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Oracle® SQL Developer Oracle TimesTen In-Memory Databaseサポート・ユーザーズ・ガイド
リリース4.0
E50146-01
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1 TimesTenデータベースへの接続

SQL Developerをインストールし、起動すると、TimesTenデータベースに接続できます。

この章では、SQL DeveloperでTimesTenデータベースに接続するために必要な手順を中心に説明します。内容は次のとおりです。

Oracle SQL Developerのインストールおよび起動の詳細は、『Oracle SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

TimesTenおよびSQL Developerの環境変数の設定

SQL DeveloperからTimesTenデータベースへアクセスするには、TimesTen Data ManagerまたはTimesTen Clientと同じシステムにSQL Developerをインストールします。SQL Developerを使用してローカル・データベースにアクセスする場合、TimesTen Data Managerと同じシステムにSQL Developerをインストールします。SQL Developerを使用してリモート・データベースにアクセスする場合、TimesTen Clientと同じシステムにSQL Developerをインストールします。

SQL Developerを起動する前に、Linuxシステムでは、TimesTenのinstall_dir/bin/ttenv.shまたはTimesTenのinstall_dir/bin/ttenv.cshシェル・スクリプト、Microsoft Windowsシステムでは、TimesTenのinstall_dir\bin\ttenv.batバッチ・ファイルを実行します。シェル・スクリプトまたはバッチ・ファイルによって、環境変数が追加または変更されます。

  • CLASSPATHには、LinuxシステムではTimesTenのinstall_dir/lib/ttjdbc7.jarファイル、Microsoft WindowsではTimesTenのinstall_dir\lib\ttjdbc7.jarファイルが含まれています。SQL Developer 4.0では、Java Development Kit(JDK)7をインストールしておく必要があります。

    SQL Developerで使用しているサード・パーティのJDBCドライバを確認するには、「ツール」メニューで「プリファレンス」を選択します。「プリファレンス」ダイアログで、「データベース」ノードの左にある「+」をクリックします。「サード・パーティJDBCドライバ」を選択します。TimesTen JDBCドライバを含むすべてのサード・パーティJDBCドライバのパス名を表示します。

  • LD_LIBRARY_PATHには、LinuxシステムでのTimesTenのinstall_dir/libディレクトリが含まれています。

  • PATHには、LinuxシステムではTimesTenのinstall_dir/binディレクトリ、Microsoft WindowsシステムではTimesTenのinstall_dir\binディレクトリが含まれています。

TimesTenデータベースの名前付き接続の定義

TimesTenデータベースへの名前付き接続を作成するには、SQL Developerのメイン・ページで作業を行う必要があります。

  1. 接続」ノードを右クリックし、「新規接続」を選択します。

    図1-1 新規接続の作成

    図1-1の説明が続きます
    「図1-1 新規接続の作成」の説明

    「データベース接続の作成/選択」ダイアログが表示されます。

  2. 「TimesTen」タブを選択します。

    図1-2 新規データベース接続

    図1-2の説明が続きます
    「図1-2 新規データベース接続」の説明

    接続の情報を入力できます。

  3. 「接続名」フィールドに、接続名を入力します。

  4. 「ユーザー名」フィールドに、TimesTenユーザーを入力します。TimesTenデータベースを使用してOracle Databaseからデータをキャッシュする場合は、TimesTenキャッシュ・マネージャのユーザー名を入力します。TimesTenデータベースを使用してOracle Databaseからデータをロードする場合は、ロードするOracleデータベース表でSELECT権限を持つTimesTenユーザー名を入力します。

  5. 「パスワード」フィールドに、TimesTenユーザーのパスワードを入力します。

    パスワードを保存するには、「パスワードの保存」を選択します。パスワードを保存すると、以降のTimesTenデータベースへの接続時に、パスワードを要求されなくなります。

  6. TimesTenに、DML文の後で暗黙的コミットの実行を許可するには、「自動コミット」チェック・ボックスを選択します。デフォルトでは、自動コミットチェック・ボックスは選択されています。

  7. 「接続タイプ」ドロップダウン・リストから接続タイプを選択します。次のタイプの接続を使用できます。

    図1-3 新規接続タイプ

    図1-3の説明が続きます
    「図1-3新規接続タイプ」の説明

    新規接続を定義する準備ができました。

DSN

DSN接続タイプで、DSNを指定してデータベースに接続することができます。DSNは、UNIX上の.ODBC.INIおよびWindows上のODBC Data Source Administratorに存在する必要があります。SQL DeveloperでDSN接続を定義する前に、「TimesTenデータベース名前付き接続の定義」の手順7までを完了してください。


注意:

DSN定義の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の「TimesTenデータベースを識別するためのデータ・ソース名の指定」を参照してください。

  1. 「DSN」ドロップダウン・リストで、TimesTenデータベースを参照する事前定義済のDSNを選択します。Data Manager DSNを選択して直接接続を確立するか、クライアントDSNを選択してクライアント/サーバー接続を確立することができます。

  2. 「接続の属性」フィールドにDSNの属性を入力します。接続の属性フィールドに入力する必要はありません。各属性設定をセミコロンで区切る必要があります。接続属性を指定しない場合は、DSNで指定した属性が使用されます。

    接続属性の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の接続属性に関する説明を参照してください。

  3. OracleデータベースからTimesTenデータベースにデータをキャッシュまたはロードするには、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択します。

  4. 「Oracle Databaseパスワード」フィールドにOracleデータベース・ユーザーのOracleデータベース・パスワードを入力します。Oracleデータベース・ユーザーは、「ユーザー名」フィールドで指定したTimesTenユーザーと同じである必要があります。このテキスト・フィールドは、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択した場合のみ使用可能です。

  5. 「保存」をクリックして、「接続」ノードの下に接続名を保存します。

    図1-4 DSN接続の保存

    図1-4の説明が続きます
    「図1-4 DSN接続の保存」の説明

    接続は保存されました。名前付き接続の設定を使用して、データベース接続の作成/選択ダイアログ・ボックスのフィールドに値を再び指定しないでも、データベースへの接続を確立できます。

  6. 「接続」をクリックします。

    SQL Developerが、TimesTenデータベースに接続します。

    SQL Developerでのデータベース接続の作成および管理の詳細は、『Oracle SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

簡易クライアント/サーバー

簡易クライアント/サーバー接続タイプにより、DSNを定義する必要なく、ローカルおよびリモート・データベースに接続できます。SQL Developerで簡易クライアント/サーバー接続を定義する前に、「TimesTenデータベース名前付き接続の定義」の手順7までを完了してください。

  1. 「サーバーのホスト名」フィールドに、TimesTenサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。

  2. 「サーバーDSN」フィールドに、TimesTenサーバー・ホスト上のTimesTenデータベースのDSNを入力します。

  3. 「サーバー・ポート」フィールドに、TimesTenサーバーのTCPポートを入力します。ttStatusユーティリティを使用して、TimesTenサーバーのTCPポートを検索できます。

    次の例では、サーバーのポート番号は53396です。次に、ttStatusユーティリティの出力例の一部を示します。

    TimesTen server pid 24379 started on port 53396
    

    ttStatusユーティリティの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の「ttStatus」を参照してください。

  4. OracleデータベースからTimesTenデータベースにデータをキャッシュまたはロードするには、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択します。

  5. 「Oracle Databaseパスワード」フィールドにOracleデータベース・ユーザーのOracleデータベース・パスワードを入力します。Oracleデータベース・ユーザーは、「ユーザー名」フィールドで指定したTimesTenユーザーと同じである必要があります。このテキスト・フィールドは、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択した場合のみ使用可能です。

  6. Oracle Net Service名フィールドにOracleデータベースのネット・サービス名を入力します。このテキスト・フィールドは、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択した場合のみ使用可能です。

  7. 「保存」をクリックして、「接続」ノードの下に接続名を保存します。

    図1-5 簡易クライアント/サーバー接続の保存

    図1-5の説明が続きます
    「図1-5 簡易クライアント/サーバー接続の説明」の説明

    接続は保存されました。名前付き接続の設定を使用して、データベース接続の作成/選択ダイアログ・ボックスのフィールドに値を再び指定しないでも、データベースへの接続を確立できます。

  8. 「接続」をクリックします。

    SQL Developerが、TimesTenデータベースに接続します。

    SQL Developerでのデータベース接続の作成および管理の詳細は、『Oracle SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

拡張

拡張接続タイプで、TimesTenデータベースに接続するための接続文字列を定義できます。SQL Developerで拡張接続を定義する前に、「TimesTenデータベース名前付き接続の定義」の手順7までを完了してください。

  1. 「ドライバ・タイプ」オプションでTimesTenデータベースのドライバ・タイプを選択します。クライアント/サーバー接続を確立するために「クライアント/サーバー」を選択するか、直接接続を確立するために「ダイレクト」を選択します。

  2. 「接続文字列」フィールドに、DSNを定義するための接続文字列を入力し、DSNの属性を設定します。「ドライバ・タイプ」に「クライアント/サーバー」を選択する場合は、サーバー・ホスト、サーバー・ポートおよびDSNを指定します。各属性設定をセミコロンで区切る必要があります。接続文字列を二重引用符で区切らないでください。

    接続文字列の書式およびコンテンツの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の接続文字列を使用したデータベースへの接続に関する説明を参照してください。

  3. OracleデータベースからTimesTenデータベースにデータをキャッシュまたはロードするには、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択します。

  4. 「Oracle Databaseパスワード」フィールドにOracleデータベース・ユーザーのOracleデータベース・パスワードを入力します。Oracleデータベース・ユーザーは、「ユーザー名」フィールドで指定したTimesTenユーザーと同じである必要があります。このテキスト・フィールドは、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択した場合のみ使用可能です。

  5. 「保存」をクリックして、「接続」ノードの下に接続名を保存します。

    図1-6 拡張接続の保存

    図1-6の説明が続きます
    「図1-6 拡張接続の保存」の説明

    接続は保存されました。名前付き接続の設定を使用して、データベース接続の作成/選択ダイアログ・ボックスのフィールドに値を再び指定しないでも、データベースへの接続を確立できます。

  6. 「接続」をクリックします。

    SQL Developerが、TimesTenデータベースに接続します。

    SQL Developerでのデータベース接続の作成および管理の詳細は、『Oracle SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

TimesTenデータベースの既存の名前付き接続の使用

「接続」ノードの下にTimesTenデータベース用の名前付き接続が存在する場合は、接続名のノードを右クリックして、「接続」を選択するか、接続名のノードの左側にある「+」をクリックします。

図1-7 TimesTen接続の表示

図1-7の説明が続きます
「図1-7 TimesTen接続の表示」の説明

「接続情報」 ダイアログが表示された場合、「ユーザー名」フィールドに、TimesTenのユーザー名を入力します。「パスワード」フィールドに、ユーザーのパスワードを入力します。

「OK」をクリックします。

図1-8 「接続情報」ダイアログ

図1-8の説明が続きます
「図1-8 「接続情報」ダイアログ」の説明

TimesTenデータベースに接続した後、既存のオブジェクトを参照するか、表、索引、ビュー、順序、シノニム、PL/SQLパッケージ、プロシージャ、ファンクションなどの新しいオブジェクトを作成できます。データベース・オブジェクトの作成の詳細は、『Oracle SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

TimesTenデータベースの既存の名前付き接続の切断

TimesTenデータベースから既存の接続を切断するには、「接続」タブを選択します。接続名のノードを右クリックして、「切断」を選択します。

詳細は、図1-7「TimesTen接続の表示」を参照してください。