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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド
リリース11g (11.1.1)
B66709-05
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管理者向けの新機能

この序章では、Oracle Business Intelligence Publisher 11g リリース1 (11.1.1)で行われたOracle BI Publisherの管理機能に対する変更について説明します。

この序章には、次のトピックが含まれています。

Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.9)の新機能および変更点

Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.5)の新機能には、次が含まれています。

データ・ソースとしてOracle Endecaを非サポート

Oracle BI Publisherでは、データソースとして、Oracle Endecaとの統合がサポートされなくなりました。「Oracle Endeca」オプションが「管理」ページの「統合」セクションから削除されました。

配信先としてOracle WebCenter Content Serverをサポート

Oracle WebCenter Content Serverが配信先としてサポートされるようになりました。詳細は、第10.8項「コンテンツ・サーバーの追加」を参照してください。

メモリー・ガードを「プロパティ」ページで構成

BI Publisherは、過剰な量のデータを生成するレポート・リクエストを遮断することにより、Oracle BI Publisherサーバー・インスタンスをメモリー不足エラーから保護するオプションを提供する一連の機能を備えています。このようなメモリー・ガード機能は、構成ファイルに設定するプロパティ・セットで構成されます。これらのプロパティを使用すると、データ・サイズを検査してシステムでレポート・リクエストの処理を続行するか、終了するかを判断する条件および処理ポイントを構成できます。データ・サイズが原因で処理が終了すると、ユーザーにエラー・メッセージが返されます。

メモリー・ガード機能の実装の詳細は、付録F「メモリー・ガード機能の有効化」を参照してください。

Oracle WebLogicサーバーでの最大スレッド数制約ワーク・マネージャのサポート

大量のBI Publisherレポート処理の際、Oracle WebLogicサーバーは複数のスレッドを同時に使用してレポートを生成します。スレッドに制約がない場合、Oracle WebLogicサーバーで大量のスレッドを割当ててレポートを生成すると、メモリー不足エラーが発生します。このエラーを処理するには、Oracle WebLogicサーバーにワーク・マネージャを作成して、BI Publisherでのレポートの処理に割り当てるスレッド数を制限します。

詳細は、F.4項「「メモリー不足」エラー回避のための最大スレッド制約の構成」を参照してください。

Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.7)の新機能

Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.7)の新機能には、次が含まれています。

11.1.1.7.10の新機能


注意:

Oracle BI Publisher 11gリリース1 (11.1.1.7.10)に関する情報が適用されるのは、Oracle Fusion Applications 11gリリース8 (11.1.8)をご使用のお客様のみです。


Oracle BI Publisher 11gリリース1 (11.1.1.7.10)には管理者向けに次の新機能が組み込まれています。

指定した共有Webサービスのデータソースとしてのサポート

これまで、Webサービス・ベースのデータ・セットでは、Webサービスへの接続をデータ・セットごとに構成する必要がありました。このリリースでは、Webサービス接続の集中管理が導入されています。データ・モデル開発者は、値リストを介して、管理者が設定したWebサービス接続を使用できます。したがって、データ・モデルでは中央の接続を共有できるので、データ・セット別の設定が必要なくなりました。詳細は、第9.7項「Webサービスへの接続の設定」を参照してください。

指定した共有HTTPのデータソースとしてのサポート

これまで、HTTPベースのデータ・セットでは、HTTPサーバーへの接続をデータ・セットごとに構成する必要がありました。このリリースでは、HTTP接続の集中管理が導入されています。データ・モデル開発者は、値リストを介して、管理者が設定したHTTPサーバー接続を使用できます。したがって、データ・モデルでは中央の接続を共有できるので、データ・セット別の設定が必要なくなりました。詳細は、第9.8項「HTTP XMLフィードへの接続の設定」を参照してください。

メモリー不足エラーに対する保護

BI Publisherは、過剰な量のデータを生成するレポート・リクエストを遮断することにより、Oracle BI Publisherサーバー・インスタンスをメモリー不足エラーから保護するオプションを提供する一連の機能を備えています。このようなメモリー・ガード機能は、構成ファイルに設定するプロパティ・セットで構成されます。これらのプロパティを使用すると、データ・サイズを検査してシステムでレポート・リクエストの処理を続行するか、終了するかを判断する条件および処理ポイントを構成できます。データ・サイズが原因で処理が終了すると、ユーザーにエラー・メッセージが返されます。

リリース11.1.1.9.0では、この機能は「プロパティ」ページで構成できます。詳細は、「メモリー・ガードを「プロパティ」ページで構成」を参照してください。

BI Publisherユーザー・インタフェースのカスタマイズ

BI Publisherユーザー・インタフェースで使用するスキンおよびスタイルをカスタマイズできるようになりました。デフォルトのスタイルも機能強化されています。BI Publisherでは、blafplus (ブラウザ・ルック・アンド・フィール・プラス)スタイルにかわって、Skyrosスタイルを使用するようになりました。blafplusスタイルに切り替えることも、企業ブランドに合せてスタイルをカスタマイズすることも可能です。詳細は、第15章「BI Publisherユーザー・インタフェースのカスタマイズ」を参照してください。

11.1.1.7.0の新機能

Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.7)には管理者向けに次の新機能が組み込まれています。

Oracle Endecaとの統合

レポートのデータソースとして、Oracle EndecaがBI Publisherでサポートされるようになりました。11.1.1.9.0と同様に、この機能は削除されました。

PDFからPCLへのコンバータ

BI PublisherでPDFからPCLへのコンバータが提供され、PDF出力をPCLプリンタで印刷できるようになりました。PCLコマンドをRTFテンプレートに埋め込んで、たとえばプリンタにインストールされたフォントを小切手のルーティング番号や口座番号用に使用するなど、PCLページの固有の位置でPCLコマンドを起動できます。詳細は、第10.2項「プリンタの追加」を参照してください。

プライベート・データソースのサポート

データ・モデル開発者は、SQLまたはMDXデータセットで使用するプライベートJDBCおよびOLAPデータソース接続を、管理者に頼ることなく作成して管理できるようになりました。ただし管理者ユーザーは、プライベート・データソース接続を表示、変更および削除でき、他のユーザーにアクセスを拡張することもできます。詳細は、第9.1.1項「プライベート・データソース接続について」を参照してください。

Oracle BI Publisher 11gリリース1 (11.1.1.6)の新機能

Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.6)には管理者向けに次の新機能が組み込まれています。

E-Business Suiteセキュリティとの統合によるレポート組織に対するサポートの有効化

11.1.1.5では、E-Business Suiteセキュリティに関するサポートが強化され、職責に基づいたデータレベルのセキュリティがサポートされるようになりました。11.1.1.6では、BI Publisherでレポート組織も認識されるようになりました。E-Business Suiteセキュリティとの統合を設定すると、ログイン時、ユーザーは「アカウント」ダイアログを使用して職責とレポート組織を選択できます。詳細は、第5.4項「Oracle E-Business Suiteとの統合」を参照してください。

パフォーマンス監視とユーザー監査の有効化のための簡易構成手順

以前のリリースでは、パフォーマンス監視とユーザー監査の有効化には、構成ファイルを手動で編集する必要がありました。11.1.1.6では、このプロセスが簡略化され、「管理サーバー構成」ページでチェック・ボックスを選択するだけになりました。詳細は、第8.6項「監視と監査の有効化」および第12.6項「監視と監査の有効化」を参照してください。

Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.5)の新機能

Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.5)の新機能には、次が含まれています。

Oracle E-Business Suiteとの統合の強化

BI Publisherでは、職責に基づいたOracle E-Business Suiteのデータ・レベルのセキュリティをサポートしており、セッション中の職責の切替えが可能です。BI Publisher 11.1.1.5を使用して、E-Business Suiteデータに対するレポートを表示、管理および配信したり、別のデータ・ソースのデータを結合および集計したりできます。詳細は、第5.4項「Oracle E-Business Suiteとの統合」を参照してください。

監査と監視

監査はコンプライアンスのみの問題ではありません。ユーザーの志向、およびユーザーがレポートにアクセスして表示する方法を理解することで、カスタマ・サービスを向上させることができます。BI Publisher 11.1.1.3では、管理者が監査に必要なデータを収集する際に役立つフレームワークが追加されました。BI Publisher 11.1.1.5では、監査およびパフォーマンス情報の取得機能が強化され、これらのデータをデータベースに格納する方法も導入されました。これで、BI Publisherを使用した監査およびパフォーマンス情報の視覚化、分析およびレポート作成が可能になりました。詳細は、第12.5項「パフォーマンスの監視とユーザー監査について」を参照してください。

レポート開発ライフ・サイクルの管理

レポートの開発では、実際の運用までに複数のフェーズとプロセスが必要になることがよくあります。レポートは、開発環境からテスト環境、および本番環境へと順に移動させる必要があります。BI Publisherのカタログ・ユーティリティを使用すれば、サーバーを停止することなく、レポートを1度に1つずつまたはバッチで、ある環境から別の環境に移動させることができるようになります。詳細は、第14章「環境間でのカタログ・オブジェクトの移動」を参照してください。

Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.3)の新機能

Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.3)の新機能には、次が含まれています。

ユーザー・インタフェースの強化

新しいホーム・ページや再設計されたエディタやペインなど、ユーザー・インタフェースがいくつかの点で大幅に改良されました。これらの改良は、Oracle BI Publisherでの操作をより容易にし、一貫性を高めるためのものです。新しいインタフェースの使用方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイドを参照してください。

スケジューラの強化

更新された11gのBI Publisherスケジューラのアーキテクチャでは、Java Messaging Service (JMS)キューを使用して、高スケーラブルかつ高性能で強固なレポート・スケジューリングおよび配信アーキテクチャを提供します。このアーキテクチャを使用して、複数のBI Publisherサーバーをクラスタに追加してから各サーバーを特定の機能専用のサーバーに指定することができます(レポート生成、ドキュメント生成、特定の配信チャンネルなど)。新しいインタフェースでは、プロセッサ当たりのスレッド数を構成することもできます。スケジューラによる問題の診断を簡易化するために、「スケジューラ診断」ページで、JMS構成、JMSキュー、クラスタ・インスタンス・ステータス、スケジューラ・データベース・ステータス、Toplinkステータスおよびスケジューラ(クォーツ)ステータスに関するランタイム情報を提供できるようになりました。詳細は、第7章「スケジューラの構成」を参照してください。

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionとの共有カタログ

Oracle BI Enterprise EditionでのBI Publisherのインストールについて、BI Publisherでは、Oracle BIプレゼンテーション・サービスと同じカタログを共有しています。インストール時にカタログ統合が構成されます。機能強化されたカタログの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。

Oracle Fusion Middlewareセキュリティとの統合

Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・モデルは、Javaセキュリティ・モデルを組み込んだ、Oracle Fusion Middlewareプラットフォームに基づいています。Javaモデルは、ロールベースの宣言モデルで、コンテナ管理のセキュリティを採用しているため、リソースは、ユーザーに割り当てられているロールによって保護されます。Oracle BI Enterprise Editionとともに実装すると、製品全体にわたるより厳格で合理的なセキュリティ統合を実現できます。BI Publisherのスタンドアロン実装でのOracle Fusion Middlewareセキュリティ・モデルの使用方法の詳細は、第2章「Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・モデルの構成」を参照してください。BI PublisherがOracle BI Enterprise Editionと統合されている場合のセキュリティの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。

カタログ・セキュリティの強化

ユーザーのロールには、機能権限を有効化するために、カタログ・フォルダに対する明示的な権限が割り当てられている必要があります。これにより、カタログ内の特定のオブジェクトにアクションを実行できるユーザーに対する制御が大幅に強化されます。権限は、カタログ・インタフェース内で管理者によって付与されます。詳細は、第3.5項「カタログ権限について」を参照してください。

ユーザー監査とパフォーマンス監視

パフォーマンスの監視では、問合せ、レポートおよびドキュメント生成のパフォーマンスを監視したり、収集した詳細情報を分析できます。BI Publisher 11gがJMX Management BeansまたはMbeansを通じてパフォーマンス統計を収集します。各MBeanが、Oracle Dynamic Monitoring Service(DMS)によって収集された属性、動作および関連する統計を示します。詳細は、第12.5項「パフォーマンスの監視とユーザー監査について」を参照してください。