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リリース11.1.2.5.400
Oracle Smart View for Officeでは、データ送信用の2つの新しいオプションが用意されています。
リフレッシュせずにデータを送信: 最初にリフレッシュせずに、変更されたセル(ダーティ・セルとも呼ばれる)を、Oracle Essbase、Oracle Hyperion Planning Ad HocおよびOracle Hyperion Financial Management Ad Hocから送信します。この機能は、以前はEssbaseに対してのみ利用できていました。
データ範囲の送信: 連続および非連続の単体セルやセル範囲を、Essbase、Planning Ad HocおよびFinancial Management Ad Hocから選択して送信します。選択したセルのセル・データのみが送信されます。選択したセルの範囲外のシート上にダーティ・セルがある場合、その変更された値は送信されません。
「リフレッシュせずにデータを送信」オプションと「データ範囲の送信」オプションを使用して、Smart Viewをインストールしていないユーザーが変更したセルのセル・データを送信できることに注意してください。
詳細は、Oracle Smart View for Officeユーザーズ・ガイドのデータ送信オプションの使用に関する項を参照してください。
EssbaseおよびOracle Hyperion Provider Services 11.1.2.4以降に接続する場合、POVツールバーとピボット動作は、次のように拡張されます。
グリッドからPOVツールバーに複数のメンバーをピボットできるようになりました。
POVツールバーからグリッドに複数のメンバーをピボットできるようになりました。
POVツールバーで単一のディメンションを保持できるようになりました。
以前のリリースでは、グリッドからPOVおよびPOVからグリッドにピボットできるのは、ディメンション内の1人のメンバーのみでした。また、以前のリリースでは、POVツールバーに2つ以上のディメンションがある場合のEssbaseのみをサポートしていました。
リリース11.1.2.5.400以降では、Smart Viewエンド・ユーザーが拡張機能をインストール、更新および削除するときに制御できるように拡張機能の更新プロセスをカスタマイズできます。この機能を有効にするために、Smart View管理者は、ユーザーが利用可能なオプションを制御するようにUpdateList.xmlマニフェスト・ファイルの属性を構成します。管理者がUpdateList.xmlでこれらの属性を構成しない場合、拡張機能は、引き続き既存のAuto-Updateプロセスを使用して更新されます。
Smart View 11.1.2.5.400以前のリリースでは、拡張機能は、Auto-Updateプロセスを使用して更新されていました。Auto-Updateで拡張機能を更新するには、Smart Viewエンド・ユーザーは、「オプション」ダイアログ・ボックスの「拡張機能」タブに移動し、「更新のチェック」リンクをクリックするか、「Microsoft Officeの開始時に更新をチェック」チェック・ボックスを選択して拡張機能の更新を開始します。すべての拡張機能について、更新が入手可能だった場合、それらは取得され、インストールが自動的に開始されていました。
Smart Viewクライアント・マシンにインストール可能な2種類の拡張機能があります。
プロバイダ拡張機能。Oracleコンポーネントに依存するか統合される拡張機能がプロバイダ拡張機能です。例として、Oracle Hyperion Disclosure ManagementやOracle Hyperion Financial Reporting拡張機能があります。プロバイダ拡張機能は、必須の拡張機能として構成できます。
ユーザーごとの拡張機能。ユーザーのアプリケーション・データ・フォルダにインストールされる拡張機能。これらの拡張機能は、Oracleコンポーネントに依存する場合と依存しない場合があります。また、ユーザーごとの拡張機能も必須の拡張機能として構成できます。
Smart View管理者は、エンド・ユーザーが使用可能なプロバイダ拡張機能およびユーザーごとの拡張機能と、それらをインストール、更新および削除するためのオプションが記載されたリストを指定するようにUpdateList.xmlファイルを構成します。また、ユーザーごとの拡張機能も、必須の拡張機能のインジケータを表示するように構成でき、インストールを強制することはありません。その後、Smart Viewエンド・ユーザーは、「オプション」ダイアログ・ボックスにアクセスして、「拡張機能」タブでそのユーザーが利用可能な拡張機能をインストール、更新またはアンインストールします。
プロバイダ拡張機能とユーザーごとの拡張機能のインストール、アンインストールおよび更新を構成するには、Oracle Smart View for Officeユーザーズ・ガイドの手動による拡張機能の更新の構成に関する手順を実行してください。
拡張機能の更新プロセスを変更しない場合、XMLの構造と例の詳細は、Oracle Smart View for Officeユーザーズ・ガイドのAuto-Updateによる拡張機能の構成に関する項を参照してください。ただし、これ以上のアクションは必要ありません。
Smart Viewでの拡張機能のインストール、更新および削除の手順の詳細について、エンド・ユーザーは、Oracle Smart View for Officeユーザーズ・ガイドの「Smart Viewのオプション」の章の拡張機能に関する項で手順のトピックを参照できます。
Smart Viewの使用中に自身で解決できない問題が発生した場合、Smart Viewリボンの「診断」グループで新しいSmart View診断ツールを使用して、ログ・ファイルやスクリーンショットを作成および収集してOracleサポートに送ることができます。診断データの収集を終えたら、診断ツールを使用して、ファイルを圧縮します。次に、解析用にZIPファイルをOracleサポートに送信します。ログ・ファイルとスクリーンショットは、Oracleサポートによる問題のトラブルシューティングと解決のために使用されます。
Smart View診断ツールの特定の機能は、次のようにカスタマイズできます。
Officeドキュメントのデータ値を非表示にします。
Officeドキュメントのメンバー名を非表示にします。
診断出力ファイルをデフォルト以外のフォルダに移動します。
表示される警告やエラー・メッセージごとの自動スクリーンショットを可能にします。
診断ツールの詳細は、Oracle Smart View for Officeユーザーズ・ガイドの「Smart View診断」の章を参照してください。
Oracle Hyperion Business Rulesの「メンバー選択」ダイアログ・ボックスは、フォーム上でユーザー変数を変更するためのもので、このリリースで変更されています。これは、データ・プロバイダ・リボンからアクセスする、Smart Viewの標準の「メンバー選択」ダイアログ・ボックスと同じになりました。この新しいダイアログ・ボックスにより、Business Rulesのメンバーの選択時やユーザー変数の変更時のパフォーマンスが改善され、製品全体における一貫したユーザー・エクスペリエンスが実現します。
以前のリリースでは、Oracle Hyperion Business Rulesの「メンバー選択」ダイアログ・ボックスと標準の「メンバー選択」ダイアログ・ボックスでは、フィールドと制御がほぼ同じであってもルック・アンド・フィールは異なっていました。
この機能にはPlanning 11.1.2.4以上が必要です。
Essbase管理者は、ユーザーがデータ・ソースにログインしてドリルスルー・レポートにアクセスする際のユーザー名とパスワードの指定を義務付けることができます。Smart Viewでドリルスルー・レポートを起動すると、ドリルスルー・レポートにアクセスするためにユーザー名とパスワードが必須の場合、それらのフィールドが表示されるようになりました。ユーザー名とパスワードが不要の場合、これらのフィールドは表示されません。
ビュー・デザイナでビューのフィルタ式を定義する場合、「値セレクタ」から選択するデータが長すぎることがあります。「値セレクタ」での大量データのロードに対応するために、Smart Viewでは値をグループ単位で表します。「値セレクタ」で、表示されている最初のグループをスクロールして選択を行い、「詳細」をクリックして、次のグループを表示して選択を行います。データ・リスト全体を表示して選択を行うまで「詳細」のクリックを続けることができます。
プロンプトを使用すると、ユーザーは、挿入するビューの内容を決定する基準を指定できます。プロンプトを編集する場合、プロンプトがどのように設定されているかに応じて、「プロンプト・セレクタ」のドロップダウン・リストから直接データを選択できます。「値セレクタ」ダイアログ・ボックスから値を選択することもできます。「値セレクタ」から選択するデータが長すぎることがあります。「値セレクタ」での大量データのロードに対応するために、Oracle Smart View for Officeでは値をグループ単位で表します。「値セレクタ」で、表示されている最初のグループをスクロールして選択を行い、「詳細」をクリックして、次のグループを表示して選択を行います。データ・リスト全体を表示して選択を行うまで「詳細」のクリックを続けることができます。
メジャー・ラベル要素は、ビュー・デザイナのメジャー・エッジのすべてのメジャー列のラベルを表します。ピボット表表示スタイルのピボット表ビューを使用している場合、メジャー・ラベル要素を列エッジ内で並べ替えて、メジャー・エッジを除く任意のエッジにメジャー・ラベルを移動できるようになりました。さらに読みやすいピボット表レイアウトを作成するには、メジャー・ラベル要素を別のエッジに移動するか、それを列エッジ内で並べ替えてみることをお薦めします。
Cumulative Feature Overviewツールを使用して、以前のリリースで追加された新機能のレポートを作成します。このツールにより、現在の製品、現在のリリース・バージョンおよびターゲット実装リリース・バージョンを識別できます。1回のクリックで、ツールは現在とターゲットのリリース間に開発された製品機能の概要説明のカスタマイズされたセットをすばやく生成します。このツールはこちらにあります:
https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1092114.1