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Oracle® Fusion Middleware Oracle Entitlements Serverの管理
11gリリース2 (11.1.2.3.0)
E67353-01
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E IBM WebSphereセキュリティ・モジュールのアップグレード

この章では、IBM WebSphere Security Moduleを11.1.2.3にアップグレードする方法を説明します。内容は次のとおりです。

E.1 Oracle Entitlements Serverクライアント・サーバーのアップグレード手順


注意:

このタスク表に示されている手順に正確に従わない場合、Oracle Entitlements Serverクライアント・サーバーのアップグレードが正常に完了しない可能性があります。

表E-1には、Oracle Entitlements Serverクライアント・サーバーのアップグレード手順が示されています。

表E-1 Oracle Entitlements Serverクライアント・サーバーのアップグレード手順

手順 タスク 詳細情報

1.

すべてのセキュリティ・モジュールを停止します。これには、管理サーバーおよび管理対象サーバーの停止も含まれます。

「すべてのセキュリティ・モジュール・インスタンスの停止」を参照してください。

2.

Oracle Entitlements Serverクライアント・ソフトウェアを取得します。

「Oracle Entitlements Serverクライアント・ソフトウェアの取得」を参照してください。

3.

OES Client 11.1.2.2がインストールされているのと同じORACLE_HOMEにOESクライアント11.1.2.3をインストールします。

「Oracle Entitlements Serverクライアントのインストール」を参照してください。

4.

インストールを確認します。

「インストールの確認」を参照してください。

5.

セキュリティ・モジュールを起動します。

「セキュリティ・モジュールの起動」を参照してください。

6.

Oracle Entitlements Serverクライアント・サーバーのアップグレードを確認します。

「アップグレードの確認」を参照してください。


E.2 すべてのセキュリティ・モジュール・インスタンスの停止

すべてのセキュリティ・モジュール・インスタンス、管理サーバーおよび管理対象サーバーを停止します。

管理サーバーおよび管理対象サーバーが停止すると、セキュリティ・モジュール・インスタンスは停止されます。

ノード・マネージャおよびデプロイメント・マネージャを停止します

デプロイメント・マネージャのマシンで、次のコマンドを実行してノード・マネージャおよびデプロイメント・マネージャを停止します。

$WAS_HOME/profiles/Custom01/stopNode.sh -profileName server_profile_name -username wasadmin_username -password wasadmin_password
$WAS_HOME/profiles/dmgr_profile_name/stopManager.sh -profileName dmgr_profile_name -username wasadmin_username -password wasadmin_password

管理対象サーバーの停止

プロファイル・スクリプトを使用してIBM WebSphereサーバーを停止することもできます。IBM WebSphereサーバーを停止するには、IBM WebSphereのホームで次のディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。

(UNIX) PROFILE/bin/stopServer.sh server_name
-username username -password password

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlから、IBM WebSphereサーバーを停止することもできます。

たとえば、Fusion Middleware Controlからサーバーを停止する手順は次のとおりです。

  1. サーバーのホームページに移動します。

  2. 「WebSphere Application Server」メニューから、「コントロール」「停止」の順に選択します。

    Fusion Middleware Controlに、確認のダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「停止」をクリックします。


    注意:

    Fusion Middleware Controlは、OracleAdminServerにデプロイされます。そのため、OracleAdminServerを停止すると、Fusion Middleware Controlも停止します。サーバーを再び起動するには、プロファイル・スクリプトを使用する必要があります。

管理サーバーの停止

OracleAdminServerを停止するには、IBM WebSphereのホームで次のディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。

$WAS_HOME/profiles/profile_name/bin/stopServer.sh OracleAdminServer
 -profileName profileName

E.3 Oracle Entitlements Serverクライアント・ソフトウェアの取得

Oracle Entitlements Serverクライアント・ソフトウェアのダウンロード元の詳細は、Oracle Technology Network (OTN)のOracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成に関するReadmeファイルを参照してください。 http://download.oracle.com/docs/cd/E23104_01/download_readme.htm.

E.4 Oracle Entitlements Serverクライアントのインストール

このOracle Entitlements Serverクライアント・コンポーネントには独自のインストーラがあり、Oracle Identity and Access Management 11g リリース2 (11.1.2.3.0)インストールには含まれていません。Oracle Entitlements Serverクライアントでは、Oracle WebLogic Serverは必要ありません。

Oracle Entitlements Serverクライアント11g リリース2 (11.1.2.3)をIBM WebSphereにインストールするには、Oracle WebLogic Serverのインストール手順に従ってください。詳細は、『Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』のOracle Entitlements Serverクライアントのインストールに関する項を参照してください。

E.5 インストールの確認

Oracle Entitlements Serverクライアントが正常にインストールされたことを検証するには、インストール時に指定したOES_CLIENT_HOMEディレクトリに移動し、OES_CLIENT_HOMEディレクトリに製品ファイルが移入されていることを確認します。

インストールの完了後に生成されたインストール・ログ・ファイルを検証することもできます。インストール・ログ・ファイルの名前と場所は、Oracle Entitlements Serverクライアント・インストールの「インストールの進行状況」画面に表示されます。

E.6 セキュリティ・モジュールの起動

管理サーバーおよび管理対象サーバーを起動して、セキュリティ・モジュールを起動する必要があります。

次の手順は、デプロイメント・マネージャ、ノード、サーバーをセルで起動するために必要な順序を示しています。

  1. デプロイメント・マネージャを起動します。

    IBM WebSphereのホームで次のディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    profiles/dmgr_profileName/bin/startManager.sh 
    

    例:

    /disk01/IBM/WebSphere/AppServer/profiles
            /Dmgr01/bin/startManager.sh
    

    注意:

    startManager.sh(またはstartManager.bat)コマンドをWAS_HOME/binディレクトリから実行している場合は、パラメータ-profileNameを指定する必要があります。

    たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は次のようになります。

    WAS_HOME/bin/startManager.sh -profileName dmgr_profileName
    

  2. ノードを同期化します。

    IBM WebSphereのホームで次のディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    profiles/Server_profile_name/bin/syncNode.sh host_name SOAP_Port -username admin_user -password admin_password
    

    例:

    /disk01/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/Custom01/bin/syncNode.sh myhost.mycompany.com 8879 -username wasadmin -password welcome1
    
  3. ノードを起動します。

    IBM WebSphereのホームで次のディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    profiles/Server_profile_name/bin/startNode.sh 
    

    次に例を示します。

    /disk01/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/Custom01/bin/startNode.sh
    

    注意:

    startNode.sh(またはstartNode.bat)コマンドをWAS_HOME/binディレクトリから実行している場合は、パラメータ-profileNameを指定する必要があります。

    たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は次のようになります。

    WAS_HOME/bin/startNode.sh -profileName Server_profileName
    

  4. OracleAdminServerサーバーを起動します。

    IBM WebSphereのホームで次のディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    profiles/Server_profile_name/bin/startServer.sh OracleAdminServer
    

    次に例を示します。

    /disk01/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/Custom01/bin/startServer.sh
             OracleAdminServer 
    

    注意:

    startServer.sh(またはstartServer.bat)コマンドをWAS_HOME/binディレクトリから実行している場合は、パラメータ-profileNameを指定する必要があります。

    たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は次のようになります。

    WAS_HOME/bin/startServer.sh OracleAdminServer -profileName Server_profileName
    

  5. IBM WebSphereセルの一部として構成された追加のサーバーをすべて起動します。

    OracleAdminServerの起動後には、IBM WebSphere Administrative ConsoleまたはOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してその他のサーバーを起動できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイド 11gリリース2 (11.1.2.2.0)のIBM WebSphereでのOracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。

    または、次のようにstartServerスクリプトを使用できます。

    IBM WebSphereのホームで次のディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    profiles/Server_profile_name/bin/startServer.sh server_name
    

    注意:

    startServer.sh(またはstartServer.bat)コマンドをWAS_HOME/binディレクトリから実行している場合は、パラメータ-profileNameを指定する必要があります。

    たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は次のようになります。

    WAS_HOME/bin/startServer.sh server_name -profileName Server_profileName
    

E.7 アップグレードの確認

確認する場合は、『Oracle Entitlements Server開発者ガイド』のPEP APIの使用に関する項の説明に従って認可を作成し、正常に動作することを確認します。