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Oracle® Fusion Middlewareパフォーマンスおよびチューニング・ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3.0)
E61953-01
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22 Oracle Business Intelligenceのパフォーマンス・チューニング

この章では、Oracle Business Intelligenceのパフォーマンス・チューニングのヒントを示します。内容は次のとおりです。

22.1 Oracle Business Intelligenceについて

Oracle Business Intelligence (BI) Enterprise Edition (Oracle Business Intelligence)には、あらゆるビジネス・インテリジェンス機能が装備されており、組織からの最新データの収集、わかりやすい形式(表やグラフなど)でのデータの表示、組織内の人々への短時間でのデータの配信を行うことができます。

これらの機能によって、組織では、よりよい決定、詳細な情報に基づいた措置、より効率的なビジネス・プロセスの実装が可能になります。

22.2 Oracle BIサーバーの問合せのパフォーマンス・チューニング

この項では、Oracle BIサーバーにおいて問合せのパフォーマンスを向上する上で重要ないくつかの考慮事項について説明します。

BIのパフォーマンス・チューニングの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のパフォーマンス・チューニングと問合せキャッシュの管理に関する項を参照してください。

問合せのパフォーマンス向上に使用できる方法の概要を、次に示します。

  • 基礎となるデータベースのチューニングと索引付け: Oracle BIサーバーのデータベース問合せを迅速に返すには、基礎となるデータベースを正しく構成、チューニングおよび索引付けする必要があります。データベース製品ごとにチューニングの考慮事項がそれぞれ異なるので注意してください。

    基礎となるデータベースからの戻りに時間がかかる問合せがある場合は、問合せのSQL文を問合せログに取得し、それをデータベース管理者(DBA)に提供して分析してもらいます。システムでの問合せロギングの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の問合せログの管理に関する項を参照してください。

  • 集計表: 問合せのパフォーマンスを向上するには、集計表の使用が非常に重要です。集計表には、データの合計があらかじめ計算されて含まれています。詳細な数千もの行から答えを再計算するより、集計表から答えを取得する方がはるかに高速です。

    Oracle BIサーバーでは、リポジトリに正しく指定されている場合、集計表が自動的に使用されます。集計ナビゲーションの設定例については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。

  • 問合せキャッシング: Oracle BIサーバーでは、後続の問合せで再利用するために、問合せ結果を保存しておくことができます。問合せキャッシングにより、よく使用されるダッシュボードの場合は特に、ユーザーに対する見かけ上のシステム・パフォーマンスが大幅に向上します。ただし、ほとんどの非定型な分析ではパフォーマンスは向上しません。

    問合せキャッシングの概念および設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のOracle BIサーバーの問合せキャッシュの概要に関する項を参照してください。

  • Fusion Middleware Controlでのパラメータの設定: Fusion Middleware Controlを使用して各種のパフォーマンス構成パラメータを設定することで、システムのパフォーマンスを向上できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のFusion Middleware Controlでのパフォーマンス・パラメータの設定に関する項を参照してください。

  • NQSConfig.INI内のパラメータの設定: NQSConfig.INIファイルには、一時記憶域用のディスク容量を構成するパラメータ、仮想表のページ・サイズを設定するパラメータ、その他の詳細な構成設定など、Oracle BIサーバーの構成およびチューニングの追加パラメータが含まれています。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のNQSConfig.INIファイルの構成設定に関する項を参照してください。

22.3 Oracle BIサーバーの問合せキャッシュのパフォーマンス・チューニング

Oracle BIサーバーを構成して、問合せ結果セットのディスクベース・キャッシュをローカルに保持できます(問合せキャッシュ)。問合せキャッシュを使用すると、Oracle BIサーバーがバックエンド・データ・ソース(OracleやDB2など)にアクセスせずに、後続の多数の問合せリクエストを処理できます。このような通信コストの削減により、問合せに対するレスポンス時間を大幅に短縮できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のOracle BIサーバーの問合せキャッシュの概要に関する項を参照してください。

22.4 Oracle BI Webクライアントのパフォーマンス・チューニング

すべての静的ファイルを処理するようにWebサーバーを構成し、さらに静的リソースと動的リソースを両方とも圧縮することによって、Oracle BI Webクライアント(UI)のパフォーマンスを向上できます。BI 11gはBI WebクライアントのデフォルトHTTPサーバーとして動作するWebLogic Server (WLS)に同梱されています。かわりに、Oracle HTTP Server (OHS)にWLSへのリクエストをプロキシすることを許可することで、BI Webクライアントのパフォーマンスが向上する場合があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のOracle BI Webクライアントのパフォーマンスの向上に関する項を参照してください。