この付録では、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、Oracle B2Bインタフェースの「構成」ページで設定されないプロパティのB2B構成プロパティを設定する方法について説明します(第17章「B2Bシステム・パラメータの構成」を参照)。また、configmbeanutil
ユーティリティを使用してB2Bプロパティを設定する方法について説明します。
この付録には次のトピックがあります。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでは、次のプロパティを設定できます。プロパティの設定方法は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイドを参照してください。
注意: B2Bプロパティの変更には、SOAサーバーの再起動が必要です。 |
表D-1 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのOracle B2Bプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
b2b.addebMSHeaders |
ACTION、SERVICE、SERVICE TYPE、CPAID、FROMROLEおよびTOROLEの着信ebMSメッセージの詳細を、AQのACTION_NAMEヘッダーに追加するために使用されます。 デフォルトでは、ACTIONのみがACTION_NAMEの一部として渡されます。 |
b2b.attachments.dir |
添付ファイル・ディレクトリの場所を指定するには、このプロパティを設定します。 このプロパティを有効にすると、ユーザーはすべての添付ファイルが書き込まれるディレクトリを指定できます。 このプロパティの変更では、新しい値を有効にするためにサーバーを再起動する必要があります。 |
b2b.certificatevalidation |
このプロパティは、ebMSで受信した証明書の検証を有効または無効にするために使用されます。たとえば、証明書が期限切れになっていると、通常は、エラーがスローされます。ただし、このプロパティが |
b2b.checkDuplicate |
重複メッセージをチェックするには、このプロパティを このプロパティが デフォルトでは、Oracle B2Bは着信メッセージのビジネス・メッセージIDに基づいて重複メッセージをチェックします。 重複RosettaNetメッセージの処理を有効化するには、このプロパティを |
b2b.rejectDuplicateMessage |
このプロパティが また、「レポート」ページで次のエラーがレポートされます。
このプロパティのデフォルト値は |
b2b.deploy.validation |
デプロイメント中の検証をオフにするには、このプロパティを これは、データが有効であることが確認されているアグリーメントを多数デプロイする際に役立ちます。 |
b2b.mdsCache.minutesToLive |
MDSキャッシュがメモリーに永続的に格納されるように指定するには、このプロパティを |
b2b.docPluginList |
このプロパティを使用すると、ドキュメント・プラグインはこのプロパティで指定した順序に従ってロードされます。たとえば、 b2b.docPluginList=Custom,EDI_X12,EDI_EDIFACT,HL7,RosettaNet ドキュメント・プラグインは指定した順序に従ってロードされるようになります。このプロパティに値を指定しないと、システムからすべてのドキュメント・プラグイン( |
b2b.edi.enablePreprocess |
末尾のCRLF(改行文字)およびファイル内に存在する可能性がある不要なCRLFが削除されるようにデータを事前処理するには、このプロパティを デフォルト値は このプロパティの変更では、新しい値を有効にするためにサーバーを再起動する必要があります。 |
oracle.tip.b2b.edi.binaryDocType |
Oracle B2Bは、このプロパティを使用してEDIペイロードのBINセグメントを処理します。BINセグメントを使用できるドキュメント・タイプのカンマ区切りリストを、次のように指定する必要があります。 oracle.tip.b2b.edi.binaryDocType=841 このプロパティを設定すると、Oracle B2Bが、破損したBINセグメント・コンテンツをバイナリとみなして処理することが保証されます。 |
oracle.tip.b2b.addCorrelatedFAInfoInExceptionXML |
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b2b.edi.identifyToTP |
着信メッセージ内に存在するTP情報からtoTPを識別するには、このプロパティを使用します。 このプロパティは、インバウンド・メッセージ処理に対して使用されます。 |
b2b.edi.ignoreValidation |
EDIエンベロープ検証をオフにして、EDIメッセージの交換検証エラーを無視するには、このプロパティでカンマ区切りのエンベロープ・ヘッダーを設定します。 例: b2b.edi.ignoreValidation=InterchangeSenderID, または、値 Oracle B2Bコンソールの「その他」タブでは、このプロパティ値をドキュメント・プロトコル・バージョン・レベルでオーバーライドできます。 注意: このフラグを追加または更新する場合、サーバーの再起動は必要ありません。ただし、フラグを削除する場合は、変更を反映するためにサーバーを再起動する必要があります。 |
b2b.edi.correlateInterchangeOnly |
インバウンド制御メッセージを受信すると、メッセージの制御ステータスに基づいて、元のメッセージの状態が設定されます。元のインバウンド制御メッセージを正しいステータスに設定するには、このプロパティを使用します。 次のシナリオを検討してください。 シナリオ1: 制御メッセージに次のグループXPathが設定されているとします。 /*[local-name()='Transaction-CONTRL']/*[local-name()='Loop-Group_3']/*[local-name()='Segment-UCF']/*[local-name()='Element-0048'] この場合、Oracle B2Bは、XPathとして /*[local-name()='Transaction-CONTRL']/*[local-name()='Loop-Group_3']/*[local-name()='Loop-Group_4'] /*[local-name()='Transaction-CONTRL']/*[local-name()='Loop-Group_3'] シナリオ2: 制御メッセージにグループXPathが設定されていない場合、Oracle B2BはXPathとしてLoop-Group_1を使用します。 /*[local-name()='Transaction-CONTRL']/*[local-name()='Loop-Group_1'] 前述のXPathを使用してトランザクション管理番号を取得できない場合、Oracle B2Bは制御ステータスを取得できないので、デフォルトでは元のメッセージのステータスが 元のメッセージを正しいステータスに設定する必要がある場合、次のプロパティを |
b2b.encoding |
このプロパティは、デフォルトのUTF-8以外のエンコーディングを指定するために使用できます。 |
b2b.errorsCumulativeReported |
エラーが累積で、または累積しないで報告されるように指定するには、このプロパティを エラーが累積の方式で報告されるようにするには、このプロパティを falseに設定すると、エラー・テキストおよびエラーの説明のフィールドは説明と連結されず、説明は新しい行で開始されます。 このプロパティは、EDIバッチ処理のエラー・メッセージで最も役立ちます。 |
b2b.fa.inbound.validation b2b.fa.outbound.validation |
これらのプロパティを使用して、インバウンドおよびアウトバウンドのFA検証を制御します。 アウトバウンドFA検証をオフにするには、 インバウンドFA検証をオフにするには、 アグリーメント・レベルでは次のように処理されます。
Oracle B2Bコンソールでは、このプロパティ値をアグリーメント・レベルでオーバーライドできます。 |
b2b.FACorrelatedByInterchangeId |
同じ管理番号が同じ取引パートナ間で使用される場合にインバウンドおよびアウトバウンドFAを正しく相関付けするには、このプロパティを デフォルトでは、Oracle B2Bは同じ管理番号が同じ取引パートナ間で使用される場合にインバウンドおよびアウトバウンドFAを正しく相関付けしません。このプロパティを |
b2b.FailedMessagesDirectory |
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b2b.HAInstance |
構成されているFileチャネル、FTPチャネルまたは電子メール・チャネルのポーリング・スレッドが、高可用性(HA)クラスタ内の1つのノードのみで起動されることを保証するには、このプロパティを このプロパティのデフォルト値は 各ノードを想定されるHAモードで確実に動作させるには、クラスタ内の全ノードを再起動する必要があります。 |
b2b.IDENTIFY_TP_BY_HOSTNAME |
ホスト名がマスクされるTCPベースの交換プロトコル(MLLPやGeneric TCPなど)の場合に、Oracle B2Bが各メッセージのホスト名を決定できるようにするには、この
このプロパティのデフォルト値は |
b2b.TPBasedSeqTarget |
チャネル名または取引パートナ名を順序付けのターゲットとして有効にするには、このプロパティを メッセージにアクション名の一部として順序付けのターゲットがある場合、そのメッセージ・プロパティに優先度が与えられます。ただし、メッセージ・レベルの順序付けのターゲットがなく、プロパティ( 順序付けを有効にする方法を次に示します。
|
b2b.showEncryptedData |
暗号化済RosettaNetメッセージが交換される場合、パック・メッセージの内容を表示するには、このプロパティを |
b2b.threads.LogStatusInterval b2b.threads.LogStatusLevel |
使用可能なスレッドのプールから一定期間内にアクティブになったインバウンド・スレッドおよびアウトバウンド・スレッドの数を記録するには、この機能を使用します。Oracle B2Bは、名前や最終アクティブ・ステータスなどのイベント・スレッド情報をDMSメトリックおよび診断ログに定期的にパブリッシュします。デフォルトでは、スレッド情報は30分おきにログ・レベル これらのプロパティを使用して、間隔とログ・レベルを変更できます。
この機能が動作する条件は次のとおりです。
出力例: <Mar 3, 2011 11:37:01 PM PST> <Error> <oracle.soa.b2b.engine> <BEA-000000> <B2B Thread Name : weblogic.work.j2ee.J2EEWorkManager$WorkWithListener@f6e5fd8 - Direction : Default - Status : ACTIVE> |
b2b.addAllDocParams |
このプロパティを |
b2b.useDefaultQuery |
このプロパティを デフォルト値は |
b2b.refreshCache |
このプロパティを デフォルト値は |
b2b.commitTxnOnMsgDelivery |
このプロパティを |
b2b.hl7.ignoreValidation |
hl7エンベロープ検証をオフにするには、このプロパティでカンマ区切りのエンベロープ・ヘッダーを設定します。 例: b2b.hl7.ignoreValidation = MessageReceivingFacility, または、 Oracle B2Bコンソールの「その他」タブでは、このプロパティ値をドキュメント・プロトコル・バージョン・レベルでオーバーライドできます。 |
b2b.HL7DocIdentification |
通常、Oracle B2Bは、バックエンド・アプリケーションから渡されるドキュメント・タイプとドキュメント・タイプ・リビジョンに基づいて、アグリーメントまたはエンドポイント・ドキュメントを識別します。バックエンド・アプリケーションがドキュメント・タイプとドキュメント・タイプ・リビジョンの情報を渡すことができない場合、アウトバウンドXMLペイロードから同じ情報を取得できます。 この情報を取得するには、 |
b2b.inboundThreadCount b2b.inboundThreadSleepTime b2b.outboundThreadCount b2b.outboundThreadSleepTime b2b.defaultThreadCount b2b.defaultThreadSleepTime |
メッセージ処理を向上させるためにスレッド数とスレッドのスリープ時間を設定するには、これらのプロパティを設定します。
Oracle B2Bがシングル・スレッド・モード(デフォルト)で実行されている場合、アウトバウンドHTTPメッセージがブロックされると、Oracle B2Bで後続のメッセージを処理できなくなる場合があります。HTTP配信のデフォルトのタイムアウトは60秒です。タイムアウトによってメッセージはエラーとなり、処理の障害はなくなります。処理の遅延をなくすには、スレッド数プロパティ
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b2b.jmsRedeliveryLimit |
このプロパティを設定することによって、JMSキューからのメッセージの読取りに対する再試行制限を変更できます。Oracle B2Bは、指定された回数、メッセージの読取りを再試行するようになります。デフォルトの再試行制限は5です。 制限回数に達すると、メッセージおよびヘッダーの内容はファイル・システムに書き込まれます(デフォルトの場所は
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b2b.listening.channel.restart.wait |
Oracle B2Bは、リスニング・チャネルに対して複数のファイル・モニター・スレッドを作成する場合があります。このプロパティを使用して長い間隔を設定すると、初期化中にスレッドの競合状態を回避するのに役立ちます。 |
b2b.MaxTimeinAquiredState |
再起動後に自動スタック・ハンドラがメッセージの処理を再開しないという問題を回避するには、このプロパティを設定します。
|
メタデータ・サービス(MDS)インスタンスのキャッシュ・サイズを設定するには、このプロパティを設定します。 xmxとmdsCacheの値には、5:1の比率をお薦めします。たとえば、xmxサイズが1024の場合は、mdsCacheを200 MBで維持します。 |
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b2b.OutboundDispatchInterval |
ディスパッチのサイクル間の遅延を制御するには、このプロパティを使用します。このプロパティを設定して、順序付けされたメッセージのディスパッチ間で待機する時間(ミリ秒単位)を指定します。 このプロパティを有効にすると、ディスパッチのサイクル間の遅延が制御されます。このプロパティは、メッセージの順序付け機能および取引パートナ停止時間スケジュール機能とともに使用できます。 自動スタック・ハンドラの使用時は、Oracle B2Bはエラーが発生したアウトバウンド・メッセージを順番に再試行します。エンドポイントで配信準備が完了すると、順序内のすべてのメッセージが配信可能になるので、エンドポイントでメッセージ配信のオーバーロードが発生する可能性があります。負荷を軽減するために、このプロパティを使用してメッセージのディスパッチの間隔をミリ秒単位で設定できます。 |
b2b.outboundOneErrorAllError |
エラーにフラグを付ける方法を指定するには、このパラメータを アウトバウンド・メッセージの場合、
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b2b.payloadObfuscation |
ペイロードの不明瞭化をオンにするには、このプロパティをtrueに設定します。 詳細は、第1.4.1項 ペイロードの不明瞭化を参照してください。 |
b2b.rowLockingForCorrelation |
行レベル・ロックを有効にするには、このプロパティを Oracle B2BがEDI FAメッセージとAS2 MDNメッセージ(確認メッセージ)を同時に受信すると、競合状態が発生し、アウトバウンドEDIメッセージは(FAが正常に処理されたにもかかわらず)MSG_WAIT_FA状態に留まる場合があります。 相関付けされたFAおよび確認メッセージが同時に処理されたときに元のEDIメッセージに順番にアクセスできるように、この行レベル・ロック・パラメータを使用します。Oracle B2Bが元のメッセージを更新する場合に、競合状態が回避されます。 |
b2b.setDynamicNameSpace |
Oracle B2B 10gバージョンからのEDI ECSおよびXSDファイルを使用するには、このプロパティを Oracle B2B 10gで使用されていたEDI ECSおよびXSDファイルをOracle B2B 11gで使用する場合、XEngineによって変換済XML用の動的ネームスペースが生成される場合があります。たとえば、 xmlns="NS_31CA8D0F33324F95A0BF15D85539C27E20060518215520" インバウンドEDIメッセージに対する動的ネームスペース生成をオフにするには、このプロパティを |
b2b.SyncAppDelivery |
コールアウトを使用する場合、バックエンド・メッセージ・キューへのメッセージ配信を有効化するには、このプロパティを |
b2b.setisLargePayloadPropertyForSmallMsg |
デフォルトでは、Oracle B2Bではペイロードのサイズが(構成されているサイズに比べて)大きい場合のみ このプロパティのデフォルト値は |
b2b.listening_channels.continue_reconnect |
SFTPまたはJMSなどのリソース・サーバーが停止している場合、デフォルトでは、Oracle B2Bは指定された回数のみ再接続を試みます。ただし、指定された回数以内に再接続できない場合、単に特定のリスニング・チャネルを停止します。 このプロパティが リソース・サーバーは、SFTPの場合はSFTPサーバー、JMSの場合はJMSサーバーです。 このプロパティのデフォルト値は |
b2b.reuseHttpConnections |
このプロパティの値を ただし、このプロパティが有効になるかどうかは、他のプロパティの値に依存します。HTTP接続を再利用する際に したがって、 |
b2b.deliverPingPongToBackend |
ebMSでは、Ping/Pongメッセージを使用してサーバー状態を確認できます。b2b.deliverPingPongToBackendプロパティを このプロパティのデフォルト値は |
b2b.trackInboundCtlNum |
このプロパティのデフォルト値は |
b2b.SingleTransactionAtInbound |
インバウンドMLLP HAの場合、ワイヤ・メッセージがデータベースにコミットされてからイベントがイベント・キューにエンキューされるまでの間にサーバーがクラッシュした場合、メッセージは永久に順序付けマネージャの表にスタックされ、処理されません。この場合、順序付けされているインバウンド・メッセージ・フローはブロックされます。 MLLP HAでJMSとデータベースのコミットを1つのトランザクションで実行する場合のみ、 このプロパティのデフォルト値は |
b2b.retainmsgid |
この値を この値を このプロパティのデフォルト値は |
b2b.TPACache |
このプロパティを使用して、取引パートナ・アグリーメント(TPA)レイヤー処理キャッシュを有効化または無効化します。デフォルトでは、このプロパティは無効です。 プロパティの制限: TPAキャッシュは、アグリーメント・デプロイメントを使用して、値の変化をリフレッシュします。したがって、このパラメータが有効な場合、チャネル・パラメータの変更の即時取込みは機能しません。それには、アグリーメントのデプロイが必要です。このパラメータへの変更を適用するには、サーバーを再起動する必要があります。 このパラメータの有効な値は |
b2b.optimizeStorage |
このプロパティを使用して、ビジネス・インスタンス、ワイヤ・インスタンスおよびアプリケーション・インスタンス(可能な場合)の間で、ペイロードのストレージを最適化(共有)するかどうかを決定します。このプロパティを適宜設定すると、ペイロードが保持され、データベース・レイヤーのI/O負荷が軽くなります。このパラメータへの変更を適用するには、サーバーを再起動する必要があります。 このパラメータの有効な値は |
b2b.DispatcherCache |
このプロパティを使用して、ディスパッチャ処理キャッシュを有効化または無効化します。デフォルトでは、このプロパティは無効です。このパラメータへの変更を適用するには、サーバーを再起動する必要があります。 このパラメータの有効な値は |
b2b.enableDeliveryHelper |
バックエンド・アプリケーションにメッセージをディスパッチするためのスレッドを個々に生成するには、このプロパティを使用します。インバウンド・ディスパッチャのパフォーマンスを向上するには、このプロパティを有効化します。このパラメータへの変更を適用するには、サーバーを再起動する必要があります。 このプロパティの有効な値は |
b2b.sequencingFetchSize |
このプロパティを使用して、順序付けフェッチのバッチ・サイズを定義します。インバウンド・ディスパッチャまたはアウトバウンド・ディスパッチャは、1回のフェッチでの特定の順序付けターゲットに対するメッセージの<batchsize>の値を取得しようと試みます。このプロパティのデフォルト値は このパラメータの有効な値は |
b2b.fromHeaderName |
HTTPのFromメッセージ・ヘッダーにIPアドレスにマップ可能な値が格納されている場合、Oracle B2Bはその値をIPアドレスに変換します。このIPアドレスがリモート取引パートナ識別子、特にGeneric識別子に含まれていない場合、Oracle B2Bはメッセージの送信元の取引パートナを識別できません。 メッセージ受信時に、Oracle B2BがFromメッセージ・ヘッダーから抽出した値とリモート取引パートナに指定されているGeneric識別子をそのまま(IPアドレスに変換せずに)比較できるように、このプロパティを使用してヘッダー名の値を指定します。 このプロパティの値は、大文字と小文字が区別されます。したがって、ヘッダーは、メッセージで渡される値と正確に一致する必要があります。 このプロパティの値の書式を次に示します。 <header name>#<header name2>... この値には、 |
b2b.auditFileLocation b2b.maxNumAuditFile |
例: b2b.auditFileLocation=/tmp/audit.log b2b.maxNumAuditFileは、監査ログの最大数を指定するために使用します。このプロパティのデフォルト値は 書式: 例: b2b.maxNumAuditFile= 10 監査ファイルはCSV形式で格納されます。 |
b2b.TreatRNIFasRNDocument |
このプロパティを使用して、RosettaNetドキュメントを指定します。このプロパティを このプロパティを |
b2b.mdnAliasesAndAlgorithm |
このプロパティを使用して、AS2メッセージのネガティブMDnの署名を処理します。このプロパティの値の書式を次に示します。 B2BHost=<default alias to sign>:<default algorithm>;<TP1>=<alias1>:<alg1>;...<TPn>=<aliasn>:<algn> 例: B2BHost=b2bs0:md5;ACME=stg_2010:md5;GLOBALCHIPS=stage2014:sha1 |
b2b.fromTPXPath |
このプロパティを使用して、ペイロードから取引パートナ名を抽出する必要があるXPathをインクルードします。 メッセージを受信すると、Oracle B2BはEnterPrise Managementコンソールで指定されているXPathを使用してペイロードから取引パートナ名を抽出し、その値をGeneric識別子として指定されている値と比較して、メッセージの送信元の取引パートナを決定します。 注意: XPathの末尾に/text()をインクルード |
b2b.correlateResponse |
このプロパティを使用して、Oracle B2Bでの相関付けを切り替えます。 このプロパティのデフォルト値は このプロパティを |
b2b.protMsgIdAsBmId |
このプロパティを このプロパティのデフォルト値は |
b2b.flowTraceEMURL |
Oracle B2Bがあるドメインでホストされ、Oracle SOAコンポジット(Oracle JMSアダプタとJMSオプション)が別のドメインにデプロイされている場合(Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlが別のドメインにある)、Oracle B2Bにはコンポジットがデプロイされているドメインへのリンクを提供するメカニズムが必要です。 ECIDに基づいてインスタンスのメッセージ・フローを追跡するために、このプロパティを使用してOracle SOAコンポジットのドメインURL詳細を指定します。 このプロパティの値を設定するための形式は次のとおりです。 http://<host>:<port>#<domain_name>#<domain_type> また、Oracle B2Bコンソールを使用して、デリバリ・チャネル・レベルでこのURL詳細を指定できます。 このURLは、Oracle B2B Application Messageレポートの個々のメッセージの「フローのトレース」リンクとして使用できます。 「フローのトレース」リンクの作成時、Oracle B2Bはまずチャネル・レベルで値が指定されているかどうかを確認します。値が存在する場合は、その値を使用してURLリンクが作成されます。値が存在しない場合、Oracle B2BはOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで 『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド』のOracle B2Bロギング・モードの構成に関する項を参照してください。 |
b2b.b2bReportsURL |
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlがホストされているドメインでこのプロパティを( このプロパティの値を設定するための形式は次のとおりです。 http://<host>:<port> JMSオプションを使用するOracle B2Bコンポジットの場合、コンポジットのデプロイ先と同じドメインでOracle B2Bがホストされていても、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control側からOracle B2BコンソールのURLを提供する必要があります。 注意: 現在、Oracle SOA Suiteは複数のSOAドメインと1つのOracle B2Bインスタンスの追跡をサポートしています。これは、このプロパティがグローバル・レベルで設定されるからです。 |
b2b.rowLockingForCorrelation |
MLLP 2.0アウトバウンド・メッセージのメッセージ状態を このプロパティが有効化されていない場合、メッセージ伝送時にメッセージ状態は変化しません。ただし、コミット確認の受信時にはすぐにメッセージ状態が変化します。 |
b2b.TPAbasedebMSIdValidateAndOverride |
このプロパティにより、次が実行されます。
デフォルト値は
識別はプロファイルに構成されている識別子との照合によって実行され、ebMSヘッダーではアグリーメントに構成されている識別子が使用されます。 |
b2b.resubmitOutboundAck |
このプロパティを デフォルト値は |
コヒーレンス・システム・プロパティ
|
これらのシステム・プロパティを使用して、キャッシュ・サイズおよび有効期限を調整できます。 各システム・プロパティのデフォルト値を次に示します。
|
b2b.useSequenceControlNum |
Oracle順序付けメカニズムを使用してEDI管理番号を生成するかどうかを決定するには、このプロパティを設定します。未定義またはfalseに設定されている場合、Oracle B2Bはb2b_control_number表を使用して新しい管理番号を生成します。b2b.useSequenceControlNumがtrueとして設定されている場合、Oracle B2Bは次の順序名パターンで順序名を生成します。 <Control><Protocol>_<Remote_TP>_<Host_TP> <Control>は、次のいずれかです。
<Protocol>は、次のいずれかです。
順序名の形式は、次のとおりです。
順序名に指定できるのは30文字のため、<Control><Protocol>_<Remote_TP>_<Host_TP>の形式で指定される長さが30文字を超える場合は、30文字に切り捨てられます。取引パートナが削除されると、削除された取引パートナに関連するすべての順序もOracle順序表から削除されます。 |
b2b.TPACache |
このプロパティを使用して、取引パートナ・アグリーメント(TPA)レイヤー処理キャッシュを有効化または無効化します。デフォルトでは、このプロパティは無効です。 プロパティの制限: TPAキャッシュは、アグリーメント・デプロイメントを使用して、値の変化をリフレッシュします。したがって、このパラメータが有効な場合、チャネル・パラメータの変更の即時取込みは機能しません。それには、アグリーメントのデプロイが必要です。このパラメータへの変更を適用するには、サーバーを再起動する必要があります。 このパラメータの有効な値は |
b2b.useJMSDataSourceCache |
JMSオブジェクトまたはSOAデータ・ソース情報がキャッシュされるかどうかを決定するには、このプロパティを設定します。 このプロパティの値は、 |
b2b.useUnwindLoop |
多数のメッセージに対してアウトバウンド・バッチ処理を行う場合、ステータスの更新を最適化するには、このプロパティを設定します。アグリーメントで使用するチャネルに確認モードが設定されている場合、このプロパティは、確認モードが「なし」に設定されている状態で使用します。チャネルに確認モードが設定されていない場合、デフォルトで、確認モードは「なし」です。 |
b2b.batchMonitorSleepInterval |
デフォルト値は1分。この時間が経過すると、B2Bはバッチの件数およびサイズのチェックを実行します。これは、まとめてバッチ処理するメッセージが多数ある場合に関係します。 分単位で指定されるスリープ間隔を管理できます。 間隔の変更は、現在実行されている間隔の終了時に行われます。Fusion Middleware Controlでプロパティb2b.batchMonitorSleepIntervalを使用して間隔の追加または更新を行うと即時に反映されますが、間隔の削除は再起動後にのみ反映されます。バッチの実行間隔をデフォルト値の1に戻すには、Fusion Middleware Controlでこれを1に設定し直します。 |
|
このプロパティは、プロパティ 使用方法の詳細は、 |
b2b.batchMonitorStragglerBatchName |
保留メッセージの時間が、b2b.batchMonitorStragglerTimeLagの値で指定される時間を超える場合、この特定のバッチの保留メッセージを取得します。 この値は、カンマ区切りのbatch_1,batch_2,batch_3,...<time_for_batch_1>,<time_for_batch_2>,<time_for_batch_3>... (分単位)の形式で定義できます。 b2b.batchMonitorStragglerBatchNameの定義に特定のバッチ名と#ALL_BATCHES#が混在する場合、指定のバッチは、そのバッチに対して定義される時間を使用し、定義されていない他のバッチは、#ALL_BATCHES#に対して指定される時間を使用します。 たとえば、b2b.batchMonitorStragglerBatchName=b1,b2,b3およびb2b.batchMonitorStragglerTimeLag= 5,10,15の場合、バッチ名b1が件数に達していなくても、作成された先頭の保留メッセージが5分間を超える場合、アウトバウンド・バッチが発生します。 ここで、「先頭」という言葉が重要です。スレッドのウェイクアップのモニタリングで、件数、ファイル・サイズおよびタイム・ラグのすべてが、B2Bのバッチ処理条件を満たしている場合、B2Bは、1つずつのメッセージ・フローであるかのように再計算します。このため、生成されるバッチ・ファイルがどの条件を超えることもありません。たとえば、モニタリングしているスレッドのウェイクアップ時に、メッセージ数が11000、xmlファイル・サイズの合計が11MB、タイム・ラグがb2b.batchMonitorStragglerTimeLagを超えていることが検出されたとします。バッチ処理条件は、件数が10000、xmlファイル・サイズは10MBです。B2Bは、10000メッセージまたは10MBのxmlサイズを超えない、NNN件のメッセージのアウトバウンド・バッチを生成します。 別の例: ファイル・サイズとタイム・ラグの両方がB2Bバッチ処理条件を満たしている場合、ファイル・サイズに基づいてアウトバウンド・バッチが生成されます。この例では、ファイル・サイズの設定が10MBで、保留メッセージ表には、それぞれが0.99MBのファイルが15個あります。B2Bは、最初の11ファイルをバッチ処理します。この11ファイルで、10MBというしきい値(xmlファイル・サイズ)を超えるためです。 |
それぞれが0.99MBのファイルが25個ある場合は、各11ファイルのバッチが2つおよび3ファイルが含まれる残りのバッチが作成されます。バッチ処理されるネイティブ・ファイル・サイズは様々です。 |
|
b2b.useSequenceControlNum |
Oracle順序付けメカニズムを使用してEDI管理番号を生成するかどうかを決定するには、このプロパティを設定します。未定義または <Control><Protocol>_<Remote_TP>_<Host_TP>
順序名の形式は、次のとおりです。
順序名に指定できるのは30文字のため、 取引パートナが削除されると、削除された取引パートナに関連するすべての順序もOracle順序表から削除されます。 |
b2b.useJMSDataSourceCache |
JMSオブジェクトまたはSOAデータ・ソース情報がキャッシュされるかどうかを決定するには、このプロパティを設定します。 このプロパティの値は、 |
b2b.useUnwindLoop |
多数のメッセージに対してアウトバウンド・バッチ処理を行う場合、ステータスの更新を最適化するには、このプロパティを設定します。アグリーメントで使用するチャネルに確認モードが設定されている場合、このプロパティは、確認モードが「なし」に設定されている状態で使用します。チャネルに確認モードが設定されていない場合、デフォルトで、確認モードは「なし」です。 |
b2b.mdsCache.minutesToLive |
MDSキャッシュがメモリーに永続的に格納されるように指定するには、このプロパティを |
メタデータ・サービス(MDS)インスタンスのキャッシュ・サイズを設定するには、このプロパティを設定します。 xmxとmdsCacheの値には、5:1の比率をお薦めします。たとえば、xmxサイズが1024の場合は、mdsCacheを200 MBで維持します。 |
|
b2b.defaultsyncHTTPResponse |
b2b.defaultsyncHTTPResponse B2Bプロパティを使用すると、SOAコンポジットは、B2Bから肯定メッセージを受信できます。これは、グローバル・フラグです。 たとえば、新しいパラメータ、b2b.defaultsyncHTTPResponse=<Status>OK</Status> or b2b.defaultsyncHTTPResponse=OKを追加できます。詳細は、第C.5.1項「b2b.defaultsyncHTTPResponse」を参照してください。 |
b2b.defaultCustomDocType=generic |
AS2配信プロトコルで不透明ペイロードをサポートするために、このパラメータはb2b.defaultCustomDocTypeVersionとともに使用されます。それ以外の場合、インバウンドAS2メッセージはドキュメント・プロトコルを識別できません。 |
b2b.defaultCustomDocTypeVersion=binary |
AS2配信プロトコルで不透明ペイロードをサポートするために、このパラメータはb2b.defaultCustomDocTypeとともに使用されます。それ以外の場合、インバウンドAS2メッセージはドキュメント・プロトコルを識別できません。 |
b2b.tpDCUrl |
取引パートナからのメッセージの受信に使用されるURL。バックエンドに追加情報(メッセージの受信に使用されるURLなど)を提供します。 |
b2b.agreementName |
メッセージ処理中に使用されるアグリーメント名。バックエンドに追加情報(メッセージ処理中に使用されるアグリーメント名など)を提供します。 |
configmbeanutilユーティリティを使用してプロパティを設定することもできます。
configmbeanutilユーティリティを使用するには、次の手順に従います。
MW_HOME
環境変数を、Fusion Middlewareのインストール・ディレクトリを指すように設定します。たとえば、
setenv MW_HOME /scratch/$user/fmwhome
注意: Fusion Middlewareのディレクトリにアクセスするには、ホスト、ポート、ユーザーおよびパスワードの情報が含まれたMBeanプロパティ・ファイル(mbeanutil.properties )を指定する必要があります。たとえば、
host=myfmw.com port=7001 user=weblogic password=mypwd |
JAVA_HOME
環境変数を設定します。たとえば、
setenv JAVA_HOME ${MW_HOME}/jdk160_14_R27.6.4-18
Java binディレクトリをPATH
環境変数に追加します。たとえば、
setenv PATH ${JAVA_HOME}/bin:${PATH}
例D-1、例D-2、例D-3および例D-4にこのユーティリティの使用方法を示します。
例D-1 すべてのプロパティのコンソールへの出力
java -cp $MW_HOME/AS11gR1SOA/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/b2b.jar:$MW_HOME/ wlserver_10.3/server/lib/wljmxclient.jar:$MW_HOME/modules/ glassfish.jaxb_1.2.0.0_2-1-7.jar oracle.tip.b2b.utility.ConfigMBeanUtility
例D-2 プロパティの追加
java -cp $MW_HOME/AS11gR1SOA/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/b2b.jar:$MW_HOME/ wlserver_10.3/server/lib/wljmxclient.jar:$MW_HOME/modules/ glassfish.jaxb_1.2.0.0_2-1-7.jar oracle.tip.b2b.utility.ConfigMBeanUtility add b2b.test cool ok