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Oracle® Application Express APIリファレンス
リリース5.0
E67397-01
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11 APEX_INSTANCE_ADMIN

APEX_INSTANCE_ADMINパッケージには、Oracle Application Expressのランタイム環境を管理するためのユーティリティが用意されています。APEX_INSTANCE_ADMINパッケージを使用すると、電子メール設定、Oracleウォレット設定、レポート出力設定の取得および設定を行ったり、スキーマとワークスペースのマッピングを管理できます。APEX_INSTANCE_ADMINは、SYSSYSTEMAPEX_050000のデータベース・ユーザーに加え、ロールAPEX_ADMINISTRATOR_ROLEが付与されているすべてのデータベース・ユーザーが実行できます。

使用可能なパラメータ

表11-1に、APEX_INSTANCE_ADMINパッケージ内で設定可能なすべてのパラメータ(電子メール、ウォレット、レポート出力用のパラメータなど)の値を示します。

表11-1 使用可能なパラメータ

パラメータ名 説明

ACCOUNT_LIFETIME_DAYS

アカウントが期限切れになるまでの、エンド・ユーザー・アカウント・パスワードの最大有効日数。

ALLOW_DB_MONITOR

Yに設定すると、データベース監視が有効化されます。Nに設定すると、無効化されます。

ALLOW_HOSTNAMES

設定すると、URLのホスト名部分にこの値が含まれる場合、ユーザーはアプリケーションにしかナビゲートできません。インスタンス管理者は、ワークスペース・レベルでさらに詳細な値を構成できます。

ALLOW_PUBLIC_FILE_UPLOAD

Yに設定すると、ファイルのアップロードはユーザー認証がなくても許可されます。デフォルトのNに設定すると、許可されません。

ALLOW_RAS

このパラメータは、Oracle Database 12cを実行している場合にのみサポートされます。

Yに設定すると、アプリケーションに対してReal Application Securityのサポートが有効になります。N (デフォルト)に設定すると、Real Application Securityを使用できません。

ALLOW_REST

デフォルトのYに設定すると、開発者はレポート・リージョンをRESTfulサービスとして公開できます。Nに設定すると、許可されません。

APEX_BUILDER_AUTHENTICATION

内部ビルダー・アプリケーションの認証スキームを制御します。有効なパラメータ値は次のとおりです。

  • APEX - Application Expressワークスペース・アカウント認証(デフォルト)

  • DB - データベース・アカウント認証

  • HEADER - 認証に基づいたHTTPヘッダー変数

  • SSO - Oracle Single Sign-On認証

  • LDAP - LDAP認証

APEX_REST_PATH_PREFIX

Application Expressで公開される組込みRESTfulサービスへのアクセスに使用されるURIパス接頭辞を制御します。たとえば、#APP_IMAGES#トークンを使用して静的アプリケーション・ファイルを参照するための組込みRESTfulサービスがあります。デフォルトの接頭辞(r)がユーザー定義のRESTfulサービスと競合する場合、このプリファレンスを調整して競合を回避します。

APPLICATION_ACTIVITY_LOGGING

アプリケーション・アクティビティ・ログのインスタンス全体の設定を制御します([A]常に使用、[N]使用しない、[U]アプリケーションの設定を使用)。

APPLICATION_ID_MAX

Webシートまたはデータベース・アプリケーションの使用可能な最大ID。

APPLICATION_ID_MIN

Webシートまたはデータベース・アプリケーションの使用可能な最小ID。

AUTOEXTEND_TABLESPACES

デフォルトのYに設定すると、プロビジョニングされた表領域は最大サイズまで自動拡張します。Nに設定すると、表領域は自動拡張しません。

BIGFILE_TABLESPACES_ENABLED

Yに設定すると、Oracle Application Expressを介してプロビジョニングされる表領域は、bigfile表領域として作成されます。Nに設定すると、表領域は、スモールファイル表領域として作成されます。

CHECKSUM_HASH_FUNCTION

URLチェックサム用の一方向ハッシュの作成に使用されるアルゴリズムを定義します。有効な値は、MD5 (非推奨)、SH1 (SHA-1)、SH256 (SHA-2、256ビット)、SH384 (SHA-2、384ビット)、SH512 (SHA-2、512ビット)およびnullです。SHA-2アルゴリズムは、Oracle Database Release 12g以上でのみ使用できます。null値は、使用可能な最もセキュアなアルゴリズムと評価され、デフォルトです。

CHECK_FOR_UPDATES

Nに設定すると、個々の開発者が指定したプリファレンスに関係なく、Oracle Application ExpressおよびOracle REST Data Servicesの製品更新のチェックがインスタンス全体で無効になります。デフォルトはYです。

DELETE_UPLOADED_FILES_AFTER_DAYS

アプリケーション・エクスポート・ファイル、Webシート・エクスポート・ファイル、スプレッドシート・データ・ロード・ファイルなどのアップロードされたファイルは、この数字の日数を過ぎると自動的に削除されます。デフォルトは14です。

DISABLE_ADMIN_LOGIN

Yに設定すると、管理サービスは無効化されます。デフォルトのNに設定すると、無効化されません。

DISABLE_WORKSPACE_LOGIN

Yに設定すると、ワークスペース・ログインは無効化されます。デフォルトのNに設定すると、ログインは無効化されません。

DISABLE_WS_PROV

Yに設定すると、ワークスペースの作成は、電子メール通知経由で送信されたリクエストに対して無効化されます。デフォルトのNに設定すると、無効化されません。

EMAIL_IMAGES_URL

Application Expressインスタンスのイメージ・ディレクトリへの完全なURLを指定します(イメージ・ディレクトリの後ろに末尾のスラッシュを含みます)。例: http://your_server/i/

この設定は、Oracle Application Expressシステム生成の電子メールに使用されます。

EMAIL_INSTANCE_URL

Oracle Application ExpressインスタンスへのURLを指定します(データベース・アクセス記述子の後に末尾のスラッシュを含めます)。例: http://your_server/pls/apex/

この設定は、Oracle Application Expressシステム生成の電子メールに使用されます。

ENABLE_TRANSACTIONAL_SQL

デフォルトのYに設定すると、トランザクションSQLコマンドがこのインスタンスに対して有効化されます。Nに設定すると、有効化されません。

ENCRYPTED_TABLESPACES_ENABLED

Yに設定すると、Oracle Application Expressを介してプロビジョニングされる表領域は、暗号化された表領域として作成されます。Nに設定すると、表領域は暗号化されません。

EXPIRE_FIND_USER_ACCOUNTS

Yに設定すると、Application Expressアカウントの有効期限が有効化されます。Nに設定すると、有効化されません。

HTTP_ERROR_STATUS_ON_ERROR_PAGE_ENABLED

APEX_INSTANCE_ADMIN.SET_PARAMETERプロシージャと組み合わせて使用します。

N (デフォルト)に設定すると、Oracle Application Expressでは、すべての未処理エラーに関するエラー・ページがエンドユーザーに表示されます。Yに設定すると、Application Expressエンジンで未処理エラーが見つかった場合、HTTP 400ステータスがエンドユーザーのクライアント・ブラウザに戻されます。

HTTP_RESPONSE_HEADERS

改行(chr(10))で区切られた、httpレスポンス・ヘッダーのリスト。Application Expressでは、ページのレンダリング前にこれらのヘッダーが各リクエストに書き込まれます。ヘッダー内の置換文字列#CDN#は、Application Expressで認識されているコンテンツ配信ネットワークで置き換えられます。

HTTP_STS_MAX_AGE

REQUIRE_HTTPSは、このパラメータが関連する場合、Aに設定する必要があります。Application Expressでは、HTTP_STS_MAX_AGEが0 (ゼロ)より大きい値である場合、max-age=<value>を指定してStrict-Transport-SecurityヘッダーをHTTPSリクエストで生成します。リクエスト・プロトコルがHTTPの場合、リクエストを処理するかわりに、Application ExpressはHTTPS URLにリダイレクトします。

INBOUND_PROXIES

プロキシ・サーバー(これを介してリクエストが到達する)のIPアドレスのカンマ区切りリスト。

LOGIN_THROTTLE_DELAY

ログイン失敗後の、時間の増加(秒単位)を決定するフラグ。

LOGIN_THROTTLE_METHODS

このメソッドは、ログインの失敗数をカウントします。USERNAME_IPUSERNAME, IPのコロン区切りのリストです。

MAX_SESSION_IDLE_SEC

内部アプリケーションをアイドルにできる秒数。

MAX_SESSION_IDLE_SEC

内部アプリケーションをアイドルにできる秒数。

MAX_SESSION_LENGTH_SEC

内部アプリケーションのセッションが存在できる秒数。

MAX_SESSION_LENGTH_SEC

内部アプリケーションのセッションが存在できる秒数。

PASSWORD_ALPHA_CHARACTERS

パスワードの複雑性ルールに使用するアルファベット文字。アルファベット文字のデフォルトのリストは次のとおりです。

abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

PASSWORD_HASH_FUNCTION

ワークスペース・ユーザー・パスワード用の一方向ハッシュの作成に使用されるアルゴリズムを定義します。有効な値は、MD5 (非推奨)、SH1 (SHA-1)、SH256 (SHA-2、256ビット)、SH384 (SHA-2、384ビット)、SH512 (SHA-2、512ビット)およびnullです。SHA-2アルゴリズムは、Oracle Database Release 12g以上でのみ使用できます。null値は、使用可能な最もセキュアなアルゴリズムと評価され、デフォルトです。

PASSWORD_HASH_ITERATIONS

PASSWORD_HASH_FUNCTIONの反復数(デフォルトは10000)を定義します。

PASSWORD_HISTORY_DAYS

アカウントの期限が切れるまでに、開発者または管理者アカウントのパスワードを使用できる最大日数を定義します。デフォルト値は45日です。

PASSWORD_PUNCTUATION_CHARACTERS

パスワードの複雑性ルールに使用する記号。記号のデフォルトのリストには、!"#$%&()``*+,-/:;<=>?_などがあります。

PLSQL_EDITING

デフォルトのYに設定すると、SQLワークショップ・オブジェクト・ブラウザが有効化され、ユーザーはPL/SQLを編集およびコンパイルすることができます。Nに設定すると、ユーザーは許可されません。

PRINT_BIB_LICENSED

標準サポートまたは拡張サポートのいずれかを指定します。拡張サポートの場合は、Oracle BI Publisherの使用許諾が必要です。有効な値は、次のとおりです。

  • APEX_LISTENER - Oracle Rest Data Servicesが必要です

  • ADVANCED - Oracle BI Publisherが必要です

  • STANDARD

PRINT_SVR_HOST

プリント・サーバー変換エンジンのホスト・アドレス(localhostなど)を指定します。プリント・サーバーが別の場所にインストールされている場合は、対応するホスト・アドレスを入力します。

PRINT_SVR_PORT

プリント・サーバー・エンジンのポート(8888など)を定義します。値は、正の整数である必要があります。

PRINT_SVR_PROTOCOL

有効な値は、次のとおりです。

  • http

  • https

PRINT_SVR_SCRIPT

プリント・サーバー・エンジンのスクリプトを定義します。次に例を示します。

/xmlpserver/convert

QOS_MAX_SESSION_KILL_TIMEOUT

QOS_MAX_SESSION_REQUESTSに達した場合に、アクティブで古いセッションが存続できる秒数。LAST_CALL_ETQOS_MAX_SESSION_KILL_TIMEOUTより大きい、最も古いデータベース・セッションが中断されます。

QOS_MAX_SESSION_REQUESTS

このワークスペースに関連付けられた1つのセッションに許容された同時リクエストの数。

QOS_MAX_SESSION_REQUESTS

このワークスペースに関連付けられた1つのセッションに許容された同時リクエストの数。

QOS_MAX_WORKSPACE_REQUESTS

このワークスペースのセッションに許容された同時リクエストの数。

REQ_NEW_SCHEMA

Yに設定すると、新しいワークスペース・リクエストに対する新しいスキーマのオプションが有効化されます。デフォルトのNに設定すると、オプションは無効化されます。

REQUIRE_HTTPS

Application Expressインスタンス全体にHTTPSを強制する場合は、Aに設定します。Application Expressの開発アプリケーションおよび管理アプリケーション内でHTTPSを強制する場合は、Iに設定します。プロトコルがHTTPまたはHTTPSのいずれかである場合に、すべてのアプリケーションを使用できるようにするには、Nに設定します。アプリケーション・スキームのCookieのSecure属性を設定すると、開発者もアプリケーション・レベルでHTTPSを強制できます。

REQUIRE_HTTPS

Yに設定すると、Application Express開発アプリケーションおよび管理アプリケーション内の認証ページを、プロトコルがHTTPSである場合にのみ使用できます。Nに設定すると、プロトコルがHTTPまたはHTTPSである場合に、これらのアプリケーション・ページを使用できます。

REQUIRE_VERIFICATION_CODE

Yに設定すると、検証コードが表示され、このコードは、他のユーザーが新しいワークスペースをリクエストするときに必要になります。デフォルトのNに設定すると、検証コードは必要ありません。

RESTFULL_SERVICES_ENABLED

デフォルトのYに設定すると、RESTfulサービスの開発は有効化されます。Nに設定すると、RESTfulサービスは有効化されません。

RM_CONSUMER_GROUP

設定すると、これはすべてのページ・イベントに使用されるリソース・マネージャ・コンシューマ・グループです。さらに特殊なグループをワークスペース・レベルで構成できます。

SERVICE_REQUEST_FLOW

デフォルトのプロビジョニング・モードを決定します。デフォルトはMANUALです。

SERVICE_REQUESTS_ENABLED

デフォルトのYに設定すると、スキーマ、記憶域、終了に対するワークスペース・サービス・リクエストが有効化されます。Nに設定すると、これらのリクエストは無効化されます。

SMTP_FROM

割当てリクエストの承認や、パスワードのリセットなど、電子メールを作成する管理タスクに対する送信元アドレスを定義します。

有効な電子メール・アドレスを入力します。次に例を示します。

someone@somewhere.com

SMTP_HOST_ADDRESS

SMTPサーバーのサーバー・アドレスを定義します。別のサーバーをSMTPリレーとして使用する場合は、このパラメータをそのサーバーのアドレスに変更します。

デフォルト設定:

localhost

SMTP_HOST_PORT

メール・リクエスト用にSMTPサーバーが待機するポートを定義します。

デフォルト設定:

25

SMTP_PASSWORD

Application ExpressがSMTPサーバーに対して認証するために必要なパスワードを、パラメータSMTP_USERNAMEとともに定義します。

SMTP_TLS_MODE

Application Expressによって、SMTPサーバーへの暗号化された接続を開くかどうかを定義します。暗号化は、データベース・バージョン11.2.0.2以降でのみサポートされます。以前のデータベースのバージョンでは、接続は暗号化されません。

Nに設定すると、接続は暗号化されません(デフォルト)。

Yに設定すると、接続が暗号化されてからデータが送信されます。

STARTTLSの場合、Application ExpressはSMTPコマンドEHLO <SMTP_HOST_ADDRESS>およびSTARTTLSを送信してから接続を暗号化します。

SMTP_USERNAME

Application ExpressがSMTPサーバーに対して認証するために必要なユーザー名を定義します(デフォルトはnullです)。データベース・バージョン11.2.0.2以降では、Application ExpressはUTL_MAILAUTHプロシージャを使用して認証を行います。このプロシージャはSMTPサーバーを使って認証モードをネゴシエートします。以前のデーターベース・バージョンでは、認証モードは常にAUTH LOGINです。SMTP_USERNAMEがnullの場合、認証は使用されません。

SQL_SCRIPT_MAX_OUTPUT_SIZE

個々のスクリプト結果で使用可能な最大許容サイズ。デフォルトは200000です。

STRONG_SITE_ADMIN_PASSWORD

デフォルトのYに設定すると、apex_adminパスワードは、デフォルトで設定された強力な複雑性ルールに準拠する必要があります。Nに設定すると、パスワードは強力な複雑性ルールに従う必要はありません。

SYSTEM_HELP_URL

開発環境内の「ヘルプ」リンクからアクセスするヘルプおよびドキュメントの場所。デフォルトは、http://apex.oracle.com/doc41です。

TRACING_ENABLED

Y (デフォルト)に設定すると、URLで&p_trace=YESを使用することで、「デバッグ」が有効化されているアプリケーションのサーバー側のデータベース・トレース・ファイルを生成することもできます。

Nに設定すると、トレース・ファイルを作成するリクエストは無視されます。

USERNAME_VALIDATION

ビルダー認証スキームがAPEXでない場合に、ユーザー名の検証に使用する正規表現。デフォルトは次のとおりです。

^[[:alnum:]._%-]+@[[:alnum:].-]+\.[[:alpha:]]{2,4}$

WALLET_PATH

ファイル・システムでのウォレットへのパス。次に例を示します。

file:/home/<username>/wallets

WALLET_PWD

ウォレットに関連付けられているパスワード。

WEBSHEET_SQL_ACCESS

デフォルトのYに設定すると、Webシート・アプリケーションでSQLタグおよびSQLレポートが使用できます。Nに設定すると、これらは使用できません。

WORKSPACE_EMAIL_MAXIMUM

24時間以内に、APEX_MAIL経由で送信できるワークスペース当たりの電子メールの最大数。デフォルトは1000です。

WORKSPACE_MAX_FILE_BYTES

ワークスペースにアップロードされるファイルの最大バイト数。ワークスペース・レベルの設定により、インスタンス・レベルの設定はオーバーライドされます。

WORKSPACE_MAX_OUTPUT_SIZE

スクリプト結果に割り当てられる最大領域。デフォルトは2000000です。

WORKSPACE_PROVISION_DEMO_OBJECTS

デフォルトのYに設定すると、デモンストレーション・アプリケーションおよびデーターベース・オブジェクトが新しいワークスペースに作成されます。Nに設定すると、これらは現在のワークスペースに作成されません。

WORKSPACE_WEBSHEET_OBJECTS

デフォルトのYに設定すると、Application Express Webシート・データーベース・オブジェクトが新しいワークスペースに作成されます。Nに設定すると、これらは現在のワークスペースに作成されません。



参照:

『Oracle Application Express管理ガイド』のランタイム環境での電子メールの構成に関する項、ウォレット情報の構成に関する項およびランタイム環境でのレポート出力設定の構成に関する項。

ADD_SCHEMAプロシージャ

ADD_SCHEMAプロシージャは、ワークスペースとスキーマのマッピングにスキーマを追加します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.ADD_SCHEMA(
    p_workspace    IN VARCHAR2,
    p_schema       IN VARCHAR2);

パラメータ

表11-2では、ADD_SCHEMAプロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。

表11-2 ADD_SCHEMAのパラメータ

パラメータ 説明

p_workspace

スキーマ・マッピングを追加するワークスペースの名前。

p_schema

スキーマとワークスペースのマッピングに追加するスキーマ。


次の例に、ADD_SCHEMAプロシージャを使用してスキーマをワークスペースにマッピングする方法を示します。

BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.ADD_SCHEMA('MY_WORKSPACE','FRANK');
END;

ADD_WORKSPACEプロシージャ

ADD_WORKSPACEプロシージャは、Application Expressインスタンスにワークスペースを追加します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.ADD_WORKSPACE(
    p_workspace_id        IN NUMBER DEFAULT NULL,
    p_workspace           IN VARCHAR2,
    p_source_identifier   IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
    p_primary_schema      IN VARCHAR2,
    p_additional_schemas  IN VARCHAR2,
    p_rm_consumer_group   IN VARCHAR2 DEFAULT NULL );

パラメータ

表11-3に、ADD_WORKSPACEプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-3 ADD_WORKSPACEのパラメータ

パラメータ 説明

p_workspace_id

Application Expressインスタンス内でワークスペースを一意に識別するID。これをNULLのままにすると、新しい一意のIDが割り当てられます。

p_workspace

追加するワークスペースの名前。

p_source_identifier

異なるインスタンス間のフィードバックを同期する際に使用するワークスペースに対する短い識別子。

p_primary_schema

新しいワークスペースに関連付けるプライマリ・データベース・スキーマ。

p_additional_schemas

このワークスペースに関連付ける追加スキーマを列挙したコロン区切りのリスト。

p_rm_consumer_group

このワークスペースのアプリケーションを実行する際に使用される、リソース・マネージャのコンシューマ・グループ。


次の例に、ADD_WORKSPACEプロシージャを使用して、HRおよびOE用の追加のスキーマ・マッピングとともにSCOTTというプライマリ・スキーマを使用するMY_WORKSPACEという新しいワークスペースを追加する方法を示します。

BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.ADD_WORKSPACE (
        p_workspace_id       => 8675309,
        p_workspace          => 'MY_WORKSPACE',
        p_primary_schema     => 'SCOTT',
        p_additional_schemas => 'HR:OE' );
END;

CREATE_SCHEMA_EXCEPTIONプロシージャ

このプロシージャは、特定のワークスペースへの制限付きスキーマの割当てを許可する例外を作成します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.CREATE_SCHEMA_EXCEPTION (
    p_schema    in varchar2,
    p_workspace in varchar2 );

パラメータ

表11-4に、CREATE_SCHEMA_EXCEPTIONプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-4 CREATE_SCHEMA_EXCPETIONのパラメータ

パラメータ 説明

p_schema

スキーマ。

p_workspace

ワークスペース。


この例では、ワークスペースHR_WORKSPACEへの制限付きスキーマHRの割当てを許可しています。

begin
    apex_instance_admin.create_schema_exception (
        p_schema    => 'HR',
        p_workspace => 'HR_WORKSPACE' );
    commit;
end;

FREE_WORKSPACE_APP_IDSプロシージャ

このプロシージャは、指定されたワークスペースIDについてアプリケーションIDの予約を削除します。誤って予約されたため、またはワークスペースがすでに存在しないために予約がもう必要ない場合に、このプロシージャを使用して予約を取り消します。特定のワークスペース用にアプリケーションIDを予約する場合は、「RESERVE_WORKSPACE_APP_IDSプロシージャ」を参照してください。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.FREE_WORKSPACE_APP_IDS (
    p_workspace_id IN NUMBER );

パラメータ

表11-5に、FREE_WORKSPACE_APP_IDSプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-5 FREE_WORKSPACE_APP_IDSのパラメータ

パラメータ 説明

p_workspace_id

ワークスペースの一意のID。


この例では、IDが1234567890のワークスペースに属するアプリケーションIDの予約を取り消す方法を示しています。

begin
    apex_instance_admin.free_workspace_app_ids(1234567890);
end;

GET_PARAMETERファンクション

GET_PARAMETERファンクションは、ランタイム環境の管理に使用されるパラメータの値を取得します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_PARAMETER(
    p_parameter     IN VARCHAR2)
RETURN VARCHAR2;

パラメータ

表11-6に、GET_PARAMETERファンクションで使用可能なパラメータを示します。

表11-6 GET_PARAMETERのパラメータ

パラメータ 説明

p_parameter

取得するインスタンス・パラメータ。

「使用可能なパラメータ値」を参照してください。


次の例に、GET_PARAMETERファンクションを使用して、Oracle Application Expressインスタンスに対して現在定義されているSMTP_HOST_ADDRESSパラメータを取得する方法を示します。

DECLARE
    L_VAL VARCHAR2(4000);
BEGIN
    L_VAL :=APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_PARAMETER('SMTP_HOST_ADDRESS');
    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('The SMTP Host Setting Is: '||L_VAL);
END;

GET_SCHEMASファンクション

GET_SCHEMASファンクションは、特定のワークスペースにマッピングされているスキーマのカンマ区切りリストを取得します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_SCHEMAS(
    p_workspace     IN VARCHAR2)
RETURN VARCHAR2;

パラメータ

表11-7に、GET_SCHEMASファンクションで使用可能なパラメータを示します。

表11-7 GET_SCHEMASのパラメータ

パラメータ 説明

p_workspace

スキーマ・リストを取得するワークスペースの名前。


次の例に、GET_SCHEMAファンクションを使用して、ワークスペースにマッピングされた基礎となるスキーマを取得する方法を示します。

DECLARE
    L_VAL VARCHAR2(4000);
BEGIN
    L_VAL :=APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_SCHEMAS('MY_WORKSPACE');
    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('The schemas for my workspace: '||L_VAL);
END;

GET_WORKSPACE_PARAMETER

GET_WORKSPACE_PARAMETERプロシージャはワークスペース・パラメータを取得します。

構文

get_workspace_parameter(
    p_workspace     IN VARCHAR2,
    p_parameter     IN VARCHAR2,

パラメータ

表11-8に、GET_WORKSPACE_PARAMETERプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-8 GET_WORKSPACE_PARAMETERのパラメータ

パラメータ 説明

p_workspace

ワークスペース・パラメータを取得するワークスペースの名前。

p_parameter

このワークスペースの同じ名前のインスタンス・パラメータ値をオーバーライドするパラメータ名。次のようなパラメータ名があります。

  • ALLOW_HOSTNAMES

  • QOS_MAX_WORKSPACE_REQUESTS

  • QOS_MAX_SESSION_REQUESTS

  • QOS_MAX_SESSION_KILL_TIMEOUT

  • RM_CONSUMER_GROUP

  • WORKSPACE_EMAIL_MAXIMUM

  • WORKSPACE_MAX_FILE_BYTES


次の例では、HRワークスペースのALLOW_HOSTNAMESを出力しています。

BEGIN
    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE (
APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_WORKSPACE_PARAMETER (
            p_workspace => 'HR',
            p_parameter => 'ALLOW_HOSTNAMES' ));
END;

REMOVE_APPLICATIONプロシージャ

REMOVE_APPLICATIONプロシージャは、Application Expressインスタンスから、指定されたアプリケーションを削除します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_APPLICATION (
    p_application_id IN NUMBER);

パラメータ

表 11-9に、REMOVE_APPLICATIONプロシージャのパラメータを示します。

表11-9 REMOVE_APPLICATIONのパラメータ

パラメータ 説明

p_application_id

削除するアプリケーションのID。


次の例は、REMOVE_APPLICATIONプロシージャを使用して、Application ExpressインスタンスからIDに100を持つアプリケーションを削除する方法を示しています。

BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_APPLICATION(100);
END;

REMOVE_SAVED_REPORTプロシージャ

REMOVE_SAVED_REPORTプロシージャは、特定のアプリケーションに対して特定のユーザーが保存した対話モード・レポートの設定を削除します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SAVED_REPORT(
    p_application_id     IN NUMBER,
    p_report_id          IN NUMBER);

パラメータ

表11-10では、REMOVE_SAVED_REPORTプロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。

表11-10 REMOVE_SAVED_REPORTのパラメータ

パラメータ 説明

p_application_id

ユーザーが保存した対話モード・レポートの情報を削除する対象アプリケーションのID。

p_report_id

削除する保存済のユーザーの対話モード・レポートのID。


次の例に、REMOVE_SAVED_REPORTプロシージャを使用して、IDが100のアプリケーションに対してユーザーが保存したIDが123の対話モード・レポートを削除する方法を示します。

BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SAVED_REPORT(100,123);
END;

REMOVE_SAVED_REPORTSプロシージャ

REMOVE_SAVED_REPORTSプロシージャは、特定のアプリケーションまたはインスタンス全体に対してユーザーが保存したすべての対話モード・レポートの設定を削除します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SAVED_REPORTS(
    p_application_id     IN NUMBER DEFAULT NULL);

パラメータ

表11-11に、REMOVE_SAVED_REPORTSプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-11 REMOVE_SAVED_REPORTSのパラメータ

パラメータ 説明

p_application_id

ユーザーが保存した対話モード・レポートの情報を削除する対象アプリケーションのID。このパラメータをNULLのままにしておくと、インスタンス全体に対してユーザーが保存したすべての対話モード・レポートが削除されます。


次の例に、REMOVE_SAVED_REPORTSプロシージャを使用して、IDが100のアプリケーションに対してユーザーが保存した対話モード・レポートの情報を削除する方法を示します。

BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SAVED_REPORTS(100);
END;

REMOVE_SCHEMAプロシージャ

このREMOVE_SCHEMAは、ワークスペースからスキーマへのマッピングを削除します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SCHEMA(
    p_workspace     IN VARCHAR2,
    p_schema        IN VARCHAR2);

パラメータ

表11-12に、REMOVE_SCHEMAプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-12 REMOVE_SCHEMAのパラメータ

パラメータ 説明

p_workspace

スキーマ・マッピングを削除するワークスペースの名前。

p_schema

スキーマとワークスペースのマッピングから削除するスキーマ。


次の例に、REMOVE_SCHEMAプロシージャを使用して、ワークスペースとスキーマのマッピングMY_WORKSPACEからFrankというスキーマを削除する方法を示します。

BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SCHEMA('MY_WORKSPACE','FRANK');
END;

REMOVE_SCHEMA_EXCEPTIONプロシージャ

このプロシージャは、指定されたワークスペースへの制限付きスキーマの割当てを許可する例外を削除します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SCHEMA_EXCEPTION (
    p_schema    in varchar2,
    p_workspace in varchar2 );

パラメータ

表11-13に、REMOVE_SCHEMA_EXCEPTIONプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-13 REMOVE_SCHEMA_EXCEPTIONのパラメータ

パラメータ 説明

p_schema

スキーマ。

p_workspace

ワークスペース。


この例では、ワークスペースHR_WORKSPACEへのスキーマHRの割当てを許可する例外を削除しています。

begin
    apex_instance_admin.remove_schema_exception (
        p_schema    => 'HR',
        p_workspace => 'HR_WORKSPACE' );
    commit;
end;

REMOVE_SCHEMA_EXCEPTIONSプロシージャ

このプロシージャは、ワークスペースへの指定されたスキーマの割当てを許可する例外すべてを削除します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SCHEMA_EXCEPTIONS (
      p_schema in varchar2 );

パラメータ

表11-14に、REMOVE_SCHEMA_EXCEPTIONSプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-14 REMOVE_SCHEMA_EXCEPTIONSのパラメータ

パラメータ 説明

p_schema

スキーマ。


この例では、ワークスペースへのHRスキーマの割当てを許可する例外すべてを削除しています。

begin
    apex_instance_admin.remove_schema_exceptions (
            p_schema => 'HR' );
    commit;
end;

REMOVE_SUBSCRIPTIONプロシージャ

REMOVE_SUBSCRIPTIONプロシージャは、特定の対話モード・レポートのサブスクリプションを削除します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SUBSCRIPTION(
    p_subscription_id     IN NUMBER);

パラメータ

表11-15に、REMOVE_SUBSCRIPTIONプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-15 REMOVE_SUBSCRIPTIONプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

p_subscription_id

削除する対話モード・レポートのサブスクリプションのID。


次の例に、REMOVE_SUBSCRIPTIONプロシージャを使用して、IDが12345の対話モード・レポートのサブスクリプションを削除する方法を示します。APEX_APPLICATION_PAGE_IR_SUBビューは、削除するサブスクリプションIDの特定に役立ちます。

BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SUBSCRIPTION (
        p_subscription_id => 12345);
END;

REMOVE_WORKSPACEプロシージャ

REMOVE_WORKSPACEプロシージャは、Application Expressインスタンスからワークスペースを削除します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_WORKSPACE(
    p_workspace         IN VARCHAR2,
    p_drop_users        IN VARCHAR2 DEFAULT 'N',
    p_drop_tablespaces  IN VARCHAR2 DEFAULT 'N' );

パラメータ

表11-16では、REMOVE_WORKSPACEプロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。

表11-16 REMOVE_WORKSPACEのパラメータ

パラメータ 説明

p_workspace

削除するワークスペースの名前。

p_drop_users

'Y'を指定すると、ワークスペースに関連付けられているデータベース・ユーザーも削除されます。デフォルトは'N'です。

p_drop_tablespaces

'Y'を指定すると、ワークスペースに関連付けられているデータベース・ユーザーに関連付けられた表領域も削除されます。デフォルトは'N'です。


次の例に、REMOVE_WORKSPACEプロシージャを使用して、関連するデータベース・ユーザーおよび表領域とともにMY_WORKSPACEという既存のワークスペースを削除する方法を示します。

BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_WORKSPACE('MY_WORKSPACE','Y','Y');
END;

REMOVE_WORKSPACE_EXCEPTIONSプロシージャ

このプロシージャは、指定されたワークスペースへの制限付きスキーマの割当てを許可する例外すべてを削除します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_WORKSPACE_EXCEPTIONS (      p_workspace in varchar2 );

パラメータ

表11-14に、REMOVE_WORKSPACE_EXCEPTIONSプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-17 REMOVE_WORKSPACE_EXCEPTIONSのパラメータ

パラメータ 説明

p_workspace

ワークスペース。


この例では、HR_WORKSPACEへの制限付きスキーマの割当てを許可する例外をすべて削除しています。

begin    apex_instance_admin.remove_schema_exceptions (            p_workspace => 'HR_WORKSPACE' );    commit;end;

RESERVE_WORKSPACE_APP_IDSプロシージャ

このプロシージャは、指定されたワークスペースのWebシート・アプリケーションおよびデータベース・アプリケーションのIDを永久予約します。ワークスペースとそのアプリケーションが削除されている場合でも、開発者がこのようなIDの1つを使用して別のアプリケーションを作成することはできません。予約を取り消すには、「FREE_WORKSPACE_APP_IDSプロシージャ」を参照してください。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.RESERVE_WORKSPACE_APP_IDS (
    p_workspace_id IN NUMBER );

パラメータ

表11-18に、RESERVE_WORKSPACE_APP_IDSプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-18 RESERVE_WORKSPACE_APP_IDSのパラメータ

パラメータ 説明

p_workspace_id

ワークスペースの一意のID。


この例では、アプリケーションIDが特定の範囲内に限定されている2つの別個のApplication Expressインスタンスを設定しています。後で、ワークスペースとそのすべてのアプリケーションをインスタンス1からインスタンス2に移動します。移動するワークスペースについて、開発者はそのアプリケーションIDをすべて予約して、同じIDのアプリケーションがインスタンス1で作成されないようにします。

  1. Application Expressインスタンス1の設定後、アプリケーションIDが100000から199999の範囲内にあることを確認します。

    begin
        apex_instance_admin.set_parameter('APPLICATION_ID_MIN', 100000);
        apex_instance_admin.set_parameter('APPLICATION_ID_MAX', 199999);
    end;
    
  2. Application Expressインスタンス2の設定後、アプリケーションIDが200000から299999の範囲内にあることを確認します。

    begin
        apex_instance_admin.set_parameter('APPLICATION_ID_MIN', 200000);
        apex_instance_admin.set_parameter('APPLICATION_ID_MAX', 299999);
    end;
    
  3. その後、IDが1234567890のワークスペースMY_WORKSPACEをインスタンス1からインスタンス2に移動することを運用チームが決定します。必要な手順は次のとおりです。

    1. インスタンス1でワークスペース、アプリケーションおよびデータをエクスポートします(ここには示しません)。

    2. インスタンス1の他のアプリケーションでこのワークスペースのアプリケーションIDを再利用できないようにします。

      begin
          apex_instance_admin.reserve_workspace_app_ids(1234567890);
      end;
      
    3. インスタンス1でワークスペース、付随するデータおよびユーザーを削除します。

      begin
          apex_instance_admin.remove_workspace('MY_WORKSPACE');
      end;
      
    4. インスタンス2でワークスペース、アプリケーションおよびデータをインポートします(ここには示しません)。

RESTRICT_SCHEMAプロシージャ

このプロシージャは、ワークスペースにスキーマを割り当てる権限を取り消します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.RESTRICT_SCHEMA (
    p_schema in varchar2 );

パラメータ

表11-19に、RESTRICT_SCHEMAプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-19 RESTRICT_SCHEMAのパラメータ

パラメータ 説明

p_schema

スキーマ。


この例では、ワークスペースにスキーマHRを割り当てる権限を取り消しています。

begin
    apex_instance_admin.restrict_schema(p_schema => 'HR');
    commit;
end;

SET_LOG_SWITCH_INTERVALプロシージャ

Application Expressによってメンテナンスされる各ログの、ログ・スイッチ間隔を設定します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.SET_LOG_SWITCH_INTERVAL(
    p_log_name              IN VARCHAR2,
    p_log_switch_after_days IN NUMBER );

パラメータ

表11-20に、SET_LOG_SWITCH_INTERVALプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-20 SET_LOG_SWITCH_INTERVALパラメータ

パラメータ 説明

p_log_name

ログの名前を指定します。有効な値は、ACCESSACTIVITYCLICKTHRUおよびDEBUGです。

p_log_switch_after_days

この間隔は、1から180の間の正の整数である必要があります。


この例では、ACTIVITYログのログ・スイッチ間隔を30日間に設定しています。

begin
    apex_instance_admin.set_log_switch_interval( p_log_name in 'ACTIVITY', p_log_switch_after_days => 30 );
    commit;
end;

SET_WORKSPACE_PARAMETER

SET_WORKSPACE_PARAMETERプロシージャは、指定のワークスペース・パラメータを設定します。

構文

SET_WORKSPACE_PARAMETER(
    p_workspace     IN VARCHAR2,
    p_parameter     IN VARCHAR2,
    p_value         IN VARCHAR2 );

パラメータ

表11-21に、SET_WORKSPACE_PARAMETERプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-21 SET_WORKSPACE_PARAMETERのパラメータ

パラメータ 説明

p_workspace

ワークスペース・パラメータを設定するワークスペースの名前。

p_parameter

このワークスペースの同じ名前のインスタンス・パラメータ値をオーバーライドするパラメータ名。次のようなパラメータ名があります。

  • ALLOW_HOSTNAMES

  • QOS_MAX_WORKSPACE_REQUESTS

  • QOS_MAX_SESSION_REQUESTS

  • QOS_MAX_SESSION_KILL_TIMEOUT

  • RM_CONSUMER_GROUP

  • WORKSPACE_EMAIL_MAXIMUM

  • WORKSPACE_MAX_FILE_BYTES

p_value

パラメータ値。


次の例では、set_workspace_parameterプロシージャ使用して、ホスト名またはドメイン名にhr.example.comが含まれているHRワークスペースのアプリケーションへのアクセス用URLを制限する方法を示しています。

BEGIN
apex_instance_admin.set_workspace_parameter (
            p_workspace => 'HR',
            p_parameter => 'ALLOW_HOSTNAMES' ));
            p_value     => 'hr.example.com' );
END;

SET_PARAMETERプロシージャ

SET_PARAMETERプロシージャは、ランタイム環境の管理に使用されるパラメータを設定します。パラメータの変更を有効にするためにコミットを発行する必要があります。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.SET_PARAMETER(
    p_parameter     IN VARCHAR2,
    p_value         IN VARCHAR2 DEFAULT 'N');

パラメータ

表11-22では、SET_PARAMETERプロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。

表11-22 SET_PARAMETERのパラメータ

パラメータ 説明

p_parameter

設定するインスタンス・パラメータ。

p_value

パラメータの値。

「使用可能なパラメータ値」を参照してください。


次の例に、SET_PARAMETERプロシージャを使用して、Oracle Application ExpressインスタンスのSMTP_HOST_ADDRESSパラメータを設定する方法を示します。

BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.SET_PARAMETER('SMTP_HOST_ADDRESS', 'mail.example.com');
    COMMIT;
END;

SET_WORKSPACE_CONSUMER_GROUPプロシージャ

SET_WORKSPACE_CONSUMER_GROUPプロシージャは、リソース・マネージャ・コンシューマ・グループをワークスペースに設定します。

構文

set_workspace_consumer_group( 
    p_workspace in varchar2, 
    p_rm_consumer_group in varchar2 ); 

パラメータ

表11-23に、SET_WORKSPACE_CONSUMER_GROUPプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-23 SET_WORKSPACE_CONSUMER_GROUPパラメータ

パラメータ 説明

p_workspace

これは、リソース・コンシューマ・グループが設定されているワークスペース名です。

p_rm_consumer_group

パラメータP_RM_CONSUMER_GROUPは、Oracle Databaseリソース・マネージャ・コンシューマ・グループの名前です。このコンシューマ・グループは、このプロシージャが起動される際に存在している必要はありません。ただし、ワークスペースにリソース・マネージャ・コンシューマ・グループが設定されていて、このコンシューマ・グループが存在しない場合、ユーザーがこのワークスペースへのログインを試行する際に、あるいはワークスペースでアプリケーションを実行する際にエラーが発生します。

P_RM_CONSUMER_GROUPの値がnullの場合、指定されたワークスペースと関連するリソース・マネージャ・コンシューマ・グループがクリアされます。


次の例ではワークスペースを、リソース・マネージャ・コンシューマ・グループCUSTOM_GROUP1に設定します。

begin
        apex_instance_admin.set_workspace_consumer_group(
        p_workspace => 'MY_WORKSPACE',
        p_rm_consumer_group => 'CUSTOM_GROUP1' );
    commit;
end;
/

TRUNCATE_LOGプロシージャ

TRUNCATE_LOGプロシージャは、入力パラメータによって指定されたログ・エントリを切り捨てます。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.TRUNCATE_LOG(
    p_log     IN VARCHAR2);

パラメータ

表11-24では、TRUNCATE_LOGプロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。

表11-24 TRUNCATE_LOGのパラメータ

パラメータ 説明

p_log

このパラメータには、次のいずれかの値を指定できます。

ACTIVITY: ページ・アクセスを記録するすべてのエントリを削除します。

USER_ACCESS: ユーザー・ログインを記録するすべてのエントリを削除します。

MAIL: 送信されたメールを記録するすべてのエントリを削除します。

CLICKS: 外部サイトへのクリックを記録するすべてのエントリを削除します。

LOCK_INSTALL_SCRIPT: 開発者によるサポートするオブジェクト・スクリプトのロックを記録するエントリをすべて削除します。

LOCK_PAGE: 開発者によるページのロックを記録するすべてのエントリを削除します。

WORKSPACE_HIST: ワークスペースの日次サマリーを記録するすべてのエントリを削除します。

PURGE: ワークスペースの自動的なパージ・アクティビティを記録するすべてのエントリを削除します。

FILE: ファイルの自動的なパージ・アクティビティを記録するすべてのエントリを削除します。

SCRIPT: SQLワークショップで実行されたSQLスクリプトの結果を記録するすべてのエントリを削除します。

SQL: SQLワークショップのSQLコマンドで実行されたコマンドの履歴を記録するすべてのエントリを削除します。


次の例に、TRUNCATE_LOGプロシージャを使用して、Application Expressアプリケーション・ページへのアクセスを記録するすべてのログ・エントリを削除する方法を示します。

BEGIN
  APEX_INSTANCE_ADMIN.TRUNCATE_LOG('ACTIVITY');
END;

UNRESTRICT_SCHEMAプロシージャ

このプロシージャは、ワークスペースにスキーマを割り当てる権限が前に取り消されている場合、その権限を再度付与します。

構文

APEX_INSTANCE_ADMIN.UNRESTRICT_SCHEMA (
    p_schema in varchar2 );

パラメータ

表11-25に、UNRESTRICT_SCHEMAプロシージャで使用可能なパラメータを示します。

表11-25 RESTRICT_SCHEMAのパラメータ

パラメータ 説明

p_schema

スキーマ。


この例では、ワークスペースにスキーマHRを割り当てる権限を再度付与しています。

begin
    apex_instance_admin.unrestrict_schema(p_schema => 'HR');
    commit;
end;