Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド 11gリリース1 (11.1.1) E51906-01 |
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分析関数
分析関数は行のグループに基づき集計値を計算する。行のグループはウィンドウと呼ばれ、分析句によって定義される。分析関数が集計関数と異なる点は、分析関数がグループ内の各行の1つの値を返すことである。たとえば、ランク付け関数を作成する場合は、グループ内の各行のランクの値を作成する。
分析関数の詳細は、『Oracle Database SQLリファレンス』または『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』を参照。
自動サマリー管理(ASM)
サマリーの作成およびメンテナンス処理を単純化するDiscovererの機能。ASMを使用すると、Discovererの稼働に使用されるサマリー・ポリシーと呼ばれる入力パラメータの範囲を設定できる。Discovererでは、サマリー・ポリシーに従って、最適なサマリーのセットの作成およびメンテナンスが自動で行われる。
軸アイテム
ワークシートの上軸、横軸、またはページ軸のいずれかに表示されるアイテム。アイテムは、テーブルのレイアウトでは上軸またはページ軸のみに表示され、クロス集計レイアウトではどの軸にでも表示される。「軸」、「データ・アイテム」を参照。
ビジネスエリア
ユーザーの特定のデータ要求に適応するように、テーブルまたはビュー(あるいはその両方)を概念的にグループ化したもの。たとえば、会計部門は予算と財務についてのデータを表す会計ビジネスエリアを、エンジニア部門のプロジェクト・リーダーはプロジェクトの予算情報を調査するためのビジネスエリアを持てる。
アイテムの一部は同じであっても、各部門に関するテーブルやビューの組合せは異なる場合がある。Discoverer上で1つのファイルとして示される。このファイルを開いて、中にあるフォルダとアイテムをすべて表示できる。
キャッシュ(メモリー)
Oracleデータベースが、ユーザーが現在アクセスまたは変更しているデータベース・データなどをサポートするために必要とするデータの一時記憶域。2つの用語は、どちらも同じような意味で使用される。
列
データの特定の領域を表す、データベース・テーブルの垂直領域。列には列名(ENAMEなど)および特定のデータ型(CHARなど)がある。たとえば、従業員情報のテーブルでは、全従業員の名前で1つの列が構成される。1つのレコード・グループ列がデータベースの列を表す。
Discovererでは、特定の型のデータは、ワークシートに垂直に表示される。
条件
戻り値を制限するためにアイテムに関して作成されるフィルタ。フィルタには、1つの列とデータの量を指定するための修飾データがいくつか含まれる。Discoverer Administratorで作成される条件は、指定するビジネス条件に応じてオプション条件にも必須条件にもなる。
条件は、Discoverer Plusでクエリーの定義中にも作成できる。たとえば、東部地域にある全都市をリクエストする場合は、条件(show East Region only)を作成して、結果に取り入れる都市を絞り込む。
クロス集計
アイテムを行と列のマトリックスに配置するワークシートのレイアウト。アイテムは上軸と横軸の両方に表示される。クロス集計を使用して、サマリー情報の表示や、1つのアイテムと他のアイテムの関連(月ごと、地域ごとの売上など)の表示ができる。クロス集計はマトリックスとも呼ばれる。「テーブル」を参照。
データ・アイテム
上軸アイテムと横軸アイテムの関係を表しているアイテム。データ・アイテムを共通に持つアイテムのみが、上軸と横軸で表示される。これは、クロス集計レイアウトのワークシートのみに適用される。データ・アイテムはメジャーとも呼ばれる。「軸アイテム」、「データ・ポイント」を参照。
データ・モデル
データベースからどのデータをフェッチするか、どの値を計算するか、レポートでデータをどう順序付けるかなどを定義するリレーショナル・モデル。データ・モデルを定義するReport Builderのオブジェクトは、クエリー、グループ、列、パラメータ、およびリンクである。
日付階層
日付階層は、年、四半期、月、週、日、時間、分、秒の継承構造を持つ。Discovererマネージャは、日付階層テンプレートを使用して、共通フォーマットの日付階層の多くを定義する。デフォルトの日付階層を使用することも、カスタマイズされた日付階層を新たに作成することも可能。
日付階層テンプレート
事前に定義された日付階層(表示フォーマットを含む)。日付階層テンプレートは、日付アイテムに適用され、その日付アイテムに固有の日付階層を作成する。
たとえば、年(YYYY)、月(Mon-YY)および日(DD-Mon_YY)の汎用日付階層テンプレートを「sales_date」に適用して、ユーザーが年から月および日のレベルに(1996年から6月、1996年から6月2日に)ドリルダウンできるようにする。
どの時間/日付レベルを使用し、どの表示フォーマットを使用するかを定義するために、日付階層テンプレートを使用する。
ディテールからマスターへの結合
ディテールからマスターへの結合のアイコンは、異なるフォルダ内にある2つのアイテム間の多対1の関係を表す。外部キーは左側(ディテール)、主キーは右側(マスター)。「マスターからディテールへの結合」、「結合」を参照。
ドリル
あるアイテムを、それに関連したアイテムを含むように拡張すること。Oracle Business Intelligence Discovererは、データベースに再びクエリーを行う場合もある。「ドリルダウン」、「ドリルアップ」を参照。
ドリルダウン
階層中のより低位の関連アイテムを含むようにアイテムを拡張すること。Oracle Business Intelligence Discovererは、データベースに再びクエリーを行う場合もある。「ドリル」、「ドリルアップ」、「閉じる」を参照。
ドリルアップ
階層中の次に高位の関連アイテムを含むようにアイテムを拡張すること。Oracle Business Intelligence Discovererは、データベースに再びクエリーを行う場合もある。「ドリル」、「ドリルダウン」、「閉じる」を参照。
End User Layer (EUL)
データベース・ディクショナリまたはテーブルの定義と、Discoverer Plusなどのクライアント・アプリケーションの中間に(概念的に)存在する一連のデータベース・テーブルおよびビュー。End User Layerは、データベース・オブジェクトに対してビジネス的な意味のあるわかりやすい名称を提供することにより、データベースの複雑さからユーザーを解放するメタレイヤー。
EULは階層テンプレート、フォーマット情報、サマリー・テーブル管理および集計情報などの要素を制御する。EULは、データベースから情報を抽出するために生成されたSQLも制御する。
エクスポート
オブジェクト、モジュール、選択したテキストまたはイメージのコピーをファイルまたはデータベースに格納すること。Project Builderの場合、プロジェクト、タイプ、アクションまたはマクロ定義を含むファイルを、異機種プラットフォームで作業する他のユーザーに配布して使用するために移植可能な形式で書き出すプロセス。「エクスポート・ファイル」、「インポート」も参照。
フォーカス
ユーザーまたはクライアントからの入力にレスポンスできるエンティティ状態。エンティティにキーボード・フォーカスがある場合は、ユーザーがキーを押すとイベントを受け取ることができる。描画ビューに描画フォーカスがある場合は、描画に影響を与えるクライアント・ルーチンにレスポンスできる。
GUI
グラフィカル・ユーザー・インタフェース(graphical user interface)の略語。文章のみでなく、図も使用してプログラムの入力と出力を表すこと。GUIを使用したプログラムは、ウィンドウ・システム(X Windows、Microsoft Windows、Apple Macintoshなど)で実行される。GUIプログラムは、画面上のウィンドウにアイコン、ボタンなどを表示する。ユーザーは、主に(通常マウスによって制御される)画面上のポインタを移動することで、GUIプログラムを制御する。ビットマップ・インタフェースとも呼ばれる。
階層
Discoverer Administratorで定義され、End User Layerに格納されるアイテム間の関係。階層によって、ユーザーはデータをドリルアップおよびドリルダウンして異なるレベルのディテールを参照できる。階層にはアイテム階層と日付階層の2種類がある。新規階層の作成および既存階層の編集には、階層ウィザードを使用する。
階層ウィザード
Discoverer DesktopまたはDiscoverer Plusで使用する階層の作成に必要な情報の入力と選択をユーザーに促す、Discoverer Administratorに事前定義済の一連の手順。
HTML
Hypertext Markup Languageの略語。インターネットのWWWサーバー上のコンテンツおよび他の文書へのハイパーテキスト・リンクを指定するために使用される、タグベースのASCII言語。Webブラウザを持つエンド・ユーザーは、HTML文書を表示し、リンクに従って他の文書を表示する。
ハイパーリンク
あるハイパーテキスト文書内のいくつかの点から他の文書中の場所または同一文書内の別の場所への参照(リンク)。Webブラウザは、通常いくつかの表示方法の違い(異なる色、フォントまたはスタイル)でハイパーリンクを表示する。ユーザーが(マウスでクリックして)ハイパーリンクをアクティブにすると、ブラウザはリンクのターゲットを表示する。
識別子
Discovererがワークブックを識別するために使用する一意の名前。異なるEULに共通するオブジェクトを照合する場合、Discovererでは識別子を使用して、異なるEUL内にある、同じビジネス・オブジェクトを参照するオブジェクトを検索する。
たとえば、「A」というEULの中の「売上」という名前のフォルダが、「B」というEULの中の「売上額」という名前の同じフォルダを参照しているとする。この2つのフォルダは同じ識別子を持ち、このため同じオブジェクトを参照していると識別される。
アイテム・クラス
データベースにとって意味のあるアイテムのグループ。アイテム・クラスは、1つ以上のアイテムが使用できる値リスト(これらのアイテムのための代替ソート順序)を定義するため、またはアイテム間のサマリーからディテールへの拡張を定義するために使用される。たとえば、Productというアイテムは、製品の説明を含み、Productフォルダの一部になることが可能。この同じアイテムProductは、Sales Revenueフォルダでも要求される可能性がある。両方のアイテムに同じ値リストを使用させるには、値を定義するアイテム・クラスを1つ定義し、両方のアイテムに適用する。したがって、値リストは一度定義すればよい。アイテム・クラスを作成しなかった場合は、ProductフォルダのProductとSales RevenueフォルダのProductに値リストを定義する必要がある。
アイテム
EULにあるデータベース・テーブルの列の表現形態。列をアイテムとして表すことにより、Discovererマネージャはユーザーがデータを明確に読み取れるようにフォーマット変更、名前変更およびその他の同様の変更を行える。アイテムはフォルダに格納され、作成、削除、異なるフォルダ間での移動ができる。
結合
特定の列にあるデータの一致に基づく、データベース内のテーブルの論理的な組合せ。Discoverer Administratorでの結合の作成は、Discoverer DesktopまたはDiscoverer Plusでユーザーに使用可能なフォルダを識別するために重要。ユーザーがワークシートを作成するためにアイテムまたはフォルダを選択するときは、選択されたフォルダと結合しているフォルダのみ使用できる。したがって、2つのフォルダ間に結合が存在しない場合は、選択されていないフォルダもそのアイテムもワークシートで使用できない。
結合は、データベース内の列、主キーまたは外部キーの一致から導出される。
値リスト
アイテムに存在する一連の固有な値。値は、データベースの列で検索されたアイテムのもの。
たとえば、データベースに部品が4個、ボルトが28個、ファン・ベルトが34個、ガスケットが90個、ブラケットが49個含まれていた場合は、「部品、ボルト、ファン・ベルト、ガスケット、ブラケット」という5つの重複しない値が含まれる値リストが生成される。値リストは、条件の作成や選択時に使用される。値リストは、実行時に自動的に生成される。
ロード・ウィザード
テーブルをEnd User Layerにロードして新しいビジネスエリアを作成するために必要な情報の入力と選択をユーザーに促す、Discoverer Administratorに事前定義済の一連の手順。
ローカル・データベース
1. アプリケーションを実行しているコンピュータ上のデータベース。2. アプリケーションが接続している先のデータベース。このデータベースは、アプリケーションによって生成されたSQL文をすべて解析して実行する。
マスター・フォルダ
マスター・フォルダは、結合で使用され、ディテール・フォルダと単対多の関係を持つテーブルを識別する。たとえば、ビデオ製品フォルダの(一意キーのある行で識別される)各ビデオ・タイトルには、顧客にビデオを貸し出すたびに記録する売上明細フォルダに多くのエントリ(行)がある。
マスターからディテールへの結合
マスターからディテールへの結合のアイコンは、異なるフォルダ内にある2つのアイテム間の1対多の関係を表す。主キーは左側(マスター)、外部キーは右側(ディテール)。
ロード・ウィザードを使用してビジネスエリアを作成しているときに結合を作成するか、「挿入」メニューから「結合」を選択して結合を作成する。「ディテールからマスターへの結合」、「結合」を参照。
マテリアライズド・ビュー
Oracle Enterprise Editionデータベースで使用されるサマリー・メカニズム。マテリアライズド・ビューは、SQLのクエリーに使用される集計データを事前に計算して格納する。
メタデータ
データについてのデータ。EULに含まれるデータは、実際のデータベース・テーブルのデータに関するデータであるため、メタデータである。メタデータを作成することにより、Discovererマネージャはデータベース用語をビジネス用語に変換できる。
オブジェクト
レイアウト上に配置できるアイテム。オブジェクトの例には四角形、線、省略記号、アーク、ポリゴン、ポリライン、角が丸い四角形、フリーハンド、チャート、テキスト、記号およびテキスト・フィールドが含まれる。
ODBC
オープン・データベース接続性(Open Database Connectivity)の略語。異なるデータベース・システムに接続するための規格。アプリケーションは、ODBCに対応するSQLを使用して、ODBCに文を発行できる。次にODBCは、これをデータベースが理解できる形に変換する。Oracle Heterogeneous Data Services (HDS)を使用すると、Discovererは単一の一貫性のある方法で異なるデータベース管理システムにアクセスできる。
1対Nの関係
1つのテーブルに、別のテーブルの1つ以上の行と関連する一意に識別される行がある関係。この関係は、最初のテーブルにある一意キーに基づく。たとえば、ビデオ製品テーブルの(一意キーのある行で識別される)各ビデオ・タイトルには、顧客にビデオを貸し出すたびに記録する売上明細テーブルに多くのエントリ(行)がある。
1対1関係
2つのテーブルで、一意の行に対する一致が1つあり、しかもこれが唯一である関係。
たとえば、ビデオ製品テーブルの(一意キーで識別される)各ビデオ・タイトルには、その説明を含んでいる行がビデオ明細テーブルに1つあり、しかもこれが唯一の行である場合。個々の製品には説明は1つしかないので、ビデオ製品テーブルで直接検索できる。ただし、他の処理上の理由から別のテーブルに配置することもできる。後者の場合、2つの行は、これらを一緒に結合する共通キーによって一意に識別される。
Oracle Designer
システムの分析、アプリケーションの設計と生成、メンテナンスのためのOracleツール。
Oracle Designerは、アプリケーション・システム設計とモデル情報のために拡張されたOracleディクショナリを使用する。
親なしのフォルダ
どのビジネスエリアにも存在しないフォルダ。親なしのフォルダは、ビジネスエリアの内部にないため、「ワークエリア」には表示されない。したがって、使用不可である。フォルダは、ビジネスエリア内にのみ作成でき(そして、End User Layerに格納され)、複数のビジネスエリアで潜在的に繰返し使用される。ただし、End User Layerから削除されないまま、最後のビジネスエリアから削除される場合は、「親なしのフォルダ」となる。
「ツール」メニューから「管理」→「フォルダ」を選択することによって、親なしのフォルダを表示および管理できる。
所有
Discoverer内の特定のオブジェクトの所有関係を定義する用語。たとえば、ユーザーのデータベース・アカウント内にテーブルがある場合、ユーザーはそのEULを所有する。ユーザーは他のユーザーのアカウント内のテーブルへのアクセス権を与えられることがあるが、この許可を受けたユーザーがEULを所有することにはならない。
ページ・アイテム
特定の視点からデータを表示できるようにするアイテム。ページ・アイテムはワークシート全体に適用される。ページ・アイテムを軸アイテムまたはデータ・アイテムから作成すると、たとえば、「年」が「1997」であるときのデータのみが表示される。「ページ・アイテム」ボックスの使用可能な値のリストから値を選択することによって、1997、1998、1999などのページ・アイテムの値を変更する。アイテムは、上軸または横軸から「ページ・アイテム」ボックスにドラッグできる。
Portable Document Formatの略語。文書を作成するために使用する元のアプリケーション・ソフトウェア、ハードウェア、およびオペレーティング・システムとは独立した方法で文書を表すための(Adobe Acrobatにネイティブな)ファイル形式。PDFファイルは、テキスト、グラフィックおよびイメージの任意の組合せを含む文書をデバイスおよび解像度から独立した形式で記述できる。
ピボット
アイテムをある軸から別の軸にドラッグしたり(クロス集計のみ)、軸から「ページ・アイテム」ボックスにドラッグすること。横軸のアイテムが上軸のアイテムやページ・アイテムになったり、逆に変換されたりする。ピボットを使用すると、データがより簡潔に表示され、アイテム間の関係がわかりやすくなる。
プライベートEnd User Layer
特定のユーザーIDのみが使用できるEnd User Layer。アクセス権は、そのEnd User Layerの所有者によって明示的に付与される。
プライベートEnd User Layerは、同一データベース上に複数存在できる。
プライベート・テーブル
テーブルを「所有」するユーザーIDによってアクセス権を付与されたユーザーIDからのみアクセス可能なデータベース内のテーブル。あるユーザーIDがテーブルを作成した場合、このユーザーIDはテーブルを「所有」する。
クエリー
1. 指定した基準に従ってデータベースから情報を取り出す検索。基準には、アイテム、レイアウト、フォーマット、条件および計算が含まれる。クエリーの結果はワークシートに表示される。
2. データベースの1つ以上のテーブルまたはビューから取り出すデータを指定するSQL SELECT文。
クエリー時間予測
クエリーで情報を取り出すために必要な時間を予測するOracle Business Intelligence Discovererの機能。クエリーの開始前に予測時間が表示されるので、クエリーを取り消すかどうかの判断ができる。
RDBMS
リレーショナル・データベース管理システム(Relational Database Management System)の略語。データ構造の定義、格納と検索操作、整合性制約ができるデータベース。このようなデータベースでは、データやデータ間の関係は、テーブルとして編成される。
リモート・データベース
ローカル・データベース以外のコンピュータ上のデータベース。通常は、同じネットワーク上にあるが、別のノードにあるコンピュータ(つまり、データベース・リンクを通して使用するデータベース)。
ロール
権限の集合体。ロールをユーザーIDに割り当てると、そのロール内に定義されたすべての権限が付与される。ロールは、多くの人々に同じ権限を割り当てる場合に便利。
たとえば、航空会社の予約係スタッフのためのデータベース管理者は、予約係に必要な権限をすべて含んだロールreservationistを定義する。次に、予約係一人一人にすべての権限を定義するのではなく、そのロール(reservationist)を割り当てる。
スケジュール・ワークブック
予定の日時にあらかじめ指定した間隔で自動的に実行されるようにプログラムされたワークブック。「ファイル」メニューから「スケジュール」を選択するとワークブックをスケジュールできる。
スキーマ
関連するデータベース・オブジェクトの集合。通常はデータベース・ユーザーID別にグループ分けされる。スキーマ・オブジェクトには、テーブル、ビュー、順序、ストアド・プログラム・ユニット、シノニム、索引、クラスタおよびデータベース・リンクが含まれる。
送信
Discovererではワークブック(またはワークブックの一部)を電子メールで送信できる。送信するデータは、メール・メッセージのテキストまたは添付ファイルにできる。Discoverer Plusでワークブックを送信するには、「ファイル」メニューから「送信」を選択する。
SQL
構造化照会言語(Structured Query Language)の略語。この言語は、データベース中のデータを定義および操作するために使用される。「表示」メニューから「SQLインスペクタ」を選択すると、ワークシートで使用されている現行SQL文を表示できる。
サマリー・フォルダ
サマリー・テーブルについての情報と、それを使用できるEULアイテムの組合せ情報を格納するフォルダ。クエリー・リクエストが、サマリー・テーブルに事前に集合および結合されているデータで足りている場合、サマリー・テーブルにクエリーを行うことによってパフォーマンスを向上させる。この処理はユーザーのビューから自動的に実行される。つまり、ユーザーにはクエリーが基本データ・テーブルではなくサマリー・フォルダによって処理されるという事実はわからない。この機能により、迅速で正確なデータ検索が実現できる。
サマリー・ウィザード
サマリー・フォルダを使用するようにエンド・ユーザーのクエリー・リライトする場合の、使用するサマリー・フォルダの作成に必要な情報の入力と選択をユーザーに促す、Discoverer Administratorの事前定義済の一連の手順。
テーブル
1. 関連する情報について名前が付けられている集まり。リレーショナル・データベースに格納される。行と列から構成される二次元格子。
2. アイテムを列に配置するワークシート・レイアウト。アイテムは上軸に表示される。テーブルのレイアウトは、たとえば、先月の売上データの一覧などのクエリー基準に適合したすべての情報をリスト表示するために使用する。「クロス集計」を参照。
作業リスト
ビジネスエリアを作成するための個々の作業を順番に表示する、Discoverer Administratorの中のウィンドウ。作業をチェックしながら進めるときに便利。作業をクリックすると、それぞれの作業を完了するためのウィザードを起動する。
ユーザーID
データベースにアクセスするために使用される一意の文字列。ユーザーIDには常に関連付けられたパスワードがある。Oracleデータベースにログインする場合は、許可されたユーザーIDとパスワードが必要。
ウィンドウ
アプリケーションが含まれる、デスクトップの長方形領域。ウィンドウにはそれぞれ、アプリケーションと対話できる領域がある。ウィンドウは、開く以外に、サイズ変更、移動、アイコン状態化またはデスクトップ全体を埋めるような拡張ができる。
ワークエリア
End User Layerへのビューである、Discoverer Administrator中のウィンドウ。「ワークエリア」ウィンドウを使用して、End User Layer内の個々のビジネスエリアでの作業を行う。ここで、新規ビジネスエリアの作成、フォルダから別のフォルダへのアイテムの移動、アイテムの作成と編集などができる。基本的には、End User Layerに影響する操作はすべて「ワークエリア」内で行われる。
ワークブック
Discoverer DesktopまたはDiscoverer Plus内のワークシートの集合。ワークブックは、クエリー定義を含む文書で、データベースのテーブルに格納でき、ネットワークを介して他のユーザーと共有できる。Discoverer Desktopのワークブックは、ネットワーク・ファイル・サーバーおよびローカルPCにも格納できる。
ワークシート
Discovererがクエリーの結果を表示する方法。ワークシートには、End User Layerに対して実行されるクエリーも含まれる。ワークブックには、複数のワークシートが格納される。