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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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62.3 統合アーキテクチャ

次の図は、Access ManagerとSAP NetWeaver Enterprise Portal間の統合を示しています。

62.3.1 プロセス概要: SAP NetWeaver Enterprise Portalとの統合

SAP NetWeaver Enterprise Portalとの統合プロセスの概要を次に示します。

  1. ユーザーは、SAP NetWeaver Enterprise Portalを介してコンテンツにアクセスしようとします。

    たとえば、ユーザーは次のURLを入力して、プロキシ・サーバー経由でHRアプリケーションにアクセスします。

    https://host:port/irj

  2. WebGateは、リクエストを捕捉して、リソースが保護されているかどうかを決定するセキュリティ・ポリシーについてアクセス・サーバーに問合せを行います。

    セキュリティ・ポリシーは、認証スキーム、認可ルールおよび許可操作で構成されます。認証および認可の成功または失敗に応じて、指定のアクションが実行されます。

    SAP /irjログインURLのアクセス・システム・セキュリティ・ポリシーは、https://host:port/irj URLを使用してアクセスされるすべてのリソースに対して適用可能です。

    SAP NetWeaver Enterprise Portalには、iViewへのアクセス権をユーザーに設定する独自の認証システムがあります。

  3. リソースが保護されている場合、WebGateは、ユーザーに認証資格証明を要求します。

    WebGateが要求する資格証明は、Basic over LDAPまたはフォームベース認証など、アクセス・システムで構成されている認証スキームによって異なります。

  4. 資格証明が有効な場合、アクセス・システムは、ユーザーを認証し、ユーザーのブラウザに暗号化したObSSOCookieを設定します。

  5. 認証後、アクセス・システムで定義されている認証ルールが、セキュリティ・ポリシーに基づいて適用されます。

    認証ルールに基づいて、特定のアクションが実行されます。ユーザーが認可されると、SAP Portalログイン(リクエストされたコンテンツ)へのアクセスが許可されます。SAP Enterprise Portalのヘッダー変数統合の場合、アクセス・サーバーは、ヘッダー変数に認証済ユーザーIDを設定します。

    ユーザーが認証されない、または認可されない場合、このユーザーはアクセスを拒否され、管理者によって定義されている別のURLにリダイレクトされます。たとえぱ、ユーザーは「無効な資格証明」ページにリダイレクトされます。

  6. SAP NetWeaver Enterprise Portalと統合している場合は、プロキシWebサーバーが、ヘッダー変数詳細を含むSAP NetWeaver Enterprise Portal内部Webサーバーにリクエストをリダイレクトします。

  7. SAP NetWeaver Enterprise Portalは、ヘッダー変数値を使用して、ポータル内の構成済データ・ソースに対してユーザーIDのマッピングを確認します。

    Access ManagerとSAP NetWeaver Enterprise Portalデータ・ソースの両方に同じユーザーID値が含まれている必要があります。

    マッピングが成功すると、SAP NetWeaver Enterprise Portalは、ユーザーに、リクエストされているリソースへのアクセスを許可します。

    SAP NetWeaver Enterprise Portalは、プロキシにレスポンスを送信し、プロキシがクライアント・ブラウザにリダイレクトします。

  8. SAP Enterprise Portalとのすべてのやり取りは、プロキシ・サーバー経由で行われます。