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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity and Access Management環境の確認
11gリリース2 (11.1.2.3.0)
E67360-01
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2 Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティの理解

この章では、Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティについて説明します。さらに、ユーティリティで使用されるディレクトリとプラグインについても説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティとは

Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティは、Oracle Identity and Access Management設定の技術面のチェックに使用され、ご使用の環境の各種設定や構成の全体測定を行います。

たとえば、異なるサーバー間のネットワーク接続を検証して、データベース索引構成がサーバー間で一致していることを確認し、エラー・ログ・ファイルを調べます。

Oracle Identity and Access Managementライフ・サイクル管理(LCM)ツールを使用する場合、Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティは、インストール前およびインストール後の手順の一環として自動的に呼び出されます。

さらに、Oracle Identity and Access Managementライフ・サイクル管理ツールをインストールして構成した後、デプロイメントのヘルスを検証するために製品固有のプラグインをいつでも実行できます。

Oracle Identity and Access Managementを手動でインストールおよび構成する場合、インストール前、インストール後、アップグレード前、構成後などの様々な段階でヘルス・チェック・ユーティリティを要求に応じて実行できます。


注意:

ヘルス・チェック・ユーティリティの実行の詳細は、次を参照してください。

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementデプロイメント・ガイド』の基本システム要件を確認するためのヘルス・チェック・ユーティリティの実行に関する項。

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』の構成後の環境ヘルス・チェック・ユーティリティの実行に関する項。


自動化デプロイメント方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementデプロイメント・ガイド』のOracle Identity and Access Managementの自動化デプロイメントの概要に関する項を参照してください。

2.2 ヘルス・チェック・ユーティリティのディレクトリ、プラグインおよびプロパティ・ファイルについて

この項では、次の項目について説明します。

2.2.1 ヘルス・チェック・ユーティリティのディレクトリ構造の理解

Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティは、プラグインの実行とログ・ファイルの格納に固有のディレクトリを使用します。ユーティリティを自動化LCMツールと手動インストール手順のどちらで実行するかに関係なく、これらのディレクトリは、Oracleホーム内のhealthcheckディレクトリにインストールされます。

次の表で、これらのディレクトリについて説明します。


注意:

Oracleホーム・ディレクトリは、Oracle Identity and Access Managementインストーラを使用してOracle Identity and Access Managementをインストールする場合やライフ・サイクル管理デプロイメント・ウィザードを実行する場合に作成されます。

表2-1 環境ヘルス・チェック・ユーティリティのディレクトリ

ディレクトリ 説明

healthcheck/bin

実行スクリプト(idmhc.shおよびidmhc.bat)とidmhc.propertiesファイルが含まれます。

idmhc.shコマンドとidmhc.batコマンドの詳細は、第2.3項「Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティの実行」を参照してください。

idmhc.propertiesファイルの詳細は、第2.2.3項「ヘルス・チェック・ユーティリティのidmhc.propertiesファイルの理解」を参照してください。

healthcheck/config

idmhc.shコマンドとidmhc.batコマンドの実行時に入力として指定する必要があるxmlファイルが含まれます。

xmlファイルと、これらのファイルに含まれるプラグインの詳細は、第2.2.2項「ヘルス・チェック・ユーティリティのXMLファイルとプラグインの理解」を参照してください。

healthcheck/lib

関連するjarファイルが含まれます。

current_working_directory/logs/healthchecker

ログ・ファイルが含まれます。

環境ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にログ・ディレクトリを指定しない場合、ログ・ファイルは、デフォルトでcurrent_working_directory/logs/healthcheckerディレクトリに格納されます。詳細は、第3.1項「Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェックのサマリー・レポート」を参照してください。


2.2.2 ヘルス・チェック・ユーティリティのXMLファイルとプラグインの理解

この項では、Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時に使用されるxmlファイルとプラグインのすべてについて説明します。

Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティは、idmhc.shコマンド(Windowsの場合はidmhc.bat)を実行して、コマンド・ラインまたは自動化LCMツールから実行します。

環境ヘルス・チェック・ユーティリティに渡されるxmlファイルには、実行が必要なプラグインが含まれます。すべての関連xmlファイルは、ORACLE_HOME/healthcheck/configディレクトリにあります。

PreInstallChecks_mandatory.xmlPreInstallChecks_mandatory_manual.xmlPreInstallChecks_db.xmlPreInstallChecks_optional.xmlおよびPostInstallChecks.xmlなどの汎用テスト用のxmlファイルがあります。また、PostInstallChecks_oim.xmlPostConfigChecks_oudhost.xmlおよびPostInstallChecks_oam.xmlなどの製品固有のxmlファイルもあります。

各xmlファイルには、次の項に記載する一連のプラグインが含まれます。

2.2.2.1 PreInstallChecks_mandatory.xml

PreInstallChecks_mandatory.xmlファイルには、複数の必須前提条件チェックが含まれます。これらは、Oracle Identity and Access Management環境をインストールする前に実行する必要があります。次の表で、このxmlファイルに含まれるプラグインについて説明します。

表2-2 PreInstallChecks_mandatory.xmlプラグイン

プラグイン 説明

FreeMemoryCheck

インストールの実行前に、推奨する空きメイン・メモリーがホストにあるかどうかをチェックします。Oracle Identity and Access Management自動化インストーラ統合の一環として、ヘルス・チェック・ユーティリティでは、特定のホストにインストールされている製品を自動的に探し、空きメモリーのベンチマーク値を計算して検証します。

注意: このプラグインは、Oracle Identity and Access Managementのインストールにライフ・サイクル管理(LCM)ツールを使用する場合のみ適用可能です。

KernelParamCheck

shmmaxshmall、ファイル記述子の最大制限値、開いているファイル数のハードおよびソフトの制限、プロセス数のハードおよびソフトの制限などのカーネル・パラメータをチェックします。

OSCheck

ホストのオペレーティング・システム、リリースおよびオペレーティング・システム・アーキテクチャをチェックし、その情報をベンチマーク値と比較してから検証します。

FreePortsCheck

ポートが空いているかどうかをチェックします。環境ヘルス・チェック・ユーティリティは、現在のホストで使用する必要があるポートを自動的に探します。

ユーティリティを手動で実行する場合、PreInstallChecks_mandatory.xmlファイルを、FreePortsCheckinvoke要素でチェックするポートのセミコロン区切りリストで更新する必要があります。

次に例を示します。

<plugin id="FreePortsCheck"
    description="Check whether ports are free"
    invoke="7001;7101"     
    plugin.class="oracle.idm.healthcheck.plugins.
    freeportcheck.FreePortsCheckPlugin"
    class.path="$HC_LOCATION/lib/idmhcplugins.jar"
    stoponerror="false"/>

このファイルでポートを指定しない場合、チェックはスキップされます。

DiskSpaceCheck

インストールの実行前に、利用可能な推奨ディスク領域がホストにあるかどうかをチェックします。環境ヘルス・チェック・ユーティリティでは、特定のホストにインストールされている製品を自動的に探し、ディスク領域のベンチマーク値を計算してから検証します。

HostsCheck

ホストにアクセスできるかどうかをチェックします。環境ヘルス・チェック・ユーティリティは、pingの実行が必要なホストを自動的に探します。

ユーティリティを手動で実行する場合、PreInstallChecks_mandatory.xmlファイルを、HostsCheckinvoke要素でチェックするホスト名のセミコロン区切りリストで更新する必要があります。

次に例を示します。

<plugin id="HostsCheck"
description="Check Reachability of hosts"    
invoke="host1.example.com;host2.example.com"
plugin.class="oracle.idm.healthcheck.plugins.
hostcheck.PingHostsPlugin"
class.path="$HC_LOCATION/lib/idmhcplugins.jar"
stoponerror="false"/>

このファイルでホスト名を指定しない場合、チェックはスキップされます。

DBParameterCheck

ホストにインストールされているOracle Identity Manager (OIM)、Oracle Internet Directory (OID)およびOracle Access Manager (OAM)データベースで、事前定義の各種パラメータの値を検証します。さらに、文字セット、Oracle Text、Oracle JVMおよびXATRANS Viewを検証します。また、ホスト、ポート、ユーザー名およびパスワードなどの詳細は、環境ヘルス・チェック・ユーティリティによって自動的に取得されます。

DBSchemaCheck

製品インストール(OIM、OIDまたはOAM)の一環として、ホストがそのデータベースに必要なデータベース・スキーマを備えているかどうかをチェックします。これらのプロパティは、環境ヘルス・チェック・ユーティリティによって自動的に取得されます。

JDKCheck

Java仮想マシンの推奨バージョンがホストにあるかどうかをチェックします。

PackageInstalledCheck

必要なパッケージとパッチがすべてホストにインストールされているかどうかをチェックします。

PermissionsCheck

特定のファイル・ディレクトリに、推奨する読取り権限、書込み権限および実行権限があるかどうかをチェックします。権限チェックは、repo location、idmtop、共有のconfigおよびlcmdirに対して行われます。

ユーティリティを手動で実行する場合、PreInstallChecks_mandatory.xmlファイルを、PermissionsCheckinvoke要素でチェックするディレクトリ・パスと権限のセミコロン区切りリストで更新する必要があります。

次の形式でディレクトリ・パスと権限を指定します。

directory_path1=permissions_required;directory_path2=permissions_required

ここで、permissions_requiredは、R (読取り)、W (書込み)およびX (実行)権限の組合せになります。

次に例を示します。

<plugin id="PermissionsCheck"
     description="Verifying Path Permissions"
     invoke="/scratch/install=RWX;/u01/idmtop=RW"
     plugin.class="oracle.idm.healthcheck.plugins.
     verifyPermissions.PermissionsPlugin"
     class.path="$HC_LOCATION/lib/idmhcplugins.jar"
     stoponerror="false"/>

このファイルでディレクトリ・パスと権限を指定しない場合、チェックはスキップされます。

XClockCheck

その他のユーザー・インタフェースを環境に表示するかどうかをチェックします。


2.2.2.2 PreInstallChecks_mandatory_manual.xml

PreInstallChecks_mandatory_manual.xmlファイルには、複数の必須前提条件チェックが含まれます。これらは、Oracle Identity and Access Management環境をインストールする前に手動で実行する必要があります。次の表で、このxmlファイルに含まれるプラグインについて説明します。

表2-3 PreInstallChecks_mandatory_manual.xmlプラグイン

プラグイン 説明

OSCheck

ホストのオペレーティング・システム、リリースおよびオペレーティング・システム・アーキテクチャをチェックし、その情報をベンチマーク値と比較してから検証します。

JDKCheck

Java仮想マシンの推奨バージョンがホストにあるかどうかをチェックします。

PackageInstalledCheck

必要なパッケージとパッチがすべてホストにインストールされているかどうかをチェックします。

XClockCheck

その他のユーザー・インタフェースを環境に表示するかどうかをチェックします。


2.2.2.3 PreInstallChecks_db.xml

PreInstallChecks_db.xmlファイルには前提条件チェックがあり、これはOracle Identity and Access Management環境をインストールする前にOracle Identity Managerデータベース・ホストで手動で実行する必要があります。次の表で、このxmlファイルに含まれるプラグインについて説明します。

表2-4 PreInstallChecks_db.xmlプラグイン

プラグイン 説明

DBPatchCheck

データベースの必須パッチをデータベース・ホストに適用するかどうかをチェックします。

適用する必要があるパッチの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementリリース・ノート』の必要なパッチのダウンロードと適用に関する項を参照してください。


2.2.2.4 PreInstallChecks_optional.xml

PreInstallChecks_optional.xmlファイルには、Oracle Identity and Access Management環境をインストールする前に実行される汎用の前提条件チェックが含まれます。次の表で、このxmlファイルに含まれるプラグインについて説明します。

表2-5 PreInstallChecks_optional.xmlプラグイン

プラグイン 説明

KernelParamCheck

shmmaxshmall、ファイル記述子の最大制限値、開いているファイル数のハードおよびソフトの制限、プロセス数のハードおよびソフトの制限などのカーネル・パラメータをチェックします。

ProcessorCheck

ホストのプロセッサとコア数をチェックし、推奨値を満たしているかどうかを検証します。


2.2.2.5 PostInstallChecks.xml

PostInstallChecks.xmlファイルには、汎用のインストール後およびインストール前チェックが含まれます。これらは、Oracle Identity and Access Management環境の設定後に手動で実行する必要があります。次の表で、このxmlファイルに含まれるプラグインについて説明します。

表2-6 PostInstallChecks.xmlプラグイン

プラグイン 説明

IDStoreCheck

LDAPアイデンティティ・ストアを起動して実行しているかどうか、該当サーバーへの接続を正常に確立できるかどうかを検証します。

WLSCheck

Oracle WebLogic Server構成および認証者の順序付けを検証します。さらに、WLSAdminsグループをWebLogic管理者のリストに追加するかどうか、WebLogic Serverドメインが本番モードで実行しているかどうかをチェックします。

IDStoreInLdapCheck

このアイデンティティ・ストアで機能するように、Oracle Access ManagerやOracle Identity Managerなどのその他のコンポーネントに対してアイデンティティ・ストアが適切に構成されているかどうかをチェックします。環境ヘルス・チェック・ユーティリティは、任意の属性やプロパティが構成内で欠落していないかどうかをチェックします。

注意: このプラグインは、Oracle Identity and Access Managementのインストールにライフ・サイクル管理(LCM)ツールを使用した場合のみ適用可能です。

ConsoleUrlCheck

製品コンソールのURLが起動しているかどうかを検証し、OIM、OAM、WebLogicおよびサーバーのコンソールをチェックします。URLは、環境ヘルス・チェック・ユーティリティによって自動的に形成されてチェックされます。

注意: このプラグインは、Oracle Identity and Access Managementのインストールにライフ・サイクル管理(LCM)ツールを使用した場合のみ適用可能です。

DataSourcesCheck

WebLogic Serverで構成されるデータ・ソースが適切に機能しているかどうかを検証します。


2.2.2.6 PostInstallChecks_oim.xml (Oracle Identity Manager)

PostInstallChecks_oim.xmlファイルには、Oracle Identity Managerに固有のインストール後チェックが含まれます。これらは、Oracle Identity and Access Management環境の設定後に手動で実行する必要があります。次の表で、このxmlファイルに含まれるプラグインについて説明します。

表2-7 PostInstallChecks_oim.xmlプラグイン

プラグイン 説明

OIMSOAConfigCheck

ProviderURLRmiURLおよびJpsContextNameなどのすべてのSOA構成を検証します。環境をクラスタ化している場合、SOA Coherence構成をチェックします。

さらに、プラグインは、SOAAdministratorSOAAdminロールがあるかどうかをチェックします。

OIMFrontEndURLCheck

検出MBeanのOIMFrontEndURLOIMExternalFrontEndURLをユーザー指定の値に対して検証します。

OIMUMSConfigurationCheck

UserMessagingService構成をチェックして、UMSアカウントの詳細をすべて取得し、アカウントに指定されたパスワードを使用してアカウントへの接続を試みます。

OIMCertificationCheck

「Identity Auditor Feature set Availability」システム・プロパティの値がtrueに設定されているかどうかをチェックします。falseに設定されている場合、プラグインは失敗します。

OIMUDFIndexCheck

検索可能なすべてのユーザー定義属性に対応する索引が定義されているかどうかをチェックします。索引が定義されない場合、プラグインは失敗します。

OIMAuthorizationSeedCheck

このプラグインは、インストール・フェーズで、リポジトリ作成ユーティリティを実行してOracle Identity Managerおよびその依存スキーマを作成した後、APM-UIクラスタを使用して認可ポリシーまたはアプリケーション・ストライプが適切にシードされていることを検証します。

OIMCacheConfigCheck

XMLConfig.cacheConfigクラスタMBeanプロパティがtrueに設定されていることをチェックします。

OIMCatalogSynchronizationCheck

カタログが基本エンティティ(EntitlementsRolesおよびApplicationInstances)で同期化されていることをチェックします。

OIMJDBCConnectionPoolParamsCheck

JDBC接続プールの推奨値をチェックします。

OIMWorkManagerCheck

ワーク・マネージャOIMMDBWorkManagerおよびOIMUIWorkManagerのプロパティ「Maximum Threads Constraint」が、それぞれ6と10に設定されていることをチェックします。

OIMJMSServerCheck

「Message Buffer Size」および「Messages Maximum」プロパティのデフォルト値が、推奨値に設定されているかどうかをチェックします。

  • Message Buffer Size: 200 MB (209715200バイト)

  • Messages Maximum: -1または400000以上の任意の数。

OIMApplicationConnectivityCheck

接続に使用されるサービス・アカウントに、ターゲットで操作を実行する権限が付与されているかどうかをチェックします。


2.2.2.7 PostConfigChecks_oudhost.xml (Oracle Unified Directory)

PostConfigChecks_oudhost.xmlファイルには、Oracle Unified Directoryに固有の構成後チェックが含まれます。これらは、Oracle Unified Directoryをインストールして構成した後に手動で実行する必要があります。次の表で、このxmlファイルに含まれるプラグインについて説明します。

表2-8 PostConfigChecks_oudhost.xmlプラグイン

プラグイン 説明

OUDLogPlugin

Oracle Unified Directory(OUD)のエラー・ログ・ファイルlogs/server.outおよびlogs/errorsを調べて、エラーが報告されていないことを確認します。

注意: このプラグインは構成後に実行されるため、エラー・ログ・ファイルのみをチェックします。ログがすでにローテーションしてerrors.<日付>ファイルを作成している場合、それらのファイルはチェックされません。

OUDIndexPlugin

レプリケーションが有効な状態でOUDをデプロイする場合、このプラグインは、すべてのレプリケート対象OUDサーバーで索引が一致しているかを確認します。

注意: このチェックは、レプリケート対象サーバー間での索引定義の不一致を許容するため、警告(障害ではない)のみをトリガーします。バイナリ・コピーを使用してサーバーを初期化またはリストアする場合、索引の不一致が生じますが、サーバーが損害を受けることはありません。

ReplicationCheck

レプリケーションが有効な状態でOracle Unified Directoryをデプロイする場合、このプラグインは、すべてのレプリケート対象Oracle Unified Directoryサーバーにアクセスできることと、変更の欠落や番号の不一致などの問題がレプリケーションに見られないことを確認します。


2.2.2.8 PostInstallChecks_oam.xml (Oracle Access Manager)

PostInstallChecks_oam.xmlファイルには、Oracle Access Manager (OAM)に固有のインストール後チェックが含まれます。これらは、Oracle Identity and Access Management環境の設定後に手動で実行する必要があります。次の表で、このxmlファイルに含まれるプラグインについて説明します。

表2-9 PostnstallChecks_oam.xml

プラグイン 説明

IDMDomainAgentCheckPlugin

IDMDomainAgentまたはIAMSuiteAgent (あるいはその両方)がOracle Access Manager (OAM)ドメインの認証者リストから削除されていることを確認します。

JVMValueCheckPlugin

XMS値とXMX値が同じレベルに設定されているかどうかをチェックします。

OamServerClusterCheckPlugin

OAMサーバーのクラスタがあるかどうかをチェックします。


2.2.3 ヘルス・チェック・ユーティリティのidmhc.propertiesファイルの理解

この項では、環境ヘルス・チェック・ユーティリティのidmhc.propertiesファイルについて説明します。

環境ヘルス・チェック・ユーティリティは、healthcheck/binディレクトリにあるidmhc.propertiesファイルを使用して、ユーティリティのXMLファイルに示されるプラグインを実行します。idmhc.propertiesファイルには、アイデンティティ・ストア、Oracle Identity and Access Managementスイートの各種コンポーネントのスキーマ、WebLogic Serverスキーマ、Oracle Unified Directory (OUD)チェックなどの接続性を定義するパラメータがあります。

例2-1に、idmhc.propertiesファイルの内容が表示されています。表2-10で、idmhc.propertiesファイルに示されるパラメータについて説明します。


注意:

ユーティリティが正常に実行するには、ヘルス・チェック・ユーティリティに特定のパスワードを指定する必要があります。ユーティリティを実行する前に、パスワードをidmhc.propertiesファイルで設定できます。ただし、このファイルにはパスワードを指定または保存しないことを強くお薦めします。実行すると、ヘルス・チェック・ユーティリティによって、必要なパスワードの値の入力が求められます。

例2-1 idmhc.propertiesのサンプル・ファイル

# Below parameters are needed for IDStore connectivity plugin
IDSTORE_HOST: 
IDSTORE_PORT:
IDSTORE_BINDDN:
# If below SSL port is provided, then SSL connectivity will be validated. Not mandatory.
IDSTORE_SSL_PORT: 
IDSTORE_GROUPSEARCHBASE:
IDSTORE_USERSEARCHBASE:
IDSTORE_SYSTEMIDSEARCHBASE:
 
#Below parameters are needed for OID Schema Connecitivity
OID_DB_HOST:
OID_DB_PORT:
OID_DB_SERVICE_NAME:
OID_DB_USER:
OID_DB_SYS_USER:
OID_DB_CONNECTION_STRING:
#Format of Connection String - db1^db2 where db1 is host:port@servicename .
 
#Below parameters are needed for OAM Schema Connecitivity
OAM_DB_HOST:
OAM_DB_PORT:
OAM_DB_SERVICE_NAME:
OAM_DB_USER:
OAM_DB_SYS_USER:
OAM_DB_CONNECTION_STRING:
#Format of Connection String - db1^db2 where db1 is host:port@servicename .
 
#Below parameters are needed for OIM Schema Connecitivity
OIM_DB_HOST:
OIM_DB_PORT:
OIM_DB_SERVICE_NAME:
OIM_DB_USER:
OIM_DB_SYS_USER:
OIM_DB_CONNECTION_STRING:
#Format of Connection String - db1^db2 where db1 is host:port@servicename .
 
#Below parameters are needed for OMSM Schema Connecitivity
OMSM_DB_HOST:
OMSM_DB_PORT:
OMSM_DB_SERVICE_NAME:
OMSM_DB_USER:
OMSM_DB_CONNECTION_STRING:
#Format of Connection String - db1^db2 where db1 is host:port@servicename .
 
#Below Parameters are needed for OAM Weblogic Server Connectivity
OAM_WLS_ADMINSERVER_HOST:
#Either port or SSL port is mandatory
OAM_WLS_ADMINSERVER_PORT:
OAM_WLS_ADMINSERVER_SSLPORT:
OAM_WLSADMIN_USER:
OAM_WLS_ADMINSERVER_TRUSTSTORE:
OAM_WLS_ADMINSERVER_TRUSTSTORE_PASSPHRASE:
 
 
#Below Parameters are needed for OIM Weblogic Server Connectivity
OIM_WLS_ADMINSERVER_HOST:
#Either port or SSL port is mandatory
OIM_WLS_ADMINSERVER_PORT:
OIM_WLS_ADMINSERVER_SSLPORT:
OIM_WLSADMIN_USER:
OIM_WLS_ADMINSERVER_TRUSTSTORE:
OIM_WLS_ADMINSERVER_TRUSTSTORE_PASSPHRASE:

#ORACLE_HOME in a database host. Required to check recommended patches via PreInstallChecks_dbhost.xml
#eg: /u01/app/aime/product/11.2.0/dbhome_1
ORACLE_HOME:
 
#Below parameters are needed for OIM Server Connectivity
SOASERVER_HOST:
OIMSERVER_HOST:
OIMSERVER_PORT:
OIMSERVER_SSL_PORT:
OIMADMIN_USERNAME:
SOAADMIN_USERNAME:
OIMSERVER_SERVER_TYPE:
SOASERVER_PORT:
SOASERVER_SSL_PORT:
# Refer to the Enterprise Deployment Guidelines for understanding relevant details.
OIMSERVER_INTERNALLOADBALANCERURL:
OIMSERVER_EXTERNALLOADBALANCERURL:
# The home directory for the SOA suite installed on the machine.
# eg:  /u01/app/Oracle/Middleware/Oracle_SOA
SOA_HOME:
TRUST_STORE:
TRUST_STORE_PASSPHRASE:
TRUST_STORE_TYPE:JKS
 
#Below parameters are needed for OUD checks
OUD_HOST:
OUD_ADMINPORT:
# AdminUID is the uid of the global administrator configured for replication
# Usual value is OUD_ADMINUID: admin
# Leave empty if replication is not configured for this instance (the plugins
# related to replication will be skipped)
OUD_ADMINUID:
# OUD_HOME is the path to OUD installation, for example /app/idm/Oracle_OUD1
# This property is optional. If not specified, it will be set to
# $HC_LOCATION/.. where HC_LOCATION is the path to healthcheck
#OUD_HOME:
# OUD_INSTANCE_HOME is the path to OUD instance, for example /app/idm/asinst_1
OUD_INSTANCE_HOME:

#HTTP proxy server details, to be provided if proxy is configured
HTTP_PROXY_HOST:
HTTP_PROXY_PORT:
HTTP_PROXY_USERNAME:
HTTP_PROXY_PASSWORD
 
#Enter products installed in the current host in a comma separated manner.Valid options are OIM,OAM,OMSM,WEB,LDAP
HOST_TYPE:
 

表2-10 idmhc.propertiesファイルに示されるパラメータ

パラメータ 説明 対象

LDAPおよびOracle Databaseのパラメータ


IDSTORE_HOST

LDAP接続に関するアイデンティティおよびポリシー・ストア・ディレクトリのホスト名を入力します。

PostInstallChecks.xmlIDStoreCheck

IDSTORE_PORT

LDAP接続に関するアイデンティティおよびポリシー・ストア・ディレクトリのポートを入力します。

PostInstallChecks.xmlIDStoreCheck

IDSTORE_BINDDN

LDAP認証に関するアイデンティティおよびポリシー・ストア・ディレクトリのバインドDNを入力します。

PostInstallChecks.xmlIDStoreCheck

IDSTORE_PASSWORD

LDAP認証に関するアイデンティティおよびポリシー・ストア・ディレクトリのパスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PostInstallChecks.xmlIdStoreInLdapCheckおよびIDStoreCheck

IDSTORE_SSL_PORT

LDAP接続に関するアイデンティティおよびポリシー・ストア・ディレクトリのSSLモードのポートを入力します。

このパラメータはオプションです。指定する場合、このパラメータの詳細は、ヘルス・チェック・ユーティリティによって検証されます。

PostInstallChecks.xmlIDStoreCheckおよびIdStoreInLdapCheck

IDSTORE_GROUPSEARCHBASE

グループ検索ベースのアイデンティティおよびポリシー・ストア・ディレクトリのDNを入力します。

PostInstallChecks.xmlIdStoreInLdapCheck

IDSTORE_USERSEARCHBASE

ユーザー検索ベースのアイデンティティおよびポリシー・ストア・ディレクトリのDNを入力します。

PostInstallChecks.xmlIdStoreInLdapCheck

IDSTORE_SYSTEMIDSEARCHBASE

SYSTEMID検索ベースのアイデンティティおよびポリシー・ストア・ディレクトリのDNを入力します。

PostInstallChecks.xmlIdStoreInLdapCheck

OID_DB_HOST

Oracle Internet Directory (OID)データベースをインストールするシステムのホスト名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheckおよびDBSchemaCheck

OID_DB_PORT

OIDデータベース・マシンのポートを入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheckおよびDBSchemaCheck

OID_DB_SERVICE_NAME

OIDデータベースのサービス名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheckおよびDBSchemaCheck

OID_DB_USER

OIDデータベース・スキーマの接頭辞名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBSchemaCheck

OID_DB_PASSWORD

OIDデータベース・スキーマのパスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBSchemaCheck

OID_DB_SYS_USER

OIDデータベースのシステム・ユーザー名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheck

OID_DB_SYS_PASSWORD

OIDデータベースのシステム・パスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheck

OID_DB_CONNECTION_STRING

OID RACデータベースの接続文字列を次の形式で入力します。

db1^db2

ここで、db1host:port@servicenameになります

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheckおよびDBSchemaCheck

OAM_DB_HOST

Oracle Access Manager (OAM)データベースをインストールするシステムのホスト名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheckおよびDBSchemaCheck

OAM_DB_PORT

OAMデータベース・マシンのポートを入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheckおよびDBSchemaCheck

OAM_DB_SERVICE_NAME

OAMデータベースのサービス名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheckおよびDBSchemaCheck

OAM_DB_USER

OAMデータベース・スキーマの接頭辞名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBSchemaCheck

OAM_DB_PASSWORD

OAMデータベース・スキーマのパスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBSchemaCheck

OAM_DB_SYS_USER

OAMデータベースのシステム・ユーザー名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheck

OAM_DB_SYS_PASSWORD

OAMデータベースのシステム・パスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheck

OAM_DB_CONNECTION_STRING

OAM RACデータベースの接続文字列を次の形式で入力します。

db1^db2

ここで、db1host:port@servicenameになります

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheckおよびDBSchemaCheck

OIM_DB_HOST

Oracle Identity Manager (OIM)データベースをインストールするシステムのホスト名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheckおよびDBSchemaCheck

PostInstallChecks_oim.xml

OIM_DB_PORT

OIMデータベース・マシンのポートを入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheckおよびDBSchemaCheck

PostInstallChecks_oim.xml

OIM_DB_SERVICE_NAME

OIMデータベースのサービス名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheckおよびDBSchemaCheck

PostInstallChecks_oim.xml

OIM_DB_USER

OIMデータベース・スキーマの接頭辞名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBSchemaCheck

PostInstallChecks_oim.xml

OIM_DB_PASSWORD

OIMデータベース・スキーマのパスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBSchemaCheck

PostInstallChecks_oim.xml

OIM_DB_SYS_USER

OIMデータベースのシステム・ユーザー名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheck

OIM_DB_SYS_PASSWORD

OIMデータベースのシステム・パスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheck

OIM_DB_CONNECTION_STRING

OIM RACデータベースの接続文字列を次の形式で入力します。

db1^db2

ここで、db1host:port@servicenameになります

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBParameterCheckおよびDBSchemaCheck

OMSM_DB_HOST

Oracleモバイル・セキュリティ・マネージャ(OMSM)データベースをインストールするシステムのホスト名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBSchemaCheck

OMSM_DB_PORT

OMSMデータベース・マシンのポートを入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBSchemaCheck

OMSM_DB_SERVICE_NAME

OMSMデータベースのサービス名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBSchemaCheck

OMSM_DB_USER

OMSMデータベース・スキーマの接頭辞名を入力します。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBSchemaCheck

OMSM_DB_PASSWORD

OMSMデータベース・スキーマのパスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBSchemaCheck

OMSM_DB_CONNECTION_STRING

OMSM RACデータベースの接続文字列を次の形式で入力します。

db1^db2

ここで、db1host:port@servicenameになります

PreInstallChecks_mandatory.xmlDBSchemaCheck

Oracle Access Manager Oracle WebLogic Server接続のパラメータ


OAM_WLS_ADMINSERVER_HOST

Oracle WebLogic管理サーバーのOAMドメインのホスト名を入力します。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

PostInstallChecks_oam.xml

OAM_WLS_ADMINSERVER_PORT

Oracle WebLogic管理サーバーのOAMドメイン・ポートを入力します。

このパラメータは、OAM_WLS_ADMINSERVER_SSLPORTプロパティの値を指定した場合のみのオプションです。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

PostInstallChecks_oam.xml

OAM_WLS_ADMINSERVER_SSLPORT

Oracle WebLogic Server管理サーバーのOAMドメインSSLポートを入力します。

このパラメータは、OAM_WLS_ADMINSERVER_PORTプロパティの値を指定した場合のみのオプションです。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

PostInstallChecks_oam.xml

OAM_WLSADMIN_USER

Oracle WebLogic管理サーバーのOAMドメイン・ユーザー名を入力します。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

PostInstallChecks_oam.xml

OAM_WLSADMIN_PASSWORD

Oracle WebLogic管理サーバーのOAMドメイン・パスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

PostInstallChecks_oam.xml

OAM_WLS_ADMINSERVER_TRUSTSTORE

Oracle WebLogic管理サーバーのOAMドメイン信頼ストア・ファイルの絶対パスを入力します。このパラメータの詳細は、SSLポートを使用する場合に指定する必要があります。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

OAM_WLS_ADMINSERVER_TRUSTSTORE_PASSPHRASE

Oracle WebLogic管理サーバーのOAMドメイン信頼ストア・ファイルのパスワードを入力します。このパラメータの詳細は、SSLポートを使用する場合に指定する必要があります。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

Oracle Identity Manager Oracle WebLogic Server接続のパラメータ


OIM_WLS_ADMINSERVER_HOST

Oracle WebLogic管理サーバーのOIMドメインのホスト名を入力します。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

PostInstallChecks_oim.xml

OIM_WLS_ADMINSERVER_PORT

Oracle WebLogic管理サーバーのOIMドメイン・ポートを入力します。

このパラメータは、OIM_WLS_ADMINSERVER_SSLPORTプロパティの値を指定した場合のみのオプションです。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

PostInstallChecks_oim.xml

OIM_WLS_ADMINSERVER_SSLPORT

Oracle WebLogic管理サーバーのOIMドメインSSLポートを入力します。

このパラメータは、OIM_WLS_ADMINSERVER_PORTプロパティの値を指定した場合のみのオプションです。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

PostInstallChecks_oim.xml

OIM_WLSADMIN_USER

Oracle WebLogic管理サーバーのOIMドメイン・ユーザー名を入力します。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

PostInstallChecks_oim.xml

OIM_WLSADMIN_PASSWORD

Oracle WebLogic管理サーバーのOIMドメイン・パスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

PostInstallChecks_oim.xml

OIM_WLS_ADMINSERVER_TRUSTSTORE

Oracle WebLogic管理サーバーのOIMドメイン信頼ストア・ファイルの絶対パスを入力します。このパラメータの詳細は、SSLポートを使用する場合に指定する必要があります。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

OIM_WLS_ADMINSERVER_TRUSTSTORE_PASSPHRASE

Oracle WebLogic管理サーバーのOIMドメイン信頼ストア・ファイルのパスワードを入力します。このパラメータの詳細は、SSLポートを使用する場合に指定する必要があります。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PostInstallChecks.xmlWLSCheckおよびDataSourcesCheck

HTTPプロキシ・サーバーのパラメータ


HTTP_PROXY_HOST

HTTPプロキシ・サーバーのホスト名を入力します。


HTTP_PROXY_PORT

HTTPプロキシ・サーバーのポートを入力します。


HTTP_PROXY_USERNAME

HTTPプロキシ・サーバーのユーザー名を入力します。


HTTP_PROXY_PASSWORD

HTTPプロキシ・サーバーのパスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。


手動インストールのみのパラメータ


HOST_TYPE

現在のホストにインストールされている製品を入力します。製品を区切るには、カンマを使用します。このパラメータは、手動デプロイメント・シナリオでディスク領域とメモリーのチェックを行う場合に必要です。

次に例を示します。

OIM,OAM,OMSM,WEB,LDAP

PreInstallChecks_mandatory.xmlFreeMemoryCheckおよびDiskSpaceCheck

ORACLE_HOME

データベース・ホストのOracleホーム・ディレクトリの絶対パスを入力します。これは、Oracle Identity ManagerデータベースがインストールされているOracleホームです。たとえば、/u01/app/aime/product/11.2.0/dbhome_1になります。

このパラメータは、データベース・ホストでPreInstallChecks_dbhost.xmlを手動で実行して、必須のデータベース・パッチをデータベースに適用するかどうかをチェックする場合に必要です。

PreInstallChecks_db.xmlDBPatchCheck

Oracle Identity Managerのパラメータ


SOASERVER_HOST

Oracle SOAをホストする管理対象サーバーのホスト名を入力します。

PostInstallChecks_oim.xml

OIMSERVER_HOST

Oracle Identity Managerをホストする管理対象サーバーのホスト名を入力します。

PostInstallChecks_oim.xml

OIMSERVER_PORT

Oracle Identity Managerをホストする管理対象サーバーが、通常(非SSL)受信接続をリスニングするのに使用するデフォルトのTCPポートを指定します。

PostInstallChecks_oim.xml

OIMSERVER_SSL_PORT

Oracle Identity Managerをホストする管理対象サーバーが、SSL接続をリスニングするのに使用するデフォルトのTCPポートを指定します。

PostInstallChecks_oim.xml

OIMADMIN_USERNAME

Oracle Identity Manager管理者のユーザー名を入力します。

PostInstallChecks_oim.xml

OIMADMIN_PASSWORD

Oracle Identity Manager管理者のパスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PostInstallChecks_oim.xml

SOAADMIN_USERNAME

SOA管理者のユーザー名を入力します。

PostInstallChecks_oim.xml

SOAADMIN_PASSWORD

SOA管理者のパスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PostInstallChecks_oim.xml

OIMSERVER_SERVER_TYPE

Oracle Identity Managerサーバー・タイプにwlsを入力します。Oracle WebLogic Serverは、このリリースでサポートされる唯一のサーバー・タイプです。

PostInstallChecks_oim.xml

SOASERVER_PORT

Oracle SOAをホストする管理対象サーバーが、通常(非SSL)受信接続をリスニングするのに使用するデフォルトのTCPポートを入力します。

PostInstallChecks_oim.xml

SOASERVER_SSL_PORT

Oracle SOAをホストする管理対象サーバーが、SSL接続リクエストをリスニングするのに使用するデフォルトのTCPポートを入力します。

PostInstallChecks_oim.xml

OIMSERVER_INTERNALLOADBALANCERURL

Oracle Identity Managerユーザー・インタフェースへのアクセスに使用されるURLを入力します。アプリケーション・サーバーに応じてロード・バランサURLまたはWebサーバーURL、あるいは単一アプリケーション・サーバーURLを入力できます。この値はOracle Identity Managerによって、通知メールやSOAコールのコールバックURLに使用されます。

PostInstallChecks_oim.xml

OIMSERVER_EXTERNALLOADBALANCERURL

Oracle Identity Manager管理対象サーバーへのアクセスにOracle HTTP Serverを使用しない単一ノード・デプロイメントの詳細を入力します。このパラメータはオプションです。

シングル・サインオン(SSO)が構成されているデプロイメントで、Oracle Identity Manager管理対象サーバーへのアクセスにOracle HTTP Serverを使用する場合、OIMユーザー・インタフェースが利用できるSSO URLを指定します。

PostInstallChecks_oim.xml

EMAIL_ACCOUNT_PASSWORD

Oracle User Messaging Serviceを使用したメール・サーバー構成に使用されるパスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PostInstallChecks_oim.xml

SOA_HOME

SOAアプリケーションをインストールするディレクトリの絶対パスを指定します。

PostInstallChecks_oim.xml

TRUST_STORE

信頼キーストアのファイル名と絶対パスを入力します。

PostInstallChecks_oim.xml

TRUST_STORE_PASSPHRASE

信頼キーストアのパスワードを入力します。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PostInstallChecks_oim.xml

TRUST_STORE_TYPE

信頼キーストアのタイプを入力します。このパラメータに共通で使用される値はJKSです。

PostInstallChecks_oim.xml

Oracle Unified Directoryのパラメータ


OUD_HOST

Oracle Unified Directoryをインストールするサーバーのホスト名を指定します。

PostConfigChecks_oudhost.xml

OUD_ADMINPORT

Oracle Unified Directory管理接続ポートを入力します。

PostConfigChecks_oudhost.xml

OUD_ADMINUID

Oracle Unified Directoryレプリケーションのグローバル管理者のユーザー名を指定します。このパラメータのデフォルト値はadminです。レプリケーションがOracle Unified Directoryインスタンスに構成されていない場合、このパラメータをスキップできます。

PostConfigChecks_oudhost.xmlReplicationCheck

OUD_ADMINPASSWORD

Oracle Unified Directoryレプリケーションのグローバル管理者のパスワードを指定します。レプリケーションがOracle Unified Directoryインスタンスに構成されていない場合、このパラメータをスキップできます。

このパラメータはオプションです。指定しない場合、ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時にこのパスワードが求められます。

PostConfigChecks_oudhost.xml

OUD_HOME

Oracle Unified Directoryをインストールするディレクトリのパスを入力します。このパラメータはオプションです。

次に例を示します。

/app/idm/Oracle_OUD1

PostConfigChecks_oudhost.xml

OUD_INSTANCE_HOME

Oracle Unified Directoryインスタンスのパスを指定します。

次に例を示します。

/app/idm/asinst_1

PostConfigChecks_oudhost.xml


2.3 Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティの実行

Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティは、Oracle Identity and Access Managementの設定に対して検証チェックを実行します。ユーティリティは、ご使用の環境からデータを収集し、XMLファイルの一連のヘルス・チェック・プラグインを実行して、ユーザーの環境構成の設定と様々なOracle推奨構成の設定とを比較するレポートを生成します。

idmhc.sh実行スクリプト(Windowsの場合はidmhc.bat)は、環境ヘルス・チェック・ユーティリティの実行に必要であり、healthcheck/binディレクトリにあります。


注意:

Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティを実行する前に、次の手順を行います。


このコマンドの実行に使用されるオプションは、Oracle Identity and Access Managementを手動でインストールしたか、自動化によるインストールを行ったかに応じて異なります。

この項では、環境ヘルス・チェック・ユーティリティを実行できるシナリオについて説明します。

2.3.1 手動インストール設定でのOracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティの実行

Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティを手動で実行するには、次の手順を行います。

  1. 実行ファイルが含まれる場所にディレクトリを変更します。

    LinuxまたはUNIXの場合:

    cd ORACLE_HOME/healthcheck/bin
    

    Windowsの場合:

    cd ORACLE_HOME\healthcheck\bin
    
  2. 次のコマンドを実行して、環境ヘルス・チェック・ユーティリティを実行します。

    LinuxまたはUNIXの場合:

    idmhc.sh -manifest location_of_manifest_file -topology location_of_topology.xml_file -credconfig location_of_credconfig_folder -group group_name(s) [-recover true|false] [-logDir path_to_healthcheck_log_files] [-DlogLevel=loglevel]
    

    Windowsの場合:

    idmhc.bat -manifest location_of_manifest_file -topology location_of_topology.xml_file -credconfig location_of_credconfig_folder -group group_name(s) [-recover true|false] [-logDir path_to_healthcheck_log_files] [-DlogLevel=loglevel]
    

    次に例を示します。

    idmhc.sh -manifest ORACLE_HOME/healthcheck/config/PostInstallChecks.xml -logDir ORACLE_HOME/healthcheck/bin/logs/healthchecker -DlogLevel=FINEST
    

    表2-11は、環境ヘルス・チェック・ユーティリティの実行時に使用可能な各種パラメータについて説明しています。

    表2-11 環境ヘルス・チェック・ユーティリティ・コマンドのパラメータ

    オプション 説明

    -manifest

    プラグイン・マニフェスト・ファイルの場所を入力します。

    このパラメータは必須です。実行するプラグインを構成します。

    マニフェスト・ファイルは、healthcheck/configディレクトリにあります。

    -topology

    topology.xmlファイルの場所を入力します。このパラメータはオプションです。

    指定する場合、idmhc.propertiesファイルにパラメータの値を入力する必要はありません。コマンドの実行時にこのオプションを指定し、idmhc.propertiesファイルに値がある場合、ヘルス・チェック・ユーティリティはidmhc.propertiesの値を使用します。

    このオプションは、自動化インストール設定で環境ヘルス・チェック・ユーティリティを手動で実行する場合のみ適用可能です。

    -credconfig

    credconfigフォルダの場所を入力します。このパラメータはオプションです。

    指定する場合、idmhc.propertiesファイルにパラメータの値を入力する必要はありません。コマンドの実行時にこのオプションを指定し、idmhc.propertiesファイルに値がある場合、環境ヘルス・チェック・ユーティリティはidmhc.propertiesの値を使用します。

    このオプションは、自動化インストール設定で環境ヘルス・チェック・ユーティリティを手動で実行する場合のみ適用可能です。

    -group

    マニフェスト・ファイルに定義されているとおりにグループ名を指定します。値はカンマを使用して区切ります。このパラメータはオプションです。

    -recover

    trueまたはfalseを指定します。最新のスナップショットからリカバリするにはtrueを指定します。デフォルトはfalseです。このパラメータはオプションです。

    -logDir

    環境ヘルス・チェック・ユーティリティがログ・ファイルとレポートを格納する場所を指定します。このパラメータはオプションです。

    指定しない場合、ユーティリティは、デフォルトでCurrent_working_directory/logs/healthcheckerディレクトリにヘルス・チェックのサマリー・レポートを保存します。

    -DlogLevel

    ログ・ファイルに記録する必要があるメッセージのレベルを指定します。次のいずれかの値を入力します。

    • SEVERE

    • WARNING

    • INFO

    • CONFIG

    • FINE

    • FINER

    • FINEST

    このパラメータはオプションです。指定しない場合、デフォルト値はINFOです。


    コマンドの実行時に表2-12に示すオプションを使用できます。

    表2-12 環境ヘルス・チェック・ユーティリティ・コマンドのオプション

    オプション 説明

    -v

    製品バージョンを出力してツールを終了します。

    -h

    ヘルプ情報を出力してツールを終了します。



    注意:

    構成後に手動インストール設定でヘルス・チェック・ユーティリティを手動で実行する方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』の構成後の環境ヘルス・チェック・ユーティリティの実行に関する項を参照してください。

2.3.2 自動化インストール設定でのOracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティの実行

ライフ・サイクル管理ツールを使用してOracle Identity and Access Managementをインストールした場合、Oracle Identity and Access環境ヘルス・チェック・ユーティリティは、自動化インストーラによって自動的に呼び出されます。

自動化インストール設定でヘルス・チェック・ユーティリティを手動で実行するには、第2.3.1項の手順に従います。


注意:

ライフ・サイクル管理(LCM)ツールのインストール前にヘルス・チェック・ユーティリティを手動で実行する方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementデプロイメント・ガイド』の基本システム要件を確認するためのヘルス・チェック・ユーティリティの実行に関する項を参照してください。