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Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3.0)
E61963-04
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2 インストールの準備

この章では、Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.3.0)をインストールする前に確認する必要のある情報を提供します。

この章では、次の項目について説明します。

2.1 システム要件および動作保証の確認

インストールを実行する前に、 システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストールする製品の最小インストール要件を環境が満たしていることを確認します。

  • Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様

    このドキュメントには、ハードウェアとソフトウェアの要件、最小ディスク領域とメモリーの要件、および必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチに関する情報が含まれます。

  • Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成

    このドキュメントには、サポートされるインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品に関する情報が含まれます。

  • インストール時に発生する可能性がある相互運用性および互換性の問題については、『Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド』を参照してください。

    Oracle Fusion Middleware製品が旧バージョンの他のOracle Fusion Middleware、Oracleまたはサード・パーティ製品と機能するために重要な情報がこのマニュアルに記載されています。この情報は、既存の環境をアップグレードする既存ユーザーと新しいOracle Fusion Middlewareユーザーの両方に適用されます。

2.2 Java Access Bridgeのインストールおよび構成(Windowsのみ)

Oracle Identity and Access ManagementをWindowsオペレーティング・システムにインストールする場合、第508条のアクセシビリティに対応するJava Access Bridgeをインストールおよび構成することもできます。これは、セクション508のアクセシビリティ機能が必要な場合にのみ必要です。

  1. 次のURLからJava Access Bridgeをダウンロードします。

    http://java.sun.com/javase/technologies/accessibility/accessbridge/
    
  2. Java Access Bridgeをインストールします。

  3. access-bridge.jarjaccess-1_4.jarをインストール場所からjre\lib\extディレクトリにコピーします。

  4. WindowsAccessBridge.dllJavaAccessBridge.dllおよびJAWTAccessBridge.dllの各ファイルをインストール場所からjre\binディレクトリにコピーします。

  5. accessibility.propertiesファイルをjre\libディレクトリにコピーします。

2.3 インストール・ディレクトリの特定

このトピックでは、大部分のOracle Identity and Access Managementのインストールと構成を完了するために特定する必要のあるディレクトリを説明します。

この項で説明する共通ディレクトリの内容は、次のとおりです。

Oracle Fusion MiddlewareとOracle WebLogic Serverの基本概念の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareのコンセプトの理解に関する項を参照してください。

2.3.1 Oracleミドルウェア・ホームの場所

Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所を特定します。インストーラによって、インストールしているコンポーネントのOracleホーム・ディレクトリがOracleミドルウェア・ホームに作成されます。Oracleミドルウェア・ホームはOracle WebLogic Serverのインストール時に作成します。Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリは、通常MW_HOMEと呼ばれます。

インストールしているOracle Identity and Access Managementのコンポーネントごとに個別のミドルウェア・ホームを作成して使用することをお薦めします。

次に例を示します。

ORACLE_BASE/products/fmw_oim

注意:

ORACLE_BASEは、Oracle製品のインストール先であるベース・ディレクトリです。たとえば、/u01/oracleです

2.3.2 Oracleホーム・ディレクトリ

コンポーネントのOracleホーム・ディレクトリの名前を指定します。インストーラは、このフィールドに入力する名前を使用して、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力する場所の下にOracleホーム・ディレクトリを作成します。Oracleホーム・ディレクトリのデフォルト名はOracle_IDM1です。

バイナリやライブラリなどの、コンポーネントのホストに必要なファイルがOracleホーム・ディレクトリにインストールされます。たとえば、Oracleホーム・パスはORACLE_HOME変数で特定されます。

このドキュメントでは、このディレクトリをIAM_HOMEとも呼びます。


注意:

Oracle Homeなど、ディレクトリ名にスペースは使用しないでください。ディレクトリ名でのスペースの使用は、サポートされていません。

2.3.3 Oracle共通ディレクトリ

このディレクトリは、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力する場所の下に作成されます。

コンポーネントのホストに必要なOracle Java Required Files (JRF)が、Oracle共通ディレクトリにインストールされます。各Oracleミドルウェア・ホーム内には、1つのOracle共通ホームのみ作成できます。たとえば、Oracle共通ディレクトリはoracle_common変数で特定されます。

2.3.4 Oracle WebLogicドメイン・ディレクトリ

WebLogicドメインには、ドメイン内のすべてのリソースを一元的に構成および管理する、管理サーバーという特別なWebLogic Serverインスタンスが含まれます。通常、ドメインは、管理対象サーバーという追加のWebLogic Serverインスタンスを含めるように構成します。Webアプリケーション、EJB、WebサービスなどのJavaコンポーネントおよびその他のリソースを管理対象サーバーにデプロイし、管理サーバーは構成および管理目的にのみ使用します。

ドメイン内の管理対象サーバーは、クラスタにグループ化できます。

ドメインのディレクトリ構造は、WebLogic Serverホームのディレクトリ構造とは別個です。任意の場所に配置でき、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ内に配置する必要はありません。ドメインはOracleインスタンスのピアです。

Oracle Fusion Middleware構成ウィザードは、デフォルトでミドルウェア・ホーム(MW_HOME)の下のuser_projectsというディレクトリにドメインを作成します。ただし、MiddlewareホームとOracleホーム・ディレクトリの両方の外部にドメイン・ホームとアプリケーションのホームを作成することをお薦めします。これによって、MiddlewareホームやOracleホームにパッチを適用する必要がある場合でも、ドメインとアプリケーションの情報は変更されません。

ドメイン・ホーム・ディレクトリは、このガイドでは DOMAIN_HOMEと呼ばれ、そのドメイン名とそれ以下のすべてのフォルダを含みます。たとえば、LinuxまたはUNIXオペレーティング・システムで、Oracle Access Managementドメインの場所として/u01/oracle/admin/oam/user_projects/domains、ドメイン名としてoam_domainを指定した場合、このドキュメントでDOMAIN_HOME/u01/oracle/admin/oam/user_projects/domains/oam_domainを表すために使用されます。

2.3.5 WebLogic Serverディレクトリ

Oracle WebLogic Serverホーム・ディレクトリのパスを入力します。このディレクトリには、Oracle WebLogic Serverのホストに必要なファイルが含まれます。たとえば、ORACLE_BASE/products/fmw_oam/wlserver_10.3です。例の中ではWL_HOME変数として示されます。


注意:

ORACLE_BASEは、Oracle製品のインストール先であるベース・ディレクトリです。たとえば、/u01/oracleです

2.4 ポート番号の特定

Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.3.0)コンポーネントを既存のOracle Identity and Access Managementコンポーネントに対してインストールする場合、既存コンポーネントのポートを特定する必要があります。たとえば、Oracle Identity Managerを既存のOracle Internet Directoryインスタンスに対してインストールする場合、Oracle Identity Managerのインストール時にポートを特定する必要があります。

2.5 インストール・ログ・ファイルの場所

インストーラは、LinuxまたはUNIXシステムではORACLE_INVENTORY_LOCATION/logsディレクトリ、WindowsシステムではORACLE_INVENTORY_LOCATION\logsディレクトリにログ・ファイルを書き込みます。

UNIXシステムで、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、ORACLE_HOME/oraInst.locファイルで確認できます。

Microsoft Windowsシステムでは、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

次のインストール・ログ・ファイルがログ・ディレクトリに書き込まれます。

  • installDATE-TIME_STAMP.log

  • installDATE-TIME_STAMP.out

  • installActionsDATE-TIME_STAMP.log

  • installProfileDATE-TIME_STAMP.log

  • oraInstallDATE-TIME_STAMP.err

  • oraInstallDATE-TIME_STAMP.log

2.6 データベースのパスワード・ポリシーの検証

必要なデータベース・スキーマをインストールする前に、現在のデータベースのパスワード・ポリシーを確認します。特に、パスワードの有効期限ポリシーを確認します。必要なスキーマのパスワードの期限が切れていないことが重要です。詳細は、付録G「Oracle Database 11gのOAMスキーマのパスワードの有効期限は180日」を参照してください。