Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド 11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms E61950-08 |
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ロギングは、コンポーネントがファイルにメッセージを書き込むためのメカニズムです。管理者は、ロギング・メカニズムを使用して重要なコンポーネント・イベントを取得できます。
Access Managerは、Oracle Fusion Middleware 11gの他のコンポーネントと同じロギング・インフラストラクチャとガイドラインを使用しています。これはjava.util.logging
パッケージを使用して行いますが、このパッケージは標準的なもので、すべてのJava環境で使用できます。ロギング・システムはフラット・ファイルにのみ出力を書き出します。Oracle Databaseインスタンスへのロギングはサポートされていません。
ロギングの構成とログ・ファイルの検索がこの項の焦点です。ログ・ファイルの情報を使用した問題診断については、このマニュアルでは取り上げません。
ログ・メッセージは問題の診断に使用されます。ロギング・インフラストラクチャは、Access Managerからのメッセージを記録します。管理者は、ロガーの定義対象となる各コンポーネントに対してログ・レベルを指定することにより、メッセージ内の記録情報量を制御します。
ノート:
一般に、ユーザーは、問題診断のためにOracleテクニカル・サポートへ送るファイルを作成するためにロギングを有効にします。ログ・メッセージに関するドキュメントはありません。場合によっては、ログ・ファイルを参照することによってユーザー自身で問題を診断できることもあります。
デフォルトでは、Access Managerのログ・レベルが通知レベルになっています。「エラー」レベルでのロギングで生成される出力は少量ですが、他のログ・レベルではロギング出力が大量になることがあり、その場合はOAMのパフォーマンスに影響します。本番環境では、通常はロギングを無効にするか、ロギング出力量が少くなるようなレベル(たとえばエラー・レベル)に設定します。
Access Managerおよびセキュリティ・トークン・サービスは、次のWebLogicコンテナのロギング・デフォルトを使用します。
ロギング・ファイル: $DOMAIN_HOME/servers/SERVER-NAME/logs/SERVER-NAME-diagnostics.log
ロギング構成ファイル: ロギング・レベルと、ロギングのためのその他の構成情報を提供します。このファイルは次のパスに保存されます: $DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/SERVER-NAME/logging.xml