この章では、ELS パッケージに含まれている追加メインフレームソフトウェアのインストール後のタスクについて説明します。次のトピックがあります。
次に進む前に、第2章 ELS および追加ソフトウェアのインストールで説明したインストールタスクが終了していることを確認してください
このセクションでは、必要な LCM インストール後のタスクについて説明します。次のトピックがあります。
LCM は MVS で許可プログラムとして実行する必要があります。したがって、次の手順を実行して、LCM ロードライブラリを APF 許可する必要があります。
SYS1.PARMLIB
の IEAAPFzz
または PROGzz
メンバーのどちらかに LCM ロードライブラリを追加します。
LCM ロードライブラリの許可に説明されているコマンドを発行してロードライブラリを許可します。
LCM ロードライブラリを承認するには、IEAAPFzz
メンバーに次のエントリを追加します。
your
.LCMLINK
volser
,
このエントリを許可プログラムリストに追加する前に、高位修飾子および volser
を、使用するシステムに適した値に編集してください。
IEAAPFzz
メンバーに複数のエントリが存在する場合は、各エントリ (最後を除く) が、続きを示すコンマで終わっている必要があります。最後のエントリにはコンマは付けません。
注記:
LCM ロードライブラリが SMS 管理対象ボリュームにある場合は、許可されたライブラリエントリにボリュームを指定する必要はありません。この場合、ライブラリが SMS 管理対象であることを示すために、ライブラリ名のあとには何も指定しないでください。間違ったボリュームを指定した場合、そのライブラリは許可できません。LCM ロードライブラリを承認するには、PROGzz
メンバーに次のエントリを追加します。
APF ADD DSNAME(your.LCMLINK) VOLUME(volser) | SMS
このエントリを許可プログラムリストに追加する前に、高位修飾子および volser
を、使用するシステムに適した値に編集してください。
注記:
LCM ロードライブラリが SMS 管理対象ボリュームにある場合は、許可されたライブラリエントリにボリュームを指定する必要はありません。この場合、ライブラリが SMS 管理対象であることを示すために、該当するライブラリ名の後ろにリテラルで「SMS」を指定します。間違ったボリュームを指定した場合、そのライブラリは許可できません。IEAAPFzz
または PROGzz
メンバーへのエントリの追加は、IPL の実行時にライブラリが承認されるようにするために必要です。また、稼働中のシステム上にあるライブラリを動的に許可するには、次の MVS システムコマンドを発行します。
ライブラリが SMS 管理対象の場合:
SETPROG APF,ADD,DSN=
your
.LCMLINK,SMS
ライブラリが SMS 管理対象ではない場合:
SETPROG APF,ADD,DSN=
your
.LCMLINK,
volser
高位修飾子および volser
を、使用するシステムに適した値に編集してください。
z/OS 1.5 以降の Enhanced Data Integrity (EDI) 機能を使用している場合は、HSC CDS のすべてのコピーを EDI 処理から除外する必要があります。詳細については、インストールされているバージョンの『DFSMS: Using Data Sets』を参照するか、IFGPSEDI PARMLIB
メンバー中の適切なエントリ用 z/OS を参照してください。
LCM SAMPLIB
メンバーの LCMRUN
をカスタマイズして実行し、LCM インストールを検証できます。LCMRUN
は、LCM
の実行に CHECK
オプションを使用します。これにより、LCM によって LSM、HSC データベース、またはテープ管理システムファイルが変更されなくなります。CHECK
オプションの詳細は、『LCM ユーザーズガイド』を参照してください。LCMRUN
は LCM の実行にデフォルト管理技法とデフォルトレポートを使用します。
LCMRUN
を呼び出す前に、ジョブを次のように変更します。
システムのテープ管理カタログ (TMC) またはボリュームマスターファイル (VMF) のデータセット名を提供します。
LCM と HSC の STEPLIB
DD 文で、使用しているシステムのデータセット名が正しく入力されていることを確認します。
検証に使用するパラメータファイルの名前を指定します。表5-1 で SAMPLIB
メンバー用に指定されているファイルの中から、適切な検証用パラメータファイルを選択します。
注記:
実行を効率化するために、32M バイト以上の領域を割り振ることをお勧めしています。大規模な環境には、より大きな領域を指定しなければならない場合があります。このセクションでは、LCM Agent のインストールおよび構成方法について説明します。LCM Agent は、MVS スターテッドタスクで、共有 DASD を使用せずに複数の MVS ホストから TMS 情報にアクセスできます。基本 LCM プログラムは、HSC と同じ MVS ホスト上で実行され、TCP/IP を使用して各ホスト上の LCM Agent と通信します。LCM Agent の各インスタンスは、自身がサービスを提供している MVS ホスト上でスターテッドタスクとして動作します。
LCM Agent をインストールし構成する前に、このガイドの手順に従って LCM 基本プログラムをインストールします。LCM Agent コマンドの詳細については、LCM ユーザーズガイドを参照してください。
注意:
LCM バッチジョブを実行しているホストと LCM Agent を実行しているホストのバージョンは同じでなければなりません。LCM 4.0 がインストールされているホスト上にある LCM Agent は、LCM 5.0.0 以降がインストールされているホスト上のバッチジョブに対応していません。LCM Agent をインストールおよび構成するには:
OS/390 eNetwork Communications Server V2R6 以降の場合は、OpenEdition ルートファイルシステムがインストールされていることを確認します。
LCM Agent を使用するには、OpenEdition ルートファイルが全機能モードでインストールされていなければなりません。HFS ルートファイルの作成、BPXPRMxx PARMLIB
メンバーの変更、およびルートファイルシステムのディレクトリの作成の詳細は、『IBM Open Edition Planning Guide』を参照してください。
SAMPLIB
メンバー LCMCODES
をカスタマイズして、LCM Agent アクセスコードデータセットを作成します。
アクセスコードデータセットが、定義済みの各アクセスコードの情報を取得できるよう許可されているホストのリストを指定していることを確認します。LCM Agent アクセスコードデータセットを作成したあと、アクセスコードに使用する任意の文字列をデータセットに入力します。また、アクセスコードデータセットが、定義済みの各アクセスコードの情報を取得できるよう許可されているホストのリストを指定していることを確認します。LCM Agent のホストと、LCM バッチジョブを実行しているホストの両方に、このデータセットの正確なコピーがなければなりません。LCM バッチジョブは、このアクセスコードを使って LCM Agent と通信します。両ホストのアクセスコードが一致していない場合、リモート TMS 情報へのアクセス方法は LCM Agent によって拒否されます。
システムセキュリティーソフトウェア (RACF、ACF-2、TopSecret など) を使用して、LCM Agent スターテッドタスクに関連づけられているユーザー ID への参照データセットに READ
アクセスします。
これらのデータセットには、手順 2 で作成した LCM Agent アクセスコードデータセットと、LCM Agent がアクセスするすべての TMC が含まれます。
さらに、システムセキュリティーソフトウェアで次のアクセスを許可します。
アクセスコードの保守担当者によるアクセスコードデータセットへの WRITE
アクセス
LCM ジョブによるアクセスコードデータセットへの READ
アクセス
SAMPLIB
メンバー LCMAGENT
をカスタマイズして、LCM Agent スターテッドタスク手順を作成します。
詳細は、LCM Agent スターテッドタスクのパラメータを参照してください。
注記:
LCM Agent スターテッドタスクと基本 LCM プログラムのバッチジョブの両方の JCL にセキュリティーコードデータセット (DDname LCMSECUR
) を指定する必要があります。例:
//LCMSECUR DD DSN=<agent access code file>,DISP=SHR
カスタム TMS モジュールインタフェースを使用する場合は、カスタム TMS モジュールを含む正しいロードモジュールを STEPLIB
ddname に追加します。
共有環境で複数の Agent を開始する場合は、各 Agent に固有名が付いたダンプデータセットが必要です。
システム PROCLIB
に Agent スターテッドタスク手順をインストールします。
LCM バッチジョブの LCM Agent への接続は、次のいずれかの方法によって行います。
次の TMS 文パラメータを LCM ジョブに指定します。
CA1 の場合は、LCM Agent の TMS カタログのデータセット名に TMCDSN
を付けて識別します。
TLMS の場合は、LCM Agent の TMS カタログのデータセット名に VMFDSN
を付けて識別します。
そのほかの TMS タイプの場合は、LCM Agent の TMS カタログのデータセット名に DSN
を付けて識別します。
Explorer で、「TMS」プロパティーシートの「Access」タブを使用します。
手順 6 でデフォルトポート (3002) 以外の値を指定している場合は、TCP/IP ETC.SERVICES
ファイルに、使用するポート番号のサービスエントリ (「lcmagent」) を入力します。
例:
lcmagent 4096/tcp # LCM Agent
オプションで、LCM Agent の TCP/IP ポートを LCM Agent 専用に予約する場合は、TCP/IP 構成プロファイルに PORT
文を入力します。
ポートの競合を回避するため、このようにすることをお勧めします。次の例の 1 列目は PORT
番号です。
PORT 7 UDP MISCSERV ; Miscellaneous Server . 3002 TCP LCMAGENT ; LCM Agent ******* ADD THIS LINE **
注記:
実行中の TCP/IP アドレス空間で追加したポート番号を強制的に予約するには、TCP/IP アドレス空間を再起動するか、OBEYFILE
コマンドまたは MVS VARY TCPIP
コマンドを使用する必要があります。オプションで、LCM Agent をモニターできるよう TCP/IP アドレス空間を設定します。
この構成の場合、TCP/IP アドレス空間の起動/停止に合わせて LCM Agent スターテッドタスクが自動的に起動/停止するため、これをお勧めします。さらに TCP/IP アドレス空間は定期的に LCM Agent の状態を照会し、アクティブになっていない場合は再起動します。この構成は、TCP/IP 構成プロファイルの AUTOLOG
文で設定できます。
例:
AUTOLOG FTPSERVE ; FTP Server LPSERVE ; LPD Server NAMESRV ; Domain Name Server NCPROUT ; NCPROUTE Server PORTMAP ; Portmap Server ROUTED ; RouteD Server RXSERVE ; Remote Execution Server SMTP ; SMTP Server SNMPD ; SNMP Agent Server SNMPQE ; SNMP Client MISCSERV ; Miscellaneous Server LCMAGENT ; LCM Agent *****ADD THIS LINE ******* ENDAUTOLOG
次の表は、EXEC 文の PARM=
を使用して LCM Agent スターテッドタスク JCL に指定できる実行パラメータです。
PORT
このパラメータは、クライアント接続のポート番号を指定します。デフォルトは 3002 です。
UPPERCASE
このパラメータは、大文字でメッセージを入力することを指定します。
MODLEVEL
このパラメータは、LCM Agent のサービスレベルを表示します。
MAXCONN
このパラメータは、同時に確立できるクライアント接続の最大数を指定します。デフォルトは 50 です。
LOG(SYSTEM|DD)
このパラメータは、メッセージのルーティングを指定します。
SYSTEM
このパラメータは、メッセージをシステムコンソールにルーティングします。
DD
このパラメータは、メッセージを ddname LWSLOG
(デフォルト) にルーティングします。
SWAPpable
このパラメータは、アイドル状態のとき、LCM Agent をスワップできることを指定します。デフォルトはスワップ不能です。
OPTFILE('
filename
') or OPTFILE(DD:
ddname
)
LCM Agent の実行パラメータを含む、完全修飾名が指定された MVS データセットまたは MVS ddname を指定します。複数の実行パラメータをコーディングする場合に、この文を指定すると、JCL パラメータ長の制限を無視できます。データセット名ではなく ddname をコーディングする場合は、先頭に「DD:」を付ける必要があります。例:
OPTFILE(DD:LCMOPTS)
LCM Explorer は LCMGUI
データセットのメンバー LCMXPLR
内に提供されます。LCM Explorer のアップデートは、このメンバーに置き換わる PTF として配布されます。ワークステーションにインストールされている LCM Explorer のビルドレベルは、「Help
」メニューの「About LCM Explorer」項目で確認できます。
ワークステーションの LCM Explorer を更新するには:
Explorer のアップデートが含まれている LCM PTF を、LCM を実行している MVS ホストにインストールします。
Explorer を実行している各 PC に LCMGUI
データセットの LCMXPLR
メンバーのコピーを FTP で転送し、メンバー名を LCMINST.EXE
に変更します。次のように指定してください。
ftp <host name> User: <userid> Password: <password> ftp> binary ftp> get ’LCM.LCMGUI(LCMXPLR)’ LCMINST.EXE ftp> quit
各ワークステーションで LCMINST.EXE
を実行し、セットアップウィザードの手順に従います。
LCM Explorer によって構成ファイルが生成されます。この構成ファイルは、LCM の実行に使用する MVS ホスト上に常駐させる必要があります。構成ファイルを保存するライブラリは PDS でなければなりません。割り当て情報は、SAMPLIB
メンバー LCMINSTH
にあります。
LCM Explorer 7.3 は LCM バッチジョブをサブミットできます。この機能を使用するには、LCM を呼び出すカタログ式手順を SYS1.PROCLIB
またはプライベートな JCLLIB
などの適切な場所に保存する必要があります。サンプル JCL 手順は SAMPLIB
メンバー LCMEXEC
で確認できます。
SYS1.PROCLIB
(LCMEXEC
) 内のカタログ式手順に含まれている JCL には、バッチ LCM アプリケーションを実行するために必要なものと同じ DD 文が含まれている必要があります。これには、LCMTMSDB
(テープ管理システムカタログ) や LCMSECUR
(LCM Agent アクセスコードファイル) のほか、SMC 7.3 UUI を使用している場合は (SMC 7.3 ライブラリを指す) SEALINK
DD カードなどの DD 文が含まれます。ただし、これに制限されるわけではありません。
このセクションでは、必要な MVS/CSC インストール後のタスクについて説明します。次のトピックがあります。
MVS/CSC は、プライマリジョブ入力サブシステムのもとでセカンダリサブシステムとして実行されます。
SMC を MVS サブシステムとして定義するには、サブシステム名テーブル (SYS1.PARMLIB
メンバー IEFSSNzz
) に、次を識別する行を追加する必要があります。
MVS/CSC スターテッドタスク手順の手順名に対応する MVS/CSC サブシステム名 (1-4 文字) です。
MVS/CSC サブシステム初期化ルーチン名。これは、SCSBPREI
である必要があります。
MVS/CSC サブシステム名を CSC0 とすると、MVS/CSC をサブシステム名テーブルに正しく追加するには、次の行を追加します。このサンプルエントリは、MVS/CSC サンプルライブラリの IEFSSNYY
メンバーにあります。
SUBSYS SUBNAME(CSC0) INITRTN(SCSBPREI) /* keyword
MVS SETSSI
コマンドを使用して MVS/CSC サブシステム名を動的に定義することも可能です。例:
SETSSI ADD,SUB=CSC0,INITRTN=SCSBPREI
ここでは、CSC0
は MVS/CSC サブシステム名、SCSBPREI
は MVS/CSC サブシステム初期設定ルーチンです。
注記:
MVS/CSC サブシステム名を動的に定義していない場合、MVS/CSC サブシステム名のエントリを有効にするには、MVS ホストシステムの IPL を実行する必要があります。
MVS メッセージ処理の実行中は、MVS/CSC にはテープ管理システムとの相互作用はありません。このため、HSC サブシステムおよびテープ管理サブシステムの定義の順番は意味がありません。ただし指定された場合は、SMC サブシステムの定義はテープ管理システムのエントリのあとでなくてはなりません。
サブシステム名の定義についての詳細は、IBM z/OS の資料を参照してください。
1 つの MVS ホストシステムで、複数の MVS/CSC サブシステムを実行できます。各 MVS/CSC は、別々の MVS サブシステムとして定義されなければなりません。複数の MVS/CSC サブシステムの実行には、複数の JCL 起動手順、追加される起動パラメータファイル、およびオプションのイベントログ、トレース、および TAPEREQ
定義データセットのためのディスクスペースが追加で必要になるだけです。
複数の MVS/CSC をそれぞれ別々のサーバーに接続して実行しようとする場合、次のオペレーティング要件および制限を考慮する必要があります。
すべての MVS/CSC サブシステムは、実行可能モジュールの単一コピーから実行することもできます。
各 MVS/CSC サブシステムには、それぞれ固有の MVS サブシステム定義、カタログ式手順、起動パラメータ、仮想ストレージ、オプションのイベントログ、トレース、および TAPEREQ
定義データセットが必要です。
MVS/CSC ユーザー出口は、各 MVS/CSC サブシステムについて同じバージョンを使用しなくてはなりません。
オペレータコマンドの接頭文字は、ローカルなオペレーティング設定に応じて、同じでも異なっていてもかまいません。
注記:
SMC は、ボリュームおよびポリシー情報を使用して MVS/CSC サブシステムに問い合わせ、どのサブシステムが割り振り要求を所有するかを判別します。確認の順序は、SMCLIBRARY
コマンドの順序によって決まります (指定した場合)。LIBRARY
コマンドが指定されていない場合は、SSCVT
テーブル内の MVS/CSC の順序が使用されます。各サブシステムについて次の定義が必要です。
サーバー接続
起動パラメータファイル
通信リンク
MVS/CSC 起動手順
また、各サブシステムについてイベントログおよびトレースデータセットをオプションで定義できます。
起動パラメータに指定された USERDATA
パラメータのテキストは、それらのユーザー出口に渡されます。このテキストおよびパラメータリスト (ジョブ名、データセット名、およびそのほかの情報を含みます) を使用すると、そのアクティブな MVS/CSC サブシステムが割り振り要求の所有者と見なされる SMC を指定できます。
注記:
MVS/CSC ユーザー出口の詳細については、『ELS Legacy Interfaces Reference』を参照してください。
MVS/CSC 構成に関するタスクについては、『MVS/CSC Configuration Guide』を参照してください。
MVS/CSC の操作手順に関する情報については、『MVS/CSC オペレータズガイド』を参照してください。
MVS/CSC は MVS で許可プログラムとして実行する必要があります。したがって、次の手順を実行して、MVS/CSC ロードライブラリを APF 許可する必要があります。
SYS1.PARMLIB
の IEAAPFzz
メンバーまたは PROGzz
メンバーのどちらかに MVS/CSC ロードライブラリを追加します。
MVS/CSC ロードライブラリの許可に説明されているコマンドを発行してロードライブラリを許可します。
MVS/CSC ロードライブラリを承認するには、IEAAPFzz
メンバーに次のエントリを追加します。
your.SCSLINK volser, your.SACLINK volser, your.CSLLINK volser,
これらのエントリを許可プログラムリストに追加する前に、高位修飾子および volser
を、使用するシステムに適した値に編集してください。
IEAAPFzz
メンバーに複数のエントリが存在する場合は、各エントリ (最後を除く) が、続きを示すコンマで終わっている必要があります。最後のエントリにはコンマは付けません。
注記:
MVS/CSC ロードライブラリが SMS 管理対象ボリュームにある場合は、許可ライブラリエントリにボリュームを指定する必要はありません。この場合、ライブラリが SMS 管理対象であることを示すために、ライブラリ名のあとには何も指定しないでください。間違ったボリュームを指定した場合、そのライブラリは許可できません。
CA Unicenter TCPaccess 通信サーバーを使用している場合、TCPLINK ロードライブラリが必要です。
your
.TCPLINK
volser
,
詳細については、CA の資料を参照してください。IBM TCP/IP を使用している場合はこのロードライブラリは必要ありません。
MVS/CSC ロードライブラリを承認するには、PROGzz
メンバーに次のエントリを追加します。
APF ADD DSNAME(your.SCSLINK) VOLUME(volser) | SMS APF ADD DSNAME(your.SACLINK) VOLUME(volser) | SMS APF ADD DSNAME(your.CSLLINK) VOLUME(volser) | SMS
これらのエントリを許可プログラムリストに追加する前に、高位修飾子および volser
を、使用するシステムに適した値に編集してください。
注記:
MVS/CSC ロードライブラリが SMS 管理対象ボリュームにある場合は、許可ライブラリエントリにボリュームを指定する必要はありません。この場合、ライブラリが SMS 管理対象であることを示すために、該当するライブラリ名の後ろにリテラルで「SMS」を指定します。間違ったボリュームを指定した場合、そのライブラリは許可できません。
CA Unicenter TCPaccess 通信サーバーを使用している場合は、TCPLINK
ロードライブラリが必要です。
APF ADD DSNAME(your.TCPLINK) VOLUME(volser) | SMS
詳細については、CA の資料を参照してください。IBM TCP/IP を使用している場合はこのロードライブラリは必要ありません。
IEAAPFzz
または PROGzz
メンバーへのエントリの追加は、IPL の実行時にライブラリが承認されるようにするために必要です。また、稼働中のシステム上にあるライブラリを動的に許可するには、次の MVS システムコマンドを発行します。
ライブラリが SMS 管理対象の場合:
SETPROG APF,ADD,DSN=your.SCSLINK,SMS SETPROG APF,ADD,DSN=your.SACLINK,SMS SETPROG APF,ADD,DSN=your.CSLLINK,SMS
ライブラリが SMS 管理対象ではない場合:
SETPROG APF,ADD,DSN=your.SCSLINK,volser SETPROG APF,ADD,DSN=your.SACLINK,volserSETPROG APF,ADD,DSN=your.CSLLINK,volser
MVS/CSC ユーザー出口ライブラリは、MVS/CSC ロードライブラリと同じライブラリでも、異なるライブラリでも許容されます。MVS/CSC ユーザー出口ライブラリが MVS/CSC ロードライブラリとは別のライブラリの場合は、次の手順を実行して、MVS/CSC ユーザー出口ロードライブラリを APF 許可する必要があります。
SYS1.PARMLIB
の IEAAPFzz
または PROGzz
メンバーのどちらかに MVS/CSC ユーザー出口ロードライブラリを追加します。
MVS/CSC ユーザー出口ロードライブラリの許可に説明されているコマンドを発行してロードライブラリを許可します。
MVS/CSC ユーザー出口ロードライブラリを承認するには、IEAAPFzz
メンバーに次のエントリを追加します。
your.SCSLINK volser, your.CSC_USEREXIT.LOAD volser,
これらのエントリを許可プログラムリストに追加する前に、高位修飾子および volser
を、使用するシステムに適した値に編集してください。
IEAAPFzz
メンバーに複数のエントリが存在する場合は、各エントリ (最後を除く) が、続きを示すコンマで終わっている必要があります。最後のエントリにはコンマは付けません。
注記:
MVS/CSC ユーザー出口ロードライブラリが SMS 管理対象ボリュームにある場合は、許可されたライブラリエントリにボリュームを指定する必要はありません。この場合、ライブラリが SMS 管理対象であることを示すために、ライブラリ名のあとには何も指定しないでください。間違ったボリュームを指定した場合、そのライブラリは許可できません。MVS/CSC ユーザー出口ロードライブラリを承認するには、PROGzz
メンバーに次のエントリを追加します。
APF ADD DSNAME(your.SCSLINK) VOLUME(volser) | SMSAPF ADD DSNAME(your.CSC_USEREXIT.LOAD) VOLUME(volser) | SMS
このエントリを許可プログラムリストに追加する前に、高位修飾子および volser
を、使用するシステムに適した値に編集してください。
注記:
MVS/CSC ユーザー出口ロードライブラリが SMS 管理対象ボリュームにある場合は、許可されたライブラリエントリにボリュームを指定する必要はありません。この場合、ライブラリが SMS 管理対象であることを示すために、該当するライブラリ名の後ろにリテラルで「SMS」を指定します。間違ったボリュームを指定した場合、そのライブラリは許可できません。IEAAPFzz
または PROGzz
メンバーへのエントリの追加は、IPL の実行時にライブラリが承認されるようにするために必要です。また、稼働中のシステム上にあるライブラリを動的に許可するには、次の MVS システムコマンドを発行します。
ライブラリが SMS 管理対象の場合:
SETPROG APF,ADD,DSN=
your
.CSC_USEREXIT.LOAD,SMS
ライブラリが SMS 管理対象ではない場合:
SETPROG APF,ADD,DSN=
your
.CSC_USEREXIT.LOAD,
volser
高位修飾子および volser
を、使用するシステムに適した値に編集してください。
SCSLINK
ライブラリ内に存在する MVS/CSC サブシステム初期化前ルーチンモジュール (SCSBPREI
) は、MVS LINKLIST
ライブラリ内にも存在する必要があります。SCSBPREI
モジュールは、SCSLINK
から LINKLIST
ライブラリにコピーまたは移動できます。
SCSBPREI
初期化前ルーチンモジュールは、MVS/CSC リリース間で機能的に互換性があります。ただし、将来の互換性のために、SCSBPREI
初期化前モジュールの最新のリリースを使用してください。
MVS プログラム属性テーブル (PPT) を修正して、MVS/CSC サブシステムに関するエントリを追加する必要があります。
注記:
MVS/CSC の実行には、(1-7 の) ローキーを使用する必要があります。このセクションの例では、キー 3 を使用しています。キー 8-15 を使用すると、予測できない結果が生じます。SYS1.PARMLIB
のメンバー SCHEDzz
に次のエントリを追加します。
PPT PGMNAME(SCSBINIT),PRIV,SYST,KEY(3)
イベントログデータセットは、MVS/CSC のイベントログ機能によってログ出力されたイベントを記録するために使用できます。トレースデータセットは、MVS/CSC のトレース機能によって出力されたトレースを記録するために使用します。MVS/CSC のイベントログ機能およびトレース機能を使用する場合は、これらの機能を使用して生成された出力を記録するように、イベントログおよびトレースデータセットを割り振る必要があります。次の表に、望ましいサイズの定義を示します。ブロックとして記載された数値は、データセットに必要とされる最小値です。
MVS/CSC のイベントログおよびトレース機能についての詳細は、『MVS/CSC 構成ガイド』および『MVS/CSC システムプログラマズガイド』を参照してください。
次の表は、MVS/CSC のトレースおよびイベントログのデータセットを示しています。
この章では、LibraryStation インストール後の必要なタスクについて説明します。次のトピックがあります。
LibraryStation は MVS で許可プログラムとして実行する必要があります。したがって、次の手順を実行して、LibraryStation ロードライブラリを APF 許可する必要があります。
SYS1.PARMLIB
の IEAAPFzz
または PROGzz
メンバーのどちらかに LibraryStation ロードライブラリを追加します。
LibraryStation ロードライブラリの許可に説明されているコマンドを発行してロードライブラリを許可します。
LibraryStation ロードライブラリを承認するには、IEAAPFzz
メンバーに次のエントリを追加します。
your.SLCLINK volser your.SACLINK volser your.CSLLINK volser
これらのエントリを許可プログラムリストに追加する前に、高位修飾子および volser
を、使用するシステムに適した値に編集してください。
IEAAPFzz
メンバーに複数のエントリが存在する場合は、各エントリ (最後を除く) が、続きを示すコンマで終わっている必要があります。最後のエントリにはコンマは付けません。
注記:
LibraryStation ロードライブラリが SMS 管理対象ボリュームにある場合は、許可されたライブラリエントリにボリュームを指定する必要はありません。この場合、ライブラリが SMS 管理対象であることを示すために、ライブラリ名のあとには何も指定しないでください。間違ったボリュームを指定した場合、そのライブラリは許可できません。
TCP/IP 通信に CA Unicenter TCPaccess 通信サーバーを使用している場合、TCPLINK
ロードライブラリが必要です。
your
.TCPLINK
volser
,
詳細については、CA の資料を参照してください。IBM TCP/IP を使用している場合はこのロードライブラリは必要ありません。
LibraryStation ロードライブラリを承認するには、PROGzz
メンバーに次のエントリを追加します。
APF ADD DSNAME(your.SLCLINK) VOLUME(volser) | SMSAPF ADD DSNAME(your.SACLINK) VOLUME(volser) | SMSAPF ADD DSNAME(your.CSLLINK) VOLUME(volser) | SMS
これらのエントリを許可プログラムリストに追加する前に、高位修飾子および volser
を、使用するシステムに適した値に編集してください。
注記:
LibraryStation ロードライブラリが SMS 管理対象ボリュームにある場合は、許可されたライブラリエントリにボリュームを指定する必要はありません。この場合、ライブラリが SMS 管理対象であることを示すために、該当するライブラリ名の後ろにリテラルで「SMS」を指定します。間違ったボリュームを指定した場合、そのライブラリは許可できません。
LibraryStation ロードライブラリが SMS 管理対象ボリュームにある場合は、許可されたライブラリエントリにボリュームを指定する必要はありません。この場合、ライブラリが SMS 管理対象であることを示すために、該当するライブラリ名の後ろにリテラルで「SMS」を指定します。間違ったボリュームを指定した場合、そのライブラリは許可できません。
APF ADD DSNAME(your.TCPLINK) VOLUME(volser) | SMS
詳細については、CA の資料を参照してください。IBM TCP/IP を使用している場合はこのロードライブラリは必要ありません。
IEAAPFzz
または PROGzz
メンバーへのエントリの追加は、IPL の実行時にライブラリが承認されるようにするために必要です。また、稼働中のシステム上にあるライブラリを動的に許可するには、次の MVS システムコマンドを発行します。
ライブラリが SMS 管理対象の場合:
SETPROG APF,ADD,DSN=your.SLCLINK,SMSSETPROG APF,ADD,DSN=your.SACLINK,SMSSETPROG APF,ADD,DSN=your.CSLLINK,SMS
ライブラリが SMS 管理対象ではない場合:
SETPROG APF,ADD,DSN=your.SLCLINK,volser SETPROG APF,ADD,DSN=your.SACLINK,volser SETPROG APF,ADD,DSN=your.CSLLINK,volser
LibraryStation のソフトウェアには、LibraryStation の初期設定の間に初期設定されるデータベースマネージャー (DBM) も含まれます。DBM は、リソースロックやデバイスステータスなど、HSC によって保守されないいくつかの永久データオブジェクトを管理します。
DBM 管理対象のデータオブジェクトは、1 つまたは複数の VSAM ファイルに格納されます。これらのファイルを総称して永続データファイル (PDF) と呼びます。PDF には、ボリュームレコード、ドライブレコードおよび lockid レコードが入っています。
注記:
LibraryStation の以前のリリースから移行する場合は、既存の PDF を削除し、新規のリリースのために新たに PDF を定義する必要があります。
LibraryStation が異種のクライアント (たとえば MVS 以外のクライアント) にサービスを提供している場合、PDF の定義が必要です。LibraryStation が Sysplex 環境で MVS クライアントにサービスを提供している場合は、PDF の定義を行わないでください。PDF は、Sysplex 環境ではサポートされません。PDF については、『LibraryStation Configuration and Administration Guide』を参照してください。
LibraryStation が異種のクライアント (たとえば MVS 以外のクライアント) にサービスを提供している場合、PDF の定義が必要です。LibraryStation が Sysplex 環境で MVS クライアントにサービスを提供している場合は、PDF の定義を行わないでください。PDF は、Sysplex 環境ではサポートされません。PDF については、『LibraryStation Configuration and Administration Guide』を参照してください。
LibraryStation が異種のクライアントにサービスを提供する場合、PDF の定義が必要です。PDF のデータセットの定義は、IDCAMS を使用します。
次の例では、PDF のデータセットを定義する JCL を示します。この JCL は LibraryStation サンプルライブラリの SLGDBCR メンバーにあります。
例5-1 LibraryStation PDF データセットを定義する JCL
//SLGDBCR JOB job card info,REGION=1M //* //* NOTE: A minimum of 1 Meg of virtual storage is needed //* for this job (i.e., use REGION=1M on the job card) //* //CREATEDB EXEC PGM=IDCAMS //SYSPRINT DD SYSOUT=* //INPUT DD * 000000000000 DB INITIALIZATION RECORD //SYSIN DD * DELETE (cluster_name) CLUSTER DEFINE CLUSTER ( _ NAME(cluster_name) _ VOLUMES(volser) _ RECORDS(nr,2*nr) _ RECORDSIZE(30 100) _ KEYS(12 0) _ UNIQUE ) REPRO INFILE(INPUT) _ OUTDATASET(cluster_name) DEFINE ALTERNATEINDEX ( _ NAME(alternate_index_name) _ RELATE(cluster_name) _ KEYS(10 2) _ RECORDS(nr,2*nr) _ RECORDSIZE(27 27) _ VOLUMES(volser) _ UNIQUEKEY _ UNIQUE _ UPGRADE ) _ DEFINE PATH ( NAME(path_name) _ PATHENTRY(alternate_index_name)) _ BLDINDEX _ INDATASET (cluster_name) _ OUTDATASET (alternate_index_name) LISTCAT ENTRIES ( _ cluster_name _ alternate_index_name _ path_name) ALL //*
次の情報については、提供または修正が必要です。
ジョブカード情報
PDF のデータセット名
PDF のボリュームロケーション
レコードキーワードの値
入力するデータセット名は、次の表に示したリストに従う必要があります。
NAME キーワード | 説明 |
---|---|
CLUSTER |
|
ALTERNATEINDEX |
|
PATH |
|
注記:
データセットの名前に関しては、命名規則は事前定義されていません。これら 3 つのデータセットに同じ接頭文字を使用でき、それぞれの名前には固有のファイルタイプを割り当てることができます。LibraryStation には 1 つの PDF が定義されます。LibraryStation の初期設定済みのホストシステムでは、PDF がある DASD ボリュームへのアクセスができなければなりません。このため、複数のホストが存在し、2 台以上のホストが LibraryStation の初期設定ができる環境では、初期設定を行う各ホストにアクセスできる共有 DASD に PDF がなければいけません。
利用可能な DASD であれば、どの DASD にも PDF を割り振ることができます。DASD はその volser によって特定されます。
下に示す PDF のレコードスペースの計算 (nr) は、すべてのクライアントシステムが同時にロックした可能性のあるボリュームの最大数 (nv) と、ネットワーククライアントによって使用されるテープカートリッジドライブの総数 (nd) に基づいています。
レコード数 (nr) = (nv + nd) * 1.1
セカンダリ PDF のスペースの割り振りは、レコード数の 2 倍 (2*nr) と計算されます。
LibraryStation インストールのほとんどの場合、適切な設定レコード数は、プライマリレコードは 2000、セカンダリレコードは 4000 です。しかし、特定のインストールに関するレコードを検証する場合は、サイトのボリューム数とネットワーククライアントデータで割り振り方法を使います。