APEX_INSTANCE_ADMIN
パッケージには、Oracle Application Expressのランタイム環境を管理するためのユーティリティが用意されています。APEX_INSTANCE_ADMIN
パッケージを使用すると、電子メール設定、Oracleウォレット設定、レポート出力設定の取得および設定を行ったり、スキーマとワークスペースのマッピングを管理できます。APEX_INSTANCE_ADMIN
は、SYS
、SYSTEM
、APEX_050000
のデータベース・ユーザーに加え、ロールAPEX_ADMINISTRATOR_ROLE
が付与されているすべてのデータベース・ユーザーが実行できます。
表11-1に、APEX_INSTANCE_ADMIN
パッケージ内で設定可能なすべてのパラメータ(電子メール、ウォレット、レポート出力用のパラメータなど)の値を示します。
表11-1 使用可能なパラメータ
パラメータ名 | 説明 |
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アカウントが期限切れになるまでの、エンド・ユーザー・アカウント・パスワードの最大有効日数。 |
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設定すると、URLのホスト名部分にこの値が含まれる場合、ユーザーはアプリケーションにしかナビゲートできません。インスタンス管理者は、ワークスペース・レベルでさらに詳細な値を構成できます。 |
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このパラメータは、Oracle Database 12cを実行している場合にのみサポートされます。
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デフォルトの |
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内部ビルダー・アプリケーションの認証スキームを制御します。有効なパラメータ値は次のとおりです。
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Application Expressで公開される組込みRESTfulサービスへのアクセスに使用されるURIパス接頭辞を制御します。たとえば、 |
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アプリケーション・アクティビティ・ログのインスタンス全体の設定を制御します([A]常に使用、[N]使用しない、[U]アプリケーションの設定を使用)。 |
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Webシートまたはデータベース・アプリケーションの使用可能な最大ID。 |
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Webシートまたはデータベース・アプリケーションの使用可能な最小ID。 |
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デフォルトの |
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URLチェックサム用の一方向ハッシュの作成に使用されるアルゴリズムを定義します。有効な値は、MD5 (非推奨)、SH1 (SHA-1)、SH256 (SHA-2、256ビット)、SH384 (SHA-2、384ビット)、SH512 (SHA-2、512ビット)およびnullです。SHA-2アルゴリズムは、Oracle Database Release 12g以上でのみ使用できます。null値は、使用可能な最もセキュアなアルゴリズムと評価され、デフォルトです。 |
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Nに設定すると、個々の開発者が指定したプリファレンスに関係なく、Oracle Application ExpressおよびOracle REST Data Servicesの製品更新のチェックがインスタンス全体で無効になります。デフォルトはYです。 |
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アプリケーション・エクスポート・ファイル、Webシート・エクスポート・ファイル、スプレッドシート・データ・ロード・ファイルなどのアップロードされたファイルは、この数字の日数を過ぎると自動的に削除されます。デフォルトは |
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Application Expressインスタンスのイメージ・ディレクトリへの完全なURLを指定します(イメージ・ディレクトリの後ろに末尾のスラッシュを含みます)。例: この設定は、Oracle Application Expressシステム生成の電子メールに使用されます。 |
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Oracle Application ExpressインスタンスへのURLを指定します(データベース・アクセス記述子の後に末尾のスラッシュを含めます)。例: この設定は、Oracle Application Expressシステム生成の電子メールに使用されます。 |
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デフォルトの |
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改行(chr(10))で区切られた、httpレスポンス・ヘッダーのリスト。Application Expressでは、ページのレンダリング前にこれらのヘッダーが各リクエストに書き込まれます。ヘッダー内の置換文字列 |
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プロキシ・サーバー(これを介してリクエストが到達する)のIPアドレスのカンマ区切りリスト。 |
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ログイン失敗後の、時間の増加(秒単位)を決定するフラグ。 |
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このメソッドは、ログインの失敗数をカウントします。 |
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内部アプリケーションをアイドルにできる秒数。 |
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内部アプリケーションをアイドルにできる秒数。 |
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内部アプリケーションのセッションが存在できる秒数。 |
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内部アプリケーションのセッションが存在できる秒数。 |
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パスワードの複雑性ルールに使用するアルファベット文字。アルファベット文字のデフォルトのリストは次のとおりです。
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ワークスペース・ユーザー・パスワード用の一方向ハッシュの作成に使用されるアルゴリズムを定義します。有効な値は、MD5 (非推奨)、SH1 (SHA-1)、SH256 (SHA-2、256ビット)、SH384 (SHA-2、384ビット)、SH512 (SHA-2、512ビット)およびnullです。SHA-2アルゴリズムは、Oracle Database Release 12g以上でのみ使用できます。null値は、使用可能な最もセキュアなアルゴリズムと評価され、デフォルトです。 |
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アカウントの期限が切れるまでに、開発者または管理者アカウントのパスワードを使用できる最大日数を定義します。デフォルト値は45日です。 |
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パスワードの複雑性ルールに使用する記号。記号のデフォルトのリストには、!"#$%&()``*+,-/:;<=>?_などがあります。 |
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デフォルトの |
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標準サポートまたは拡張サポートのいずれかを指定します。拡張サポートの場合は、Oracle BI Publisherの使用許諾が必要です。有効な値は、次のとおりです。
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プリント・サーバー変換エンジンのホスト・アドレス( |
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プリント・サーバー・エンジンのポート( |
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有効な値は、次のとおりです。
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プリント・サーバー・エンジンのスクリプトを定義します。次に例を示します。 /xmlpserver/convert |
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このワークスペースに関連付けられた1つのセッションに許容された同時リクエストの数。 |
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このワークスペースに関連付けられた1つのセッションに許容された同時リクエストの数。 |
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このワークスペースのセッションに許容された同時リクエストの数。 |
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Application Expressインスタンス全体にHTTPSを強制する場合は、 |
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デフォルトの |
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設定すると、これはすべてのページ・イベントに使用されるリソース・マネージャ・コンシューマ・グループです。さらに特殊なグループをワークスペース・レベルで構成できます。 |
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デフォルトのプロビジョニング・モードを決定します。デフォルトは |
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デフォルトの |
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割当てリクエストの承認や、パスワードのリセットなど、電子メールを作成する管理タスクに対する送信元アドレスを定義します。 有効な電子メール・アドレスを入力します。次に例を示します。
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SMTPサーバーのサーバー・アドレスを定義します。別のサーバーをSMTPリレーとして使用する場合は、このパラメータをそのサーバーのアドレスに変更します。 デフォルト設定: localhost |
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メール・リクエスト用にSMTPサーバーが待機するポートを定義します。 デフォルト設定: 25 |
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Application ExpressがSMTPサーバーに対して認証するために必要なパスワードを、パラメータ |
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Application Expressによって、SMTPサーバーへの暗号化された接続を開くかどうかを定義します。暗号化は、データベース・バージョン11.2.0.2以降でのみサポートされます。以前のデータベースのバージョンでは、接続は暗号化されません。
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Application ExpressがSMTPサーバーに対して認証するために必要なユーザー名を定義します(デフォルトはnullです)。データベース・バージョン11.2.0.2以降では、Application Expressは |
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個々のスクリプト結果で使用可能な最大許容サイズ。デフォルトは |
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デフォルトの |
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開発環境内の「ヘルプ」リンクからアクセスするヘルプおよびドキュメントの場所。デフォルトは、 |
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ビルダー認証スキームがAPEXでない場合に、ユーザー名の検証に使用する正規表現。デフォルトは次のとおりです。 ^[[:alnum:]._%-]+@[[:alnum:].-]+\.[[:alpha:]]{2,4}$ |
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ファイル・システムでのウォレットへのパス。次に例を示します。
file:/home/<username>/wallets
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ウォレットに関連付けられているパスワード。 |
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デフォルトの |
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24時間以内に、APEX_MAIL経由で送信できるワークスペース当たりの電子メールの最大数。デフォルトは |
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ワークスペースにアップロードされるファイルの最大バイト数。ワークスペース・レベルの設定により、インスタンス・レベルの設定はオーバーライドされます。 |
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スクリプト結果に割り当てられる最大領域。デフォルトは |
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デフォルトの |
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デフォルトの |
参照: 『Oracle Application Express管理ガイド』のランタイム環境での電子メールの構成に関する項、ウォレット情報の構成に関する項およびランタイム環境でのレポート出力設定の構成に関する項。 |
ADD_SCHEMA
プロシージャは、ワークスペースとスキーマのマッピングにスキーマを追加します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.ADD_SCHEMA( p_workspace IN VARCHAR2, p_schema IN VARCHAR2);
パラメータ
表11-2では、ADD_SCHEMA
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表11-2 ADD_SCHEMAのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
スキーマ・マッピングを追加するワークスペースの名前。 |
|
スキーマとワークスペースのマッピングに追加するスキーマ。 |
例
次の例に、ADD_SCHEMA
プロシージャを使用してスキーマをワークスペースにマッピングする方法を示します。
BEGIN
APEX_INSTANCE_ADMIN.ADD_SCHEMA('MY_WORKSPACE
','FRANK');
END;
ADD_WORKSPACE
プロシージャは、Application Expressインスタンスにワークスペースを追加します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.ADD_WORKSPACE( p_workspace_id IN NUMBER DEFAULT NULL, p_workspace IN VARCHAR2, p_source_identifier IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_primary_schema IN VARCHAR2, p_additional_schemas IN VARCHAR2, p_rm_consumer_group IN VARCHAR2 DEFAULT NULL );
パラメータ
表11-3に、ADD_WORKSPACE
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表11-3 ADD_WORKSPACEのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
Application Expressインスタンス内でワークスペースを一意に識別するID。これをNULLのままにすると、新しい一意のIDが割り当てられます。 |
|
追加するワークスペースの名前。 |
|
異なるインスタンス間のフィードバックを同期する際に使用するワークスペースに対する短い識別子。 |
|
新しいワークスペースに関連付けるプライマリ・データベース・スキーマ。 |
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このワークスペースに関連付ける追加スキーマを列挙したコロン区切りのリスト。 |
|
このワークスペースのアプリケーションを実行する際に使用される、リソース・マネージャのコンシューマ・グループ。 |
例
次の例に、ADD_WORKSPACE
プロシージャを使用して、HRおよびOE用の追加のスキーマ・マッピングとともにSCOTT
というプライマリ・スキーマを使用するMY_WORKSPACE
という新しいワークスペースを追加する方法を示します。
BEGIN APEX_INSTANCE_ADMIN.ADD_WORKSPACE ( p_workspace_id => 8675309, p_workspace => 'MY_WORKSPACE', p_primary_schema => 'SCOTT', p_additional_schemas => 'HR:OE' ); END;
このプロシージャは、特定のワークスペースへの制限付きスキーマの割当てを許可する例外を作成します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.CREATE_SCHEMA_EXCEPTION ( p_schema in varchar2, p_workspace in varchar2 );
パラメータ
表11-4に、CREATE_SCHEMA_EXCEPTION
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
この例では、ワークスペースHR_WORKSPACE
への制限付きスキーマHR
の割当てを許可しています。
begin apex_instance_admin.create_schema_exception ( p_schema => 'HR', p_workspace => 'HR_WORKSPACE' ); commit; end;
このプロシージャは、指定されたワークスペースIDについてアプリケーションIDの予約を削除します。誤って予約されたため、またはワークスペースがすでに存在しないために予約がもう必要ない場合に、このプロシージャを使用して予約を取り消します。特定のワークスペース用にアプリケーションIDを予約する場合は、「RESERVE_WORKSPACE_APP_IDSプロシージャ」を参照してください。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.FREE_WORKSPACE_APP_IDS ( p_workspace_id IN NUMBER );
パラメータ
表11-5に、FREE_WORKSPACE_APP_IDSプロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
この例では、IDが1234567890
のワークスペースに属するアプリケーションIDの予約を取り消す方法を示しています。
begin apex_instance_admin.free_workspace_app_ids(1234567890); end;
GET_PARAMETER
ファンクションは、ランタイム環境の管理に使用されるパラメータの値を取得します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_PARAMETER( p_parameter IN VARCHAR2) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表11-6に、GET_PARAMETER
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
例
次の例に、GET_PARAMETER
ファンクションを使用して、Oracle Application Expressインスタンスに対して現在定義されているSMTP_HOST_ADDRESS
パラメータを取得する方法を示します。
DECLARE L_VAL VARCHAR2(4000); BEGIN L_VAL :=APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_PARAMETER('SMTP_HOST_ADDRESS'); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('The SMTP Host Setting Is: '||L_VAL); END;
GET_SCHEMAS
ファンクションは、特定のワークスペースにマッピングされているスキーマのカンマ区切りリストを取得します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_SCHEMAS( p_workspace IN VARCHAR2) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表11-7に、GET_SCHEMAS
ファンクションで使用可能なパラメータを示します。
例
次の例に、GET_SCHEMA
ファンクションを使用して、ワークスペースにマッピングされた基礎となるスキーマを取得する方法を示します。
DECLARE L_VAL VARCHAR2(4000); BEGIN L_VAL :=APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_SCHEMAS('MY_WORKSPACE'); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('The schemas for my workspace: '||L_VAL); END;
GET_WORKSPACE_PARAMETER
プロシージャはワークスペース・パラメータを取得します。
構文
get_workspace_parameter( p_workspace IN VARCHAR2, p_parameter IN VARCHAR2,
パラメータ
表11-8に、GET_WORKSPACE_PARAMETER
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表11-8 GET_WORKSPACE_PARAMETERのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ワークスペース・パラメータを取得するワークスペースの名前。 |
|
このワークスペースの同じ名前のインスタンス・パラメータ値をオーバーライドするパラメータ名。次のようなパラメータ名があります。
|
例
次の例では、HRワークスペースのALLOW_HOSTNAMES
を出力しています。
BEGIN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE ( APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_WORKSPACE_PARAMETER ( p_workspace => 'HR', p_parameter => 'ALLOW_HOSTNAMES' )); END;
REMOVE_APPLICATIONプロシージャは、Application Expressインスタンスから、指定されたアプリケーションを削除します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_APPLICATION ( p_application_id IN NUMBER);
パラメータ
表 11-9に、REMOVE_APPLICATIONプロシージャのパラメータを示します。
例
次の例は、REMOVE_APPLICATIONプロシージャを使用して、Application ExpressインスタンスからIDに100を持つアプリケーションを削除する方法を示しています。
BEGIN APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_APPLICATION(100); END;
REMOVE_SAVED_REPORT
プロシージャは、特定のアプリケーションに対して特定のユーザーが保存した対話モード・レポートの設定を削除します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SAVED_REPORT( p_application_id IN NUMBER, p_report_id IN NUMBER);
パラメータ
表11-10では、REMOVE_SAVED_REPORT
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表11-10 REMOVE_SAVED_REPORTのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ユーザーが保存した対話モード・レポートの情報を削除する対象アプリケーションのID。 |
p_report_id |
削除する保存済のユーザーの対話モード・レポートのID。 |
例
次の例に、REMOVE_SAVED_REPORT
プロシージャを使用して、IDが100のアプリケーションに対してユーザーが保存したIDが123の対話モード・レポートを削除する方法を示します。
BEGIN APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SAVED_REPORT(100,123); END;
REMOVE_SAVED_REPORTS
プロシージャは、特定のアプリケーションまたはインスタンス全体に対してユーザーが保存したすべての対話モード・レポートの設定を削除します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SAVED_REPORTS( p_application_id IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表11-11に、REMOVE_SAVED_REPORTS
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表11-11 REMOVE_SAVED_REPORTSのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ユーザーが保存した対話モード・レポートの情報を削除する対象アプリケーションのID。このパラメータをNULLのままにしておくと、インスタンス全体に対してユーザーが保存したすべての対話モード・レポートが削除されます。 |
例
次の例に、REMOVE_SAVED_REPORTS
プロシージャを使用して、IDが100のアプリケーションに対してユーザーが保存した対話モード・レポートの情報を削除する方法を示します。
BEGIN APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SAVED_REPORTS(100); END;
このREMOVE_SCHEMA
は、ワークスペースからスキーマへのマッピングを削除します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SCHEMA( p_workspace IN VARCHAR2, p_schema IN VARCHAR2);
パラメータ
表11-12に、REMOVE_SCHEMA
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表11-12 REMOVE_SCHEMAのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
スキーマ・マッピングを削除するワークスペースの名前。 |
|
スキーマとワークスペースのマッピングから削除するスキーマ。 |
例
次の例に、REMOVE_SCHEMA
プロシージャを使用して、ワークスペースとスキーマのマッピングMY_WORKSPACE
からFrank
というスキーマを削除する方法を示します。
BEGIN APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SCHEMA('MY_WORKSPACE','FRANK'); END;
このプロシージャは、指定されたワークスペースへの制限付きスキーマの割当てを許可する例外を削除します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SCHEMA_EXCEPTION ( p_schema in varchar2, p_workspace in varchar2 );
パラメータ
表11-13に、REMOVE_SCHEMA_EXCEPTION
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
この例では、ワークスペースHR_WORKSPACE
へのスキーマHR
の割当てを許可する例外を削除しています。
begin apex_instance_admin.remove_schema_exception ( p_schema => 'HR', p_workspace => 'HR_WORKSPACE' ); commit; end;
このプロシージャは、ワークスペースへの指定されたスキーマの割当てを許可する例外すべてを削除します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SCHEMA_EXCEPTIONS ( p_schema in varchar2 );
パラメータ
表11-14に、REMOVE_SCHEMA_EXCEPTIONS
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
この例では、ワークスペースへのHR
スキーマの割当てを許可する例外すべてを削除しています。
begin apex_instance_admin.remove_schema_exceptions ( p_schema => 'HR' ); commit; end;
REMOVE_SUBSCRIPTION
プロシージャは、特定の対話モード・レポートのサブスクリプションを削除します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SUBSCRIPTION( p_subscription_id IN NUMBER);
パラメータ
表11-15に、REMOVE_SUBSCRIPTION
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
次の例に、REMOVE_SUBSCRIPTION
プロシージャを使用して、IDが12345の対話モード・レポートのサブスクリプションを削除する方法を示します。APEX_APPLICATION_PAGE_IR_SUB
ビューは、削除するサブスクリプションIDの特定に役立ちます。
BEGIN APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SUBSCRIPTION ( p_subscription_id => 12345); END;
REMOVE_WORKSPACE
プロシージャは、Application Expressインスタンスからワークスペースを削除します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_WORKSPACE( p_workspace IN VARCHAR2, p_drop_users IN VARCHAR2 DEFAULT 'N', p_drop_tablespaces IN VARCHAR2 DEFAULT 'N' );
パラメータ
表11-16では、REMOVE_WORKSPACE
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表11-16 REMOVE_WORKSPACEのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
削除するワークスペースの名前。 |
|
|
|
'Y'を指定すると、ワークスペースに関連付けられているデータベース・ユーザーに関連付けられた表領域も削除されます。デフォルトは |
例
次の例に、REMOVE_WORKSPACE
プロシージャを使用して、関連するデータベース・ユーザーおよび表領域とともにMY_WORKSPACEという既存のワークスペースを削除する方法を示します。
BEGIN APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_WORKSPACE('MY_WORKSPACE','Y','Y'); END;
このプロシージャは、指定されたワークスペースへの制限付きスキーマの割当てを許可する例外すべてを削除します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_WORKSPACE_EXCEPTIONS ( p_workspace in varchar2 );
パラメータ
表11-14に、REMOVE_WORKSPACE_EXCEPTIONS
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
この例では、HR_WORKSPACE
への制限付きスキーマの割当てを許可する例外をすべて削除しています。
begin apex_instance_admin.remove_schema_exceptions ( p_workspace => 'HR_WORKSPACE' ); commit;end;
このプロシージャは、指定されたワークスペースのWebシート・アプリケーションおよびデータベース・アプリケーションのIDを永久予約します。ワークスペースとそのアプリケーションが削除されている場合でも、開発者がこのようなIDの1つを使用して別のアプリケーションを作成することはできません。予約を取り消すには、「FREE_WORKSPACE_APP_IDSプロシージャ」を参照してください。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.RESERVE_WORKSPACE_APP_IDS ( p_workspace_id IN NUMBER );
パラメータ
表11-18に、RESERVE_WORKSPACE_APP_IDSプロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
この例では、アプリケーションIDが特定の範囲内に限定されている2つの別個のApplication Expressインスタンスを設定しています。後で、ワークスペースとそのすべてのアプリケーションをインスタンス1からインスタンス2に移動します。移動するワークスペースについて、開発者はそのアプリケーションIDをすべて予約して、同じIDのアプリケーションがインスタンス1で作成されないようにします。
Application Expressインスタンス1の設定後、アプリケーションIDが100000から199999の範囲内にあることを確認します。
begin apex_instance_admin.set_parameter('APPLICATION_ID_MIN', 100000); apex_instance_admin.set_parameter('APPLICATION_ID_MAX', 199999); end;
Application Expressインスタンス2の設定後、アプリケーションIDが200000から299999の範囲内にあることを確認します。
begin apex_instance_admin.set_parameter('APPLICATION_ID_MIN', 200000); apex_instance_admin.set_parameter('APPLICATION_ID_MAX', 299999); end;
その後、IDが1234567890
のワークスペースMY_WORKSPACE
をインスタンス1からインスタンス2に移動することを運用チームが決定します。必要な手順は次のとおりです。
インスタンス1でワークスペース、アプリケーションおよびデータをエクスポートします(ここには示しません)。
インスタンス1の他のアプリケーションでこのワークスペースのアプリケーションIDを再利用できないようにします。
begin apex_instance_admin.reserve_workspace_app_ids(1234567890); end;
インスタンス1でワークスペース、付随するデータおよびユーザーを削除します。
begin apex_instance_admin.remove_workspace('MY_WORKSPACE'); end;
インスタンス2でワークスペース、アプリケーションおよびデータをインポートします(ここには示しません)。
このプロシージャは、ワークスペースにスキーマを割り当てる権限を取り消します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.RESTRICT_SCHEMA
(
p_schema in varchar2 );
パラメータ
表11-19に、RESTRICT_SCHEMA
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
この例では、ワークスペースにスキーマHRを割り当てる権限を取り消しています。
begin apex_instance_admin.restrict_schema(p_schema => 'HR'); commit; end;
Application Expressによってメンテナンスされる各ログの、ログ・スイッチ間隔を設定します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.SET_LOG_SWITCH_INTERVAL( p_log_name IN VARCHAR2, p_log_switch_after_days IN NUMBER );
パラメータ
表11-20に、SET_LOG_SWITCH_INTERVAL
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表11-20 SET_LOG_SWITCH_INTERVALパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ログの名前を指定します。有効な値は、 |
|
この間隔は、1から180の間の正の整数である必要があります。 |
例
この例では、ACTIVITYログのログ・スイッチ間隔を30日間に設定しています。
begin apex_instance_admin.set_log_switch_interval( p_log_name in 'ACTIVITY', p_log_switch_after_days => 30 ); commit; end;
SET_WORKSPACE_PARAMETER
プロシージャは、指定のワークスペース・パラメータを設定します。
構文
SET_WORKSPACE_PARAMETER( p_workspace IN VARCHAR2, p_parameter IN VARCHAR2, p_value IN VARCHAR2 );
パラメータ
表11-21に、SET_WORKSPACE_PARAMETER
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表11-21 SET_WORKSPACE_PARAMETERのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ワークスペース・パラメータを設定するワークスペースの名前。 |
|
このワークスペースの同じ名前のインスタンス・パラメータ値をオーバーライドするパラメータ名。次のようなパラメータ名があります。
|
|
パラメータ値。 |
例
次の例では、set_workspace_parameter
プロシージャ使用して、ホスト名またはドメイン名にhr.example.comが含まれているHRワークスペースのアプリケーションへのアクセス用URLを制限する方法を示しています。
BEGIN apex_instance_admin.set_workspace_parameter ( p_workspace => 'HR', p_parameter => 'ALLOW_HOSTNAMES' )); p_value => 'hr.example.com' ); END;
SET_PARAMETER
プロシージャは、ランタイム環境の管理に使用されるパラメータを設定します。パラメータの変更を有効にするためにコミットを発行する必要があります。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.SET_PARAMETER( p_parameter IN VARCHAR2, p_value IN VARCHAR2 DEFAULT 'N');
パラメータ
表11-22では、SET_PARAMETER
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表11-22 SET_PARAMETERのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
設定するインスタンス・パラメータ。 |
|
パラメータの値。 「使用可能なパラメータ値」を参照してください。 |
例
次の例に、SET_PARAMETER
プロシージャを使用して、Oracle Application ExpressインスタンスのSMTP_HOST_ADDRESS
パラメータを設定する方法を示します。
BEGIN APEX_INSTANCE_ADMIN.SET_PARAMETER('SMTP_HOST_ADDRESS', 'mail.example.com'); COMMIT; END;
SET_WORKSPACE_CONSUMER_GROUP
プロシージャは、リソース・マネージャ・コンシューマ・グループをワークスペースに設定します。
構文
set_workspace_consumer_group( p_workspace in varchar2, p_rm_consumer_group in varchar2 );
パラメータ
表11-23に、SET_WORKSPACE_CONSUMER_GROUP
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表11-23 SET_WORKSPACE_CONSUMER_GROUPパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
p_workspace |
これは、リソース・コンシューマ・グループが設定されているワークスペース名です。 |
p_rm_consumer_group |
パラメータ
|
例
次の例ではワークスペースを、リソース・マネージャ・コンシューマ・グループCUSTOM_GROUP1に設定します。
begin apex_instance_admin.set_workspace_consumer_group( p_workspace => 'MY_WORKSPACE', p_rm_consumer_group => 'CUSTOM_GROUP1' ); commit; end; /
TRUNCATE_LOGプロシージャは、入力パラメータによって指定されたログ・エントリを切り捨てます。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.TRUNCATE_LOG( p_log IN VARCHAR2);
パラメータ
表11-24では、TRUNCATE_LOG
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表11-24 TRUNCATE_LOGのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
このパラメータには、次のいずれかの値を指定できます。
|
例
次の例に、TRUNCATE_LOG
プロシージャを使用して、Application Expressアプリケーション・ページへのアクセスを記録するすべてのログ・エントリを削除する方法を示します。
BEGIN APEX_INSTANCE_ADMIN.TRUNCATE_LOG('ACTIVITY'); END;
このプロシージャは、ワークスペースにスキーマを割り当てる権限が前に取り消されている場合、その権限を再度付与します。
構文
APEX_INSTANCE_ADMIN.UNRESTRICT_SCHEMA
(
p_schema in varchar2 );
パラメータ
表11-25に、UNRESTRICT_SCHEMA
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
この例では、ワークスペースにスキーマHRを割り当てる権限を再度付与しています。
begin apex_instance_admin.unrestrict_schema(p_schema => 'HR'); commit; end;