付録 A. 表データ定義言語概要

ストア内の表にデータを書込みできるようにするには、使用する表の定義を指定する必要があります。この定義には、表の名前、表の様々な行の名前とそれらの行に含まれるデータ型、主キーと(オプションで)シャード・キーの識別情報などが含まれます。これらの定義を実行するために、Oracle NoSQL Databaseは表および索引を形成する文に使用するデータ定義言語(DDL)を提供します。このような文は次の目的で使用できます。

表および索引の文は通常の文字列の形式をとり、適切なメソッドまたは関数を使用してOracle NoSQL Databaseストアに伝送されます。たとえば、シンプルなユーザー表を定義する場合、表の文は次のようになります。

CREATE TABLE Users (
    id INTEGER,
    firstName STRING,
    lastName STRING,
    PRIMARY KEY (id)
) 

このような文をストアに伝送する方法の詳細は、「Oracle NoSQL Database表および索引の概要」を参照してください。

主キーとシャード・キーの概要は「主キーとシャード・キーの設計」を参照してください。

索引の概要は、「索引の作成」を参照してください。

この付録の残りでは、ストア内で表定義および索引定義を操作するために使用するDDL文を詳しく説明します。

名前制約

次の項では、DDLキーワードを識別するためにすべて大文字を使用します(STRING、CHECK、CREATE TABLEなど)。ただし、これらのキーワードは実際は大/小文字が区別されていないため、小文字で入力できます。

ここで示すDDLキーワードは予約されていて、表、索引またはフィールドの名前として使用することはできません。

表、索引およびフィールドの名前は大/小文字を保持しますが、大/小文字の区別はしません。そのため、たとえば、フィールド名をMY_NAMEで作成し、後にmy_nameとしてエラーなしで参照できます。ただし、フィールド名が表示されるときは常にMY_NAMEとして表示されます。

表および索引の名前は32文字までに制限されています。フィールド名は64文字にできます。表、索引およびフィールドの名前は、英数字と下線(「_」)に制限されています。すべての名前は文字で始まる必要があります。