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Oracle® Fusion Middleware Identity Managementリリース・ノート
11gリリース2 (11.1.2.3)
E61969-07
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8 Oracle Mobile Security Suite

この章では、Oracle Mobile Security Suite (OMSS)に関連する問題について説明します。

次の項目が含まれます。

8.1 一般的な問題および回避策

この項の内容はコンポーネントごとに分かれています。

8.1.1 一般的な問題および回避策

この項では、コンポーネント固有でない問題について説明します。次のトピックが含まれます:

8.1.1.1 現在OMSS PS3でTransfer to Production (T2P)がサポートされない

Oracle Mobile Security Suiteアーティファクトのテスト環境から本番環境への移行はサポートされません。テストの後、管理者がOracle Mobile Security Suiteを本番環境にデプロイし、その新しい環境で構成とポリシーを手動で再作成する必要があります。

8.1.1.2 Windowsがサポートされない

このリリースのOracle Mobile Security SuiteではWindowsプラットフォームはサポートされません。

8.1.2 一般的な問題および回避策: モバイル・セキュリティ・マネージャ(MSM)

この項の内容は次のとおりです。

8.1.2.1 Androidアプリケーション・バイナリをアップロードしたときに配布の詳細がすぐに表示されない

Androidアプリケーション・バイナリをモバイル・セキュリティ・マネージャのアプリケーション・カタログにアップロードしているとき、アプリケーションの詳細(パッケージ名やバージョンなど)がすぐに現在の画面に表示されません。アプリケーションを保存してから再表示すると、アプリケーションの詳細が表示されます。

8.1.2.2 アスタリスクがユーザー名に含まれるユーザーがロールにマッピングされない

LDAP内のユーザー・アカウントでユーザー名にアスタリスク(*)が含まれる場合は、モバイル・セキュリティ・マネージャのロールに正しくマッピングされません。回避策は、ユーザー名でアスタリスクを使用しないことです。

8.1.2.3 所定のデバイスに適用可能なポリシーでデバイス詳細を選択解除したとき、デバイスから削除されないMDMポリシー要素がある

モバイル・セキュリティ・マネージャによって、モバイル・デバイス管理(MDM)の構成、ポリシーおよび制約が施行されるのは、モバイル・セキュリティ・ポリシー定義でこのポリシーのデバイスの詳細を指定が選択される場合のみです。所定のデバイスがMDMに登録されたときに、デバイス詳細が指定された適用可能なポリシーが使用されたとします。その後、このポリシーが更新されてこのポリシーのデバイスの詳細を指定が選択解除されても、関連付けられたMDMデバイス構成は自動的には削除されません。コマンド(LockWipeSyncなど)をデバイスに引き続き送信することができます。

8.1.2.4 プッシュ通知では1つのMicrosoft Exchangeサーバーがサポートされる

Microsoft Exchangeプッシュ通知に関するモバイル・セキュリティ・マネージャ・サーバーの設定は、すべてのモバイル・セキュリティ・ポリシーでグローバルです。モバイル・セキュリティ・ポリシーごとに別のMicrosoft Exchangeサーバーを構成することはできません。

8.1.2.5 ロールによるポリシーの検索で大/小文字が区別される

割り当てられたモバイル・ロールの名前によるモバイル・セキュリティ・ポリシーの検索では大/小文字が区別されますが、他の属性(ポリシー名など)によるモバイル・セキュリティ・ポリシーの検索では区別されません。回避策は、ポリシーを検索するときに大/小文字を区別したロール名を使用することです。

8.1.2.6 進行中のアプリケーション・アップロードを取り消せない

アプリケーション・バイナリをモバイル・セキュリティ・マネージャのアプリケーション・カタログにアップロードするとき、アップロードが開始すると取り消すことができません。「取消」をクリックすると現在のダイアログが閉じますが、アプリケーションのアップロードはバックグラウンドで完了します。

8.1.2.7 ユーザーとロールの検索で結果が最大1000件しか表示されない

モバイル・セキュリティ・マネージャでユーザーまたはロールを検索するとき、検索と一致する結果が1000件を超える場合でも、最大で1000件のユーザーまたはロールしか表示されません。回避策は、検索と一致する結果が1000未満になるように検索基準を更新することです。

8.1.3 一般的な問題および回避策: Mobile Security Access Server (MSAS)

この項の内容は次のとおりです。

8.1.3.1 MSASログ・ファイルのJPS-06514およびJPS-06619警告メッセージ

MSASログ・ファイルに次の警告メッセージが含まれます。

WARNING: JPS-06514 Opening of file based keystore failed. WARNING: JPS-06619 Key store file keystores.xml integrity check failed. 

「WARNING: JPS-06514」および「WARNING: JPS-06619」のコードを含むメッセージは無視することができます。

8.1.3.2 MSASインスタンスを削除してもOAuthクライアントとWebGate構成がOAMから削除されない

configMSAS.shを使用してMSASインスタンスを構成するとき、Oracle Access Managerに対してMSASインスタンスのOAuthクライアントとWebGate構成の登録が自動的に試行されます。そのMSASインスタンスが後で削除されるとき、前に登録されたOAuthクライアントとWebGate構成は自動的に削除されません。回避策は、OAMコンソールUIを使用してOAuthクライアントとWebGate構成を手動で削除することです。

8.1.3.3 OAM Test-to-Production (T2P)の後で同じ論理MSASインスタンスIDを使用するとエラーが発生する

Oracle Access ManagerとOracle Mobile Security Suiteはこのリリースでは一緒にインストールされます。OAM Test-to-Production (T2P)プロセスに従って、OAM構成を移行元環境から移行先環境に移行すると、Mobile Security Access Serverの構成要素の一部も移行されます。このために移行先環境で競合が生じます。たとえば、移行元環境で前に使用されていたのと同じ論理MSASインスタンスIDが移行先環境で選択されていると、移行先環境でのOracle Mobile Security Suite標準構成プロセスの実行が失敗します。回避策は、移行先環境では別の論理MSASインスタンスIDを選択することです。移行元環境で使用されていた論理MSASインスタンスIDを再利用しないでください。

8.1.3.4 モバイル・デバイスでMSASコンソールUIが正常に表示されない

MSASコンソールUIはモバイル・デバイスでは正常に表示されません。MSASコンソールUIを表示するための回避策は、OAMポリシー・マネージャ・コンソールの動作が保証されているデスクトップWebブラウザを使用することです。

8.1.3.5 OMSSコンソールUIによりデフォルトでRSA 1024ビットの鍵が提案される

Oracle Mobile Security SuiteコンソールUIのいくつもの画面で、公開鍵を新規作成する際にRSA 1024ビットの鍵がデフォルトで提案されます。標準のセキュリティ推奨事項では、鍵の最小サイズとしてRSA 2048ビットの使用をお薦めします。回避策は、デフォルトの選択肢を変更して、RSA 2048ビット以上の鍵を使用することです。

8.1.3.6 MSASコンソールにリバース・プロキシ用のホスト・ヘッダー構成オプションがない

MSASコンソールには、ホスト・ヘッダーのMSASとバックエンドを切り替えるオプションがありませんが、これが影響するのはリバース・プロキシが関連付けられたJWTクライアント・ポリシーのみです(起動時)。この問題のためにJWTオーディエンス制限チェックが失敗しないようにするには、関連付けられたJWTクライアント・ポリシーでaudience.uriプロパティにNoneを設定します。

8.1.3.7 WLST displayIdentityProfileコマンドの出力にTERM_CHARが含まれる

displayIdentityProfileコマンドのディスプレイ出力で、出力の改行文字の場所にTERM_CHARが含まれます。このような無効なTERM_CHARは無視することができます。

8.1.3.8 プロキシ・アプリケーションで異なるURLに対して同じ名前を使用すると実行時に予期しない動作が発生する

プロキシ・アプリケーションを作成するときは、複数の異なるURLで同じプロキシ名を使用しないでください。そうした場合、実行時に予期しない動作が引き起こされます。

8.1.3.9 Oracle Access Manager分散型資格証明コレクタに対するSSOはサポートされない

Oracle Mobile Security SuiteでOracle Access Managerに対するSSOがサポートされるのは、OAMログイン・ページが埋込み資格証明コレクタ・モードを使用して公開されるときです。OAMログイン・ページが分散型資格証明コレクタ・モードを使用して公開されている場合、SSOはサポートされません

8.1.4 一般的な問題および回避策: iOS対応セキュア・ワークスペース・アプリケーション

この項の内容は次のとおりです。

8.1.4.1 ビデオをオンラインで再生できない

Webサイトにホストされているオンライン・ビデオ・ファイルをセキュア・ブラウザで再生しようとするとエラーになります。回避策は、ビデオ・ファイルをローカルにダウンロードしてから再生することです。

8.1.4.2 バイブレーション・モードが有効になっているときにビデオ・ファイルの音声が聞こえない

ハードウェア・バイブレーション・モードがiOSデバイスで有効になっている場合、セキュア・ブラウザでローカル・ビデオ・ファイルを再生するときに音声が聞こえません。回避策は、バイブレーション・モードをオフにすることです。

8.1.4.3 最低OSバージョンがモバイル・デバイスのバージョンより高い場合でもカタログ・アプリケーションがセキュア・ワークスペース・アプリケーション・ホームページに表示される

「インストール先: ホームページ」ポリシー設定が有効になっている場合、デバイスのOSが「最低OSバージョン」ポリシー設定で求められる最低バージョンを満たさない場合でも、アプリケーションはSecure Workspaceアプリケーション・ホームページに表示されます。回避策は、モバイル・アプリケーションでは「最低OSバージョン」制限を付けて「インストール先: ホームページ」を設定しないことです。かわりに、ユーザーが動的カタログからモバイル・アプリケーションをインストールできるように許可します。こうすると、「最低OSバージョン」制限が正しく適用されます。

8.1.4.4 サポート対象外リージョンではセキュア・ワークスペースが英語に戻る

構成済デバイス言語がアプリケーションのローカライズ言語のいずれにも一致しない場合、セキュア・ワークスペース・アプリケーションは英語に戻ります。デバイス言語がサポート対象言語に設定されていても、リージョンがサポートされない場合、アプリケーションは英語に戻ります。回避策は、デバイス言語をサポート対象言語とサポート対象リージョンに設定するか、リージョンを構成しないことです。

8.1.4.5 カスタマイズ可能なワークスペース名がデバイス言語でローカライズされない

セキュア・ワークスペース・アプリケーションに別のアプリケーション名を付けてカスタマイズする場合、1つの言語の1つの名前しかサポートされません。言語ごとに異なる名前が望ましい場合、回避策は、言語ごとにアプリケーションのカスタマイズ・バージョンを個別に作成することです。

8.1.4.6 ユーザーが管理対象デバイスのパスコード・オフ設定を切り替えられる

管理対象デバイスを登録した後で、ユーザーはパスコード・オフ設定を選択できますが、デバイスによってユーザーがパスコードをリセットするように強制されます。iOS 7.x MDM APIの制約により、パスコード・オフ設定を完全に無効にすることができません。

8.1.4.7 iOS設定で、ワークスペース・アプリケーションが表示されるまで少し時間がかかる場合がある

iOS 9では、アプリケーションのリストが「設定」に動的にロードされます。そのため、ワークスペース・アプリケーションがiOSの「設定」画面のアプリケーションのリストに表示されるまで、少し時間がかかる場合があります。

8.1.5 一般的な問題および回避策: Android対応セキュア・ワークスペース・アプリケーション

この項の内容は次のとおりです。

8.1.5.1 ログイン中に進捗ダイアログが一時的に終了する

MDMが有効になっていないとき、セキュア・ワークスペース・アプリケーションのログイン・プロセスで、「ログイン中」進捗ダイアログが一時的に消えてから再表示されます。この一時的な終了は機能に影響しません。

8.1.5.2 セキュア・ブラウザでvAppを開くと既存のタブが閉じる

セキュア・ブラウザで仮想アプリケーションを開くと、前に開いていたブラウザ・タブ(ある場合)が閉じられます。

8.1.5.3 カスタマイズ可能なワークスペース名がデバイス言語でローカライズされない

セキュア・ワークスペース・アプリケーションに別のアプリケーション名を付けてカスタマイズする場合、1つの言語の1つの名前しかサポートされません。言語ごとに異なる名前が望ましい場合、回避策は、言語ごとにアプリケーションのカスタマイズ・バージョンを個別に作成することです。

8.1.5.4 AndroidデバイスのTalkbackアクセシビリティ機能がパスワードの文字を正しく読み上げない

Talkbackが有効になっており、ヘッドフォンを使用しているとき、Talkbackによってパスワード・フィールドの文字が読み上げられます。ただし、多数のAndroidデバイスで、Talkbackは文字の名前のかわりに「ドット」と読み上げます。これはセキュア・ワークスペースのバグではありませんが、多数のAndroidデバイスに影響する既知の制約事項です。

8.1.6 一般的な問題および回避策: iOS対応アプリケーション・コンテナ化ツール

この項の内容は次のとおりです。

8.1.6.1 ビデオのストリーミングが機能しない

Webサイトにホストされているオンライン・ビデオ・ファイルをコンテナ化されたアプリケーションで再生しようとするとエラーになります。回避策は、ビデオ・ファイルをローカルにダウンロードしてから再生することです。

8.1.6.2 ソケットレベルのセキュア・ネットワーキングがサポートされない

ソケットレベル通信プリミティブを直接使用するアプリケーションのセキュア・ネットワーキングはサポートされません。

8.1.6.3 ローカル・ギャラリへのイメージの保存を制限できない

コンテナ化されたアプリケーションがQLPreviewControllerの「イメージの保存」機能を提供するとき、ローカル・ギャラリへのイメージの保存制約がモバイル・セキュリティ・マネージャで有効になっている場合でも、そのアプリケーションのイメージ保存機能を制限することはできません。

8.1.6.4 UIストーリーボードを含むXamarinアプリケーションは正常にコンテナ化されない

UIストーリーボードを使用するXamarinアプリケーションがコンテナ化されると、空の画面が表示されるか異常終了します。回避策は、Xamarinアプリケーションを作成するときにUIストーリーボードを使用しないことです。

8.1.6.5 iOS対応アプリケーション・コンテナ化ツールはローカライズされない

アプリケーション・コンテナ化ツールはローカライズされません。OSXターミナル・ウィンドウで設定されたロケールにかかわらずすべてのテキストが英語で表示されます。

8.1.6.6 Touch IDのクラッシュを回避するには、11.1.2.3.1ツールを使用して以前のバージョン3ツールでコンテナ化されたアプリケーションを再構成する

iOS Touch ID機能が有効になっている場合、バージョン3.0.nのアプリケーションのコンテナ化が起動時にクラッシュします。この問題を修正するには、11.1.2.3.1アプリケーション・コンテナ化ツールを使用してアプリケーションを再構成します。コンテナ化されたアプリケーションがすべて11.1.2.3.1コンテナ化にアップグレードされるまでは、Touch IDをオフにします。

8.1.7 一般的な問題および回避策: Android対応アプリケーション・コンテナ化ツール

この項の内容は次のとおりです。

8.1.7.1 ファイル共有が制限されていてもコンテナ化されていないアプリケーションの一部が表示される

セキュア・ワークスペース・ポリシーがファイル共有を制限するように設定されているとき、コンテナ化されていないアプリケーションが、Android上の使用可能なアプリケーションのリストに表示されることがあります。ただし、このようなコンテナ化されていないアプリケーションの1つを選択しようとすると、暗号化されたデータがアプリケーションによってアクセスされます。暗号化されていないデータの漏洩はありません。

8.1.7.2 コンテナ・ポリシーからのリダイレクトは実装されない

セキュア・ワークスペース・アプリケーション内のWebページから、カスタムURLスキームを使用する他のアプリケーションへのリダイレクトを許可または拒否するセキュア・ワークスペース・ポリシーは、Androidに実装されていません。

8.1.7.3 ソケットレベルのセキュア・ネットワーキングがサポートされない

ソケットレベル通信プリミティブを直接使用するアプリケーションのセキュア・ネットワーキングはサポートされません。

8.1.7.4 ドキュメント・プロバイダを公開するアプリケーションはコンテナ化されてもリスト表示されない

Androidストレージ・アクセス・フレームワークのドキュメント・プロバイダ・インタフェースを実装するアプリケーションは、コンテナ化された後で、他のモバイル・アプリケーションのオープン可能リストに表示されません。

8.1.7.5 コンテナ化されたアプリケーションのホーム画面ウィジェットがロードされない

ウィジェットをサポートするAndroidに、コンテナ化されたアプリケーションをインストールし、ウィジェットの1つをAndroidホーム画面にドラッグすると、ウィジェットが開くときにウィジェットのロードで問題が発生というエラーが発生します。

8.1.7.6 Android対応アプリケーション・コンテナ化ツールはローカライズされない

アプリケーション・コンテナ化ツールはローカライズされません。OSXターミナル・ウィンドウで設定されたロケールにかかわらずすべてのテキストが英語で表示されます。

8.2 構成に関する問題と回避策

この項の内容はコンポーネントごとに分かれています。

8.2.1 構成の問題および回避策: モバイル・セキュリティ・マネージャ(MSM)

この項には次のトピックが含まれます:

8.2.1.1 WebLogic 10.3.6.0.10のパッチ要件

Oracle Mobile Security Suite 11gリリース2 (11.1.2.3.0)では、インストール後にWebLogic 10.3.6.0.10に次のパッチを適用する必要があります。

  • 13856604: NEW TIMEOUT PROPERTY REQUIRED FOR HTTPRESPONSE INSTEAD OF COMPLETEMESSAGETIMEOUT

  • 15865825: DISABLE BASIC AUTH FOR OWSM WHILE KEEP BACKWARD COMPATIBILITY

  • 14809365: HTTP BASIC AUTHENTICATION FOR WLS WS STACK

My Oracle Support (旧OracleMetaLink)からパッチを入手するには、次のURLに移動し、「パッチと更新版」をクリックしてパッチ番号を検索してください。

https://support.oracle.com/

8.2.2 構成の問題および回避策: Mobile Security Access Server (MSAS)

この項には次のトピックが含まれます:

8.2.2.1 論理MSASインスタンスIDが存在しないときにidmConfigToolが失敗する

idmConfigToolプロパティ・ファイルに含まれる論理MSASインスタンスIDが、configMSAS.shが以前に実行された際にconfigMSAS.shプロパティ・ファイルに含まれていた論理MSASインスタンスIDと一致しない場合、idmConfigTool –configOMSS mode=OMSASコマンドが次のエラーで失敗します。

(1/4) Configuring OMSAS Identity Profile Error [oracle.wsm.cli.CommandLineException: WSM-15013 : No session to abort.]

このエラーが発生すると、Mobile Security Access ServerのIDSプロファイルが作成されることがあり、idmConfigToolプロパティ・ファイルが正しい論理MSASインスタンスIDを使用するように後で更新され、idmConfigTool –configOMSS mode=OMSASが再び実行されたときに、さらにエラーが引き起こされる場合があります。回避策は、idmConfigToolプロパティ・ファイルが新しいIDSプロファイル名を使用するように更新するか、前に作成されたIDSプロファイルをWLSTコマンドを使用して削除することです。

8.2.2.2 WebLogic Serveデモ・アイデンティティ証明書でのSSL構成ではOAM/OAuthホストの短縮名を使用する必要がある

SSL用のOracle Access Manager構成では、WebLogic Serverのデモ・アイデンティティ証明書をデフォルトで使用できます。このデモ・アイデンティティ証明書にはサーバー・ホストの短縮名のみが含まれます。完全修飾ドメイン名は含まれません。デモ・アイデンティティ証明書が使用されるときに、MSASがSSLを介してOracle Access Manager (OAuthサーバーを含む)に接続するには、MSASの構成でOracle Access ManagerまたはOAuthサーバー・ホスト(あるいは両方)の完全修飾ドメインではなく短縮名を使用する必要があります。

これは、configMSAS.shによって使用されるOAM_HOSTおよびOAUTH_HOSTプロパティと、OAuth2機密クライアントおよびOAuth2モバイル・クライアント認証エンドポイントに該当します。これらを構成するには、MSASコンソールで「環境」→「インスタンス」→「<ゲートウェイ・インスタンス>」→「認証エンドポイント」ページを開き、OAuth2機密クライアント: エンドポイントおよびOAuth2モバイル・クライアント: エンドポイント・パラメータを更新します。