners * Direct Percentage of Ownership in the Entity)

ここで、

  • 少数比率 = 連結比率 - 出資比率

  • エンティティ所有者とは、処理されるエンティティの株式を所有する現在の親の子孫のエンティティです

  • エンティティの直接出資比率は、Shares%Ownedシステム勘定科目から取得されます

例:

  • BのAによる出資: 80%

  • CのAによる出資: 70%

  • DのBによる出資: 20%

  • DのCによる出資: 20%

親エンティティGROUPはエンティティA、B、C、Dを子孫として持ちます(Aは持株会社です)。出資比率は次のように計算されます:

  • A: 100%

  • B: 80%

  • C: 70%

  • D: 30%

Dの(連結ロジック表による)出資比率はPOWNMINであるとします。

連結プロセスがステージングで実行された場合、POWNMINプロセスは次のようになります:

  1. 直接出資率を使用したDのBへの連結: 20%

  2. 直接出資率を使用したDのCへの連結: 20%

  3. それぞれの比率を使用したBおよびCのAへの連結: (80%および70%)

次のように計算されます。

Entity D’s Percent consolidation = 30% + (100% - 80%) * 20% + (100% - 70%) * 20% = 40%

このステージングされた連結プロセスを使用し、エンティティDは合計比率40%で連結されます。

下位持株会社BとCがAに連結されると、10%の少数株主持ち分がエンティティDの資本で計算されます。

POWN計算

ただし、連結がフラット階層で行われる場合は通常、その処理では最終出資比率(POWN)を資本企業の連結比率として使用します。この場合、Dのグループへの連結比率は30%になります。エンティティDからの資本では、少数株主持ち分は計算されません。

まとめると、

  • POWNを使用すると、エンティティDに割り当てられる連結比率は30% (最終出資比率)になります。

  • POWNMINを使用すると、エンティティDに割り当てられる連結比率は40% (ステージングされた連結プロセスを使用)になります。