各KVStoreは、管理データベースを持ちます。このデータベースの構成に進むには、コマンドライン・インタフェースの現在の接続先のストレージ・ノード(この場合は"node01")をデプロイしてから、その同じノードに管理プロセスをデプロイする必要があります。deploy-sn
およびdeploy-admin
コマンドを使用してこの処理を行います。
deploy-admin
コマンドでは、ストレージ・ノードが配置されているゾーンと同じタイプの管理プロセスが作成されます。ゾーンがプライマリの場合、管理はプライマリ管理になって管理マスターの選択に関与し、それ自体がマスターとして機能できるため、管理変更の確認が可能になります。ゾーンがセカンダリの場合、管理はセカンダリ管理となり、選択または確認に関与しません。
フェイルオーバーをサポートするには、管理者は、障害後にストアの運用を続けるために使用されるゾーンに、少なくとも1つの管理ノードが含まれていることを確認する必要があります。
デプロイされる管理は、それが配置されているゾーンと同じタイプ(PRIMARY/SECONDARY)である必要があります。また、ゾーンでデプロイされる管理の数は、ゾーンのレプリケーション係数と等しくしてください。
deploy-sn
には、ゾーンIDを指定する必要があることに注意してください。このIDは、show topology
コマンドを使用して取得できます。
kv-> show topology store=mystore numPartitions=0 sequence=1 zn: id=zn1 name=Boston repFactor=3 type=PRIMARY kv->
上記出力におけるゾーンIDは"zn1"です。
ノードをデプロイする際、ゾーンID、ノードのネットワーク名、およびそのレジストリ・ポート番号を指定します。次に例を示します。
kv-> plan deploy-sn -zn zn1 -host node01 -port 5000 -wait Executed plan 2, waiting for completion... Plan 2 ended successfully kv->
その後、今デプロイしたノードに管理プロセスを作成します。これは、deploy-admin
コマンドを使用して行います。このコマンドには、ストレージ・ノードID(show topology
コマンドを使用して取得)、管理ポート番号およびオプションのプラン名が必要です。管理ポート番号は、インストール処理中に定義しました。この本では、例として5001
を使用します。
kv-> plan deploy-admin -sn sn1 -port 5001 -wait Executed plan 3, waiting for completion... Plan 3 ended successfully kv->
この段階では、1つの管理プロセスがストアにデプロイされています。ストアの構成を進めるには、これで十分です。ただし、ストアの信頼性を高めるには、異なるノードで実行される複数の管理プロセスをデプロイします。このようにすると、1つのストレージ・ノードが停止して管理プロセスが失われた場合でもストアの管理を続けることができます。管理プロセスが実行されているノードにアクセスできなくなった場合でも、ストアの監視を続けることができるということでもあります。
本番ストアには3つの管理プロセスをデプロイすることをお薦めします。追加の管理プロセスは多くのリソースを消費しません。
追加の管理プロセスをデプロイする前に、まず、残りのストレージ・ノードをデプロイする必要があります。これは次の項で説明します。