Oracle Database Enterprise Editionのオプションであるデータベース・リソース・マネージャは、Oracle Application Expressインスタンスの維持に非常に役立ちます。リソース・マネージャを使用すると、各ユーザー・リクエストに使用可能なシステム・リソースのタイプ(CPU_PER_CALL
およびLOGICAL_READS_PER_CALL
)を制限できます。複数のリソース・プロファイルを設定し、プロファイル間の自動切替えを有効にすることによって、ユーザー・リクエストが特定のしきい値を超過した場合に、そのトランザクションに使用可能なCPUを削減できます。たとえば、デフォルト・プロファイルのAPEX_HIGHはCPUの70%を10秒間、APEX_MEDIUMはCPUの8%を120秒間、APEX_LOWはCPUの2%を1800秒間、OTHERSはCPUの20%を使用できるように定義できます。特定のトランザクションが10秒を超えると、使用可能なCPUを大幅に削減するAPEX_MEDIUMプロファイルに切り替わります。トランザクションがAPEX_LOWに切り替わって1800秒を超過した場合、SQLを取り消すかセッションを中断できます。この方法により、特定の1ユーザーや適切に作成されていないアプリケーションがCPUを独占することによって、他のユーザーおよびアプリケーションの応答が悪化することが回避されます。
ヒント: インスタンス管理者は、個々のワークスペースに対してリソース・マネージャ・プロファイルを定義できます。『Oracle Application Express管理ガイド』のワークスペース分離属性の構成に関する項およびインスタンス・レベルのワークスペース分離属性の構成に関する項を参照してください。 |
関連項目: 『Oracle Database管理者ガイド』のOracle Database Resource Managerを使用したリソースの管理に関する項 |