手動によるマージの強制は、1回のオプションとみなされます。これは、(マージ・ポリシーの「積極的」への一時的な変更を通じて)マージ操作を実行しても、その後でマージ・ポリシーは前の設定に戻ってしまうためです。
索引マージの強制は、デフォルトのマージ・ポリシーに変更せずにすべての世代の完全マージの実行に使用されます。このコマンドを発行すると、リーダーDgraphノードにルーティングされ、Dgraphは索引ファイルの手動マージを開始します。マージが実行された後、マージ・ポリシーは前の設定に戻ります。
マージの強制は、索引ファイルのすべての世代の完全マージを開始することを意味します。このコマンドを実行する際には、次の考慮事項に注意してください。
- メモリー要件。完全マージの強制では、サーバーのメモリーが使用されます。メモリーの量が使用可能なRAMの量に達すると、マージ操作は引き続き機能しますが、実行速度が大幅に遅くなり、問合せパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。
- ディスク領域要件。マージの強制では、索引ファイルの現在のサイズの2倍のディスク領域の量をプロビジョニングする必要があります。ただし、Dgraphが他のタスク(更新など)を実行している場合、マージには、索引ファイルのサイズの3倍のディスク領域が必要になる可能性があります。プロビジョニングされるディスク領域が不十分な場合、完全マージの強制は中断することがあります。本番環境のDgraphでこのコマンドを実行する場合、この考慮事項は特に重要です。