ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence基礎ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
E64853-01
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

A 用語集

この項では、Oracle BI Enterprise Editionで使用される用語集を提供します。

トピック:

Oracle BI Enterprise Edition用語集

Oracle BI Enterprise Editionのドキュメントでは、特徴および機能を説明する際に様々な用語を使用します。これらの用語を十分に理解することが重要です。

用語 説明
アクション アクションを使用すると、関連コンテンツやWebページに移動できます。アクションは、分析やダッシュボード・ページに含めることができます。たとえば、ブランド売上分析でアクションを使用すると、営業コンサルタントは商談詳細Webサイトに移動できます。
アクション・リンク アクション・リンクを使用すると、アクションへのリンクを分析またはダッシュボード・ページに埋め込むことができ、クリックすると関連付けられているアクションが実行されます。たとえば、ブランド売上分析にアクション・リンクを埋め込むと、営業コンサルタントは商談詳細Webサイトに移動できます。
分析 分析では、組織のデータに対する問合せを行うことによって、ビジネス上の疑問に対する回答を示します。分析では、表、グラフ、ピボット表にデータを視覚的に表示して情報を詳しく調査して対処し、分析の結果を保存、編成および共有できます。たとえば、販売業績ダッシュボードでビューにデータを表示するブランド売上分析を作成できます。この分析を同僚、クライアントおよびビジネス・パートナと共有できます。
アプリケーション・ロール アプリケーション・ロールは、ユーザーがOracle BI Enterprise Editionで参照および実行できる内容を決定する一連の権限で構成されます。Oracle BI Enterprise Editionでは、アイデンティティ・ドメインで構成されているユーザーまたはロールを、1つ以上のアプリケーション・ロールに関連付けます。ユーザーとロールは、これらのアプリケーション・ロールからOracle BI Enterprise Editionにおける権限を継承します。
ブリーフィング・ブック ダッシュボード・ページまたは個々の分析の静的なスナップショットを1つ以上のブリーフィング・ブックに保存できます。アクセスするとデータがリフレッシュされるように、ブリーフィング・ブックを構成することもできます。たとえば、営業担当者はブリーフィング・ブックを使用して、四半期ごとの販売業績分析のスナップショットを収集できます。
計算項目 計算項目はメンバー間の計算を示し、1つのメンバーとして表されます。計算項目は、メンバーのセットを1つのエンティティとして表示したり操作する場合に便利です。たとえば、営業アナリストは、四半期別達成分析に、「Game Station」メンバーと「Plasma Television」メンバーの平均売上を示すメンバーを作成できます。
計算済メジャー 計算済メジャーは式に基づくファクト表の列です。たとえば、「Unit Price」という計算済メジャーは、「Revenue / Billed Units」の式に基づいています。
カタログ カタログには、ユーザーまたは他のユーザーが定義して、将来使用するために保存した内容(分析、ダッシュボードなど)が含まれています。カタログを検索して、使用または変更する内容を見つけることができます。たとえば、カタログ内の共有フォルダにある分析を編集する場合です。
データベース列と同様に、Oracle BI Enterprise Editionには列の概念があります。Oracle BI Enterprise Editionでは、様々なコンテキストで列が使用されます。分析の列は、列、導出属性または計算済メジャーに基づきます。

分析では、分析から返されるデータが列に示されます。列をフィルタや選択ステップとともに使用して、分析に含まれる内容を決定できます。列には、列に含まれる情報のタイプを示す名前が付けられています。たとえば、アカウントや連絡先などの名前が付いた列を使用して、情報を分析に表示できます。

ダッシュボード ダッシュボードにはユーザーに関連する情報が表示され、1つ以上のページで構成されます。ページごとに情報を様々な方法(グラフ、表、画像など)で表示できます。たとえば、営業担当者はダッシュボードを使用して、担当地域内で販売した製品のグラフを表示できます。
導出属性 導出属性は、式に基づくディメンション表の列です。たとえば、「Full Address」という派生属性は、「Street Address」、「City」、「State」および「Postal Code」の各列からの情報を結合します。
ディメンション表 ディメンション表に、測定するビジネス・エンティティを表す値が含まれます。ディメンション表には、場所、オフィス、人員、製品などのディメンション属性を表す列が含まれます。たとえば、今月の製品カテゴリ別売上などのディメンションをレポートする場合です。
ファクト表 ファクト表に、ビジネス業績の測定に使用する数値データが含まれます。ファクト表には、売上、販売数量、雇用人数などの数値が含まれます。
フィルタ フィルタは、分析の実行時に表示される結果を限定するために、属性列とメジャー列に適用される基準です。インライン・フィルタまたは名前付きフィルタを作成できます。フィルタを個々のコンテンツ・オブジェクト内に保存すると、そのオブジェクトはインラインで保存されます。フィルタ、グループおよび計算項目をインラインで保存できます。これらのオブジェクトはインラインで保存する以外に、個別の名前付きフィルタをカタログに作成して、分析、ダッシュボードまたはダッシュボード・ページで再利用できます。

たとえば、営業コンサルタントは、既存の分析に表示された結果をフィルタ処理して、担当するブランドのみの売上を確認できます。

グループ グループ(製品によっては「保存済選択」とも呼ばれます)を使用して、メンバーのリストとして、またはメンバーのリストを生成する選択ステップのセットとして、列のメンバーを定義できます。たとえば、営業アナリストは、モバイル・デバイスについて生成された売上金額をレビューし、その数字を他の製品タイプと比較できます。「Product」列に対して、折り畳み式携帯電話とスマートフォンが含まれる「Mobile Devices」というグループを作成できます。
階層 階層は、ディメンション表にある属性列のグループ間の関係を示します。たとえば、日から月が構成され、月から四半期が構成されます。階層を使用して分析をドリルできます。
アイデンティティ・ドメイン アイデンティティ・ドメインは、Oracle BI Enterprise Editionへの認証を提供するユーザー情報です。アイデンティティ・ドメインでは、ユーザーのグループがメンバーになり得るロールも定義します。
結合 結合は1つのファクト表と1つのディメンション表の間の関係を示します。すべてのファクト表は、少なくとも1つのディメンション表に結合されている必要があります(その逆も同様)。
レベル レベルは、他のレベルからロールアップしたり、他のレベルにロールアップする階層のコンポーネントです。通常、階層は合計レベルから始まり、次に下位レベルがあり、最下位レベルへと下がっていきます。合計レベルを除くすべてのレベルには、少なくとも1つの列が必要です。
メジャー メジャーは、集計ルールが定義されたファクト表の列、または他のメジャー列を使用する式に基づくファクト表の列です。たとえば、売上別や数量別にビジネス業績を測定する場合です。メジャーは、問合せ時にデータ・ソースから計算されます。
プレゼンテーション・サービス Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで、ビジネス・インテリジェンス・データを提示できるようにする機能の総称。これらの機能には、コンテンツを表示する分析、ダッシュボードおよびカタログが含まれます。
プロンプト プロンプトはフィルタのタイプの1つで、作成してデータ値を指定したり、特定のデータ値を選択して、ダッシュボードまたはダッシュボード・ページに含まれる分析に結果セットを提供できるようにします。プロンプトによって、既存のダッシュボードおよび分析のフィルタを拡張したり修正できます。たとえば、「Year」というプロンプトを使用すると、分析にデータを表示する年を指定できます。
選択ステップ 分析に含めるデータ・メンバーを指定すると、データ・ソースからのデータの選択が作成されます。各選択は1つ以上のステップで構成され、「Product」や「Geography」などの特定の列に対するメンバー・セットの基準を指定します。ステップでは、選択に影響を与える指示(テキスト"ABC"を値に含む製品メンバーの追加など)を指定します。ステップが実行される順序は、データの選択に影響を及ぼします。各ステップはその列のすべてのメンバーに作用するのではなく、前のステップからの結果に増分的に作用します。

たとえば、「Sales Office」列に「Boston」、「New York」および「San Francisco」の各メンバーを含むように、メンバー・セットの基準を指定するステップを作成できます。

データベース表と同様に、Oracle BI Enterprise Editionには表の概念があり、様々なコンテキストで使用されます。

データをモデル化するとき、1つ以上のソース表からのソース列を含むディメンション表またはファクト表を作成します。

分析を作成するときは、データを表示するためのユーザー定義の表ビューを作成できます。

時間ディメンション 時間ディメンションによって時系列関数が使用可能になります。これらの関数を使用すると、以前の期間との比較が可能になるため、複数の期間にわたるデータを分析できます。

時間ディメンションは、関連する次のモデル・オブジェクトのグループです。

  • 時間データが移入された、データベース内の時間ソース表

  • 時間ソース表に基づく時間ディメンション表

  • 異なる複数の期間の関係を定義する時間階層

変数 変数は、式で値を使用できるように、値を動的に計算して格納します。変数は、列式またはデータ・フィルタで使用できます。
ビュー ビューは、結果を伝えやすくするために可視化したものです。ビューを使用すると、分析の結果をわかりやすく直感的な方法で確認できます。詳細情報にドリルダウンできるグラフやピボット表、説明テキスト、結果の限定に使用されたフィルタのリストなどの様々なビューを結果に追加できます。たとえば、トレリス・ビューを作成すると、販売予測分析のトレンドを分析できます。