1 ツールキット

次の表に、HSC と VTCS の管理に必要なツールをインタフェースごとに示します。ツールの詳細については、『ELS コマンド、制御文、およびユーティリティーリファレンス』を参照してください。

注記:

重要: HIPER 通知を受信するように登録してください。Oracle では、ユーザーが保守を最新の状態に保つのを支援したり、事前に問題を回避したりするために、ナレッジベースのアラートドキュメントとして HIPER 通知を発行しています。HIPER 通知の完全なリストを取得するには、My Oracle Support (MOS) のホームページからキーワード「HIPER」を検索します。また、MOS の「電子メールによるホット・トピック」で新しい HIPER 通知アラートドキュメントを受信するよう登録もしてください。ナレッジベースの記事 793436.1 (MOS ホームページから番号で検索可能) には、電子メールによるホット・トピック機能と登録方法が説明されています。関心のあるすべての Oracle StorageTek 製品を電子メールによるホット・トピックのプロファイルに追加するようにしてください。特定の製品を含めるには、「追加」をクリックするだけです。次に、「製品の追加」ボックスの「製品」フィールドに「StorageTek」と入力し、表示されたリストから製品を選択します。各製品を選択するときに「アラート」ドキュメントタイプにチェックマークを付けるようにしてください。

HSC ツールキット

表1-1 HSC オペレータコマンド

コマンド: 機能: 参照トピック:

CDS ENABLE/DISABLE

CDS コピーの切り替え、拡張、または移動を行います。

手動による別の CDS コピーへの切り替え

COMMPATH

通信設定を変更します。

スクラッチボリュームの追加

DISPLAY ACS

ACS のステータスを表示します。ACS、LMU、およびステーションについてのハードウェアの状態と、使用可能なスクラッチボリュームおよび空きセルなどが表示されます。

ACS の管理

DISPLAY ALL

DISPLAY ACS コマンドの出力に加え、LSM および CDS のステータスを表示します。

ACS の管理

DISPLAY CAP

CAP 情報を表示します。

スクラッチボリュームの追加

DISPLAY EXCEPTNS

ライブラリハードウェアの問題を表示します。

ライブラリハードウェアの管理

DISPLAY LSM

LSM のステータスを表示します。

カートリッジの挿入

DISPLAY SCRATCH

サブプールに基づいてスクラッチカウント情報を表示します。

スクラッチボリュームの追加

DISPLAY THRESHLD

Warn コマンドによって設定された限界値を表示します。

スクラッチボリュームの追加

DISPLAY VOLUME

物理ボリュームの情報を表示します。

エラントボリュームおよび選択されたボリューム

EJECT

最大 9999 のカートリッジをイジェクトします。

カートリッジの挿入

ENTER

1 つまたは複数のボリュームを入力します。

カートリッジの挿入

MNTD AUTOCLN EJCTAUTO

自動ドライブクリーニングと MAXCLEAN 値を超えたクリーニングカートリッジの自動イジェクトを決定します。

クリーニングカートリッジの管理

MODIFY

LSM および CAP の状態を変更します。

OPTION ENTDUP

重複ボリュームの入力に対する応答を決定します。

重複ボリュームの入力

RELEASE

CAP を解放して、使用できるようにします。

割り振り済み CAP の解放

SMC RESYNCH

失われたマウントを再処理します。

スクラッチボリュームの追加

SCRATCH

特定のボリュームをスクラッチします。

スクラッチボリュームの追加

UNSCRATCH

特定のボリュームをアンスクラッチします。

スクラッチボリュームの追加

WARN

スクラッチ警告の限界値を設定します。

スクラッチボリュームの追加


表1-2 HSC PARMLIB 制御文

制御文: 機能: 参照トピック:

CDSDEF

CDS コピーのデータセット名を指定します。


表1-3 HSC ユーティリティー (指定されていない場合は SLUADMIN)

ユーティリティー: 機能: 参照トピック:

BACKUP

プライマリ CDS のバックアップを作成します。

BACKup ユーティリティーによる CDS のバックアップ

FMTLOG

ログファイルを事前フォーマットします。

CDS ロギングの管理

LOGUTIL

CDS の回復にログファイルを利用します。

バックアップコピーからの CDS の復元

OFFLOAD LOGFILE

現在のすべてのログファイルからトランザクションをオフロードし、新しいログファイルをアクティブにします。

CDS ロギングの管理

RESTORE

バックアップコピーから CDS を復元します。

バックアップコピーからの CDS の復元

スクラッチ変換 (SLUCONDB)

HSC スクラッチリストを TMS スクラッチリストの情報を基に更新します。

スクラッチボリュームの追加

SCREDIST

ACS 内の指定した LSM 間で、スクラッチボリュームの数のバランスを維持します。特定のサブプールだけのバランスをとるオプションも用意されています。

スクラッチボリュームの追加

SET LOGFILE

ログファイルデータセットを指定します。

CDS ロギングの管理

SET VOLPARM

すべてのタイプのボリュームとプールを定義します。

PITCOPY

プライマリ CDS のバックアップを作成します (指定時)。

PITCOPY を使用した CDS のバックアップ

UNSELECT

ボリュームの選択したステータスをリセットします。

エラントボリュームおよび選択されたボリューム

VOLRPT

物理ボリュームのレポートを出力します。

ボリュームレポートの使用


表1-4 診断

診断ツール: 機能: 参照トピック/ドキュメント:

汎用トレース機能

汎用トレース機能 (GTF) は、最近の履歴の低レベルな情報を出力します。

スクラッチボリュームの追加

監視プログラム呼び出しと異常終了のダンプ (ABEND)

SVC および ABEND のダンプはソフトウェア障害の診断に利用できます。

スクラッチボリュームの追加

エラー記録データセットレコード

ソフトウェア障害は、これらのエラー記録データセットに記録されます。4480 カートリッジサブシステムおよび 3278 端末サブシステムのエラー記録データセット (ERDS) のレコードは、MVS ルーチンによって書き出されます。

スクラッチボリュームの追加

HSC LIST コマンド

LIst コマンドは、HSC データ構造を表示して、HSC の診断をサポートするために使用されます。このコマンドは、Oracle のサポート担当者からの指示に従って使用してください。

ELS コマンド、制御文、およびユーティリティーリファレンス


表1-5 HSC パフォーマンスツール

パフォーマンスツール: 機能: 参照トピック:

アクティビティーレポート

さまざまなライブラリアクティビティーのパフォーマンス値を示す詳細なレポートを生成します。

マウントパフォーマンスの最適化

スクラッチ再分配ユーティリティー

特定の ACS 内の LSM 間でスクラッチボリュームを再分配します。

WARN コマンド

HSC が ACS でスクラッチカートリッジの数が不足していることをオペレータに通知する際の限界値を指定します。

スクラッチボリュームの追加

CAPPREF コマンド

CAP の優先値を指定します。

スクラッチボリュームの追加

SMF レコード

ACS のアクティビティーとパフォーマンスのデータを解析用に記録します。

マウントパフォーマンスの最適化


VTCS ツールキット

表1-6 VTCS ツールキット

コマンド: 機能: 参照トピック/ドキュメント:

AUDIT

HSC CDS 内の MVC および VTV 情報を更新します。

DELETSCR

スクラッチ VTV を VTSS から削除し、移行された VTV のリンクを MVC から切断します。

MVC スペースリクレイムの実行

DISPLAY

VTCS に関するすべてのステータスを表示する主要なツールの 1 つです。

MIGRATE

VTV の MVC への要求移行を実行します。

MVC スペースリクレイムの実行

MVCDRAIN

現在およびスクラッチ済みのすべての VTV を MVC からリコールします。オプションで、MVC を「仮想的に」イジェクトします (ライブラリから物理的にイジェクトしないで、VSM で使用できないようにします)。

MVC スペースリクレイムの実行

MVCMAINT

MVC 属性を設定します。

RTD デバイスタイプの変更

MVCPLRPT

MVCPOOL およびストレージクラスを管理します。

ELS コマンド、制御文、およびユーティリティーリファレンス

MVCRPT

VSM システムの MVC のステータスを報告します。これは、2 つ目の主な指標です。

RECALL

強制 VTV リコールを実行します。

MVC スペースリクレイムの実行

RECLAIM

強制 MVC スペースリクレイムを実行します。

MVC スペースリクレイムの実行

RECONCIL

VTV メディアと場所を再統合します (VTV をあるストレージクラスから別のストレージクラスへ移動します)。

VTSS の操作

RTV ユーティリティー

MVC に含まれる VTV を Nearline ボリューム (実テープボリューム) のデータセットに変換します。

一般的な問題の修正

SET MIGOPT

次の移行パラメータを変更します。

  • 同時処理する自動移行、即時移行、および限界値までの移行タスクの最大数および最小数。

  • 上限 AMT および下限 AMT。

VARY RTD

RTD の状態を変更します。

VARY VTSS

すべてのホスト上の VTSS の状態を変更します。

VTSS の操作