リリース・ノート
リリース4.1
E62044-01(原本部品番号:E58243-02)
2015年4月
このドキュメントでは、最新の情報と、正規のマニュアルにはまだ記載されていない情報について説明します。
このドキュメントの内容は次のとおりです。
このリリース・ノートの内容は以下のとおりです。
Oracle Data Miner 4.1におけるOracle Data Minerの新機能は、次のとおりです。
Oracle Database 12.1.0.2パッチ・リリースのJSONデータのサポート。
注意: JSONデータのサポートを使用可能にするには、特定のOracle Database 12.1.0.2パッチ・リリースに対して、Oracleサポート(https://support.oracle.com )に連絡してください。 |
JSONデータの普及が進み、ビッグ・データ構成で広く使用されるようになったことに対応して、Oracle Data Minerに使いやすいJSON問合せノードが導入されました。「JSON問合せ」ノードを使用すると、SQLコマンドを入力しなくてもJSONデータを選択および集計できます。JSON問合せノードはJSONデータを使用する既存のOracle Data Miner機能のすべてを使用します。拡張された点は次のとおりです。
「データソース」ノード
IS_JSON
制約がある列を識別することで、JSONデータが含まれている列を自動的に識別します
JSONデータが含まれている選択した列のJSONスキーマを生成します
特定の列のJSONスキーマをインポートします
JSONスキーマ・ビューアを提供します
表またはビュー作成ノード
JSONとして入力される列を選択できます
データ・ソース・ノードと同じようにJSONスキーマを生成します
JSONデータ型
列は、特にJSONデータとして入力できます
「JSON問合せ」ノード
SQL文を入力しなくても、選択機能および集計機能を使用できます
JSONスキーマのグラフィカルなレイアウトからデータを選択できるため、スカラー型リレーショナル・データ列の場合と同様に、容易にデータを選択できます
JSONデータを標準のリレーショナル・スカラー・データとして部分選択し、同じJSONドキュメントの他の部分はJSONデータのままにしておくことができます
JSONデータをリレーショナル・データと組み合せて集計できます。新しい「サブ・グループ化」オプションを使用すると、モデル・ビルド・ノードのマイニングに渡せる、ネストしたデータを生成できます
Oracle Data Minerのプロジェクトとワークフローを管理する新しいPL/SQL API
PL/SQL APIは、ワークフローに対して次を処理します。
ワークフローの実行
実行中のワークフローの取消し
ワークフローの名前変更
ワークフローの削除
ワークフローのインポート
ワークフローのエクスポート
APIは、プロジェクトについて次の点を処理します。
プロジェクトの作成
1つ以上のプロジェクトの削除
プロジェクトの名前変更
リポジトリ・ビュー
リポジトリ・ビューは、次の目的で使用できます。
プロジェクトおよびワークフロー情報の問合せ
ワークフロー・ステータスのモニター
生成された結果の問合せ
注意: 生成された結果のビューを使用できるのは、Oracle Database 11.2.0.4以上です。 |
変換ノードで、次の点を強化
「変換を追加」ダイアログ・ボックスに、「NULLの変換」チェック・ボックスが追加されました。該当するのは、次のとおりです。
変換タイプ: - ビニング、カスタム
ビン・ラベル: - 数、範囲
ビニング間隔は異なる形式で表示されます。次に例を示します。
< 101126.0
101126.0 - < 102251.0
102251.0 - < 103375.0
>= 103375.0
すべての変換の設定を定義するために、新しいUI要素が変換ノードのプロパティに追加されました。UI要素は次のとおりです。
「Null値」ラベル
その他の値ラベル
カスタム・ビニング用に、「ビン・ラベル」および「ビン値」の名前を変更するためのオプションが「変換の編集」ダイアログ・ボックスに用意されています。
Oracle Data Minerでの汎用的な改善は次のとおりです。
データベース・セッション管理が改善され、生成されるデータベース・セッションが少なくなって、ユーザー・インタフェースの反応が向上します。
「列のフィルタ」ノード
主なエディタと、関連する拡張パネルを組み合せてユーザビリティが向上します。
「データの参照」ノード
複数の行を選択してグループ・グラフ表示が可能になります。
「分類構築」ノード
ターゲット列にNULL値または空白のみが含まれている行を自動的にフィルタ処理で除外します。また、ユーザーに警告を表示しますが、モデル構築ノードは続行します。
ワークフロー
ロード、リロード、停止、保存の各操作でUIがブロックされなくなるようにワークフローを拡張しています。
オンライン・ヘルプ
トピックベースの枠組みを維持するように、オンライン・ヘルプを改訂しました。
Oracle Data Miner 4.1では、次のバグが修正されています。
GLMモデルのアルゴリズム設定: GLM機能識別サンプリングのオプションが追加されました(Oracle Database 12.1以上)。
「行のフィルタ」ノード: カスタム式エディタに、使用可能な列の一部が表示されませんでした。
WebEx表示の問題: WebEx会議を通じたData Miner UIの表示に影響していた問題を修正しました。
サポートされるプラットフォームの詳細は、Oracle Database SQL Developerインストレーション・ガイドを参照してください。
Oracle Data Minerを使用する前に、次の点を確認してください。
システムにSQL Developer 4.1をインストールします。
Oracle Databaseへのセキュアなアクセス:
最小バージョン: Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.1) Enterprise Edition、Data Miningオプション付き。
推奨バージョン: Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1) Enterprise Edition
データ・マイニング用のデータベース・ユーザー・アカウントを作成します。
SQL Developerで、Oracle Data Minerユーザーに対するデータベース接続を作成します。
Oracle Data Minerリポジトリをインストールします。
注意: JSONデータ・サポート機能を使用できるのは、Oracle Database 12.1.0.2のみです。 |
このリリースでは、次の問題と制限事項が確認されています。
「相関モデル構築」ノードは、「JSON問合せ」ノードから直接取得したデータを使用できません。
「表の作成」ノードを介して「JSON問合せ」ノードから取得したデータを永続化し、永続化したデータを「相関モデル構築」ノードの入力として使用する必要があります。
JSON集計が定義されている(「サブ・グループ化」あり)場合、「分類」ノードと回帰モデル構築ノードは、「JSON問合せ」ノードから直接取得したデータを使用できません。
「表の作成」ノードを介して「JSON問合せ」ノードから取得したデータを永続化し、永続化したデータをこれらの「ビルド」ノードの入力として使用する必要があります。
注意: JSON集計が定義されていない(「サブ・グループ化」なし)場合、「ビルド」ノードは「JSON問合せ」ノードから直接取得したデータを使用できます。 |
JSONデータを問い合せるノードに「パラレル問合せ」を設定すると、ワークフローでランタイム・エラーが発生します。データベースの「パラレル問合せ」を「オン」に設定して実行すると、JSON問合せは失敗します。「ORA-12805: パラレル問合せサーバーが突然停止しました。」というエラー・メッセージが表示されます。
「パラレル問合せ」は、Oracle Data Minerを通じてノード・レベルで構成できます。
「ノード」コンテキスト・メニューに、「パラレル問合せ」を設定するオプションがあります。「パラレル問合せ」をクリックしてノードを選択し、パラレル設定を構成します。
「データの表示」ビューアには、選択したデータ・ノードを問い合せるときに「パラレル問合せ」を「オン」に設定するオプションがあります。
どちらの場合もエラーが発生し、同じエラー・メッセージが表示されます。
Oracle Data Miner 4.1はOracle Database 11.2.0.1からOracle Database 12.1までで認証されています。Oracle Data MinerはOracle Database12.2以上では認証されていません。そのため、Oracle Database12.2以上にはインストールできません。
注意: Oracle Data Miner 4.1を認証されたOracle Databaseにインストール済みで、そのデータベースをバージョン12.2以上にアップグレードした場合、アップグレードしたOracle Databaseバージョンをサポートする新しいバージョンのOracle Data Minerにアップグレードする必要があります。 |
データベースの問題により、Oracle Database 12.1でOracle Data Minerを使用する場合はマルチバイト文字データがサポートされません。マルチバイトの問題に対処するためには、Oracle Database 12.1.0.2のパッチを適用してください。AL32UTF8キャラクタ・セットを使用することもお薦めします。
注意: Oracle Database 12.1.0.2パッチは、Oracleサポートを通じてご請求ください。Oracleサポートへの連絡方法は、「ドキュメントのアクセシビリティについて」を参照してください。 |
プロキシまたはターゲット・ユーザー・プロトコルを利用しているOracle SQL Developer LDAP接続は、SQL問合せノードで実行すると、SQLランタイム・エラーが生成されることがあります。プロキシ・ユーザーとして問合せを実行しているときに「名前パターンが無効です。」
エラーが発生した場合、次の構成の解決策を実行します。解決策は、JVM プロパティoracle.jdbc.createDescriptorUseCurrentSchemaForSchemaName
をtrue
に設定します。
JVMプロパティを設定するには、Oracle SQL Developerを開き、コマンド・プロンプトから次を実行します。
C:\devroot\4_1\ide\sqldeveloper\bin>sqldeveloper.exe -J-Doracle.jdbc.createDescriptorUseCurrentSchemaForSchemaName=true
永続的に変更するには、sqldeveloper.conf
ファイルを更新し、次のプロパティ定義を含めます。
Oracle SQL Developerを停止します。
sqldeveloper.conf
ファイルを開き、プロパティ定義を使用して更新します。
C:\devroot\4_1\ide\sqldeveloper\bin>sqldeveloper.exe -J-Doracle.jdbc.createDescriptorUseCurrentSchemaForSchemaName=true
sqldeveloper.conf
ファイルを<sql_dev_install_dir>\sqldeveloper\bin\sqldeveloper.conf.
に保存します。これにより既存のファイルが上書きされます。
更新されたsqldeveloper.conf
ファイルを使用して、コマンド・ラインからOracle SQL Developerを起動する必要はありません。
新しいテキストを太字にして、sqldeveloper.conf
ファイルの最初の部分を次に示します
IncludeConfFile ../../ide/bin/ide.conf
SetJavaHome ../../jdk
#Workaround for LDAP Proxy failure
AddVMOption -Doracle.jdbc.createDescriptorUseCurrentSchemaForSchemaName=true
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
)を参照してください。
リリース・ノート、リリース4.1
E62044-01
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