変換関数は、あるデータ型から他のデータ型に値を変更します。
次の表では、「変換」でサポートしている変換関数について説明します。これらと同じ関数が変換APIリファレンス(Groovydoc)で説明されています。
これらの関数は、JavaのdateFormat (http://docs.oracle.com/javase/7/docs/api/java/text/SimpleDateFormat.html)に依存します。
ユーザー関数 | 戻り値のデータ型 | 説明 |
---|---|---|
toBoolean(Number n) | Boolean | 数値をBoolean値に変換します。たとえば、toBoolean(1)はtrueに評価されます。ただし、0のみ、falseに評価されます。0以外の数値(負の数値を含む)はtrueに評価されます。 |
toBoolean(String s) | Boolean | StringをBoolean値に変換します。たとえば、toBoolean("yes")はfalseを返します。このメソッドがtrueに評価されるのは、Stringが"true"である場合のみです。大文字と小文字の別は無視されるため、"true"、"TRUE"および"tRuE"はすべてtrueです。 |
toDate(long l) | Date | LongをDateオブジェクトに変換します。 |
toDate(String date, String defaultFormat) | Date | 特定の日付書式を使用してStringをDateオブジェクトに変換します。無効な日付Stringの場合、nullを返します。 |
toDouble(Boolean b) toDouble(int i) toDouble(long l) toDouble(String s) |
double | Boolean、Integer、LongまたはStringをDoubleに変換します。 |
toInteger(double d) toInteger(long l) toInteger(Boolean b) toInteger(String s) |
int | Double、Long、Float、BooleanまたはStringをIntegerに変換します。元の値が大きすぎる場合、例外が発生します。
注意: これらの関数はBDD 1.0ではサポートされていません。
|
toLong(Boolean b) toLong(Date d) toLong(double d) |
long | Boolean、DateまたはDoubleをLongに変換します。 |
toLong(String s) | long | 有効なStringをLongに変換します。無効なString (文字が含まれるものなど)の場合、nullを返します。
注意: この関数は、ロケールの解析はサポートしていません。ロケールを指定してStringを正しく変換するには、別のGroovyメソッドを使用します。たとえば、ドイツ語のString "1.025,7"をlongに正しく変換するには、NumberFormat.getInstance(Locale.GERMANY).parse("1.025,7")を使用できます。
|
toString(Object arg) | String | 任意のデータ型のObjectをStringに変換します。 |
toString(Date date, String dateFormat, String locale) | String | DateをStringに変換します。Dateの書式およびロケールを指定する必要があります。これらはそれぞれ、DATEFORMAT_DEFAULTおよび"en"にデフォルト設定されます。 |