プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management開発者ガイド
11gリリース2 (11.1.2.3.0) for All Platforms
E67354-04
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

7 Mobile and SocialクライアントSDKを使用したアプリケーションの開発

Mobile and SocialクライアントSDKは、Oracle Access Managementに付属しています。アプリケーションにアイデンティティ・セキュリティ機能を構築し、認証、認可およびディレクトリアクセス・サービス用の既存のアイデンティティ・インフラストラクチャを使用できるようにするために使用されます。

この章は、Mobile and SocialクライアントSDKを簡単に紹介する次のトピックを含みます。

7.1 始める前に

Oracle Access Management Mobile and Socialサービスを使用するアプリケーションで作業を開始する前に、『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド』の「Mobile and Socialの理解」の章を参照してください。この開発者ガイドは、Mobile and Socialの用語と概念について理解していることを前提としています。

このガイドで、Mobile and Socialのクライアント・プログラム(またはクライアント・アプリケーション)とは、リモート・サーバー上で、認証、認可およびユーザー・プロファイル・サービスを利用するためにアプリケーションに構築するコードの一部です。アプリケーションには、HTTPを使用する任意のアプリケーションを指定できます。モバイル・アプリケーションである必要はありません。

7.2 モバイルおよびソーシャル・サービス・アプリケーションの開発の概要

アプリケーションにアイデンティティ・セキュリティ機能を構築し、認証、認可およびディレクトリアクセス・サービス用の既存のアイデンティティ・インフラストラクチャを使用できるようにするために、3つのクライアントSDK (Android、iOSおよびJava)が提供されます。アプリケーションをモバイルおよびソーシャル・サービスと連携させる最も簡単な方法は、提供されたクライアントSDKのいずれかを使用することです。


注意:

Android、iOSまたはJavaのSDKを使用できないプラットフォームまたはデバイスでアプリケーションを開発する場合は、Mobile and SocialサーバーにMobile and Social RESTコールを直接送信するコードを記述できます。

Mobile and Social REST APIについて説明している第14章「Mobile and Social REST APIの使用」を参照してください。


モバイルおよびソーシャル・サービスSDK使用する場合、モバイルおよびソーシャル・サービス・クライアントがMobile and Socialサーバーと通信するために使用するRESTコールの構文を知る必要はありません。

それぞれのモバイルおよびソーシャル・サービス・クライアントSDKが提供可能な機能を次の表にリストします。

表7-1 JavaおよびiOS Mobile and Socialサービス・クライアントSDKの特徴と機能

機能 Android  iOS Java メモ

Mobile and Socialサーバーを介してクライアント登録ハンドル、ユーザーおよびアクセス・トークンを取得できるモバイル・アプリケーションの構築




第10章「AndroidクライアントSDKを使用したモバイルおよびソーシャル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

第9章「iOSクライアントSDKを使用したモバイルおよびソーシャル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

Mobile and Socialサーバーを介してクライアント、ユーザーおよびアクセス・トークンを取得できるデスクトップ・アプリケーションの構築




第8章「JavaクライアントSDKを使用したモバイルおよびソーシャル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

ディレクトリ・サーバーとの連携およびユーザー・プロファイル・サービスの実装




第10章「AndroidクライアントSDKを使用したモバイルおよびソーシャル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

第9章「iOSクライアントSDKを使用したモバイルおよびソーシャル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

第8章「JavaクライアントSDKを使用したモバイルおよびソーシャル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

モバイル・シングル・サインオン(SSO)アプリケーションの作成




第10章「AndroidクライアントSDKを使用したモバイルおよびソーシャル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

第9章「iOSクライアントSDKを使用したモバイルおよびソーシャル・サービス・アプリケーションの開発」を参照


7.3 ユーザー・プロファイル・サービスを伴うアプリケーション作成の概要

この項では、ユーザー・プロファイル・サービスによるアプリケーションの構築に関する詳細について説明します。この情報はいずれかのSDKに固有のものではありません。

  • 一般的に、LDAP属性名には大文字と小文字の区別がありません。ただし、Oracle Identity Governance Framework (IGF) APIと通信する場合、LDAP属性名は大文字と小文字を区別します

  • 特殊文字は検索フィルタで等価な16進値に置き換える必要があります。


注意:

WebLogic Server埋込みLDAPサーバーでは、特殊文字をユーザー名に含めることはできません。ユーザー名は大文字と小文字が区別され、一意である必要があります。カンマ、タブまたは< >#|&?( ){ }の文字は使用しないでください。

7.4 インターネット・アイデンティティ・サービス・アプリケーションの開発の概要

Javaと互換性のあるWebアプリケーションを保守する開発者は、Mobile and Socialインターネット・アイデンティティ・サービスSDKを使用してインターネット・アイデンティティ・サービス機能をWebオファリングに追加できます。このSDKはJavaによるWebアプリケーションのみで使用可能です。

SDKを使用してインターネット・アイデンティティ・サービスをJavaによるWebアプリケーションと統合する方法の詳細は、第11章「ソーシャル・アイデンティティ・クライアントSDKを使用したアプリケーションの開発」を参照してください。

開発者ガイドには、Javaインタフェースを実装することによってOpenIDおよびOAuthサービス・プロバイダを追加する方法に関する情報も含まれています。詳細は、第12.2項「インターネット・アイデンティティ・サービス用の新しいアイデンティティ・サービス・プロバイダの作成」を参照してください。