| Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 11g リリース 1 (11.1.1) B61375-04 |
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Oracle Reports ServicesのReports Serverコンポーネントの構成設定は、表8-1で指定されているディレクトリにあるrwserver.confおよびrwbuilder.confのXMLファイルに格納されます。
これらのファイルはどちらも、WindowsおよびUNIXにおいてデフォルトのサーバー構成値を含むrwserver.templateファイル(ORACLE_HOME\reports\conf内)によってサポートされています。
rwserver.confファイルは、デフォルトのサーバー構成ファイルです。rwbuilder.confファイルにより、Oracle Reports Builderによってインプロセスで使用されるサーバー・インスタンスを構成します。
rwserver.confファイルおよびrwbuilder.confファイルの内容は、ほぼ同じです。唯一の違いは、rwbuilder.confはpersistFileやsecurityの構成要素(この項で後述)を使用しないことです。
これらのファイルは、次の条件で自動的に作成されます。
新しいReports Serverコンポーネントが作成されるときに、rwserver.confファイルが作成されます。
rwbuilder.confファイルは、デフォルトで事前構成されています。
この項では、次の項目について説明します。
rwserver.confとrwbuilder.confの要素と属性を構成するために、rwserverconf.xsdファイルには次のデータ型の定義が格納されています。
これらの要素は、関連する属性およびサブ要素とともに、次の各項で説明します。
これらはXML要素です。XMLは大文字と小文字を区別することに注意してください。また、これらの要素のいずれかをrwserver.confまたはrwbuilder.confの構成ファイルに追加する場合、rwserverconf.xsdに記述されている要素の順序に従う必要があります。
ORBPorts要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="ORBPorts">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="value" use="required" type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
ORBPorts要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
ポート範囲を指定する場合:
<ORBPorts value="17000-17010"/>
特定のポートを指定する場合:
<ORBPorts value="17000,17010,17020,17030,17040"/>
必須/オプション
オプションです。デフォルトの場合、CORBAオブジェクトは、通信に使用可能な任意のポートを使用します。Reports ServerではCORBA通信が使用されるため、使用可能な空きポートが通信に使用されます。任意のポートではなく事前定義済のポートをReports Serverで使用する必要がある場合、サーバー構成ファイルにORBPorts要素を含める必要があります。
説明
ORBPorts要素では、CORBA通信に使用するポートを、ポート範囲または特定のポートのどちらかで指定します。ORBPortsを指定すると、ORB内部通信用に指定されたリストから1つのポートが選択されます。Reports Serverと各エンジンのそれぞれに、1つのポートが必要です。
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注意:
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個々のエンジンに対して、ポート番号を指定することはできません。各エンジンは、リスト内の次のポート番号を取得します。engine要素のmaxengine属性がrwEngに対して5に設定されているときに、URLEngも有効化されている場合、ORBPorts要素にポートを7つ以上指定する必要があります(Reports Server用に1つ、rwEng用に5つ、rwURLEng用に1つ必要)。
ORBPorts要素の属性を、表8-2で説明します。
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注意: Reports Serverが実行されているサーバーでTCPポート・フィルタリングが有効化されている場合にのみ、 |
pluginParam要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="pluginParam">
<xs:complexType mixed="true">
<xs:sequence>
<xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="name" use="required" type="xs:ID"/>
<xs:attribute name="value" use="required" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="type" default="text">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:NMTOKEN">
<xs:enumeration value="text"/>
<xs:enumeration value="file"/>
<xs:enumeration value="url"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
pluginParam要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<pluginParam name="mailServer" value="mail.oracle.com"> <property name="enableSSL" value="yes"/> <property name="mailUserName" value=%MAILUSER%"> <property name="mailPassword" value=%xyz%"> </pluginParam>
必須/オプション
オプションです。pluginParam要素は、必要な数だけ指定できます。
説明
pluginParam要素は、電子メール、JDBCプラガブル・データソース(PDS)、テキストPDSなどの一部のビルトイン宛先で使用できるプラグインを指定する手段を提供します。これはビルトイン宛先のFTPおよびWebDAVでは使用されず、Faxなどのカスタムのプラガブル宛先では使用できません。今回のリリースでは、すべてのサーバーに独自にtextpds.conf、jdbcpds.confおよびxmlpds.confの各ファイルが配置されます。
ビルトイン宛先でサポートおよび必要とされるプラグインであれば、任意のプラグイン・パラメータを指定でき、また自由に命名できます。
pluginParam要素の属性を、表8-3で説明します。
表8-3 pluginParam要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server基本構成」ページの「メール・サーバー」で、電子メールの宛先として設定します。 |
文字列 |
プラグイン・パラメータの名前。
|
|
文字列 |
指定されたプラグイン・パラメータの値。 |
|
|
|
デフォルト: 指定されているプラグインのタイプ。
デフォルト・タイプ( |
プロパティ
オプションで、pluginParam要素に複数のpropertyサブ要素も入力できます。唯一の要件は、指定されたプラグイン・パラメータによって識別される名前と値のペアにすることです。例:
<pluginParam name="mailServer" value="%MAILSERVER%"> <property name="enableSSL" value="yes"/> </pluginParam>
この例では、propertyサブ要素によってenableSSLプロパティが指定されています。このプロパティは、mailServerにのみ適用されます。指定されたmailServerがSSL対応である場合、平文による接続リクエストは拒否されます。このため、指定されたmailServerとの接続を確立して電子メールを送信するには、SSL Socketを使用する必要があります。デフォルトでは、enableSSLの値は以前のリリースとの互換性を確保するためにnoになります。
cache要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="cache">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="class" default="oracle.reports.cache.RWCache"
type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
cache要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<cache class="oracle.reports.cache.RWCache"> <property name="cacheSize" value="50"/> <property name="cacheDir" value="D:\orawin\reports\server\cache"/> </cache>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルに1つのcache要素を指定できます。cache要素が指定されていない場合は、デフォルトが使用されます(oracle.reports.cache.RWCache)。
説明
cache要素により、サーバーのキャッシュ実装を定義するJavaクラスを指定します。デフォルトのcache Javaクラスを使用できますし、Oracle Reports ServicesのCache APIを使用して独自の実装を定義できます。
|
注意:
|
cache要素の属性を、表8-4で説明します。
表8-4 cache要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
「説明」欄を参照してください。 |
デフォルト:
|
プロパティ
オプションで、cache要素に複数のpropertyサブ要素も入力できます。唯一の要件は、cacheに登録する実装クラスによって識別される名前と値のペアにすることです。たとえば、Oracle Reports Servicesで用意されているデフォルトcache Javaクラスを使用する場合、構成エントリは次のようになります。
<cache class="oracle.reports.cache.RWCache"> <property name="cacheSize" value="50"/> <property name="cacheDir" value="D:\orawin\reports\server\cache"/> </cache>
この例では、cacheSizeの単位はメガバイトで、キャッシュの位置を示すcacheDirはWindowsプラットフォーム向けに指定されています。UNIXでは、次のようなUNIX標準を使用します。
<property name="cacheDir" value="home/john/HRInstance/reports/server/cache"/>
デフォルトのcache Javaクラスは、次のプロパティも提供します。
JOCCacheDirでは、Javaオブジェクト・キャッシュが使用されます。例:
<property name="JOCCacheDir" value="\\host\shared"/>
maxCacheFileNumber。キャッシュで許可されるファイルの最大数。例:
<property name="maxCacheFileNumber" value="250"/>
このプロパティ値は、Oracle Enterprise Managerの「Reports Server拡張構成」ページの「最大キャッシュ・ファイル数」で指定します。
ignoreParameters。Reports Serverでキャッシュ・キーを作成するときに無視するレポート・パラメータがリストされます(Reports Serverでは、キャッシュ・キーを使用して、受信したジョブ・リクエストがキャッシュ内の既存出力に一致するかどうかが判断される)。
<property name="ignoreParameters" value="param1,param2"/>
Java Object Cache (JOC)キャッシュ・ディレクトリを構成するには、次の手順を実行します。
<cache class="oracle.reports.cache.RWCache"> <property name="JOCCacheDir" value="\\host\shared"/> </cache>
ここで、hostは共有フォルダがあるマシン、sharedはフォルダ名です。
|
注意: Oracle Reports 10g リリース2 (10.1.2)では、Reports Serverクラスタリングは非推奨であり(詳細は『A Guide to Functional Changes Between Oracle Reports 6i and 11g』を参照)、 高可用性を実現するOracle Fusion Middleware技法の詳細は、第2.5項「高可用性環境の設定」を参照してください。 |
connection要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="connection">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element ref="orbClient" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="idleTimeOut" default="15">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="1"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
<xs:attribute name="maxConnect" default="50">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="1"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
connection要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<connection idleTimeOut="20" maxConnect="50" > <orbClient id="RWClient" publicKeyFile="clientpub.key"/> </connection>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルでconnection要素を指定しない場合、デフォルト値が使用されます(表8-5を参照)。サーバー構成ファイルに1つのconnection要素を指定できます。
説明
connection要素は、サーバーとサーバーに接続されているクライアント間の接続ルールを定義します。
connection要素の属性を、表8-5で説明します。
表8-5 connection要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server拡張構成」ページの「接続のアイドル・タイムアウト(分)」で設定されます。 |
数値 |
デフォルト: 接続のアイドル状態が許可される時間(分)。 |
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server拡張構成」ページの「最大接続数」で設定されます。 |
数値 |
デフォルト: Reports Serverが同時にサービスを提供できるリクエストの最大数。リクエスト数が |
connection要素には、第8.2.1.17項「orbClient」で説明されているorbClientサブ要素も含まれます。
destination要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="destination">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="class" use="required" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="destype" use="required" type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
destination要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<destination destype="oraclePortal" class="oracle.reports.server.DesOraclePortal">
<property name="portalUserid"
value="portal_db_username/portal_password@portal_db_connection"
encrypted="no"/>
</destination>
必須/オプション
オプションです。destination要素をサーバー構成ファイルに入力しなかった場合は、用意されている宛先クラスが使用されます(プリンタ、電子メール、ファイル、キャッシュおよびOracle Portal。サーバーからポータルへのログインに使用されるユーザーIDとパスワードを指定するには、サーバー構成ファイルにエントリが必要なので、ポータルは例外)。任意の数のdestination要素をサーバー構成ファイルで設定できます。
説明
destination要素を使用して、サーバーとともに宛先タイプを登録できます。
次のデフォルトの宛先を登録する必要はありません。
キャッシュ
電子メール
プリンタ
ファイル
FTP
WebDAV
次のデフォルトの宛先を登録できます 。
Oracle Portal: この宛先のエントリはデフォルトでサーバー構成ファイルに作成されますが、コメント・アウトされます。この宛先の使用を開始するには、destinationエントリのコメントを外し、適切なプロパティ値(portalUseridプロパティの値など)を指定する必要があります。
Oracle Reports Services Destinations APIで作成した新しい宛先タイプは登録する必要があります。
|
注意:
宛先の構成の詳細は、第13章「Oracle Reports Servicesの宛先の構成」を参照してください。 |
destination要素の属性を、表8-6で説明します。
表8-6 destination要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
文字列 |
Reports ServerのDestination Javaクラス(
|
|
|
文字列 |
宛先タイプを識別します。例:
|
プロパティ
オプションで、destination要素に複数のpropertyサブ要素も入力できます。唯一の要件は、Reports ServerのDestination JavaクラスのサブクラスであるJavaクラスによって識別される名前と値のペアにすることです。例:
<destination destype="oraclePortal" class="oracle.reports.server.DesOraclePortal">
<property name="dbuser" value="$$PORTAL_DB_USERNAME$$"/>
<property name="dbpassword" value="csf:$$CSF_ALIAS$$:$$PORTAL_DB_PASSWORD_KEY$$"/>
<property name="dbconn" value="$$PORTAL_DB_TNSNAME$$"/>
</destination>
この例では、propertyサブ要素によって接続情報が提供され、Reports ServerでOracle Portalにアクセスできるようになります。encrypted属性を指定することで、Reports Serverの次回起動時にportalUserid値が自動的に暗号化されます。
|
注意:
|
destinationの実装で追加情報が必要な場合、その情報をpluginParam要素で指定します。
environment要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="environment">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element ref="envVariable" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="id" use="required" type="xs:ID"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
environment要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<environment id="JP"> <envVariable name="NLS_LANG" value="Japanese_Japan.JA16SJIS"/> <envVariable name="NLS_CURRENCY" value="¥"/> <envVariable name="DISPLAY" value="MyServer.MyCompany.com:0.0"/> </environment>
必須/オプション
オプションです。environment要素は、必要な数だけ指定できます。
説明
environment要素は、特定のランタイム環境を設定するために使用する特性(環境変数)を定義します。environment要素は、必要な数だけ指定できます(たとえば、サポートが必要な言語や地域ごとに1つずつ指定できます)。environment要素の中では、必要な数だけenvVariable要素を追加できます。
environment要素のIDを参照して、その要素の設定を呼び出します。environment要素のIDは、次のところから参照できます。
Reports Server構成ファイルのengine要素のdefaultEnvId属性。エンジンの起動時に、対応する環境設定をそのエンジンに適用します。詳細は、第8.2.1.9項「engine」を参照してください。
レポートのジョブ・リクエストのコマンドライン・キーワードENVID。特定のレポートのジョブ・リクエストについてのみ環境設定を有効にします。
environment要素の属性を、表8-7で説明します。
表8-7 environment要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server基本構成」ページの「デフォルト環境ID」で設定されます。 |
文字列 |
環境の名前 |
environment要素には、第8.2.1.8項「envVariable」で説明されているenvVariableサブ要素が1つ以上含まれます。
envVariable要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="envVariable">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" use="required" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="value" use="optional" type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
envVariable要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<envVariable name="NLS_LANG" value="Japanese_Japan.JA16SJIS"/> <envVariable name="NLS_CURRENCY" value="¥"/> <envVariable name="DISPLAY" value="MyServer.MyCompany.com:0.0"/>
必須/オプション
オプションです。
説明
各envVariableは、名前と値のペアで指定します。これらのサブ要素には標準の環境変数またはユーザー定義の環境変数を設定できます。
envVariableは、environment要素のサブ要素です。
envVariable要素の属性を、表8-8で説明します。
engine要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="engine">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="id" use="required" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="class" use="required" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="maxEngine" use="required">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="1"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
<xs:attribute name="minEngine" use="required">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="0"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
<xs:attribute name="engLife" use="required">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="1"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
<xs:attribute name="maxIdle" default="30">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="1"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
<xs:attribute name="callbackTimeOut" default="90000">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="60000"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
<xs:attribute name="engineResponseTimeOut">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="1"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
<xs:attribute name="initEngine" type="xs:integer"/>
<xs:attribute name="jvmOptions" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="classPath" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="defaultEnvId" type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
engine要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<engine id="rwEng" class="oracle.reports.engine.EngineImpl" initEngine="1"
maxEngine="5" minEngine="1" engLife="50" maxIdle="15" callbackTimeOut="90000">
<property name="sourceDir" value="D:\orawin\reports\myReport"/>
<property name="tempDir" value="D:\orawin\reports\myTemp"/>
</engine>
必須/オプション
必須です。構成ファイルに1つ以上のengine要素を指定する必要があります。
説明
engine要素は、完全修飾されたJavaクラスを識別します。このJavaクラスは、エンジンを起動し、エンジンの動作制御を設定する多数の属性を提供します。Oracle Reports Servicesで用意されているデフォルト・エンジンを使用できますし、Oracle Reports ServicesのEngine APIを使用して独自の実装を定義できます。カスタム・エンジンの例としては、データベース・イベントの発生時に特定のオペレーティング・システム・コマンドを実行するエンジンなどを開発できます。
|
注意:
|
engine要素の属性を、表8-9で説明します。
表8-9 engine要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
文字列 |
特定の
|
|
|
文字列 |
デフォルト:
|
|
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server基本構成」ページの「最大エンジン数」で設定されます。 |
数値 |
デフォルト: サーバーで実行できるこのタイプのエンジンの最大数。 |
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server基本構成」ページの「最小エンジン数」で設定されます。 |
数値 |
デフォルト: サーバーで維持されるこのタイプのエンジンの最小数。 |
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server基本構成」ページの「ジョブの最大キュー・サイズ」で設定されます。 |
数値 |
デフォルト: エンジンが終了する前、および必要に応じて新しいエンジンが開始する前に、エンジンで実行できるジョブの数。この機能により、メモリー・リークを防止できます。 |
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server基本構成」ページの「停止前の最大アイドル時間(分)」で設定されます。 |
数値 |
デフォルト: エンジンの現在数が たとえば |
|
数値 |
デフォルト: サーバーがエンジンを起動してからエンジンがサーバーに応答するまでに許可される待ち時間(ミリ秒)。 サーバーをホスティングするマシンが非常に高速である場合、小さい数を指定するとパフォーマンスが向上します。 |
|
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server拡張構成」ページの「エンジン・レスポンス・タイムアウト(分)」で設定されます。 |
数値 |
デフォルト: ユーザー環境でのレポート実行中にエンジンがジョブのステータス更新に要する最大時間(分)。ジョブのステータスを更新する時間がなんらかの理由(エンジンがハングしたりSQL問合せが長時間ブロックされるなど)でこの最大時間を超えると、Reports Serverではジョブが終了します。 |
|
数値 |
デフォルト: 初期化時にReports Serverで起動するエンジンの数。
|
|
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server基本構成」ページの「JVMオプション」で設定されます。 |
文字列 |
Java仮想マシン(JVM)でエンジンを起動するときにReports Serverで使用するJVMオプション。たとえば、この属性を使用してJVMの開始ヒープ・サイズと最大ヒープ・サイズ、追加のCLASSPATHエントリなどを指定できます。 この属性を指定しない場合、サーバー環境で実行されるエンジンは、 |
|
文字列 |
Windowsの場合:
UNIXの場合:
|
|
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server基本構成」ページの「デフォルト環境ID」で設定されます。 |
文字列 |
(オプション属性)Reports Serverがエンジンを起動するときのデフォルト環境を指定します。この属性は、サーバー構成ファイルの
詳細は、第8.2.2項「動的な環境切替え」を参照してください。 |
プロパティ
オプションで、engine要素に複数のpropertyサブ要素も入力できます。唯一の要件は、Oracle Reportsエンジンを実装するJavaクラスによって識別される名前と値のペアにすることです。
表8-10 engine要素のプロパティ
| プロパティ | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server拡張構成」ページの「Reportsソース・ディレクトリ」で設定されます。 |
ディレクトリ・パス |
レポート定義ファイルに使用するデフォルト・ディレクトリ。これは、
この表の後ろにある例を参照してください。 |
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server拡張構成」ページの「Reports作業ディレクトリ」で設定されます。 |
ディレクトリ・パス |
Oracle Reports Servicesで一時ファイルに使用する作業ディレクトリの名前と位置。この値がデフォルト・エンジンに対して指定されていない場合、 この表の後ろにある例を参照してください。 |
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server拡張構成」ページの「データベース接続の維持」で設定されます。 |
|
デフォルト: デフォルトのランタイム・エンジン実装(
以前のリリース(9.0.2.xなど)で使用された |
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server拡張構成」ページの「エンジン診断の有効化」で設定されます。 |
|
Oracle Reports 10g リリース2 (10.1.2)で、エンジンのロギング用に導入されました。レポートの特定機能が正常に完了したかどうかを診断します。診断ログには、レポートの実行時におけるエンジンの重要なチェックポイントまたはタスクに関する情報が記録されます。この情報は、エンジンがレスポンスを停止しジョブがハング状態になった場合に役立ちます。
エンジンの診断オプションでは、レポートのトレースよりも詳細な情報が提供されます。通常、トレースは、レポートの実行をデバッグする目的で、現在フォーマット中のファイルや現在実行中のレポート・トリガーなどに関する情報を取得する際に使用されます。 この表の後ろにある例を参照してください。 |
sourcedirプロパティおよびtempDirプロパティの例: Oracle Reports Servicesに付属するデフォルトengine Javaクラスを使用する場合、engine構成エントリは次のようになります(Windows環境の場合)。
<engine id="rwEng" class="oracle.reports.engine.EngineImpl" initEngine="1"
maxEngine="5" minEngine="1" engLife="50" maxIdle="15" callbackTimeOut="90000">
<property name="sourceDir" value="D:\orawin\reports\myReport"/>
<property name="tempDir" value="D:\orawin\reports\myTemp"/>
</engine>
この構成ではデフォルトのengineクラスが使用されるので、classPath属性は指定されません。
diagnosisプロパティの例: エンジンの診断オプションを有効にするには、engine構成要素を次のように指定できます。
<engine id="rwEng" class="oracle.reports.engine.EngineImpl" initEngine="2"
maxEngine="8" minEngine="1" engLife="1" maxIdle="3" callbackTimeOut="90000">
<property name="diagnosis" value="yes"/>
</engine>
job要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="job">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="engineId" use="required" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="jobType" default="report" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="securityId" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="retry" default="0">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="0"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
job要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<job jobType="report" engineId="rwEng" securityId="rwSec" retry="3"/>
必須/オプション
必須です。1つ以上のjob要素を指定する必要があります。
説明
job要素は、engineおよびsecurityの各要素と連携して動作します。jobを使用して、ジョブ・タイプを識別し、そのタイプのジョブで使用するエンジンおよびセキュリティの実装を指定します。たとえば、ユーザーが開発した、データベース・イベントの発生時に特定のオペレーティング・システム・コマンドを実行するエンジンなどです。Oracle Reports Servicesのイベントドリブン型公開APIを使用して、イベントを特定のジョブ・タイプとして識別します。そのイベントが発生すると、ジョブ・タイプ情報がReports Serverに渡されます。そして、Reports Serverが構成ファイルのjob要素でそのジョブ・タイプを検索し、要素の属性で指定されている指示に従います。この指示は、そのタイプのジョブに指定されたエンジン(さらに該当する場合はセキュリティの実装)に対するものです。
job要素の属性を、表8-11で説明します。
表8-11 job要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
文字列 |
このジョブ・タイプを処理するエンジンに対して入力されたIDを参照します。利用可能なIDは、サーバー構成ファイルでengine要素の |
|
|
文字列 |
デフォルト: サーバーで処理されるジョブのタイプを記述します。Reports Serverにあるエンジンがそのジョブ・タイプを処理できれば、任意のジョブ・タイプを入力できます。 Oracle Reportsで用意されているデータベース認証機能は、 |
|
|
文字列 |
このジョブ・タイプに適用されるセキュリティ・メカニズムに対して入力されたIDを参照します。利用可能なIDは、サーバー構成ファイルの |
|
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server拡張構成」ページの「ジョブの再試行」で設定されます。 |
整数 |
デフォルト:
ジョブが明示的に取り消された場合や 無効な値が指定された場合、この属性は無視され、デフォルト値の コマンドラインでJOBRETRYが指定されている場合はその値が優先され、 |
jobRecovery要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="jobRecovery">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="auxDatFiles" default="no">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:NMTOKEN">
<xs:enumeration value="yes"/>
<xs:enumeration value="no"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
jobRecovery要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<jobRecovery auxDatFiles="yes"/>
必須/オプション
オプションです。ジョブ・リカバリ・メカニズムを有効化する場合は、jobRecovery要素をサーバー構成ファイルに追加します。デフォルトでは、ジョブ・リカバリ・メカニズムは無効化されています。
説明
jobRecovery要素には、auxDatFiles属性があります。auxDatFiles=yesを指定すると、リジリエンスが高いジョブ・リカバリ・メカニズムがOracle Reportsで有効化され、元の.datファイルがなんらかの原因で破損した場合に、ジョブの復旧が最大化されます。auxDatFiles=yesを指定すると、server_name.dat(メインの.datファイル)に加えて、次の2つの補助ファイルが作成されます。
datfilename_offset.dat: メインの.datファイルのジョブの補助情報が格納され、メインの.datファイルからのジョブの取出しを支援します。
datfilename_sc.dat: スケジュールされているすべてのジョブ情報が格納されます(メインの.datファイルに格納されている情報に加えて)。
ジョブ・リカバリ・メカニズムが有効化されている場合、Reports Serverは起動時にメインの.datファイルを読み取り、datfilename_offset.datファイルと連携して、それに格納されている補助情報を使用します。メインの.datファイルが破損しており、すべてのジョブ情報を取り出せない場合、datfilename_sc.datファイルの読取りを開始して、このファイルのスケジュール済ジョブをリカバリします。このように、datfilename_sc.datがバックアップ・ファイルとしての役割を果たすことで、メインの.datファイルが破損した場合の、スケジュールされたジョブのリカバリ可能性が最大化されます。
ジョブ・リカバリ・メカニズムが有効化されているときにdatfilename_offset.datファイルが見つからない場合(jobRecovery要素が初めて有効化されたときなど)、Reports Serverはメインの.datファイルからジョブを読み取り、残りの2つの補助ファイルを一から作成します。
server_name.dat、datfilename_offset.datおよびdatfilename_sc.datは3ファイルで1つのセットを形成し、補助ファイルが有効なのはジョブ・リカバリ・メカニズムが有効化されている場合のみです。ジョブ・リカバリ・メカニズムが無効化されているときに補助ファイルが検出されると、補助ファイルがファイル・システムから削除され、ファイル間の整合性が維持されます。こうした整合性上の理由で、これらの3つのファイルは必ず一緒に扱う必要があります(たとえば、マシン間でファイルをコピーする場合は、3ファイルを一緒にコピーする必要があります)。
jobRecovery要素の属性を、表8-12で説明します。
jobStatusRepository要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="jobStatusRepository">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="class" default="oracle.reports.server.JobRepositoryDB"
type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
jobStatusReposity要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<jobStatusRepository> <property name="dbuser" value="<dbuser>"/> <property name="dbpassword" value=csf:reports:"<dbkey>"/> <property name="dbconn" value="<dbconn>"/> </jobStatusRepository>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルに1つのjobStatusRepository要素を指定できます。
説明
jobStatusRepository要素は、ジョブ・ステータス・リポジトリを実装するJavaクラスを指定します。これによって、persistFile要素に加えてジョブ・ステータス情報を格納するための別の手段が実現します。
persistFileはバイナリ・ファイルであるため、アプリケーション内でジョブ・ステータス情報を公開する際には使用できません。jobStatusRepository要素は、ステータス情報を格納する追加手段を実現することで、アプリケーションのステータス情報を保存する手段を実現します。
デフォルトのクラスoracle.reports.server.JobRepositoryDBでは、情報はデータベースに格納されます。Oracle ReportsのAPIを使用して、目的の位置に情報を格納するようにReports ServerのJob Repositoryインタフェース(oracle.reports.server.JobRepository)を独自に実装します。
jobStatusRepository要素の属性を、表8-13で説明します。
表8-13 jobStatusRepository要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
Oracle Enterprise Managerの「Reports Server拡張構成」ページの「ジョブ・リポジトリDBを有効にします」でデフォルト値に設定されます。 |
文字列 |
デフォルト: Reports ServerのJob Repository Javaクラス( |
プロパティ
オプションで、jobStatusRepository要素に複数のpropertyサブ要素を入力し、オプションをリポジトリに渡すこともできます。唯一の要件は、サーバー構成ファイルで指定されているクラスによって識別される名前と値のペアにすることです。
サーバー構成ファイルのjobStatusRepository要素は、次のようになります。
<jobStatusRepository> <property name="dbuser" value="<dbuser>"/> <property name="dbpassword" value=csf:reports:"<dbkey>"/> <property name="dbconn" value="<dbconn>"/> </jobStatusRepository>
|
注意: Oracle Reportsでは、ジョブ・キューに関するログを更新するときに、 |
log要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="log">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="option" default="noJob">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:NMTOKEN">
<xs:enumeration value="allJobs"/>
<xs:enumeration value="succeededJobs"/>
<xs:enumeration value="failedJobs"/>
<xs:enumeration value="noJob"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
log要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<log option="allJobs"/>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルに1つのlog要素を指定できます。
説明
log要素は、下位互換性を確保するために用意されています。これは、Reportsログ・ファイルの生成および書込みを行います。ログ・ファイルは自動的に生成され、次のパスに格納されます(このパスは、WindowsとUNIXで共通です)。
$ORACLE_INSTANCE /diagnostics/logs/ReportsSeverComponent/<reports_server_name>/rwserver_diagnostic.log
log要素の属性を、表8-14で説明します。
jobRepository要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="jobRepository">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
jobRepository要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<jobRepository> <property name="dbuser" value="dbuser"/> <property name="dbpassword" value="csf:reports:dbpasswdKey"/> <property name="dbconn" value="dbconn"/> </jobRepository>
必須/オプション
高可用性(HA)環境では必須です。HAでない環境ではオプションです。サーバー構成ファイルに1つのjobRepository要素を指定できます。
説明
jobRepository要素により、すべてのジョブ情報を、ファイル・システム(DATファイル)ではなく、データベースに格納できます。高可用性(HA)を使用する場合、この要素は必須です。グループ内のReports Serverではジョブ情報を共有しますが、それはジョブ情報が個々のDATファイルではなく、データベースに格納されている場合にのみ可能だからです。
jobRepository要素には属性はありません。
プロパティ
jobRepositoryに必要なプロパティ・サブ要素はrepositoryconnのみです。jobRepository要素により、すべてのジョブ情報をデータベースやファイル・システム(DATファイル)に格納できます。
notification要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="notification">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="class" use="required" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="id" default="mailNotify" type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
notification要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<notification id="tellMe02" class="oracle.reports.server.MailNotify"/>
必須/オプション
オプションです。notification要素を構成ファイルに入力しないと、通知機能は使用できません。任意数のnotification要素を構成ファイルに入力できます。
説明
notification要素を使用して、ジョブが成功または失敗したときに送られる通知のタイプを定義するJavaクラスを指定します。電子メールを介して通知を送信するデフォルトnotificationクラスを使用できますし、Oracle ReportsのNotification APIで独自のクラスを定義できます。
|
注意:
|
notification要素の属性を、表8-15で説明します。
表8-15 notification要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
文字列 |
デフォルト: 特定の
|
|
|
「説明」欄を参照してください。 |
デフォルト: Reports ServerのNotification Javaクラス( |
デフォルトの電子メール通知実装を使用する場合は、pluginParam要素を使用して、メールの送信に使用する送信用SMTPメール・サーバーを指定します。コマンドライン・キーワードのnotifysuccessおよびnotifyfailureを使用して、通知の送信先となる電子メール・アドレスを指定します(詳細は、付録A「コマンドライン・キーワード」を参照)。たとえば、これらのコマンドを次のようにランタイムURLに挿入できます。
notifysuccess=recipient's e-mail address¬ifyfailure=recipient's e-mail address
デフォルトの電子メール実装では、notificationのタイプごとに1つのアドレスのみを指定できます。一方または両方のnotificationタイプを指定できます。notificationは、同じアドレスまたはそれぞれ異なるアドレスに送信できます。
サーバー構成ファイルのnotification要素は、次のようになります。
<notification id="mailNotify" class="oracle.reports.server.MailNotify"> <property name="succNoteFile" value="succnote.txt"/> <property name="failNoteFile" value="failnote.txt"/> <notification/>
succNoteFileプロパティおよびfailNoteFileプロパティは、Oracle Enterprise Managerの「Reports Server拡張構成」ページの「成功した電子メール通知ファイル」および「失敗した電子メール通知ファイル」で設定されます。
メール・サーバーの中には送信者のドメイン名を確認できるものもあります。このドメイン名の確認によって通知が失敗した場合は、notification要素の一部に次のプロパティを追加する必要があります。
<property name="sender" value="valid email address"/>
デフォルトの通知実装では、成功または失敗のテキスト・ファイルがデフォルト位置(ORACLE_HOME\reports\templates)にあるかぎり、パスの指定は不要です。デフォルト位置にない場合は、サーバーをホスティングするプラットフォームの要件に従ってディレクトリ・パスとファイル名を入力します。
oidconnection要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="oidconnection">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="increment" default="10" type="xs:integer"/>
<xs:attribute name="init" default="10" type="xs:integer"/>
<xs:attribute name="timeout" default="0" type="xs:integer"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
oidconnection要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<oidconnection init="10" increment="10" timeout="600"/>
必須/オプション
オプションです。
説明
oidconnection要素により、Reports ServerのOracle Internet Directory接続プーリング・パラメータを指定します。本番環境では、このパラメータを使用して、Reports ServerのOracle Internet Directory接続プーリングを、次のように詳細に管理できます。
Reports Serverの初期化時にプールで開いた状態にする接続の数
使用可能な接続を使用し尽くした場合に、新しいリクエストを受信したときにプールに追加する新しい接続の数
リソース使用率を減少させるために、開いているアイドル状態のOracle Internet Directory接続を閉じるまでのタイムアウト
oidconnection要素の属性を、表8-16で説明します。
表8-16 oidconnection要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
数値 |
デフォルト: Reports Serverの初期化時に作成されるOracle Internet Directory接続の初期数 |
|
|
数値 |
デフォルト: すべての接続が使用中になったときに増分される接続数 |
|
|
数値 |
デフォルト: 接続が閉じられるまでの、アイドル状態の秒数 |
|
注意: これらの属性でデフォルト値より非常に大きな値や小さな値を設定すると、Oracle Reports Servicesのパフォーマンスに影響する場合があります。一般的な本番環境では、デフォルト値をお薦めします。 |
Oracle Reports Servlet (rwservlet)では、rwservlet.propertiesファイルのoidconnection要素を使用して、Oracle Internet Directory接続プーリング・パラメータを指定できます。
orbClient要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="orbClient">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="id" use="required" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="publicKeyFile" use="required" type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
orbClient要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<orbClient id="RWClient" publicKeyFile="clientpub.key"/>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルでorbClient要素を指定しないと場合には、デフォルト値が使用されます(表8-17を参照)。
説明
orbClient要素によって、クライアントがReports Serverとの接続に使用する公開鍵ファイルの名前が指定されます。Reports Serverでは公開鍵を使用して、クライアントがReports Serverに接続しようとする際に送信する署名を検証します。この公開鍵を使用して署名が検証できるクライアントのみがReports Serverによって受け付けられます。任意数のorbClient要素をサーバー構成ファイルに入力できます。
orbClientは、connection要素のサブ要素です。
orbClient要素の属性を、表8-17で説明します。
表8-17 orbClient要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
文字列 |
デフォルト: 公開鍵および秘密鍵を使用するレポート・クライアントを識別します。 |
|
|
|
デフォルト: クライアントがReports Serverとの接続に使用する公開鍵ファイルを識別します。Reports Serverでは公開鍵を使用して、クライアントがReports Serverに接続しようとする際に送信する署名を検証します。この公開鍵を使用して署名が検証できるクライアントのみがReports Serverによって受け付けられます。デフォルト・ファイルは、 |
Oracle Reports Servicesでデフォルトで用意されているクライアント公開鍵ファイルとクライアント秘密鍵ファイルは、clientpub.keyとclientpri.keyです。これらの鍵ファイルは、Oracle Reports Servicesのすべてのコンポーネントで使用されます。公開鍵ファイルと秘密鍵ファイルを再生成し、デフォルトの鍵ペアを置換できます。この作業を行うには、コマンド・プロンプトで次のように入力します。
Windowsの場合:
rwgenkey.bat path_and_client_public_key_file_name path_and_client_private_key_file_name
UNIXの場合:
rwgenkey.sh path_and_client_public_key_file_name path_and_client_private_key_file_name
これらの鍵を再生成する場合、公開鍵ファイルの位置をpublicKeyFile属性で指定して、ORACLE_HOME\jlib\zrclient.jarにある秘密鍵ファイルを置換できます。このためには、jar形式のファイルを元の形式に戻し、再生成した秘密鍵を入力した後、ファイルを再びjar形式に変換します。
persistFile要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="persistFile">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="fileName" type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
persistFile要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<persistFile fileName="neptune.dat"/>
必須/オプション
オプションです。ファイルを指定しない場合、サーバーはserver_name.datというデフォルト名で独自のファイルを作成します。1つのpersistFile要素を指定できます。
説明
persistFile要素は、すべてのジョブ・ステータスを記録するファイルを識別します。Reports Serverは、これを使用してサーバーを停止前のステータスに復元します。
この名前persistFileは、サーバーが停止後に再起動してもファイルが元の状態のままであること、つまり永続性があることに由来します。
サーバー永続ファイルは、サーバーの初回起動時、または現在のサーバー永続ファイルを削除または名前変更した後の初回起動時に自動的に作成されます。このファイル名を変更した後も引き続き使用する場合は、新しい名前をサーバー構成ファイルに入力してから、実際にファイル名を変更し、次にサーバーを再起動します。
persistFile要素の属性を、表8-18で説明します。
identifier要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="identifier">
<xs:complexType mixed="true">
<xs:attribute name="encrypted" default="no">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:NMTOKEN">
<xs:enumeration value="yes"/>
<xs:enumeration value="no"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
identifier要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<identifier encrypted="yes">fpoiVNFvnlkjRPortn+sneU88=NnN</identifier>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルに1つのidentifier要素を指定できます。
説明
identifier要素は、Oracle Reportsを最初にインストールしたときに、Reports Configuration Assistantによって自動的に構成ファイルに書き込まれます。Reports Configuration Assistantは、この値をSERVERACCESSKEY/12312312313という形式で設定します。ここで、SERVERACCESSKEYはユーザー名で、ランダムに生成された数(12312312313)はパスワードです。ユーザー名とパスワードは暗号化され、Oracle Reports Servicesの構成時にrwserver.templateとtargets.xmlに書き込まれます。インストール後に起動されたすべてのReports Serverが、このidentifier情報を構成ファイルに保持することになります。
セキュアでないReports Serverでは、identifier要素の値が次の場合に使用されます。
Reports Queue Managerを介してReports Serverに接続するとき
コマンドラインからReports Serverを停止するとき
このどちらの場合も、コマンドラインでは、identifier要素で指定された値と同じauthid値を指定する必要があります。特定のパスワードを指定するには(生成されたパスワードは擬似的なランダム数のため)、次の手順を実行する必要があります。
サーバー構成ファイルのrwserver.confを編集します。
生成されたusername/passwordの暗号化値をカスタムの値に置換します。
encrypted=noを設定します。
例:
<identifier encrypted="no">username/password</identifier>
Reports Serverを再起動します。Reports Serverの再起動時に、encrypted=yesが設定されます。
targets.xmlファイルを編集し、rwserver.confファイルと同じusernameおよびpasswordの値を指定します。
この変更の直後にReports Serverを再起動する必要があります。その結果、ユーザー名とパスワードが自動的に暗号化され、encryptedがyesにリセットされます。この値は次のようになります。
<identifier encrypted="yes">fpoiVNFvnlkjRPortn+sneU88=NnN</identifier>
セキュアなReports Serverでは、認証はセキュリティ・インフラストラクチャ(つまりOracle Internet Directoryリポジトリ)を使用して実行されます。そのため、Reports Serverの停止時や、コンソール・ウィンドウからのReports Queue Managerの起動時に、identifier要素の値を渡すことはできません。
|
注意:
|
Reports Queue Managerの詳細は、Reports Queue Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。rwservlet.propertiesの詳細は、第8.3項「Oracle Reports Servlet構成ファイル」を参照してください。
property要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="property">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" use="required" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="value" use="required" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="encrypted" type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
rwserver.confにおけるproperty要素の指定の詳細は、次の要素の説明を参照してください。
queue要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="queue">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="maxQueueSize" default="1000">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="100"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
queue要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<queue maxQueueSize="1000"/>
必須/オプション
オプションです。サーバー構成ファイルに1つのqueue要素を指定できます。queue要素を指定しないと、デフォルトのmaxQueueSizeである1000が使用されます。
説明
queue要素を使用して、完了したジョブ・キューで保持できるジョブの最大数を指定します。Oracle Reports Servicesには、次の3つのキュー・コンポーネントがあります。
スケジュールされたジョブのキュー
実行中のジョブのキュー
完了したジョブのキュー
queue要素は、これらの各コンポーネントに許可される値を指定します。
この要素は完了したジョブ・キューにのみ適用されます。ジョブ数が指定された最大値を超えると、完了したジョブ・キューから最も古いジョブが自動的に削除されます。スケジュールされたジョブ・キューと実行中のジョブ・キューは変わりません。デフォルトでは、レポート・サーバーのキュー・サイズは1000です。
キュー・サイズを3000よりも大きくし、Reports Queue Manager (rwrqm.exe)でキューを監視すると、Queue Managerが失敗する場合があります。キュー・サイズを3000以上に設定する必要がある場合、Oracle Enterprise ManagerまたはOracle Reports Servlet (rwservlet)を使用して、Reports Serverのジョブ・キューの管理や監視を行います。
|
注意: 詳細は、Reports Queue Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。 |
queue要素の属性を、表8-19で説明します。
folderAccess要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="folderAccess">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="read" type="xs:string"/>
<xs:element name="write" type="xs:string"/>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
folderAccess要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<folderAccess> <read>c:\myreports;c:\orawin\reports\samples<\read> <write>c:\myoutputs<\write> <\folderAccess>
必須/オプション
オプションです。
説明
folderAccess要素によって、セキュアなReports Server、セキュアでないReports Server、Reportsアプリケーション(インプロセスReports Server)またはOracle Reports Runtimeにおけるファイル・システムへの読取りアクセス権と書込みアクセス権が定義されます。
folderAccess要素には属性はありません。これにはサブ要素が2つあります。
read: Reports Server、Reportsアプリケーション(インプロセスReports Server)またはOracle Reports Runtimeに読取り専用アクセス権を付与するフォルダを指定します。このサブ要素の値は、Oracle Enterprise Managerの「拡張構成」ページの「ファイル・システム・アクセス制御の有効化」→「ディレクトリの読取り」で設定されます。
write: Reports Serverで書込みができるフォルダを指定します。このサブ要素の値は、Oracle Enterprise Managerの「拡張構成」ページの「ファイル・システム・アクセス制御の有効化」→「ディレクトリの書込み」で設定されます。
前述の例では、c:\myreportsおよびc:\orawin\reports\samplesにあるレポート定義ファイルは、実行のみが許可されます。同様に、destype=fileのとき、出力ファイルを作成できるのはc:\myoutputs (desname=c:\myoutput\test.pdf)内にある場合のみです。
注意: readサブ要素やwriteサブ要素に空白やアスタリスクを指定すると、グローバル・アクセスが指定されます。ディレクトリ名はセミコロン(;)で区切ります。
security要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="security">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element ref="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="class" use="required" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="id" use="required" type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
security要素は、rwserver.confで11gでは次の例のように指定できます。
<security id="rwJaznSec" class="oracle.reports.server.RWJAZNSecurity"/>
下位互換性を確保するために、security要素を次のように指定できます。
<security id="rwSec" class="oracle.reports.server.RWSecurity"> <property name="oidAppEntity" value="$$Self.oidAppEntity$$"/> <property name="oidUrl" value="$$Self.oidUrl$$"/> <property name="oidPasswdKey" value="$$Self.oidPasswdKey$$"/> <property name="portalUserName" value="$$Self.portalUserName$$"/> <property name="portalConnection" value="$$Self.portalConnection$$"/> <property name="portalPasswdKey" value="$$Self.portalPasswdKey$$"/> </security
必須/オプション
オプションです。security要素を構成ファイルに入力しないと、Reports Serverはセキュアになりません。任意数のsecurity要素を構成ファイルに入力できます。
説明
security要素は、サーバー・アクセスを制御する完全修飾されたJavaクラスを識別します。Oracle Reports Servicesで用意されているデフォルト・セキュリティ・クラスを使用できますし、Reports ServerのSecurity APIで独自の実装を定義できます。
|
注意:
|
security要素の属性を、表8-20で説明します。
表8-20 security要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
文字列 |
特定の
下位互換性を確保するために次のような指定も可能です。
|
|
|
「説明」欄を参照してください。 |
11gのデフォルト: 下位互換性のためのデフォルト: Reports ServerのSecurity Javaインタフェース( |
また、複数のプロパティをsecurity要素に関連付けることもできます。唯一の要件は、Reports Serverのセキュリティを実装するJavaクラスによって識別される名前と値のペアにすることです。
すべてのプロパティの値は、インストール時にインストーラによって設定されます。Reports Serverではこのエンティティを使用して、Oracle Internet DirectoryとPortalに接続します。Oracle Fusion Middlewareのコンポーネントはすべて、Oracle Internet DirectoryとOracle Portalに接続できますが、このディレクトリでの権限はコンポーネントごとに異なる場合があります。したがって、各コンポーネントは、Oracle Internet Directoryに接続したときに、個々のエンティティ名によって識別される必要があります。Oracle Reports Servicesエンティティの形式は次のとおりです。
reportsApp_hostname_GUID
例:
reportsApp_testhost.mydomain.com_BBEFDCDAC2343600E0340800020C7BBCC
proxyServer要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="proxyServer">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" use="required"/>
<xs:attribute name="port" type="xs:string" use="required"/>
<xs:attribute name="protocol" default="all">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:string">
<xs:enumeration value="http"/>
<xs:enumeration value="https"/>
<xs:enumeration value="ftp"/>
<xs:enumeration value="file"/>
<xs:enumeration value="all"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
proxyServer要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<proxyServer name="www-abc.oracle.com" port="80" protocol="all"/>
必須/オプション
オプションです。
説明
外部ネットワークに接続するために使用するプロキシ・サーバーの名前、ポートおよびプロトコルを指定する要素です。
proxyServer要素の属性を、表8-20で説明します。
domain要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="domain"> <xs:complexType mixed="true"> </xs:complexType> </xs:element>
例
domain要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<bypassProxy> <domain><localhost</domain> <domain>127.0.0.1</domain> </bypassProxy>
必須/オプション
オプションです。
説明
プロキシ設定を使用しないプロキシ・サーバーの名前を指定する要素。domain要素には属性はありません。
bypassProxy要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="bypassProxy"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="domain" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> </xs:complexType> </xs:element>
例
bypassProxy要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<bypassProxy>
<domain>localhost</domain>
<domain>127.0.0.1</domain>
</bypassProxy>
必須/オプション
オプションです。
説明
プロキシ設定を使用しないプロキシ・サーバーの名前を指定するドメインのリストを指定する要素。
bypassProxy要素には属性はありません。これにはdomainサブ要素が含まれます(第8.2.1.25項「domain」を参照)。
proxyServers要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="proxyServers"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="proxyServer" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> </xs:complexType> </xs:element>
例
proxyServers要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<proxyServers> <proxyServer name="xyz.abc.com" port="80" protocol="http"/> <proxyServer name="www-proxy1.xyz.abc.com" port="80" protocol="ftp"/> <proxyServer name="www-prox21.xyz.abc.com" port="80" protocol="https"/> </proxyServers>
必須/オプション
オプションです。
説明
Reports Serverによって使用されるプロキシ・サーバーのリストを指定する要素。
proxyServers要素には属性はありません。これにはproxyServerサブ要素が含まれます(第8.2.1.24項「proxyServer」を参照)。
proxyInfo要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="proxyInfo"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="proxyServers"/> <xs:element ref="bypassProxy"/> </xs:sequence> </xs:complexType> </xs:element>
例
proxyInfo要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<proxyInfo>
<proxyServers>
<proxyServer name="www-abc.oracle.com" port="80" protocol="all"/>
</proxyServers>
<bypassProxy>
<domain>localhost</domain>
<domain>127.0.0.1</domain>
</bypassProxy>
</proxyInfo>
必須/オプション
オプションです。
説明
レポートで使用されるプロキシ・サーバーおよびプロキシを使用しないバイパス・ホストを指定する要素。
proxyInfo要素には属性はありません。これにはサブ要素が2つあります。
proxyServers: 第8.2.1.27項「proxyServers」を参照
bypassProxy: 第8.2.1.26項「bypassProxy」を参照
webLayout要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="webLayout">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="port" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="docroot" type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
webLayout要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<webLayout port="8888" docroot="$DOMAIN_HOME/servers/WLS_REPORTS/tmp/_WL_user/reports_<version>/<random_string>/war"/>
必須/オプション
オプションです。
説明
Reports Builderを使用してレポートを実行してWebレイアウトを生成するためには、webLayout要素が必要になります。
webLayout要素の属性を、表8-22で説明します。
dbProxyKey要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="dbProxyKey"> <xs:complexType> <xs:attribute name="name" type="xs:string" use="required"/> <xs:attribute name="database" type="xs:string" use="required"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
dbProxyKey要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<dbProxyConnKeys> <dbProxyKey name=key1 database=db1/> <dbProxyKey name=key2 database=db2/> </dbroxyConnKeys>
必須/オプション
オプションです。
説明
dbProxyKeyには、nameパラメータとdatabaseパラメータが含まれます。これは、useridコマンドライン・パラメータで指定されるデータベースに基づいて、サーバー構成ファイルから取得されます。
dbProxyKey要素の属性を、表8-23で説明します。
dbProxyConnKeys要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="dbProxyConnKeys"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element ref="dbProxyKey" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> </xs:sequence> </xs:complexType> </xs:element>
例
dbProxyConnKeys要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<dbProxyConnKeys> <dbProxyKey name=key1 database=db1/> <dbProxyKey name=key2 database=db2/> </dbProxyConnKeys>
必須/オプション
オプションです。
説明
dbProxyConnKeys要素には属性はありません。これにはdbProxyKeyサブ要素が含まれます(第8.2.1.30項「dbProxyKey」を参照)。
jobThresholds要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="jobThresholds">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="longRunning" default="180">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="1"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
<xs:attribute name="potentialRunAway" default="180">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="1"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
jobThresholds要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<jobThresholds longRunning="180" potentialRunAway="180"/>
必須/オプション
オプションです。
説明
jobThresholdは、longRunningとPotentialRunAwayの2つの属性で構成されます。詳細は、表8-24を参照してください。
server要素は、rwserverconf.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="server">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element ref="cache" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="engine" minOccurs="1" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element ref="environment" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element ref="security" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element ref="oidconnection" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="destination" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element ref="job" minOccurs="1" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element ref="notification" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element ref="log" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="jobStatusRepository" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="jobRepository" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="trace" minOccurs="0" maxOccurs="1"/-->
<xs:element ref="connection" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="ORBPorts" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="queue" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="folderAccess" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="persistFile" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="jobRecovery" minOccurs="0" maxOccurs="1"/-->
<xs:element ref="identifier" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="proxyInfo" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="pluginParam" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element ref="webLayout" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="dbProxyConnKeys" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="jobThresholds" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="version" type="xs:string"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
server要素は、rwserver.confで次の例のように指定できます。
<server>
one or more element specifications
</server>
必須/オプション
必須です。指定された構成ファイルに1つのserver要素を指定できます。
説明
server要素は、サーバー構成ファイルのコンテンツ領域を開始および終了します。ファイルの階層に関しては、その他すべての要素はserver要素に従属します。
server要素の属性を、表8-25で説明します。
動的な環境切替え機能を使用すると、Reports Serverの起動後または特定のジョブ・リクエスト中に環境を動的に変更できます。このことは、Reports Serverの1つのインスタンスが、言語、通貨、表示設定などの任意の環境設定でレポートを処理できることを意味します。
動的な環境切替え機能を有効化するには、Reports Server構成ファイルにenvironment要素を追加して、特定のランタイム環境を設定する必要があります。あるenvironment要素を一度設定すると、次のどちらの方法でも設定の切替えができます。
Reports Server構成ファイルにあるengine要素のdefaultEnvId属性の値をenvironment要素のidに設定し、エンジンの起動時に対応する環境設定をそのエンジンに適用します。詳細は、第8.2.1.9項「engine」を参照してください。
ENVIDコマンドライン・キーワードの値をenvironment要素のidに設定し、現行のレポートのジョブ・リクエストについてのみ環境設定を有効にします。詳細は、第A.6.5項「ENVID」を参照してください。
次の例は、動的な環境切替え機能の使用方法を示しています。
例1
日本語のレポートをReports Serverから実行すると仮定します。日本語でのレポートの実行に適した環境は、次のとおりです。
NLS_LANG = Japanese_Japan.JA16SJIS
通貨単位(NLS_CURRENCY)は、日本通貨の円(\)に設定されます。
UNIXでReports Serverを実行している場合は、DISPLAYを設定する必要があります。
最初に、Reports Server構成ファイルにenvironment要素を追加する必要があります。次に例を示します。
<environment id="JP"> <envVariable name="NLS_LANG" value="Japanese_Japan.JA16SJIS"/> <envVariable name="NLS_CURRENCY" value="¥"/> <envVariable name="DISPLAY" value="MyServer.MyCompany.com:0.0"/> </environment>
environment要素を設定すると、次のどちらかの方法を使用して日本語出力のレポートをリクエストできます。
Reports Server構成ファイルで、engine要素のdefaultEnvId属性を次のように使用します。
<engine id="rwEng" initEngine="1" minEngine="0" maxEngine="10" engLife="50" maxIdle="30" defaultEnvId="JP"/>
JP値によって、Reports Server構成ファイルのenvironment要素が識別されます。最初のエンジンは、このenvironment要素で指定される環境設定で起動されます。
ENVIDコマンドライン・キーワードを、次のように設定します。
http://machine_name:port/reports/rwservlet?SERVER=server_name &REPORT=Japanese.rdf&USERID=username/passwd@db&DESFORMAT=htmlcss &DESTYPE=cache&ENVID=JP
このURLがReports Serverに送信されると、オプションのENVIDキーワードが検出され、指定されたid(この例ではJP)と、構成ファイルのenvironment要素の対応idを一致させます。Reports Serverでこれらの設定でエンジンを実行している場合、その既存エンジンを再利用してジョブを処理します。そうでない場合は、現在の環境に加えて、JP environment要素で指定された3つの環境変数を使用してエンジンを起動します。新しいエンジンの起動によって、Reports ServerのmaxEngine設定を超える場合、Reports Serverではエンジンを1つ停止してから新しいエンジンを起動します。engLifeの設定を超えていない場合であっても、エンジンが停止される場合があります。Reports Serverで正しい環境でエンジンが実行されていると、そのエンジンによってジョブが処理され、指定されたDESTYPEに出力がルーティングされます。
ENVIDをジョブで使用しない場合、Reports ServerではdefaultEnvId環境で起動されたエンジンを使用してリクエストが処理されます。Reports Server構成ファイルのengine要素に対してdefaultEnvIdが指定されていないと、Reports Serverインスタンスの起動に使用された設定がエンジンによって継承されます。
例2
次の例では、この環境切替え機能を使用して、例1で日本語のレポートの実行に使用したReports Serverと同じReports Serverでアラビア語のレポートを実行する方法を示します。
Reports Server構成ファイルに別のenvironment要素を次のように追加します。
<environment id="AR"> <envVariable name="NLS_LANG" value="Arabic_United Arab Emirates.AR8ISO8859P6"/> <envVariable name="NLS_CALENDAR" value="Arabic Hijrah "/> </environment>
アラビア語のレポートは、次のコマンドラインを使用して、Reports Serverに送信します。
http://machine_name:port/reports/rwservlet?SERVER=server_name &REPORT=arabic.rdf&USERID=username/passwd@db&DESFORMAT=htmlcss &DESTYPE=cache&ENVID=AR
ジョブがENVID=ARで送信されるので、Reports Serverでは、Reports Server構成ファイルのAR要素で指定された環境でエンジンを検索または起動します。ジョブは新しいエンジンで処理され、出力は指定の宛先に配布されます。
例3
次の例では、環境切替え機能をJSPレポートと組み合せて(つまりOracle Reports Servlet (rwservlet)と組み合せずに)使用する方法を示します。
Reports Server構成ファイルに、次のenvironment要素があると仮定します。
<environment id="UK"> <envVariable name="NLS_LANG" value="AMERICAN_UNITED KINGDOM.WE8ISO8859P1"/> </environment> <environment id="US"> <envVariable name="NLS_LANG" value="AMERICAN_AMERICA.WE8ISO8859P1"/> </environment>
JSPレポートで次のような書式マスクを使用すると、通貨記号、グループ化記号、小数点記号が環境に応じて変化します。
<rw:field id="sal" src="sal" formatMask="L999G999D999"/>
イギリスの通貨記号、グループ化記号、小数点記号を使用してレポートを実行するには、次のURLを使用します。
http://myserver:port/test/myjsp?USERID=scott/tiger@orcl&ENVID=UK
注意: ENVID=UKをcgicmd.datキー・マップ・ファイルに追加できます(詳細は、第18.13項「キー・マップ・ファイルの使用」を参照)。
この機能は多数の言語のレポート処理に最適ですが、このほかにも様々な用途に幅広く使用できます。レポートが正常に実行されるために特定の環境が必要であるような場合に、この機能が役に立ちます。
Reports Serverでは、特定の環境のリクエストを取得するときに、environment IDごとに1つ以上のエンジンを起動します。ただし、エンジンの総数は、そのエンジン・タイプについて指定されたmaxEngineを超えることができません。Reports Server構成ファイルで指定されているenvironment要素の数以上の値にmaxEngineを設定することをお薦めします。
defaultEnvIdは、rwEng以外のプラガブル・エンジンにも適用できます。Reports Serverは、指定されたenvironment IDでプラガブル・エンジンを起動します。
インプロセスReports Serverで使用されるエンジンの場合、環境変数の優先順位の最上位から最下位までの順序は、次のようになります。
reports.sh (UNIXのみ)。
|
注意: 現行の |
Reports Server構成ファイルのenvironment要素
WebLogic管理コンソールで「サーバーの起動」タブにナビゲートし、oracle.homeパラメータおよびoracle.instanceパラメータを指定します。
システム設定とレジストリ(Windowsのみ)。
スタンドアロン・サーバーで使用されるエンジンの場合、環境変数の優先順位の最上位から最下位への順序は、次のようになります。
reports.sh (UNIXのみ)。
|
注意: 現行の |
Reports Server構成ファイルのenvironment要素
rwserver.shを起動するコンソールにある環境設定。
システム設定とレジストリ(Windowsのみ)。
ENVIDに設定された同じ環境変数がreports.sh (ORACLE_INSTANCE/config/reports/bin/reports.sh)にも設定されていると、Reports Serverでは環境変数の値をENVIDではなくreports.shから取得します。
たとえば、環境切替え機能を使用してREPORTS_PATH環境変数を別のエンジンに設定するとします。しかし、reports.shファイルにも同じREPORTS_PATH環境変数が設定されています。そのため、リクエストを渡したときに、Reports ServerではENVIDに設定されたREPORTS_PATHではなく、reports.shによって設定されたREPORTS_PATHのみが使用されます。
この問題を回避する手順は、次のとおりです。
reports.shを開き、環境変数の値をコメント化します。たとえば、reports.shファイルに設定されたREPORTS_PATH値をコメント化します。
rwserver.confファイルを開きます。
reports.shファイルの環境変数値を、rwserver.confファイルにコピーします。例:
<environment id="default"> <envVariable name=REPORTS_PATH value="$ORACLE_ HOME/reports/templates:$ORACLE_ HOME/reports/samples/demo:$ORACLE_HOME/reports/integ:$ORACLE_ HOME/reports/printers"/> </environment> <environment id="testenv"> <envVariable name="REPORTS_PATH" value="/private/file_path:$ORACLE_HOME/reports/templates:$ORACLE_ HOME/reports/samples/demo:$ORACLE_HOME/reports/integ:$ORACLE_HOME/ reports/printers"/> </environment>
defaultEnvIdの値を、rwserver.confファイルで適切なタグに追加します。たとえば、defaultEnvId属性をengine要素に追加し、エンジンがデフォルトのREPORTS_PATHで起動するようにします。
<engine id="rwEng" class="oracle.reports.engine.EngineImpl" initEngine="1"
maxEngine="1" minEngine="0" engLife="50" maxIdle="30"
callbackTimeOut="90000" defaultEnvId="default">
これでレポートを実行します。