この項では、アプリケーションの翻訳プロセスについて説明します。アプリケーション・ビルダーで開発したアプリケーションを翻訳するには、プライマリおよびターゲット言語をマップし、テキストを翻訳ファイルにシードおよびエクスポートし、テキストを翻訳し、翻訳ファイルを適用し、翻訳済アプリケーションを公開する必要があります。
アプリケーション翻訳の最初のステップは、プライマリおよびターゲットのアプリケーション言語をマップすることです。プライマリ・アプリケーションは、翻訳されるアプリケーションです。ターゲット・アプリケーションは、翻訳結果のアプリケーションです。
プライマリおよびターゲットのアプリケーション言語をマップするには、次のステップを実行します。
アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。
「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「共有コンポーネント」をクリックします。
「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。
翻訳ページが表示されます。
「翻訳されたアプリケーションにプライマリ言語アプリケーションをマップ」をクリックします。
マッピング・ページが表示されます。
「作成」をクリックします。
翻訳アプリケーション・マッピング・ページで、次のステップを実行します。
翻訳アプリケーション: アプリケーションを識別する一意の整数値を入力します。アプリケーションIDは、Oracle Application Expressのインスタンスで一意である必要があります。
言語: 翻訳する言語を選択します。
イメージ・ディレクトリ: イメージが取得されるディレクトリを入力します。翻訳されるイメージ・ディレクトリからの静的ファイルを使用する場合を除き、このフィールドは空白のままにします。これはデフォルトで、最も一般的なオプションです。
「作成」をクリックします。
2番目のステップでは、翻訳表をシードし、翻訳テキストを翻訳ファイルにエクスポートします。
翻訳のシードにより、すべての翻訳可能なテキストが翻訳テキスト・リポジトリにコピーされます。言語を指定して翻訳テキストをシードすると、翻訳用のXLIFFファイルを生成してエクスポートできます。
シード・プロセスでは、プライマリ言語アプリケーションと翻訳テキスト・リポジトリの同期がとられます。プライマリ言語アプリケーションを変更するたびに、シード・プロセスを実行する必要があります。
翻訳可能なテキストをシードするには、次のステップを実行します。
アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。
「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「共有コンポーネント」をクリックします。
「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。
翻訳ページが表示されます。
「翻訳可能なテキストのシード」をクリックします。
適切なターゲット・アプリケーションを選択します。
「シード」をクリックします。
完了すると、次のメッセージが表示されます。
Successfully seeded translatable text.
翻訳のマッピングが確立されると、アプリケーション内の翻訳可能なテキストが翻訳リポジトリにシードされます。このリポジトリを翻訳用のXML Localization Interchange File Format (XLIFF)ファイルにエクスポートします。
XLIFFのエクスポート・ページは、2つのセクションに分かれています。アプリケーション全体の翻訳可能なテキスト(すべてのページ、LOV、メッセージなど)をエクスポートするには、上のセクションを使用します。特定のページの翻訳可能なテキストをエクスポートするには、下のセクションを使用します。
注意: XLIFF(XML Localization Interchange File Format)は、ローカリゼーション・データを変換するためのXMLベースのフォーマットです。XLIFFについて、またはXLIFF仕様を確認するには、次の場所を参照してください。
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完全なアプリケーションのXLIFFファイルをダウンロードするには、次のステップを実行します。
翻訳可能なテキストをシードします。「翻訳可能なテキストのシード」を参照してください。
アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。
「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「共有コンポーネント」をクリックします。
「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。
翻訳ページが表示されます。
翻訳ページで、「XLIFFF翻訳ファイルのダウンロード」をクリックします。
「完全なアプリケーション用のXLIFFファイルのダウンロード」で、次のステップを実行します。
言語: XLIFFファイルでダウンロードする言語を選択します。
XLIFFターゲット要素を含める: XLIFFターゲット要素を含めるかどうかを指定します。含めるには、「XLIFFターゲット要素を含める」を選択します。
エクスポート: アプリケーションのすべての翻訳可能な要素をエクスポートするか、新規または更新された要素のみをエクスポートするかを選択します。
「XLIFFのエクスポート」をクリックします。
画面に表示されるステップに従います。
特定ページのXLIFFファイルをダウンロードするには、次のステップを実行します。
「翻訳可能なテキストのシード」のとおり、翻訳可能なテキストをシードします。
アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。
「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「共有コンポーネント」をクリックします。
「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。
翻訳ページが表示されます。
翻訳ページで、「XLIFFF翻訳ファイルのダウンロード」をクリックします。
「アプリケーション・ページ用のXLIFFファイルのダウンロード」で、次のステップを実行します。
言語: XLIFFファイルでダウンロードする言語を選択します。
ページ: ページを選択します。
XLIFFターゲット要素を含める: XLIFFターゲット要素を含めるかどうかを指定します。含めるには、「XLIFFターゲット要素を含める」を選択します。
エクスポート: ページのすべての翻訳可能な要素をエクスポートするか、新規または更新された要素のみをエクスポートするかを選択します。
「XLIFFのエクスポート」をクリックします。
画面に表示されるステップに従います。
翻訳可能なファイルをXLIFFフォーマットにエクスポートすると、これを適切な言語に翻訳できます。XLIFFは翻訳のためのオープン標準のXMLファイルであるため、ほとんどの翻訳ベンダーでサポートされています。Oracle Application Expressは、UTF-8キャラクタ・セットでエンコードされたXLIFFファイルのみをサポートしています。つまり、翻訳用のXLIFFファイルはUTF-8でエクスポートされ、翻訳済XLIFFファイルも同じキャラクタ・セットであることを前提としています。
翻訳は時間のかかるタスクです。Oracle Application Expressでは、アプリケーション開発と翻訳を並行して行えるように、増分的な翻訳をサポートしています。XLIFFファイルの一部のみが翻訳されている場合でも、ファイルを翻訳してOracle Application Expressにアップロードできます。対応する翻訳済アプリケーションに翻訳がない文字列の場合、Oracle Application Expressは、プライマリ言語の対応する文字列を使用します。
XLIFFドキュメントの翻訳後に、ドキュメントをアップロードして適用します。
翻訳済XLIFFドキュメントをアップロードするには、次のステップを実行します。
アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。
「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「共有コンポーネント」をクリックします。
「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。
翻訳ページが表示されます。
「XLIFF翻訳ファイルの適用」をクリックします。
XLIFF翻訳ファイル・ページが表示されます。
「ファイルのアップロード」をクリックします。
XLIFFのアップロード・ページで、次のステップを実行します。
アップロードするファイルを探します。
「アップロード」をクリックします。
アップロードされたドキュメントが、XLIFF翻訳ファイル・ページに表示されます。
XLIFFドキュメントをアップロードした後、そのXLIFFドキュメントを適用して翻訳済アプリケーションを公開します。XLIFFドキュメントを適用すると、Application Expressエンジンはファイルを解析して、翻訳表を新しい翻訳可能なテキストで更新します。
アプリケーションを公開すると、ベース言語のアプリケーションのコピーが作成され、翻訳表の翻訳されたテキスト文字列が置換されます。その後、この公開されたアプリケーションを使用して、代替言語でアプリケーションをレンダリングできます。
アプリケーションを代替言語で実行するには、代替言語バージョンで表示するようにグローバリゼーション設定を行ってアプリケーションを実行する必要があります。たとえば、言語がブラウザ言語に従う場合は、ブラウザ言語を翻訳済アプリケーションと同じ言語に設定する必要があります。
翻訳済XLIFFドキュメントを適用するには、次のステップを実行します。
アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。
「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「共有コンポーネント」をクリックします。
「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。
アプリケーションの翻訳ページが表示されます。
「XLIFF翻訳ファイルの適用」をクリックします。
XLIFF翻訳ファイル・ページが表示されます。
XLIFFドキュメントを適用するには、次のステップを実行します。
適用するXLIFFファイルを選択します。
「翻訳に適用」から、翻訳のマッピングを選択します。
「チェックした項目の適用」をクリックします。
XLIFFファイルが解析され、コンテンツが翻訳リポジトリに適用されます。このプロセスが完了すると、各翻訳のアプリケーションをパブリッシュする必要があります。「ステップ5: アプリケーションのパブリッシュ」を参照してください。
アップロードしたXLIFFドキュメントを削除するには、次のステップを実行します。
アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。
「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「共有コンポーネント」をクリックします。
「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。
翻訳ページが表示されます。
「XLIFF翻訳ファイルの適用」をクリックします。
XLIFF翻訳ファイル・ページが表示されます。
XLIFFファイル・リポジトリで、ファイル名列の左側にあるチェック・ボックスを選択します。
「チェックした項目の削除」をクリックします。
アプリケーションを公開すると、ベース言語のアプリケーションのコピーが作成され、翻訳表の翻訳されたテキスト文字列が置換されます。その後、この公開されたアプリケーションを使用して、代替言語でアプリケーションをレンダリングできます。
アプリケーションを代替言語で実行するには、代替言語バージョンで表示するようにグローバリゼーション設定を行ってアプリケーションを実行する必要があります。たとえば、言語がブラウザ言語に従う場合は、ブラウザ言語を翻訳済アプリケーションと同じ言語に設定する必要があります。
アプリケーションを公開するには、次の手順を実行します。
アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。
「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「共有コンポーネント」をクリックします。
「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。
アプリケーションの翻訳ページが表示されます。
「翻訳済アプリケーションのパブリッシュ」をクリックします。
XLIFF翻訳ファイル・ページが表示されます。
パブリッシュするアイテムを選択し、「パブリッシュ」をクリックします。
アプリケーションを公開した後、翻訳済アプリケーションの有無を確認する必要があります。翻訳済アプリケーションは、アプリケーション・ビルダーのホームページの「選択可能なアプリケーション」リストには表示されません。かわりに、そのページの左側のアプリケーション・ナビゲート・リストを使用します。
翻訳済アプリケーションをアプリケーション・ビルダーに表示するには、アプリケーションのグローバリゼーション属性を正しく設定する必要があります。
ターゲット言語をマップし、翻訳可能なテキストをシードした後は、手動で翻訳を編集できます。
手動で翻訳を編集するには、次のステップを実行します。
ターゲット言語をマップします。「ステップ1: ターゲット言語のマップ」を参照してください。
翻訳可能なテキストをシードします。「翻訳可能なテキストのシード」を参照してください。
翻訳可能なテキストにナビゲートします。
「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
「共有コンポーネント」をクリックします。
「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。
「翻訳ユーティリティ」で、「翻訳リポジトリ」をクリックします。
翻訳可能なテキスト・ページが表示されます。
言語マッピング・ページを選択し、「設定」をクリックします。
レポートをさらにカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。詳細は、「エンド・ユーザーとしての対話モード・レポートのカスタマイズ」を参照してください。
翻訳可能なテキストを編集するには、次のステップを実行します。
「編集」アイコンをクリックします。
翻訳可能なテキスト・ページが表示されます。
「翻訳先テキスト」で、適切なテキストを入力します。
「変更の適用」をクリックします。
グリッド編集ページにアクセスするには、次のステップを実行します。
「グリッド編集」をクリックします。
「翻訳可能テキスト - グリッド編集」ページが表示されます。
「翻訳先」で、適切なテキストを入力します。
「変更の適用」をクリックします。