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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース5.0
E64891-02
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6.9 Webシート・プロパティの理解

実行中のWebシートの内部または外部から、「Webシート・プロパティ」ページにアクセスできます。「Webシート・プロパティ」ページを使用して、アプリケーションの一般的なデフォルト設定および動作を制御できます。ホームページは、そのWebシートを実行するときに、ユーザーが最初にアクセスするホームページです。アプリケーションの名前は、ブレッドクラム内に表示されます。

6.9.1 Webシート・プロパティの編集

「Webシート・プロパティ」ページにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. Webシートにログインし、Webシートを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「管理」メニューから、「Webシート・プロパティ」を選択します。

    「Webシート・プロパティ」が表示されます。

  3. セクションを表示するには、セクション・タイトルの左側にある大なり記号(>)をクリックします。

  4. 適切なプロパティを編集し、「変更の適用」をクリックします。

6.9.2 Webシート・プロパティ

この項では、「Webシート・プロパティ」ページ上の属性について説明します。

6.9.2.1 Webシート

「Webシート」セクションを使用して、一般的なWebシート・アプリケーション・プロパティを制御します。表6-1に、アプリケーション属性を示します。

表6-1 「Webシート」属性

属性 説明

名前

アプリケーションの名前を指定します。アプリケーションの実行中は、この名前がブレッドクラム内に表示されます。

ステータス

アプリケーションのステータスを指定します。

ホームページ

このWebシートのホームページを選択します。これは、Webシートを実行するときに、ユーザーに対して最初に表示されるページです。

アプリケーション日付書式

アプリケーションで使用する日付書式を決定します。

この日付書式を使用して、NLS_DATE_FORMATデータベース・セッションの設定が変更されてから、アプリケーション内のページが表示または送信されます。この値には、有効なOracle日付書式マスクを含むリテラル文字列、または置換構文を使用したアイテム参照を指定できます。値が指定されていない場合は、データベース・セッションからデフォルトの日付書式が実行時に取得されます。

デフォルトのアプリケーション言語

アプリケーションのデフォルト言語を指定します。ユーザーは、アプリケーション内から言語プリファレンスを変更できます。この言語リストは、インストールされたApplication Expressの翻訳済バージョンによって決まります。

デフォルトのアプリケーション地域

日付、言語、数字などの属性を制御する、アプリケーションのデフォルト地域を指定します。ユーザーは、アプリケーション内から地域プリファレンスを変更できます。

パスワードのリセットの表示

ログイン・ページでの「パスワードの再設定」リンクの表示を制御します。ユーザーは、このリンクを使用してパスワードをリセットできます。このオプションは、アプリケーションで「Application Expressアカウント」認証が使用されている場合にのみ機能します。

Webシートの電子メール送信元アドレス

Webシートで送信元アドレスとして使用する電子メール・アドレスを決定します。この送信元電子メール・アドレスは、Webシートのデータ・グリッドまたはレポート電子メール・ダウンロードから電子メールを送信する際に使用されます。


6.9.2.2 詳細

「詳細」セクションを使用して、アプリケーションの説明およびログイン・メッセージを編集します。表6-2に、「詳細」属性を示します。

表6-2 詳細

属性 説明

所有者

アプリケーションを所有するユーザーを指定します。

説明

アプリケーションについて説明するオプションの説明です。

ログイン・メッセージ

ログイン・ページにこのメッセージが表示されます。


6.9.2.3 ロゴ

「ロゴ」セクションを使用して、このWebシート・アプリケーションのロゴを作成します。このロゴは、Webシートの上部に表示されます。表6-3に、「ロゴ」属性を示します。

表6-3 ロゴ

属性 説明

ロゴ・タイプ

アプリケーションに使用するロゴのタイプを選択します。

ロゴ

アプリケーション・ロゴとして使用する完全なテキスト文字列を入力します。


6.9.2.4 スタイル

「スタイル」セクションを使用して、デフォルトのアプリケーション・スタイルを上書きし、カスタムCSSを使用します。

6.9.2.5 認証

「認証」セクションを使用して、このWebシートの認証スキームを選択します。表6-4に、「認証」属性を示します。

表6-4 認証

属性 説明

認証

アプリケーションのユーザーを認証する方法を選択します。認証スキームを変更するには、「認証の編集」をクリックします。次のリストが表示されます。

  • Application Expressアカウント: 開発者アカウントのユーザー名とパスワードを使用して認証します。

  • シングル・サインオン: Oracle Application Server Single Sign-Onを使用して認証します。これは、Application Expressインスタンスに対して構成する必要があります。

  • LDAP: LDAPディレクトリを使用して認証します。これを構成するには、このページで追加パラメータを指定します。

  • カスタム: 認証およびセッション管理タスクのための独自のコードを指定します。「Webシート・アクセスの制御」を参照してください。

ログアウトURL

このアプリケーションのLogout URL属性になるURLを指定します。この属性は、ログアウト・リンクで次のように参照されます。

&LOGOUT_URL.

このアプリケーションで組込みセッション検証を使用する場合、"wwv_flow_custom_auth_std.ws_logout?p_websheet_app_id=&WS_APP_ID.&p_next_url=ws?p=&WS_APP_ID.:home"を使用して組込みログアウト・プロシージャを起動できます。

Cookie名

URLのApplication ExpressセッションおよびセッションIDの識別に必要なセッションcookieの名前です。セッションcookie名に値が指定されていない場合、Application Expressによって、デフォルト値が指定されます。

Cookieパス

セッションcookieのパス属性。

Cookieドメイン

セッションcookieのドメイン属性。

セキュア

オプションは次のとおりです。

  • はい: プロトコルがHTTPSの場合にのみ、ブラウザからセッション管理cookieを送信することを許可します。

  • いいえ: プロトコルがHTTPまたはHTTPSの場合に、ブラウザからセッション管理cookieを送信することを許可します。


6.9.2.6 認可

「認可」セクションを使用して、Webシート・アプリケーションにログインできるユーザーを制御します。表6-5に、アプリケーション属性を示します。

表6-5 認可

属性 説明

アクセス制御リスト・タイプ

認証が「Application Expressアカウント」の場合、Application Expressワークスペース内のロールで認可を判断するか、アクセス制御リストで認可を判断するかを選択します。「Application Expressアカウント」以外のすべての認証タイプでは、認可は常にアクセス制御リストで判断されます。

パブリック・アクセスを許可

オプションは次のとおりです。

  • はい: ユーザーにログインを要求せずに、ユーザーが読取り専用モードでアプリケーションを実行できるようになります。

  • いいえ: アプリケーションを実行するには、すべてのユーザーはログインする必要があります。


ロールおよびそれらの権限の詳細は、「アクセス制御ロール」をクリックしてください。「アクセス制御リストの編集」をクリックして、アクセス制御リスト・ページにリンクします。詳細は、「Webシート・アクセスの制御」を参照してください。

6.9.2.7 SQL

「SQL」セクションを使用して、ユーザーがカレントWebシートでSQLを使用できるかどうかを決定します。デフォルトでは、この機能は無効化されています。デフォルトの設定を変更するには、「はい」を選択します。

有効な場合、ユーザーはアプリケーション内でSQLタグとSQLレポートを使用できます。「オブジェクトの追加」をクリックして、推奨オブジェクトページにリンクします。ユーザーは、カスタム・レポートを記述することも、カレント・ワークスペースに関連付けられたスキーマ内のデータベース・オブジェクトにSQLタグを使用することもできます。推奨オブジェクトとしてデータベース表またはビューを指定すると、ヘルプ・ページで表およびビューの列を公開することによりSQLを簡単に作成できるようになります。


ヒント:

インスタンスの管理者は、インスタンス全体に対してSQLを使用する機能を制御できます。詳細は、『Oracle Application Express管理ガイド』のWebシートでのSQLアクセスの有効化と無効化に関する説明を参照してください。