1 メッセージの表記規則

ELS メッセージは、管理者やオペレータが次の操作を行う場合に役立つように設計されています。

  • ソフトウェアアクティビティーをモニターすることによってシステムパフォーマンスを維持する。

  • 発生する可能性のあるシステムの問題を診断して修正する。

この章では、ELS メッセージで使用される形式、説明、および変数の定義について説明します。

メッセージの形式

ELS メッセージは、次の形式でコンソールに表示されます。

PPPnnnn message-type

message-text

ここでは:

  • PPP は、メッセージを発行しているソフトウェアコンポーネントを識別するために使用される 3 文字の接頭辞です。

    • SLS 接頭辞は、HSC、VTCS、または CDRT メッセージを識別します。

    • SMC 接頭辞は、SMC メッセージを識別します。

  • nnnn は、4 文字のメッセージ番号です。

  • message-type は、メッセージタイプを識別するために使用される 1 文字です。

    • I は、情報メッセージを識別します。

    • E は、結果として発生するアクションを必要とするメッセージを識別します。

    • D は、判断を必要とするメッセージを識別します。

    • A は、アクションを必要とするメッセージを識別します。

    • W は、警告メッセージを識別します。

  • message-text は、ジョブログまたはシステムログに表示される実際のテキストです。

注記:

message-type は、HSC/VTCS メッセージにのみ適用されます。

メッセージの説明

このドキュメントでは、メッセージごとに次の説明情報を提供します。

メッセージレベル

メッセージレベルは、メッセージのカテゴリを表します。SMC MSGDEF または MSGJOB オペレータコマンドを使用して、メッセージレベルを指定することにより、どのカテゴリのメッセージが発行されるかが制御されます。

  • メッセージレベルは、SMC メッセージにのみ適用されます。

  • SMC MSGDEF および MSGJOB コマンドの詳細は、『ELS コマンド、制御文、およびユーティリティーリファレンス』を参照してください。

説明

説明は、メッセージについて説明します。

システムアクション

システムアクションは、メッセージをトリガーするイベントが発生したときに SMC、HSC、または VTCS がどのように反応するかについて説明します。

ユーザーの対応

ユーザーの対応は、メッセージへの対応方法について説明します。多くの場合、対応は必要ありません。

変数の定義

斜体のテキストは、メッセージが発行されるときに実際の値で置き換えられる変数データを示します。メッセージ固有の変数データは、次のように表されます。

表1-1 変数データの定義

変数データ
定義

AA

ACSid

AA:LL

LSMid

AA:LL:CC

CAPid

AA:LL:PP:NN

DRIVEid (PP は LSM に関連付けられたパネル番号 [01-10] であり、NN はそのパネル上のドライブ番号 [0-19] です)

AA:LL:PP:RR:CC

カートリッジの場所 (LSMid、パネル、行および列)

LL

LSM 番号

n または D

10 進数値

X

16 進数値

各種の文字 (C、N、K など)

変数情報 (文字データ)

数字 (1、2 など)(文字との組み合わせ)

関連する変数情報。例: コマンド CCCCCCCC1 および CCCCCCCC2

{ }

複数の選択肢

[ ]

オプションフィールド (メッセージには表示されない可能性がある)