付録 E. 診断ユーティリティ

構成エラーを早期に捕捉するために、KVStoreのトラブルシューティングにこのツールを使用できます。また、このツールを使用して、たとえばOracle Supportに送信できるようにするために、重要情報およびファイルをパッケージ化できます。

このユーティリティの使用方法は、次のとおりです。

>java -jar KVHOME/lib/kvstore.jar diagnostics {setup | collect} [args] 

ツールの設定

ツールを設定するためには、まずdiagnostics setupコマンドを実行する必要があります。このコマンドは、リモート・マシンにあるSNAのIP/ホスト名、レジストリ・ポートおよびルート・ディレクトリが含まれる、ストレージ・ノード・ターゲット・リスト付きの構成ファイルsn-target-listを生成します。

このコマンドの使用方法は、次のとおりです。

diagnostics setup {-add | 
-list |
-delete |
-clear} [args]  

説明:

  • -add

    各SNAの指定情報をsn-target-listに追加します。使用方法は次のとおりです。

    setup -add -store <store name>
    -sn <SN name>
    -host <host>
    -rootdir <kvroot directory>
    [-user <user>]
    [-configdir <directory of configuration>] 

    sn-target-listでは、SNA情報は次の形式です。

    <store name>|<sn name>|<username@host>|<root directory> 

    次に例を示します。

    mystore|sn3|lroot@localhost|/scratch/tests/kvroot 

    注意

    お好きなテキスト・エディタでsn-target-listを手動で作成および編集して、SNA情報を追加または削除することもできます。

  • -list

    sn-target-listのSNA情報をリストし、テストします。使用方法は次のとおりです。

    setup -list [-configdir <configuration file directory>] 

    このコマンドでは次を確認します。

    • ホスト名がアクセス可能かどうか。

    • ルート・ディレクトリが存在するかどうか。

  • -delete

    sn-target-listから指定したSNAの情報を削除するために指定します。

    このコマンドの使用方法は、次のとおりです。

    diagnostics setup -delete
    [-store <store name>]
    [-sn <SN name>]
    [-host <host>]
    [-rootdir kvroot directory>]
    [-user <user>]
    [-configdir <configuration file directory>] 
  • -clear

    sn-target-listにあるすべてのSNA情報をクリアするために指定します。

    このコマンドの使用方法は、次のとおりです。

    diagnostics setup -clear [-configdir <configuration file directory>] 
  • -configdir

    sn-target-listファイルが保存されているデフォルト・ディレクトリを変更するために、オプションで指定します。フラグを指定しない場合、デフォルトのディレクトリは作業ディレクトリです。