AS句

AS句を使用すると、EQLの属性と結果に別名を付与できます。

別名は、属性、属性リスト、式結果または問合せ結果セットに付与できます。別名は一時的なものです。別名は、EQL問合せ間で永続化されないからです。

別名はNCNameに準拠している必要があります(たとえば、スペースを含めることができない)。NCName形式は、W3Cのドキュメント『Namespaces in XML 1.0 (Second Edition)』で定義されています。このドキュメントのURLはhttp://www.w3.org/TR/REC-xml-names/です。

注意: 属性名に別名を付与する必要はありません。この名前は、すでにNCNameに準拠しているからです。ただし、必要であれば属性名に別名を付与できます(たとえば、長い属性名を使用している問合せを読みやすくするため)。
ASが使用される場所は次のとおりです。
  • DEFINE文。後で別の文(たとえばSELECT句やFROM句)で参照されるレコード・セットに名前を付けるためです。
  • RETURN文。EQLの結果に名前を付けるためです。この名前は一般的に、プレゼンテーション・レベルで表示されます。
  • SELECT文。属性、属性リストまたは式結果に名前を付けるためです。この名前も一般的に、プレゼンテーション・レベルで表示されます。
この例のようなDEFINEがあるとします。
DEFINE EmployeeTotals AS
SELECT
  DimEmployee_FullName AS Name,
  SUM(FactSales_SalesAmount) AS Total
FROM SaleState
GROUP BY DimEmployee_EmployeeKey, ProductSubcategoryName;

この例では、EmployeeTotalsSELECT文とGROUP BY文によって生成される結果の別名であり、NameはDimEmployee_FullName属性の別名で、TotalSUM式の結果の別名です。

導出属性を計算するためのAS式の使用

EQL文では一般的に、式を使用して1つ以上の導出属性が計算されます。各集計操作で、名前の付いた式(導出属性と呼ばれることもある)の任意セットを、SELECT AS構文を使用して宣言できます。この式が表すのは、文の結果の中の集計レコードごとに計算される集計分析関数です。

重要: 導出属性名はNCNameに準拠している必要があります。これらの名前には、空白や特殊文字は使用できません。たとえば、次の文は有効ではありません。
RETURN price AS SELECT AVG(Price) AS "Average Price"
スペースを取り除く必要があります。
RETURN price AS SELECT AVG(Price) AS AveragePrice