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Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development Framework管理者ガイド
11gリリース1(11.1.1.9.0)
B65033-05
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B ADFアプリケーションのためのwsadminコマンド・リファレンス

この付録では、IBM WebSphere Application Serverで、Oracle ADFアプリケーションのデプロイ、管理および構成に使用できるwsadminコマンドについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

B.1 Oracle ADFのためのカスタムwsadminコマンドの概要

構成またはランタイムBeanの階層の移動、およびプロンプト表示の制御を行うには、ADFベースのURL接続wsadminコマンドを使用します。ADFMArchiveConfigオブジェクトの管理には、getADFMArchiveConfigコマンドを使用します。

各コマンドはモジュール名で修飾する必要があります。たとえば、モジュールがURLConnection.pyの場合、コマンドはURLConnection.createFileUrlConnectionのように起動できます。モジュールがADFAdmin.pyの場合は、ADFAdmin.getADFArchiveConfigとなります。

B.2 ADF固有のWebSphereコマンド

表B-1のコマンドを使用してADFアプリケーションを管理します。wsadminコマンドの起動には、メソッドが定義されているモジュールの名前を含める必要があります。たとえば、URLConnection.createFileURLConnection('myapp', 'tempDir', '/scratch/tmp')のようになります。

表B-1 wsadmin構成用の参照コマンド

使用するコマンド 目的 使用するWLSTの動作モード

createFileUrlConnection


新しいADFファイル接続を作成します。

オンラインまたはオフライン

createHttpUrlConnection


新しいADF URL接続を作成します。

オンラインまたはオフライン

setURLConnectionAttributes


新たに作成されたADF接続または既存のADF接続の属性を設定または編集します。

オンラインまたはオフライン

listUrlConnection


新しいURL接続をリストします。

オンラインまたはオフライン

getADFMArchiveConfig


指定されたアーカイブのADFMArchiveConfigオブジェクトにハンドルを戻します。

オンラインまたはオフライン

updateADFLibrary


Batik SVG jarをADFビューJRFに追加します。

オンライン

upgradeADFLibraryOnCluster


クラスタ・トポロジのADF共有ライブラリをアップグレードします。

オンライン


B.2.1 createFileUrlConnection

wsadminとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

B.2.1.1 説明

このコマンドは、oracle.adf.model.connection.url.FileURLConnection接続クラスに基づいて新しい接続を作成する際に使用します。

B.2.1.2 構文

URLConnection.createFileURLConnection(appName, name, URL)
引数 定義
appName
接続を作成するアプリケーション名。
name
新しい接続の名前。
URL
この接続に関連付けられるURL。

B.2.1.3

URLConnection.createFileURLConnection('myapp','tempDir','/scratch/tmp')

B.2.2 createHttpUrlConnection

wsadminとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

B.2.2.1 説明

このコマンドは、oracle.adf.model.connection.url.HttpURLConnection接続のtypeクラスに基づいて新しい接続を作成する際に使用します。

B.2.2.2 構文

URLConnection.createHttpURLConnection (appName, name, [URL], [authenticationType], [realm], [user], [password])
引数 定義
appName
接続を作成するアプリケーション名。
name
新しい接続の名前。
url
(オプション) この接続に関連付けられるURL。
authenticationType (オプション) デフォルトはbasicです。
realm (オプション) この接続が認証を処理する場合は、これを設定する必要があります。デフォルトは「基本」モードです。
user (オプション)
password (オプション)

B.2.2.3

URLConnection.createHttpURLConnection('myapp','cnn','http://www.cnn.com') 

B.2.3 setURLConnectionAttributes

wsadminとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

B.2.3.1 説明

このコマンドは、新たに作成されたADF接続または既存のADF接続の属性を設定または編集する際に使用します。

B.2.3.2 構文

URLConnection.setURLConnectionAttributes(appname, connectionname, attributes)
引数 定義
appname
アプリケーション名。
connectionname
接続の名前。
attributes
キー/値ペアに設定される属性を含む配列。

B.2.3.3

URLConnection.setURLConnectionAttributes ('myapp','cnn','ChallengeAuthenticationType:digest',
'AuthenticationRealm:XMLRealm')

B.2.4 listUrlConnection

wsadminとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

B.2.4.1 説明

このコマンドは、アプリケーションの接続をリストする際に使用します。

B.2.4.2 構文

URLConnection.listURLConnection(appname)
引数 定義
appname
アプリケーション名。

B.2.4.3

URLConnection.listURLConnection ('myapp')

B.2.5 getADFMArchiveConfig

wsadminとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

B.2.5.1 説明

指定されたアーカイブのADFMArchiveConfigオブジェクトにハンドルを戻します。戻されるADFMArchiveConfigオブジェクトのメソッドを使用して、アーカイブ内のアプリケーション構成を変更できます。

ADFMArchiveConfigオブジェクトは、次のメソッドを提供します。

  • setDatabaseJboSQLBuilder([value]) - データベースのjbo.SQLBuilder属性を設定します。

  • getDatabaseJboSQLBuilder() - jbo.SQLBuilder属性の現在の値を戻します。

  • setDatabaseJboSQLBuilderClass([value]) - データベースのjbo.SQLBuilderClass属性を設定します。

  • getDatabaseJboSQLBuilderClass() - jbo.SQLBuilderClass属性の現在の値を戻します。

  • setDefaultRowLimit([value]) - デフォルトのrowLimit 属性を設定します。値は、行の長さ制限を指定します(デフォルトは-1)。

  • getDefaultRowLimit() - rowLimit属性の現在の値を戻します。

  • save([toLocation]) - toLocationを指定すると、変更はターゲットのアーカイブ・ファイルに保存され、元のファイルは変更されません。そうしない場合、変更は元のファイル自体に保存されます。

B.2.5.2 構文

archiveConfigObject = ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation)
引数 定義
fromLocation 
完全パスを含むearファイルの名前。

setDatabaseJboSQLBuilder([value])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.setDatabaseJboSQLBuilder([value])
引数 定義
value 
jbo.SQLBuilder属性の値。有効な値は、Oracle(デフォルト)、OLite、DB2、SQL92、SQLServer、Customです。Customを指定した場合は、jbo.SQLBuilderClass属性も設定する必要があります。

getDatabaseJboSQLBuilder()の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.getDatabaseJboSQLBuilder()

setDatabaseJboSQLBuilderClass([value])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.setDatabaseJboSQLBuilderClass([value])
引数 定義
value 
jbo.SQLBuilderClass属性の値。

getDatabaseJboSQLBuilderClass()の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.getDatabaseJboSQLBuilderClass()

setDefaultRowLimit([value])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.setDefaultRowLimit([value])
引数 定義
value 
rowLimit属性の値。

getDefaultRowLimit()の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.getDefaultRowLimit([value])

save([toLocation])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.save([toLocation])
引数 定義
toLocation 
変更を保存するファイル名および絶対パス。

B.2.5.3

次の例で、アーカイブ内のadf-config.xmlファイルにアプリケーションおよび共有メタデータ・リポジトリが定義されていない場合、完全な接続情報を提供する必要があります。

# Open something.ear and return an object which can be used
# manipulate it
archive = ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig('/path/to/something.ear')
 
# Return current JBO SQL Builder value
archive.getDatabaseJboSQLBuilder()
 
# Change JBO SQL Builder value to Oracle
archive.setDatabaseJboSQLBuilder('Oracle')
 
# Save the changes back to the original file
archive.save() 

archive = ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig('/path/to/something.ear')
archive.getDatabaseJboSQLBuilder() 

次の例では、jbo.SQLBuilder属性がDB2に設定されています。

wsadmin> archive =
               ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wsadmin> archive.setDatabaseJboSQLBuilder(value='DB2') 
wsadmin> archive.save() 

次の例では、jbo.SQLBuilder属性が削除されており、アプリケーションのデフォルトが使用されます。

wsadmin> archive =
              ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wsadmin> archive.setDatabaseJboSQLBuilder()
wsadmin> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

次の例では、jbo.SQLBuilder属性がCustomに、jbo.SQLBuilderClass属性がクラスcom.example.CustomBuilderに設定されています。

wsadmin> archive =
              ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wsadmin> archive.setDatabaseJboSQLBuilder('Custom') 
wsadmin> archive.setDatabaseJboSQLBuilderClass('com.example.CustomBuilder') 
wsadmin> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

次の例では、rowLimit属性が100に設定されています。

wsadmin:/offline> archive = getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wsadmin:/offline> archive.setDefaultRowLimit(100)
wsadmin:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

B.2.6 updateADFLibrary

wsadminとともに、オンラインで使用します。

B.2.6.1 説明

このコマンドは、Batik SVGライブラリをADFビューJRFクラスパスに追加し、Apache JARをアプリケーション・クラスパスに追加するために使用します。Batikライブラリは、ツリーマップやサンバーストなど、特定のDVTコンポーネントのプリンタ優先レンダリングを提供するために必要です。Apache JARは、リモートADFタスク・フローに必要です。

次のApache JARが$ORACLE_HOME/modulesに追加されます。

  • org.apache.http.components.httpclient-4.1.2.jar

  • org.apache.http.components.httpclient-cache-4.1.2.jar

  • org.apache.http.components.httpcore-4.1.2.jar

  • org.apache.http.components.httpmime-4.1.2.jar

B.2.6.2 構文

ADFAdmin.updateADFLibrary(cellName, nodeName, serverName)
引数 定義
cellName
WebSphereセルの名前
nodeName
WebSphereノードの名前
serverName
WebSphereサーバーの名前

B.2.6.3

> ADFAdmin.updateADFLibrary('DefaultCell', 'DefaultCellFederatedNode', 'OracleAdminServer')

B.2.7 upgradeADFLibraryOnCluster

wsadminとともに、オンラインで使用します。

B.2.7.1 説明

このコマンドを使用してクラスタ・トポロジのWebSphere Application ServerのADF共有ライブラリをアップグレードします。

サーバーがクラスタ内にある場合は、updateADFLibraryのかわりにこのコマンドを使用します。

B.2.7.2 構文

upgradeADFLibraryOnCluster(cellName,ClusterName)
引数 定義
cellName
WebSphereセルの名前
ClusterName
WebSphereクラスタ名。

B.2.7.3

> ADFAdmin.upgradeADFLibraryOnCluster('xyz1234567Cell01','oim_cluster')